監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

毛穴を目立たなくするには、毛穴が目立つ原因を知り、適切に対処する必要があります。

スキンケアや化粧品、メイク、食生活などを工夫することで、毛穴を目立たなくできるでしょう。また、毛穴をさらに目立たせてしまうNG行為についても確認しておくことが大切です。

ここでは、毛穴が目立つ原因と目立たなくする方法について詳しくご紹介します。

毛穴が開いて目立つ原因6個

毛穴が開いて目立つ原因は複数あり、1つしか原因がない場合もあれば複数の原因が重なっている場合もあります。毛穴が開く原因が複数ある方が目立つため注意が必要です。それでは、毛穴が開いて目立つ原因を詳しくみていきましょう。

1. 毛穴が硬くなっている

毛穴の角質が硬くなると、毛穴を広げてしまうため、目立つようになります。これは、ターンオーバーが遅れたり、正しいスキンケアができていなかったりするために起こる角化という症状です。肌は、いくつもの層に分かれており、その最上層にあるのが角質層です。

角質細胞は、ターンオーバーによって生まれ変わりを繰り返していますが、生活習慣の乱れ、間違ったスキンケアなどによってターンオーバーが遅れると、角質が厚くなってしまいます。その結果、毛穴が広がって目立ちやすくなるのです。

2. 黒ずみ

毛穴に炎症が起こると、メラノサイトがメラニンを生成します。ターンオーバーが整っていれば、メラニンは自然に排出されるため、毛穴が黒ずむことはありません。しかし、ターンオーバーが遅れていたり、強い炎症が起きていたりすると、メラニンの排出が間に合わず、毛穴が黒ずんでしまうのです。

毛穴の炎症と言えば、ニキビが主な原因です。毛穴に詰まった皮脂を栄養源としてアクネ菌が増え、皮脂を代謝して炎症を引き起こす物質を生成します。ニキビは、治った後に毛穴を黒ずませる恐れがあるため、できるだけ防ぎたいところです。

3. ニキビ跡

ニキビは、適切に対処することで跡を残さずに済みます。しかし、ニキビを無暗に刺激すると、強い炎症が起こり、ニキビが改善してから毛穴が広がってしまうことがあるのです。このようなひどいニキビ跡は、セルフケアで治すことができず、医療機関で治療を受けても改善できる可能性は低いとされています。

そのため、ニキビができたときは、どれだけ小さなものでも適切に対処し、跡が残るのを防がなければなりません。

4. 皮脂の過剰分泌

皮脂が過剰に分泌されると、毛穴に詰まって押し広げられてしまいます。皮脂は、皮膚の表面を覆うことで刺激から肌を守る役割を果たしていますが、過剰に分泌されると様々な肌トラブルを引き起こすため注意が必要です。皮脂の過剰分泌の原因は、ストレスによるホルモンバランスの乱れ、糖質や脂質の過剰摂取、間違ったスキンケアなどです。

いずれも、皮脂の過剰分泌だけではなく、ターンオーバーの乱れも引き起こすため、普段の生活やスキンケアを早めに見直しましょう。

5. 肌の乾燥

肌が乾燥すると、皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れを引き起こします。肌の乾燥の原因は、水分不足、過剰な洗顔、保湿不足、摩擦、紫外線などです。こまめな水分補給、正しい洗顔、保湿の徹底、紫外線対策などで対策しましょう。

また、肌の乾燥と言えば冬をイメージする方が多いのではないでしょうか。夏でも、エアコンによる空気の乾燥が原因で、肌の水分が失われカサつく場合があります。そのため、保湿ケアは1年を通して欠かせません。また、部屋の湿度をコントロールするために、自動で適切な湿度に調節してくれる加湿器を設置するといいでしょう。

6. 肌のたるみ

肌がたるむということは、同時に毛穴もたるむということです。肌がたるんだ状態では、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンの減少や表情筋の衰えなどが起きています。そうすると、肌を支えられなくなり重力に従って垂れるのです。

その結果、毛穴も一緒に垂れ下がり、毛穴が広がってしまいます。肌のたるみは、加齢によって引き起こされるため、完全に防ぐことはできません。しかし、生活習慣を整えたり、正しいスキンケアを習慣づけたりすることで、たるみを抑えることが可能です。

毛穴を目立たなくする方法3個[スキンケア]

毛穴を目立たなくするためには、どのようなスキンケアを心がける必要があるのか詳しくみていきましょう。

1. 正しい洗顔

正しい洗顔によって毛穴が閉じるわけではありませんが、毛穴のさらなる広がりを防ぐために正しい洗顔が有効です。次の方法で洗顔しましょう。

(1)ぬるま湯で予洗いする
(2)洗顔料を十分に泡立てる
(3)Tゾーン、Uゾーンに泡をつける
(4)頬、目や口の周りに泡をつける
(5)指の腹で優しく洗う
(6)ぬるま湯でしっかりすすぐ

熱すぎる湯では、皮脂を洗い流しすぎてしまうため、乾燥に繋がります。また、皮脂が多いTゾーンとUゾーンから泡をつけることで、ちょうどいい洗い上がりとなるのです。そして、肌に洗浄成分が残らないように丁寧にすすぎましょう。洗顔後は、柔らかいタオルで水分を取り除きましょう。

2. 低刺激の洗顔料とクレンジング剤を使う

肌への刺激が少ない洗顔料を使うとともに、オイルクレンジングのような刺激が強いクレンジング剤の使用を避けましょう。オイルクレンジングの使用を避けるためには、濃いメイクを避ける必要があります。ナチュラルメイクを心がけ、ポイントメイクには簡単に洗い流せるタイプの化粧品を使いましょう。

ただし、皮脂分泌の多い方にはオイルクレンジングがおすすめです。洗顔料・クレンジングは自分の肌質に合ったものを選ぶことが大切です。

3. 日焼け止めクリームを使う

紫外線は、毛穴の炎症や黒ずみの原因となるため、日焼け止めクリームで防ぎましょう。日焼け止めクリームの他に日傘、マスク、サングラスなども有効です。日焼け止めクリームは、日焼けするまでの時間を引き延ばすSPFと、肌の奥まで紫外線が届くのを防ぐPAに注目して選ぶことが大切です。

SPF50、PA++~+++の日焼け止めクリームが日常使いに向いています。プールや海では、PA++++のものを選びましょう。

毛穴を目立たなくする方法3個[化粧品]

毛穴は、普段から使っている化粧品を工夫することで目立ちにくくできます。どのような化粧品を使えばいいのか詳しくみていきましょう。

1. 保湿力が高い化粧水や美容液を使う

保湿力が高い化粧水や美容液で、肌にうるおいを与えましょう。乾燥を防ぐことは、毛穴が目立つのを防ぐことに繋がります。ヒアルロン酸やセラミドなどが含まれた化粧水や美容液は、保湿ケアに欠かせません。ヒアルロン酸とセラミドは、どちらも肌の水分を保つ成分のため、それを補う形で使いましょう。

洗顔後や日焼け後は、肌の水分が失われているため、簡単に刺激を受けてしまいます。できるだけ早く保湿ケアすることが大切です。

2. 乳液やクリームでしっかりフタをする

肌に水分を補給し、乳液やクリームでしっかりフタをしましょう。乳液やクリームは、肌に油分を補給する役割を持ち、皮脂の働きをサポートしてくれます。乳液やクリームを塗らないでいると、肌から水分が蒸発してしまいます。

クリームは、乳液よりも油分が多いため、脂性肌の方には乳液がおすすめです。また、2つを混ぜて適切な油分に調節してもいいでしょう。

3. 角栓ケアの化粧品を使う

角栓を取り除くタイプのピーリング剤などを使うことで、毛穴開きを改善できる可能性があります。自宅で使えるピーリング剤は、クリニックで使うピーリング剤よりもマイルドですが、定期的なケアによって古い角質が溜まらない透明感のある肌へと導くことが可能です。

ただし、使いすぎると新しい角質まで取り除いてしまうため、説明書に記載されている使用頻度の目安を守ることが大切です。

毛穴を目立たなくする方法2個[メイク]

毛穴は、メイクによって目立ちにくくできます。次のようなメイク用品を使いましょう。

1. 皮脂をコントロールする化粧下地やファンデーション

化粧下地やファンデーションによって、毛穴をある程度目立たなくできます。ここで重要なのは、カバー力が高いものではなく、皮脂をコントロールできるものを選ぶことです。カバー力が高いものだと、化粧が浮いてきたときに毛穴開きが目立ってしまいます。

皮脂をコントロールできるものであれば、余分な皮脂だけが浮いてきて、簡単にティッシュオフできます。毛穴も目立ちにくいままのため、メイクが崩れてから直すまでの間に人に見られても問題ありません。

2. コンシーラーでカバーする

化粧下地やファンデーションを塗ったら、自分の肌色に合ったコンシーラーを重ね塗りしましょう。毛穴をしっかりカバーできます。ただし、塗りすぎると、かえって毛穴が目立ってしまうので注意しましょう。また、複数の色を混ぜられるコンシーラーであれば、しっかり肌色に合わせられます。

毛穴を目立たなくする方法3個[食べ物]

食べ物から肌にいい栄養を摂り、身体の内側から毛穴にアプローチしましょう。次のような食べ物を意識的に食べることが大切です。

1. 緑黄色野菜や果物全般

緑黄色野菜や果物には、各種ビタミンが含まれています。肌のターンオーバーに関わるビタミンB2やB6も含まれているため、肌の調子を整えるのに欠かせません。普段から野菜を食べない方はビタミン類が不足しがちなので、注意しましょう。

また、柑橘類に多く含まれるビタミンCは、肌の酸化を抑える働きを持つため、毛穴の開きからニキビまで様々な肌トラブルにアプローチできます。複数のビタミンをバランスよく摂るために、複数の野菜や果物を組み合わせて食生活に取り入れましょう。

2. 赤身肉

赤身肉には、タンパク質が豊富に含まれています。タンパク質は、肌を作る材料になるため、不足するとターンオーバーが正常に行われなくなり、様々な肌トラブルを引き起こします。肌のハリが失われたり、筋肉が落ちて太りにくくなったりもするので、不足しないようにしましょう。

タンパク質は、卵や魚、大豆類にも含まれますが、過度なダイエットをしていると不足する恐れがあるため注意が必要です。また、肉類はビタミンが含まれていて優秀な食材ですが、同時に脂質も含まれているため、食べ過ぎないようにしましょう。

3. トマト

トマトには、リコピンという抗酸化成分が豊富に含まれています。非常に高い抗酸化力を持つため、肌トラブルの防止に役立ちます。トマトが苦手な方は、ミートソースやトマトソースを使った料理を試してみてください。トマトの味がわかりにくくなるように、他の野菜や肉類と混ぜることがポイントです。加熱してもリコピンはほとんど失われないため、加熱する料理にも向いています。

毛穴ケアのNG行為4個

間違った毛穴ケアは、症状の悪化を招きます。せっかく改善対策を実践していても、NG行為をしていては改善するものも改善しません。次のような行為は避けましょう。

1. 角栓を無理に取り除く

角栓が詰まっていると、ピンセットなどで引き抜きたくなる方もいるでしょう。角栓を無理に取り除こうとすると、周りの皮膚まで傷つけてしまいます。また、毛穴に炎症が起きたり雑菌が増えたりして、さらなる肌トラブルに繋がります。そのため、角栓は無理に取り除くのではなく、ピーリングや洗顔で取り除くことが大切です。

毛穴の周りを押して角栓を取り出す方法がありますが、爪で皮膚を傷つけたり雑菌が繁殖したりする恐れがあるため避けましょう。医療機関では、面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)という同じ方法で角栓を取り除きますが、清潔な器具を用いて適切に行う方法のため、セルフケアとは効果が大きく異なります。

2. 洗顔後に保湿をせずに放置する

どれだけ丁寧に洗顔しても、洗顔後に保湿をせずに放置すると、肌が乾燥してしまいます。そのため、洗顔後はすぐに保湿ケアすることが大切です。髪を乾かしてから、クールダウンしてからではなく、入浴後すぐに保湿ケアしましょう。

これは、肌の水分はわずかな時間で蒸発するためです。また、外出先でのメイク直しの際にも、保湿ケアが必要です。メイクを拭き取る際に、保湿成分まで失われるため、化粧水や美容液をミニボトルに入れて持ち運び、いつでも保湿ケアできるようにしておきましょう。

3. 過度に洗顔する

1日3回や4回も洗顔すると、肌の水分が失われてしまいます。過度な洗顔は肌に悪影響が及ぶため、避けるようにしてください。皮脂の分泌が多く、何回も洗顔したくなる場合は、洗顔の方法や使用している洗顔料、クレンジング剤を見直すことが大切です。

皮脂が過剰分泌されている原因が乾燥の場合、乾燥を引き起こしている要因を見つけ、対策しなければなりません。

4. ピーリングしすぎる

ピーリングは、角栓を取り除くことで毛穴をすっきりできるため、つい何回も行ってしまいがちです。また、乾燥しているときにピーリングした場合も肌に負担がかかるため、控えるようにしましょう。ピーリングは、肌の表面を削る行為であるため、やりすぎると肌トラブルが起きてしまいます。

まとめ

毛穴を目立たなくするために、スキンケアやメイク、食生活などを見直しましょう。ポイントは、ターンオーバーを整えることや皮脂の過剰分泌、乾燥などの予防です。

毛穴は、一度広がるとすぐに閉じることができないため、普段から注意しておきたいところでしょう。少しの工夫で毛穴が目立つのを防げるので、今回ご紹介した対策を全て実践してくださいね。