監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

20代後半以上の女性の多くが抱える毛穴の悩み。ぱっくりと開く毛穴や表面のざらつき、黒ずみをコンプレックスに感じ、ため息をつく女性も多いのではないでしょうか。

ここでは、大人の女性の毛穴トラブルの原因と対策を紹介します。洗顔やクレンジング、基礎化粧品など、あらゆるお手入れを見直し、毛穴レス肌を作るためのヒントとして、有効に活用下さい。

毛穴レスの肌の状態とは?

そもそも、毛穴レス肌とは、どのような状態を指すのでしょうか。この記事では、以下のようなトラブルが見られず、赤ちゃんの肌のようにスベスベで、滑らかな状態の肌を「毛穴レス肌」と定義します。

・角栓や肌の汚れによる毛穴の詰まり
・酸化した皮脂や肌の汚れによる黒ずみ
・毛穴のたるみや開きによる肌の凹凸

すっぴんでもこれらのトラブルが見られず、健康的な美しさを持つ肌は、毛穴レスと言えるでしょう。

毛穴が目立つ原因4個

「毛穴が目立つ」とひと口にいっても、様々な症状が考えられます。開き毛穴・黒ずみ毛穴・たるみ毛穴と毛穴のタイプに分類し、主な症状と原因を紹介するため、ご自身のトラブルがどの種類に該当するかを確認しましょう。

1. 開き毛穴の原因は過剰な皮脂

開き毛穴とは、皮脂の分泌過剰により、毛穴が開いた状態です。過剰なスキンケアや基礎化粧品のミスマッチから乾燥トラブルが進行し、バリア機能の低下を起こすと、過剰な皮脂が分泌されます。必要以上に分泌された皮脂が毛穴に蓄積することで、開いた状態に陥るのです。

2. 黒ずみ毛穴の原因は汚れの蓄積

角栓や空気中のほこり、メイク汚れが毛穴周辺に蓄積し、空気に触れて酸化すると、黒ずみが生じます。Tゾーンを中心に見られる黒いポツポツ、ざらつきは、黒ずみ毛穴に顕著な症状。汚れの蓄積した毛穴は細菌の温床となりやすく、大人ニキビを繰り返すこともあります。

3. たるみ毛穴の原因は肌のゆるみ

たるみ毛穴とは、縦長に広がった、いびつな形状の毛穴です。加齢やお手入れ不足によってコラーゲンやエラスチンが減少し、肌がゆるんでしまうことから、毛穴のたるみが生じます。言い換えると、たるみ毛穴は、エイジングトラブルの初期症状です。基礎化粧品による対策から、肌のゆるみを解消することがたるみ毛穴の改善につながります。

4. メラニン毛穴の原因は色素沈着

メラニン毛穴とは、紫外線や摩擦刺激の蓄積から過剰なメラニンが生成され、色素沈着を起こしてしまった毛穴のことです。加齢や乾燥の影響から過剰に生成されたメラニンの排出が間に合わず、いつまでも滞留すると、毛穴のシミができてしまいます。

黒ずみ毛穴とメラニン毛穴を見分けるためには、色素沈着の形状と毛穴の色を確認します。メラニン毛穴は、黒というより茶に近い色。正常な肌との境界線は曖昧で、モヤモヤとした形状に見えるトラブルは、メラニン毛穴と考えられます。

毛穴レス肌の作り方4個[スキンケア]

毛穴レス肌を作るためには、毛穴内部に汚れを溜めず、きれいな状態を維持することが大切です。そのためには、正しいクレンジングと洗顔、週末のディープクレンジングを行いましょう。

1. メイクの濃さに応じたクレンジングの使い分け

日焼け止めや化粧品の油性成分は、一般的な洗顔料で落ちません。メイクをした日はもちろんのこと、日焼け止めだけで過ごした日にも、クレンジングを行いましょう。

ただし、しっかりメイクをした日・ナチュラルメイクの日で同じクレンジングを使用することは、肌にとっての負担です。クレンジングの主な種類とメイクを落とす力は、以下の表の通り。メイクを落とす力が高いほど、肌への負担は大きくなります。

オイルクレンジングメイクを落とす力が強く、しっかりメイクを行う女性におすすめです。その反面、乾燥肌の女性が使用すると、トラブルを悪化させるリスクがあります。
ジェルクレンジングメイクを落とす力が比較的強く、しっかりメイクに対応できます。オイルフリーのジェルクレンジングは、大人ニキビのできやすい女性におすすめ。ただし、油性ジェルタイプと比較して、メイクを落とす力が控えめです。
クリームクレンジング油分と水分のバランスが良く、乾燥肌に適した種類のクレンジング。オイルクレンジングほどメイクを落とす力が強いわけではないため、ナチュラルメイク派の女性におすすめです。
ミルククレンジングクリームクレンジングより油分が少なく、刺激を抑えたタイプのクレンジング。乾燥肌・敏感肌の女性におすすめです。

2. 朝・夜2回の洗顔を正しく行う

毛穴レス肌を作るための正しい洗顔方法は、朝・夜2回の泡洗顔です。詰まり毛穴を気にして過剰な洗顔を行うことは、開き毛穴やたるみ毛穴を悪化させるリスクがあります。朝・夜2回の洗顔を正しい方法で行えば、汚れはしっかり落ちるため、過剰なケアから卒業しましょう。

では、正しい洗顔方法とは、どのような内容を指すのでしょうか。ここでは、洗顔のよくある間違いと正しい洗い方のポイントを紹介します。

【×】予洗いを行わず、洗顔料を顔に乗せる
洗顔料を乗せる前にぬるま湯による予洗いを行い、大まかな汚れを落としましょう。お湯の温度は、体温より低い程度に調整することがセオリー。生まれつきの脂性肌でとくに皮脂の多い女性は、もう少し高い温度に調整しましょう。

【×】洗顔料の泡立てを省略する
洗顔料を十分に泡立てることにより、洗浄力が高まります。洗う際の摩擦刺激を軽減する目的も存在するため、濃密泡を作りましょう。

【×】時間をかけてゴシゴシ洗う
洗顔にかける時間は、1分以内が目安です。小鼻など入り組んだ部位まで優しく、丁寧に洗いつつも、手際よく進めて下さい。

3. 週1回の酵素洗顔で毛穴の詰まりを解消する

黒ずみ毛穴が気になる人には、週1回の酵素洗顔をおすすめします。酵素の力で古くなった角質を分解し、きれいに落としてあげることで、毛穴レス肌への生まれ変わりを促すためです。

酵素洗顔による毛穴の詰まりの解消ケアは、次の手順で進めます。

【1】1回分の酵素洗顔料を取り出し、少量の水で泡立てます。
【2】毛穴の気になる部位から順番に、洗顔料を乗せて下さい。
【3】顔全体に優しく伸ばし、ぬるま湯ですすぎましょう。

4. クレイマスクで皮脂や汚れを集中ケアする

開き毛穴・たるみ毛穴の目立つ肌は、デリケートな状態です。酵素洗顔を行うと刺激を感じることがあるため、無理は禁物。集中ケアを行う際には、天然泥の働きで毛穴汚れを吸着するクレイマスクを活用しましょう。クレイマスクを使用したお手入れは、次の手順で行います。

【1】適量のクレイマスクを手に出します。
【2】毛穴の気になる部位もしくは顔全体にクレイマスクを塗って下さい。
【3】クレイマスクが乾燥する前に洗い流し、保湿ケアを行いましょう。

市販のクレイマスクを使用する方法の他、お好みのクレイパウダーに水を含ませ、パックを行う方法も存在します。使用するクレイの種類によって相性の良い肌質や期待される働きが異なるため、ご自身の肌に合うものを使って下さい。

毛穴レス肌の作り方4個[化粧品]

クレンジング・洗顔で汚れをきれいに落とした後は、化粧水や美容液、乳液・クリームによるお手入れを行います。毛穴レス肌を作るためのポイントは、トラブル内容に応じた基礎化粧品の使用です。以下では、毛穴のタイプに応じたおすすめ基礎化粧品と注目成分、お手入れ方法を紹介します。

1. 皮脂抑制成分配合の化粧品を使用する【開き毛穴】

開き毛穴対策には、ライスパワーNo.6エキス配合の基礎化粧品を活用しましょう。この成分の優れた点は、皮脂腺に働きかけ、過剰な皮脂が出ないようにコントロールを行う点です。開き毛穴の根本的な原因にアプローチし、水分・油分のバランスを整え、健やかな肌への生まれ変わりを支援します。

ライスパワーNo.6エキス配合基礎化粧品の取り入れ方には、いくつかの種類があります。

・今の保湿のプラスワンアイテムとして、ライスパワーNo.6エキス配合のスキントナーを使用する
・化粧水もしくは美容液をライスパワーNo.6エキス配合商品に切り替える
・ライスパワーNo.6エキス配合商品をシリーズ買いし、お手入れを一新する

スキントナーとは、拭き取り化粧水のことを意味します。保湿化粧水や美容液の前に使用し、滞留する肌の汚れを取り除くためのアイテムです。汚れをきちんと落とした上で過剰な皮脂が出ないようにコントロールを行い、肌の調子を整えます。

2. さっぱり系のローションで保湿を行う【黒ずみ毛穴】

黒ずみ毛穴のお手入れには、さっぱり系のローションがおすすめです。サラサラした質感のローションは、使用中の不快感が少ないため、べたつきやテカリが気になる女性も使用できます。

なお「さっぱり系のローション」とはいえ、思春期ニキビ対策に使用するアイテムの選択は避けて下さい。大人の女性を想定し、十分な保湿が可能である商品を選択しましょう。

お手入れを行う時のポイントは、手のひらでしっかりと入れ込むことです。前述のように、肌の乾燥を感じた毛穴は、過剰な皮脂を分泌します。健やかな肌を維持するために必要な潤いをローションで補い、乳液やクリームで仕上げましょう。

3. レチノール配合美容液で毛穴のたるみを解消する【たるみ毛穴】

たるみ毛穴対策のポイントは、コラーゲンやエラスチンを増やすためのお手入れです。具体的には、レチノール配合美容液を活用し、エイジングケアを行いましょう。

レチノール(ビタミンA)の働きは、コラーゲンを増やしたり、ターンオーバーを促進してエイジングサイン解消を助けたりすることです。継続的に使用することにより、内側から肌を持ち上げ、毛穴レス肌へと導く働きが期待されます。

4. ビタミンコスメで色素沈着を解消する【メラニン毛穴】

メラニン毛穴の解消には、美白成分を含む基礎化粧品を活用します。ターンオーバーを促進し、色素沈着を解消に導く・皮脂量のコントロールを行う・肌の緩みを予防するなど、マルチな役割を果たす理想的な成分がビタミンC。

ビタミンCローションをたっぷり含ませたコットンで、色素沈着の気になる部位をパッティングし、トラブルの解消を目指しましょう。

コットンを刺激に感じる場合は、手でつける方法でも大丈夫です。その場合は、手のひらで温めたローションを軽く押し付けるようになじませ、毛穴の目立つ部位へと浸透させます。

毛穴レス肌の作り方4個[メイク]

スキンケアや化粧品による対策は、一定期間を要します。「それほど長い期間は我慢できない」といった女性のために、ベースメイクの工夫による毛穴レス肌の作り方とポイントを紹介しましょう。

1. ベースメイクの順番を守る

毛穴レス肌を作るためには、化粧下地の塗り方が大切です。次の順番を念頭に、崩れにくいベースメイクを行いましょう。

【1】洗顔・保湿をした後に、日焼け止めを塗って下さい。
【2】深い毛穴を埋めるため、ポアカバー下地を使用します。
【3】顔全体に化粧下地を仕込みましょう。
【4】ファンデーションを塗って下さい。

ここからは、2から4のメイクテクニックをより詳しく解説します。

2. ポアカバー下地で毛穴を埋める

化粧下地で隠すことのできない深い毛穴を埋めるため、ポアカバー下地を使用します。メーカーによっては「ポアカバー下地」ではなく「プライマー」といった名称を付けることもあるのですが、同じ目的から使用するアイテム。シリコン配合の下地を使うと考えれば、問題はありません。

ポアカバー下地は、凹みの気になる部位だけを狙い、スポット的に使用します。凹み部分を埋め込むように下地を乗せて、平らな状態に整えましょう。頬を軽く引き上げて、多方面からすり込むように塗ってあげると、仕上がりがきれいです。塗る量が多すぎると、かえって毛穴が目立つため、適量を守って下さい。

3. 顔全体に化粧下地を仕込む

次に使用するアイテムは、顔全体用の下地です。インナードライが気になる人は保湿力の高い化粧下地・皮脂くずれが気になる人は皮脂吸着成分配合の化粧下地といったように、肌の状態に応じた下地を選択しましょう。

毛穴レス肌を作るためのポイントは、以下2点です。

【1】適量を薄く伸ばす
化粧下地の使用量は、パール1粒分が目安です。この量を指にとり、両頬、鼻、額、顎の5点に置いて、外側方向へと伸ばして下さい。

【2】スポンジで押さえる
化粧下地を伸ばした後にスポンジで押さえると、顔にしっかりフィットします。小鼻や目元、口元など細かいパーツはスポンジの角を使い、密着度合いを高めましょう。

4. ファンデーションを適量塗る

パウダーファンデーションを使用する場合は、大きめのパフで顔全体に乗せた後のひと手間が大切です。顔に触れる部分が平らになったブラシを使い、質感を整えましょう。円を描くようにくるくる動かし、毛穴レス肌を作ります。

リキッドファンデーションを使用する場合は、厚塗りに注意します。毛穴が気になる部位こそ薄塗りして、メイクのヨレを回避しましょう。より持続力を高めるためには、ルースパウダーを使用します。折り畳んだパフの角にパウダーを付け、小鼻やTゾーンに乗せて下さい。

毛穴レスを保つコツ

毛穴レス肌を保つためには、生活習慣の見直しが不可欠です。無理なダイエットや不規則な睡眠リズム、栄養バランスの乱れや運動不足は、皮脂の分泌過剰を招き、毛穴トラブルを悪化させるリスクがあります。早寝早起き、栄養バランスの整った食事、適度な運動習慣を継続しましょう。

大人の女性の毛穴トラブルは、ホルモンバランスの乱れから生じるケースも多く、ストレス対策が大切です。リラクゼーションサロンに通う・郊外へドライブに出掛けるなど、自分に合うストレス解消法を見つけ、心に癒しを与えます。

女性ホルモンの分泌は30代半ばをピークとして、急激に減少します。このタイミングで毛穴の開きやたるみ、黒ずみが目立つ女性は多いため、意識的な対策が必要です。心身ともに健康で、美しい女性でいることが、毛穴レス肌を保つための必須事項に該当します。心身の健康状態が肌の調子を左右することを心得て、自分自身をいたわる習慣を継続しましょう。

まとめ

スキンケア習慣から基礎化粧品を使用したお手入れまで、毛穴レス肌を作るための対策方法を紹介しました。毛穴トラブルは、半数以上の女性の抱えるメジャーな悩みと言われます。

きれいな肌の条件として「毛穴が目立たないこと」をあげる声は多く、毛穴レス肌を作ることが、すっぴん美人になるために欠かせない条件です。洗顔やクレンジング、基礎化粧品によるお手入れを今一度見直し、理想の自分になるための生活習慣を始めましょう。