監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

顔の毛穴が目立ってしまうと、不潔な印象を与えてしまう可能性があります。毛穴には、皮脂汚れや古い角質が溜まるため、ニキビのリスクも上がります。そうなれば、ニキビと毛穴の両方に悩まされてしまうでしょう。

毛穴が目立っているということは、毛穴が開いてトラブルが起こりやすい状態のため、しっかり対策することが大切です。

そこで今回は、顔の毛穴の目立ちの原因や対策法を詳しくご紹介します。

顔の毛穴がひどい…

ポツポツとした毛穴がたくさんできて悩んでいる方は多いのではないでしょうか。毛穴が目立つときは、部分的に目立つのではなく、顔全体の毛穴が目立つことがほとんどです。どの部位も毛穴が目立つ原因は同じです。対策さえすれば、顔全体の毛穴を引き締め、キメの細かい滑らかな肌へと改善できるでしょう。

顔の毛穴が目立っているのは、毛穴が何らかの原因で開いているためです。その原因を解消することが大切です。

毛穴が目立ちやすい顔の場所

毛穴が目立ちやすい部位は次のとおりです。

◯頬
頬は、加齢とともに脂肪が垂れるとともに毛穴が広がっていくため、毛穴が目立ちやすくなっています。コラーゲンの減少によって頬を支えられなくなると、重力に従って垂れ下がります。このとき、毛穴も一緒に垂れ下がるため、引っ張られて広がってしまうのです。このように、頬の毛穴は加齢とともに目立ちやすくなります。

加齢による毛穴の目立ちは、一見どうしようもないように見えるかもしれませんが、スキンケアや生活習慣を見直すことで、改善が可能です。

◯鼻
鼻は、顔の部位の中でも皮脂の分泌量が多く、毛穴が詰まりやすくなっています。毛穴に皮脂汚れが詰まると、黒いポツポツとした毛穴が目立ち、イチゴ鼻になります。鼻は、顔のパーツの中でも突出しているため、イチゴ鼻は非常に目立つでしょう。できるだけ早くケアをして、黒ずみのない滑らかな鼻を取り戻してください。

◯眉間やおでこ
眉間やおでこも皮脂の分泌量が多いため、毛穴詰まりによって目立ちやすい部位です。また、おでこはシャンプーの洗い残しによって詰まりやすいため、普段から十分にすすいでおきましょう。

毛穴が目立つ原因4個

毛穴が目立つ原因は4つあります。それぞれ詳しくみていきましょう。

1. 毛穴が開いている

毛穴が開いていると、普段は目立たない毛穴が目立ってしまいます。毛穴が開く原因は、肌のたるみにともなう毛穴たるみです。加齢や紫外線などの影響で肌の奥にあるコラーゲンやエラスチンが減少すると、肌を支えられなくなります。

そうすると、肌が重力に従って垂れて、そのときに毛穴まで引っ張ってしまうのです。このような毛穴の開きは、古い皮脂や角質が詰まりやすくなることにも繋がります。

2. 古い皮脂や角質が詰まっている

古い皮脂や角質が毛穴に詰まると、押し広げられて目立つようになります。また、古い皮脂や角質が混ざった角栓は見た目が黒っぽいため、余計に毛穴が目立ってしまうのです。古い皮脂が出る原因は、ターンオーバーの乱れです。ターンオーバーとは、肌の内部から表面へ上がってきた新しい角質が古い角質と置き換わる現象で、一定の周期で起きています。

ターンオーバーの周期が遅れると、古い角質が肌の表面に残ってしまうのです。それが毛穴に詰まってしまいます。

そして、皮脂はストレスや脂質や糖質の過剰摂取などが原因で多量に分泌されます。本来は、肌を外的刺激から守る役割を果たしていますが、過剰な皮脂は毛穴を詰まらせたり雑菌の繁殖を促したりするのです。

3. 毛穴が乾燥している

毛穴が乾燥すると、目立ってしまう場合があります。もともと乾燥肌で毛穴が乾燥しやすい場合もあれば、保湿不足や過剰な洗顔、クレンジングが原因となっている場合もあるのです。さらに、水分不足の状態では肌が乾燥しやすくなるため、毛穴の目立ちがひどくなります。

このような乾燥が原因の毛穴の目立ちについては、十分な保湿や正しい洗顔、クレンジング、こまめな水分補給で改善が期待できます。毛穴が乾燥する状態では、肌も乾燥しています。そうなれば、ニキビや赤み、かゆみといった様々な肌トラブルを合併する恐れがあるため、できるだけ早く対処しましょう。

4. 毛穴に色素沈着が起きている

毛穴が刺激を受けると、メラニンが分泌されて沈着し、黒ずみになってしまいます。毛穴があるところが黒くなるため、非常に目立ちます。毛穴に炎症が起こる原因はニキビです。古い角質や皮脂汚れが詰まって角栓ができ、そこに雑菌が繁殖することで赤いニキビができてしまいます。

そして、ニキビを刺激して炎症が強くなると、治った後も黒ずみが残ってしまうのです。毛穴の色素沈着は簡単には改善できないため、ニキビを正しく対処することを心がけましょう。

顔の毛穴の目立ちをなくす方法11選

顔の毛穴の目立ちをなくすには、洗顔やクレンジング、保湿ケア、生活習慣など様々なポイントを見直す必要があります。どれか1つでも問題があると、毛穴の目立ちを改善できません。顔の毛穴の目立ちをなくす方法を11個ご紹介します。

1. 丁寧にクレンジングする

丁寧なクレンジングは、メイク汚れをしっかり取り除き、毛穴が詰まるのを防ぎます。また、クレンジングの作用で肌が強く乾燥するのも防げるため、毛穴目立ちの改善には欠かせません。クレンジング剤には、オイルタイプやクリームタイプ、ジェルタイプなどがあり、それぞれ洗浄力が異なります。

洗浄力が強いオイルタイプのクレンジング剤は手軽ですが、顔の必要な皮脂まで落としてしまう恐れがあるため、乾燥が強い方は顔全体に使用してはいけません。ポイントメイクのような濃い部分にだけ使用し、他の部位はクリームタイプやジェルタイプでクレンジングしましょう。

また、強いクレンジング剤を使わなくていいように、ナチュラルメイクを心がけることも大切です。

2. 洗顔方法を見直す

正しく洗顔することで、古い角質や皮脂汚れを取り除けるため、毛穴が詰まりにくくなります。短時間でゴシゴシと洗うような洗顔では、汚れが落ちないばかりか肌の乾燥を招きます。次のように洗顔しましょう。

(1)32~35℃のぬるま湯で予洗いする
(2)泡立てネットでキメの細かい泡を作る
(3)Tゾーン、Uゾーンなど皮脂分泌が多い部位、目や口の周りの順に泡をつけていく
(4)円を描くように指や手のひらで洗っていく
(5)32~35℃のぬるま湯で丁寧に洗い流す
(6)柔らかいタオルで水気を取り除く

このように、ぬるま湯を使って、キメの細かい泡で優しく洗うことが大切です。熱いお湯で洗うと、皮脂が洗い流されすぎるため、乾燥に繋がります。

3. 十分に保湿する

保湿ケアは、肌の乾燥を防ぐことで皮脂の過剰分泌を防ぎます。肌が乾燥すると、身体が反応して皮脂を過剰に分泌させます。そのため、皮脂の分泌が活発な人も入念な保湿ケアが必要なのです。保湿ケアは、化粧水、美容液、乳液やクリームの順に行いましょう。

収れんタイプの化粧水であれば、毛穴を引き締めることで毛穴の目立ちをなくすことが可能です。ただし、事前の洗顔やクレンジングで毛穴汚れをしっかり取り除いておく必要があります。また、美容液に関しては、毛穴の黒ずみによる目立ちを防ぐために、メラニンに対処できるものを選びましょう。

乳液とクリームに関しては、肌質に合わせて選ぶことが大切です。乾燥肌の場合はクリームがおすすめです。

4. 紫外線対策をする

紫外線は、肌の奥深くに入り込み、コラーゲンやエラスチンにダメージを与えます。そのため、毛穴たるみの原因となるのです。外出時には、日焼け止めクリームや日傘などを活用して、紫外線から肌を守りましょう。短時間の外出であれば、SPF50のPA++~+++程度のもので十分ですが、プールや海に行く場合はPA++++以上のものを使ってください。

また、汗で流れてしまうため、こまめに塗りなおすことも大切です。

5. ピーリングする

ピーリングは、古い角質を取り除くことで、毛穴のくすみを解消させる方法です。自宅で行うホームピーリングでは、肌への刺激が弱い代わりに古い角質を除去する力も弱いピーリング剤を使用します。

肌への刺激が弱いといっても、頻繁にピーリングすると新しい角質まで落ちてしまうため、使用頻度は守りましょう。また、ピーリング後は必ず保湿ケアをして、肌のバリア機能を整えることが大切です。

6. ティッシュオフできるメイクをする

ティッシュオフできるメイクであれば、クレンジング剤を使う必要がありません。ナチュラルメイクでもクレンジング剤による毛穴への影響を抑えられますが、ティッシュオフできるメイクであれば、さらに負担を軽減できます。

ただ、ティッシュオフできるメイクは、汗で簡単に流れてしまうため、こまめに化粧直しできる方に限るでしょう。

7. 睡眠の質を見直す

睡眠は、肌のターンオーバーに深く関係しています。睡眠時間を十分に確保していても、睡眠の質が低いとターンオーバーに悪影響が及びます。そのため、朝までぐっすり眠れる環境を整えることが大切です。

部屋の室温と湿度は適切か確認しましょう。夏は扇風機でしのごうと思っていても、限界があります。無理をせず、エアコンを使うことが健康な肌を保つためのポイントです。また、寝る前に食事をとったり運動したりすると、交感神経にスイッチが入り眠りにつきにくくなります。

寝る前は、部屋を暗くして静かに過ごしましょう。また、スマホやテレビなどによる強い光の刺激を避けることも大切です。それでも寝つきにくい場合は、足を温めてみましょう。眠気が強くなり、スムーズに寝つけるようになります。

8. 栄養バランスのとれた食事を心がける

正常なターンオーバーや適度な皮脂分泌には、栄養バランスのとれた食事が欠かせません。タンパク質は肌の細胞を作り、ビタミンや亜鉛はタンパク質の合成に関係しています。そのため、肉ばかりの食生活ではなく、十分に野菜や果物をとることが大切です。

しかし、なかなか思うように栄養バランスのとれた食事ができない方もいるでしょう。その場合は、不足している栄養をサプリメントで補給することをおすすめします。ただし、過剰摂取にならないように、どの栄養がどれだけ不足しているか見極めが必要です。

おすすめは、過剰摂取になりにくいビタミンCのサプリメントを飲むことです。ビタミンCには、美白効果や抗酸化作用があるため、毛穴の目立ち対策に適しています。

9. 適度な運動を習慣づける

適度な運動は、身体の血流を促して、全身のすみずみまで酸素と栄養を運べる状態を作れます。逆に、運動不足だと筋力が低下し、身体がむくんだり栄養をしっかり運べなくなったりするのです。激しい運動は必要ありません。1日30分程度のウォーキングを週3回程度のペースで続けましょう。

どれだけ運動をしても、全く運動をしない週があると、その効果を実感しにくくなります。普段から運動不足だと、ジョギングさえ始めることが難しく、途中で挫折してしまう可能性があります。普段の運動量を加味しつつ、自分に合った種類の運動を適度に行いましょう。

10. 毎日ストレスを解消させる

ストレスをため込むと、自律神経が乱れがちになり、血管が収縮して血流が低下します。その結果、肌へ十分に栄養を運べなくなり、ターンオーバーが乱れて古い角質が毛穴に詰まってしまうのです。ストレスをため込むと、なかなかスムーズに解消できません。

そのため、日ごろからストレスを解消させておくことが大切です。毎日の楽しみを作ることで、ストレスをため込まずに済むでしょう。例えば、1日1回は好きなことをする、1時間は遊ぶなど、続けやすい方法を見つけてください。

11. 美容皮膚科で治療を受ける

毛穴の目立ちがひどい場合は、美容皮膚科で治療を受けるのもおすすめです。継続的に治療を受けることは金銭面の問題で難しくても、ひどい毛穴トラブルを一気に解消し、自宅でのケアで再発を防ぐことは可能でしょう。

毛穴汚れによる目立ちには、ケミカルピーリングなどが用いられます。ホームピーリングよりも強い薬剤を使用するため、それだけ肌に大きな負担がかかります。

タイミングを見て治療を受け、毛穴の目立ちを解消させてください。

顔の毛穴の目立ちを隠す方法3個

顔の毛穴の目立ちは、すぐに解消できるものではありません。そのため、毛穴の目立ちを隠しつつ解消に努めることが大切です。次のような方法であれば、毛穴の目立ちを隠せるでしょう。

1. 化粧下地で隠す

化粧下地を塗ることで、毛穴を隠せます。ただし、しっかり隠そうとして化粧下地を塗りすぎてはいけません。毛穴が大きければ大きいほどに、かえって目立ってしまいます。また、毛穴に化粧下地が入り込み、クレンジングでも落とすことができなくなる恐れもあるでしょう。

化粧下地に含まれる油分によって毛穴が詰まり、さらに目立ちやすくなります。化粧下地の中には、毛穴隠しを目的としたものもあるので、試してみてください。また、保湿成分が含まれているタイプであれば、乾燥による毛穴の目立ちにも対処できます。

2. コンシーラーで隠す

化粧下地とファンデーションの後にコンシーラーで気になる毛穴をカバーするのも1つの方法です。コンシーラーも塗りすぎると毛穴が目立つため注意しましょう。また、どのような色を選べばいいかは、顔色で変わるため、販売員に尋ねてみることをおすすめします。

コンシーラーで隠す場合、メイク直しの際にコンシーラーも塗りなおす必要があります。

3. マスクやサングラスで隠す

マスクやサングラスで毛穴の目立ちを隠すのも1つの方法です。美容皮膚科で治療を受け、ダウンタイムで荒れているところを隠すといいでしょう。また、生活習慣やスキンケアで毛穴の目立ち対策をしている間にもマスクやサングラスは重宝します。

ただし、仕事の都合上つけられない方もいます。基本的にはメイクで毛穴を隠して、タイミングや状況次第でマスクやサングラスを使うといいでしょう。

まとめ

顔の毛穴が目立つと、顔全体が荒れているように見えます。また、イチゴ鼻のような目立つトラブルが起こると、外出が嫌になってしまう方もいるでしょう。

洗顔や保湿、クレンジングなどのスキンケアだけではなく、睡眠や食事、運動などの生活習慣も見直して、効率的に毛穴の目立ちをなくすことが大切です。場合によっては、美容皮膚科で治療を受けるといいでしょう。そして、普段から、毛穴を目立たせないように過ごすことを意識してください。