監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

陶器のように滑らかで上品なすっぴん美肌は、世の女性の憧れです。毛穴トラブル、しわ、くすみから解放されて、ワンランク上の肌を実現したいと思いますよね。

ここでは、スキンケアや化粧品の活用による陶器肌の作り方を紹介します。陶器肌を作るベースメイクの詳しい手順も紹介するため、理想の自分になるためのヒントとして、有効に活用して下さい。

陶器肌とは?

陶器肌(とうきはだ)とは、肌トラブルの目立たないきれいな肌を意味します。言い換えると、人工的な生産物である「陶器」をイメージさせるほど滑らかで、マットな質感の肌のことです。

マットな質感の肌は、大人の女性にふさわしい品格を持ち合わせます。そのため、陶器肌を作ることで、若々しさやエネルギッシュな印象を売りにするメイクから抜け出し、セルフブランディング方法の切り替えが可能です。

陶器肌と透明肌の違い

すっぴん美肌と聞いた時に、透明肌をイメージする人も多いのではないでしょうか。肌の表現では人気のあるキーワードですよね。

陶器肌・透明肌の違いは、次の表の通りです。

 陶器肌透明肌
質感ツヤを抑えたマットな質感みずみずしく、ツヤのある質感
印象海外セレブや有名女優のように美しく、上品な印象です。少女のように可愛らしく、あどけない印象です。
普遍性トレンドに左右されにくく、世代を超えて愛されます。近年の人気が高く、トレンドに敏感な女性に支持されます。

陶器肌は韓国人の特徴?

陶器肌は、美容大国・韓国で幅広い世代から支持を受けます。韓国人女性の肌の美しさを見聞きし、ため息をつく人も多いのではないでしょうか。そのような人も、諦める必要はありません。

韓国人女性のように美意識を高く持ち、徹底したスキンケアや生活習慣の工夫を行うことで、すっぴん美肌を目指すことが可能です。

以下で紹介するスキンケアやメイクの工夫で、世界的に愛されるすっぴん美肌を実現しましょう。

すっぴんでもきれいな陶器肌になるコツ

すっぴんでもきれいな陶器肌になるコツは、日常的なお手入れを丁寧に行うことです。化粧水や美容液、クリームによる保湿はもちろん、洗顔やクレンジングを正しく行い、肌ストレスを軽減しましょう。

また、陶器肌の遠のく習慣を控え、意識改革を行うことも大切です。次のような行為は肌荒れを招くリスクがあるため、できるだけ控えましょう。

×乾燥した室内で長時間過ごす。
→エアコンを使用する際には加湿器を併用し、一定の湿度を維持しましょう。

×メイクを落とさず、就寝する
→フルメイクの日はもちろん、日焼け止めだけで過ごす日も、メイク落としを行いましょう。

×コンビニのお弁当や外食中心の食生活
→野菜や果物、良質なタンパク質など、必須栄養素を万遍なく摂取し、バランスの良い食生活に切り替えます。

×寝付きが悪く、熟睡できない
→肌トラブルの修復は睡眠中に進みます。室内環境の見直しやライフスタイルの切り替えで、熟睡習慣を始めましょう。

陶器肌の作り方5選[スキンケア]

まず、洗顔やクレンジング、紫外線対策による陶器肌の作り方を紹介します。日常的な洗顔・クレンジングだけで落としきれない汚れのケア方法も知り、滑らかな陶器肌を目指しましょう。

1. 洗顔を正しく行う

陶器肌を作るためには、正しい洗顔が不可欠です。以下の手順に従って、正しい洗顔を実践しましょう。

【1】顔全体をぬるま湯で予洗いします。
【2】洗顔料を十分に泡立て、手のひらに集めて下さい。
【3】皮脂分泌量の多い部位から順番に洗顔しましょう。
【4】ぬるま湯を使用し、十分にすすぎます。
【5】清潔なタオルを使い、水分を拭き取ります。

ゴシゴシこする・熱すぎるお湯ですすぐ・泡立て不足の洗顔料を使用するといった間違った洗顔は、陶器肌を遠ざけます。毎日行う行為であるからこそ基本を守り、肌トラブルを防ぐことが大切です。

2. 洗顔料選びを見直す

正しい洗顔を行うことと同様に、肌質に応じた洗顔料選びも大切です。以下の表を参考に、自分自身の肌質と使用中の洗顔料の相性を確認しましょう。

乾燥肌刺激の強い洗浄成分を含む商品は、乾燥を悪化させるリスクがあります。アミノ酸系洗浄成分配合の洗顔料など、肌に優しい商品がおすすめ。パッケージのイメージだけで商品選びを行うことは避け、成分表記を確認しましょう。
混合肌混合肌には、しっかりとした洗浄力を持ちつつも、刺激を抑えた洗顔料をおすすめします。乾燥の気になる部位はとくに優しく、肌に負担をかけないように洗いましょう。
脂性肌脂性肌の洗顔には、さっぱりとした洗い心地の固形石鹸がおすすめ。帰宅後すぐに洗顔を行い、肌の調子を整えることも大切です。
ニキビ肌殺菌成分や抗炎症成分を配合した洗顔料を選択し、ニキビの悪化を防ぎましょう。ニキビができにくい製品であることを証明する「ノンコメドジェニック」表記のある洗顔料を選ぶことも一案です。
敏感肌敏感肌用に開発された低刺激タイプの洗顔料を選択します。香料や着色料、アルコールなど、肌に負担をかけやすい成分配合の洗顔料は避けて下さい。

3. クレンジングを正しく行う

クレンジングの種類は、メイクの濃さに応じて、適したものを選択しましょう。しっかりメイクを行った日にはオイルタイプ、ナチュラルメイクの日にはミルクタイプなど、複数種類の使い分けもおすすめです。シートタイプは摩擦刺激を与えるリスクが高いため、できるだけ避けたい商品。必要に応じてポイント用のリムーバーも使用し、メイク汚れを残さずに、しっかりと洗います。

肌質に合うクレンジングを選択しても、使い方を間違えてしまえば、陶器肌にはなれません。陶器肌を作るためのクレンジングのポイントは、2点あります。

【1】クレンジングの使用量を守る
使用量が少ないと、毛穴の詰まりや肌荒れを招きます。パッケージ記載の量を必ず守り、きれいにメイクを落として下さい。

【2】皮脂分泌の多い部位からメイクを落とす
目元・口元に対して長時間クレンジングを乗せておくと、乾燥トラブルが悪化します。皮脂分泌の多い部位を最初に洗い、デリケートな部位へと進めて下さい。

4. 定期的な集中ケアで毛穴の詰まりを解消する

毛穴の詰まりの目立つ肌は、陶器肌と言えません。定期的な集中ケアで詰まった汚れを取り除き、きれいな状態を維持しましょう。集中ケアに利用できるスキンケアアイテムは、次のものです。

酵素洗顔毛穴に詰まったタンパク質や皮脂汚れを溶かし出し、きれいに取り除きます。角栓が目立つ時の集中ケアにおすすめです。
クレイマスク毛穴内部の汚れを吸着し、取り除くためのスキンケアアイテムです。酵素洗顔やピーリングと比較し、肌に負担をかけにくく、ヒリヒリしにくい特徴があります。
ピーリングジェル古くなった角質、皮脂汚れなどを取り去り、ターンオーバーを促すために使用します。ピーリング成分にAHAを使用したジェルは比較的肌に負担をかけにくく、ソフトなお手入れが可能です。

これらのアイテムによるお手入れは、ごわつく肌をたがやし、化粧水や美容液の浸透を助ける働きも期待されます。乾燥した土地に水や肥料を与えても、良い野菜が育たないことと同様に、角質肥厚を起こした肌に化粧水や美容液を付けたとしても、思うような変化が生じるかは疑問ですよね。

季節の変わり目はとくに、肌の調子が不安定に傾き、ごわつきやくすみといったトラブルリスクは高まります。肌の状態チェックを怠ることなく、その時々で必要なスキンケアを実践しましょう。

5. 紫外線対策を万全に行う

紫外線ダメージの蓄積は、シミやたるみ、乾燥といった多くのトラブルを招きます。以下のような対策で、肌トラブルを予防しましょう。

・日焼け止めを毎日塗る。
・2〜3時間に1回は日焼け止めを塗り直し、日中通した対策を行う。
・帽子やサンバイザー、手袋を活用する。
・遮光率99%以上の日傘を使う。
・UVカットサングラスや眼鏡を使い、目から入る紫外線をカットする。

「肌老化の8割以上は紫外線の影響から生じる」といった説も存在するほど、日焼けの弊害は恐ろしいもの。365日体制で紫外線対策を行うことが陶器肌の近道です。

陶器肌の作り方4選[メイク]

次に、ベースメイクの工夫による陶器肌の作り方を紹介します。失敗しない陶器肌の作り方を覚えて、理想の美肌を目指しましょう。

1. ベースメイクの前に余計な皮脂を吸収する

メイクのヨレや皮脂浮きは、陶器肌の大敵です。ベースメイクを行う前にフェイスパウダーを仕込み、余計な皮脂を吸収させます。塗る時のポイントは、顔全体に薄く、均一に塗ることです。塗る量が多すぎると乾燥トラブルを助長するため、薄塗りを守りましょう。

フェイスパウダーを使用する以外の対策方法として、ティッシュオフを行うことも可能です。Tゾーンなど、皮脂浮きしやすい部位にティッシュを乗せ、余計な油分を吸収させます。

2. 部分用下地を塗る

部分用下地は、肌全体の質感を整えて、滑らかに見せるためのアイテムです。毛穴の開きや肌の窪みの気になる部位に乗せて、トラブルをカバーします。

皮脂浮きしやすい小鼻の脇は、肌を軽く引っぱり、凹み部分に塗り込むことがポイント。眉間や頬、顎先など、他の部位の目立つ毛穴も、抜けのないように対処しましょう。

3. クリームファンデーションをなじませる

陶器肌を作るためにおすすめしたいファンデーションは、クリームタイプの商品です。リキッドファンデーションやパウダーファンデーションと比較してカバー力が高く、シミやくすみ、ニキビ跡を「なかったこと」にしてくれます。クリームファンデーションの塗り方は、次の手順が基本です。

【1】パール1粒程度を手の甲に出し、体温で温めます。
【2】両頬、額、鼻、顎の5点に置いて下さい。
【3】内側から外側へと伸ばします。
【4】肌トラブルが目立つ部位だけ、重ね塗りを行いましょう。
【5】大きなスポンジで軽く押さえて、ファンデーションを密着させます。

4. フィニッシュパウダーを使用する

フィニッシュパウダーとは、メイクの仕上げにはたくことで、皮脂崩れやヨレを防ぎ、持続力を高めるためのアイテムです。マットな質感の商品も多いことから、陶器肌を作るために重宝します。付け方のコツは、付属のパフを使用し、下から上へと撫でることです。この方向を守ることで、毛穴部分のメイクの浮きを予防し、きれいな状態を維持できます。

陶器肌の作り方6選[化粧品]

最後に、基礎化粧品による陶器肌の作り方を紹介します。日常的なお手入れと集中ケアを組み合わせて、滑らかな美肌を目指しましょう。

1. 化粧水で保湿する

陶器肌を作るためには、日々の保湿が欠かせません。コラーゲンやヒアルロン酸、セラミドといった保湿成分を含む化粧水を活用し、不足している水分を補いましょう。化粧水の成分を効率的に届けるためには、付け方も大切です。

陶器肌を作るためにおすすめしたい付け方は、美容家小林ひろ美さんがおすすめする「601円づけ」。500円玉大・100円玉大・1円玉大と段階別につけることで、しっとりと潤う肌を作ります。

【1】500円玉大の化粧水で顔全体をお手入れする
500円玉大の化粧水を手のひらに出し、顔の中心から外側に向かい、横方向へとなじませます。親指以外の4本指を使用し、顔全体をお手入れしましょう。

【2】100円玉大の化粧水を縦方向に入れ込む
次に、100円玉大の化粧水を手に出します。指を軽く曲げ、熊手のような形にして、上から下の縦方向でタッピング。ピアノを弾く時のように、軽やかなタッチで行って下さい。

【3】1円玉大の化粧水で乾燥の気になる部位をお手入れする
目元や小鼻、顎など、乾燥しやすい部位に対し、重ね付けを行います。指の腹を使用して、押し込むようになじませましょう。

参考:https://www.tv-asahi.co.jp/beautv/onair/0046/

2. 肌トラブルに応じた美容液を活用する

シミや弾力不足、乾燥といった陶器肌を妨げるトラブルは、美容液で対処します。トラブルごとの美容液選びのポイントは、次の表の通りです。

肌トラブル美容液選びのポイント
シミ・くすみビタミンC誘導体やアルブチン、プラセンタエキスなど美白有効成分配合の美容液がおすすめです。濃いシミに対しては、スポット美容液を活用し、集中的なお手入れを行うことも良いでしょう。
弾力不足アミノ酸、レチノール、コラーゲンなど、エイジングケアに役立つ成分配合の美容液を選択しましょう。
肌の乾燥・乾燥しわセラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなど、保湿成分配合の美容液を選択しましょう。保湿成分をナノカプセル化するなど、浸透性を高めるための工夫がある商品を選ぶことも大切です。

その他、目元用美容液・シミ用のスポットケア美容液など、特定トラブルに対応できるケアアイテムの併用を行うことも一案です。お手入れを行うタイミングで肌の状態を確認し、今の自分に必要な成分を見極めましょう。

3. 乳液やクリームを省略しない

乳液やクリームは、潤いを維持するために必要な油分を補い、水分を閉じ込めるためのものです。これらの基礎化粧品を省略することは避け、適量を使って下さい。

乳液とクリームのどちらを使用するかの判断基準は、肌の乾燥レベルです。乾燥が気になる時には保湿力の高いクリーム、べたつきが気になる時には乳液など、肌の状態に応じた判断を行います。

目元などデリケートな部位の乾燥が気になる時には、乳液とアイクリームを併用し、肌の状態を整える方法も一案です。季節やライフスタイルに応じた肌の変化をとらえ、本当に必要なお手入れの見極めが求められます。

4. オールインワンゲル(オールインワンジェル)を活用する

寝坊した朝や深夜に帰宅した後に普段通りのお手入れを行うことは、容易いことではありません。「陶器肌を作るためのお手入れを欠かしたくない」「できる限り手間のない時短ケアを希望する」といった願いを叶える夢のようなアイテムがオールインワンゲル。化粧水や美容液、乳液・クリームと複数種類の役割を担い、お手入れ時間を短縮できます。

陶器肌を作るためには継続的なお手入れが必要であるため、自分自身の負担にならず、無理なく続く方法が理想です。オールインワンゲルのように機能性の高い基礎化粧品を上手に使い、肌トラブルを防止しましょう。

5. フェイスパックで集中ケアする

毛穴トラブルやシミ、たるみといったとくに気になる肌の悩みは、週末の特別ケアで対処します。集中ケアを想定して開発された商品には、一般的な化粧水や美容液よりリッチな質感のものが非常に豊富。1週間頑張った肌をいたわるようにゆっくりパックを行うと、身も心も癒されます。

「韓国人女性の多くは毎日行う」とも言われるほど、陶器肌を作るために重要なフェイスパック。ねらい通りの働きを得るためには、以下のポイントを守り、正しくパックを行いましょう。

【1】パック時間を守ること
フェイスパックがカピカピになるまで放置すると、もともと肌にあった水分まで蒸発させ、乾燥を招きます。メーカー指定の放置時間を確認し、フェイスパックが乾燥する前に、お手入れを終えて下さい。

【2】パックの頻度を守ること
韓国人女性が毎日行うフェイスパックは、デイリー使用を念頭に作られた商品です。一般的なフェイスパックは集中ケア用に作られることが多いため、毎日の使用は過剰なケア。週に1〜2回など、メーカーの指定する使用頻度を守って下さい。

6. 収れん化粧水で引き締める

毛穴の開きやたるみの目立つ肌は、陶器肌とは言えません。朝のお手入れに収れん化粧水を取り入れて、ゆるんだ肌を引き締めましょう。

収れん化粧水を使用するタイミングは、お手入れの最後です。大判のコットンに収れん化粧水を含ませ、毛穴やたるみの目立つ部分にパッティング。このひと手間を行うだけで毛穴がきゅっと引き締まり、メイクの持ちが改善されます。

まとめ

スキンケアやメイク、基礎化粧品の工夫による陶器肌の作り方を紹介しました。陶器肌の代名詞と言っても過言ではない韓国人女性も、人知れず努力を行い、きれいな肌を維持します。陶器肌を作るための正しい知識を得た後は実践あるのみ、です。日々の努力を怠らず、誰もがうらやむ陶器肌を実現しましょう。