監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

肌が綺麗になると、顔色が良く見えます。健康的な女性というイメージを与えられるため、肌のケアに力を入れている方は多いのではないでしょうか。

肌を綺麗にするためには、身体の内側と外側の両方からケアする必要があります。また、肌を綺麗に見せるために、化粧を工夫することも大切です。

間違った方法で肌をケアすると、かえって汚くなったり、肌トラブルが起きたりします。正しい知識を身につけて、美肌を目指してくださいね。それでは、どのようにすれば肌を綺麗にできるのか、生活習慣や肌ケア、食生活などに分けて詳しくご紹介します。

綺麗な肌とはどんな肌?

綺麗な肌に具体的な定義はありませんが、次のような条件を満たしていればいるほどに、綺麗な肌と言えます。

(1)ツヤがある
(2)キメが細かい
(3)血色がいい
(4)ニキビなどの肌トラブルが起きていない
(5)肌触りがなめらか

綺麗な肌は、肌細胞の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーが整っており、水分でしっかり潤っています。逆に、綺麗ではない肌は、ターンオーバーが乱れていることで、古い角質によって肌がくすんでいたり、皮脂でべたべたしたりしています。

剥き玉子のような白くてツヤのある肌を目指しましょう。

肌を綺麗にする方法9選【肌ケア編】

肌を綺麗にする方法のうち、外側からのアプローチにあたるのが肌ケアです。肌の表面に化粧水を塗ったり、洗顔したりして肌を綺麗にしていきます。肌ケアが不十分だった場合は、生活習慣や食事などで内側から肌を整えても、肌は綺麗にならないでしょう。

肌の状態がよくても、そこに強い刺激を与えると肌トラブルが起こります。肌への刺激を避けつつ、良好な肌をキープするために肌ケアすることが大切です。それでは、どのような方法で肌をケアすればいいのか、具体的にみていきましょう。

①正しい方法で洗顔する

肌を綺麗にしたいと強く思い、肌をゴシゴシと洗ってしまう方もいるのではないでしょうか。肌の汚れは、ゴシゴシ洗わなくても落とせます。洗顔料やシャンプー、ボディソープなどには、界面活性剤が含まれており、それだけで肌の皮脂を落とすことが可能です。

皮脂は、肌の水分を蒸発させないようにしているため、落としすぎると肌が刺激に弱くなります。洗顔料や石鹸をしっかり泡立てて、優しいタッチで洗いましょう。そして、35℃前後のぬるま湯でしっかり洗い流してください。

肌に洗浄成分が残ると、肌に刺激を与えてしまいます。また、使用する洗顔料は皮脂の量や肌の敏感具合で選びましょう。皮脂が多い思春期用の石鹸などを大人が使うと、皮脂を落としすぎてしまいます。

②化粧水を適切に使用する

化粧水は、肌に水分を与える役割を持ちます。肌を保湿しようと、化粧水を大量に使用しても効果は高まりません。肌が吸収できる化粧水の量は決まっているため、使いすぎた化粧水は肌に吸収されずに表面に留まります。

余った化粧水は、時間が経つと蒸発するのですが、その際に肌の表面の角質を傷つける恐れがあるのです。角質には、ヒアルロン酸やセラミドなど保湿成分が含まれているため、化粧水のつけ過ぎは肌の乾燥に繋がります。

ガサガサしたり粉をふいたりするだけではなく、刺激に弱くなることで赤みやかゆみも起こりやすくなるのです。化粧水は、500円玉ぐらいの量を手にとり、肌に浸透させるイメージで顔に押し当てましょう。

③クリームや乳液で肌を守る

化粧水で肌に水分を与えても、時間が経つと蒸発してしまいます。そのため、クリームや乳液で肌にフタをする必要があるのです。どちらも同じ役割を持つため、実際に使ってみて、気に入った方を選ぶといいでしょう。

本来、皮脂が水分の蒸発を防いでいますが、洗顔後は皮脂が洗い流されているため、化粧水の蒸発を防ぐことができません。そのため、クリームや乳液で油分を補給する必要があります。皮脂の分泌が多いと、クリームや乳液は必要ないと思う方もいるでしょう。実は、皮脂の分泌は肌の乾燥によって起きている可能性があるのです。

そのため、皮脂の分泌が多くても、保湿は必要です。化粧水を顔全体に浸透させてから、口元や目元などのシワの部分にだけ乳液やクリームを塗りましょう。

④美容液で悩みに応じたケアをする

美容液は、化粧水の後に使用する化粧品です。そのときの肌の悩みに合ったものを選びましょう。例えば、シミが気になる場合は、メラニン色素の排出を促すような美白成分が含まれたものを選びます。化粧水だけでは保湿不足な場合は、セラミドや天然保湿因子などが配合された保湿美容液を使いましょう。

美容液は、それぞれの悩みのケアに役立つ化粧品ですが、肌に刺激が強いものもあります。毎日使うのではなく、週1~3回などのスペシャルケアとして用いてください。使用頻度は美容液によって異なるため、パッケージなどを確認しましょう。

⑤ピーリングで古い角質を取り除く

ピーリングは、肌の表面にある角質を取り除くことで、ターンオーバーを整える方法です。角質といっても、取り除くのは古い角質です。角質は、古くなるとターンオーバーで自然に取り除かれますが、ターンオーバーが乱れていると、肌の表面に留まってしまいます。その結果、肌がくすんで見えるようになるのです。

ピーリングには、タンパク質を溶かす成分が配合されているため、肌の古い角質を取り除くことができます。クリニックで受けるケミカルピーリングとは違い、肌が真っ赤になるような強力な成分は含まれていません。

肌が弱い方は、敏感肌用のピーリング剤を使いましょう。ただ、肌が荒れている場合はそれでも肌トラブルになることがあるので、肌の調子が良いときに使いましょう。

⑥1年を通して紫外線対策する

紫外線を浴びると、活性酸素が発生します。活性酸素は、肌の弾力を保つコラーゲンを破壊したり変性させたりするため、しわやたるみに繋がります。紫外線は夏だけではなく年中通して降り注いでいるため、外出時は必ず紫外線対策しましょう。

日焼け止めや、アームカバー、サングラス、帽子などで紫外線対策できます。毎日紫外線対策をするのがおすすめです。

⑦生理前は肌への刺激が少ないケアをする

生理2週間前は、女性ホルモンのプロゲステロンが増え、皮脂の分泌が促されます。皮脂は、古い角質と混ざって毛穴を詰まらせます。これを角栓といい、いわゆる白ニキビと呼ばれる状態です。皮脂は、皮膚に元々存在している雑菌の栄養源となり、雑菌の繁殖を招きます。

雑菌が繁殖することで肌に炎症が起こると、赤ニキビに進行するのです。赤ニキビが悪化して炎症が強くなると、メラニン色素が多量に分泌されてシミになることもあります。普段から十分にケアをしていても、生理2週間前にケアしたためにニキビができる場合があるため注意しましょう。

生理前に肌が揺らぎやすい方はピーリングなどは行わず、保湿中心にケアしてください。

⑧肌に合う化粧品を使う

化粧品によっては、肌が荒れることがあります。化粧品には重金属が含まれているため、金属アレルギーの人はかゆみや赤みなどの症状が現れることがあるのです。アレルギーの症状が現れているところは肌のバリア機能が低下しているため、そこに再び同じ化粧品を使うと、症状が悪化するでしょう。

そのため、自分の肌に合った化粧品に換える必要があります。敏感肌用の化粧品であれば、肌トラブルが起こるリスクが低いと言えます。ただし、合うかどうかは人それぞれであるため、試供品などで試してから選ぶことが大切です。

⑨美容成分が含まれている化粧品を使う

ビタミンAやビタミンCなどの美容成分が含まれている化粧品を使うことで、肌を綺麗にできる可能性があります。なお、美容成分が含まれているからといって、必ずしも肌に優しいとは限りません。肌トラブルが起きた場合は、美容成分が含まれているものであっても買い替えることが大切です。

肌を綺麗にする方法5選【生活習慣編】

様々な栄養が全身に行き渡ることで、健康な肌を作れます。栄養を全身に行き渡らせるためには、生活習慣を整えなければなりません。夜更かしや運動不足、冷え、ストレスなどがある場合、十分な栄養が肌に行き渡らなかったり、肌細胞を作る機能に支障をきたしたりして、肌の状態が悪くなるのです。

生活習慣が乱れがちな方は、この機会に整えることをおすすめします。それでは、肌を綺麗にするために心がけたい生活習慣について、詳しくご紹介します。

①質の高い睡眠をとる

熟睡中には、成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは、肌のターンオーバーに必要なものであるため、質の高い睡眠をとることが綺麗な肌に繋がります。途中で何度も目覚める睡眠は、質が低い睡眠です。寝る前に利尿作用のあるアルコール飲料を摂ったり、頻尿があったりする場合にみられます。

また、ストレスによってなかなか寝付けない場合も睡眠の質が下がります。そのため、寝る前はアルコールを摂らないようにしつつ、ストレスを解消させることが大切です。また、寝る前はスマホやテレビ、パソコンなどの強い光を避けましょう。あらゆる刺激が身体を目覚めさせ、眠りにつきにくくします。寝る前は、間接照明だけをつけた部屋で読書するなど、静かに過ごしてください。

②適度に運動する

運動不足は、筋力の低下や血流の悪化に繋がります。適度に運動することで、血液を全身へ行き渡らせるために必要な筋力がつき、血流が促されます。血液には、肌のターンオーバーに必要な栄養が含まれているため、血流を促すことが重要なのです。

過度な運動はストレスに繋がり、血管を収縮させることで血流の悪化をもたらす可能性があります。ウォーキングやジョギング、水泳、サイクリングなど適度な運動を継続してください。運動する時間をとれない場合は、階段を使ったり1つ手前のバス停や駅から歩いたりするなど、少しでも身体を動かすようにしましょう。

ジムで適度な筋トレやランニングマシンを使った有酸素運動もおすすめです。

③ストレスを解消する

ストレスは、生きている限りどうしても感じてしまいます。しかし、過度なストレスは身体の機能を調節する自律神経を乱すため、血管を収縮させて肌荒れをもたらします。ストレスをできるだけ溜めないことと、小まめに解消させることを心がけましょう。

ストレスの解消法は、質の高い睡眠や適度な運動、ビタミンCの摂取、カラオケ、好きなことをするなどです。時間の都合上、なかなかストレスを解消できない場合は睡眠の質を高めることを意識しましょう。

また、ストレスの原因を取り除くことも大切です。嫌な友人や家族がいる場合は、距離を置くことをおすすめします。絶縁する必要はなく、距離を置くだけでストレスを感じにくくなる可能性があります。

④身体を冷やさない

身体を冷やすと、血管が収縮して血流が悪化します。ターンオーバーが遅れて古い角質が肌に留まりやすくなるため、身体を冷やさないようにしましょう。入浴で身体を温めるだけではなく、マフラーや厚手の靴下など防寒具を使うことが大切です。

また、夏はエアコンの設定温度を調節して、身体を冷やさないよう注意してください。職場など自分の都合だけでエアコンの温度を調節できない場所では、ブランケットなどで防寒しましょう。身体の冷えは、運動によって対処できます。身体を動かすと体温が温まるので、早歩きしたり階段を使ったりして、体温を上げるようにしましょう。

⑤1日1回は必ず入浴する

入浴は、身体を温めることでターンオーバーを促します。また、肌の汚れを落とすことで肌の健康を守る効果もあるのです。シャワーでもいいですが、身体を温めるために1日1回は入浴することをおすすめします。38℃前後のぬるめの湯にゆっくり浸かりましょう。

身体の芯まで温めることで、入浴後もしばらく身体が温かいままになります。入浴後は身体を冷やさないように、すぐに身体を拭いて髪を乾かしましょう。その後は、必ず化粧水や乳液などで保湿ケアしてください。放置すると肌が乾燥して肌トラブルが起こりやすくなります。

肌を綺麗にする方法5選【食生活編】

肌のターンオーバーには、様々な栄養が欠かせません。肌を綺麗にしたいのであれば、栄養バランスの整った食生活を意識する必要があります。また、肌のターンオーバーに関わる栄養が不足しないように注意しましょう。生活習慣を整えて血流を促しても、ターンオーバーに必要な栄養が不足しているとターンオーバーが乱れます。

1回や2回の栄養不足で肌が荒れる心配は少ないですが、長く続くと肌トラブルが起こるでしょう。それでは、肌を綺麗にする食生活について、詳しくご紹介します。

①ビタミンを十分に摂る

ビタミンには様々な種類があり、その多くが肌のターンオーバーや肌の健康に関わっています。ビタミンAやビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEを意識的に摂りましょう。これらの栄養素は、緑黄色野菜や果物に含まれています。特定の野菜だけを食べても、ビタミンをバランスよく摂ることはできません。

できるだけ様々な野菜や果物を摂るようにしましょう。野菜ジュースなどからもビタミンを摂れますが、出荷前に加熱しているため、熱に弱いビタミンを十分に摂れない可能性があります。できるだけ、普段の食事で野菜や果物を摂ることが大切です。

②タンパク質を不足させない

タンパク質は、肌細胞の材料の1つです。ビタミンやミネラルを摂っていても、タンパク質が不足していると肌の状態が悪くなる可能性があります。タンパク質は、肉類や魚介類、卵などに多く含まれています。

ダイエット中は、肉類を避ける方もいますが、脂身が多くない部位であれば、ダイエットに支障をきたしません。牛や豚はバラ肉ではなくモモ肉、鶏はモモ肉ではなく胸肉を選びましょう。タンパク質を摂りすぎると便秘や下痢に繋がるため、適度に摂りつつ野菜も摂ることが大切です。便秘や下痢など腸内環境が乱れている状態は、肌のターンオーバーにも影響を及ぼす恐れがあります。

③水分を十分に摂る

水分が不足すると、肌が乾燥して肌トラブルが起こりやすくなります。食事のとき以外で水分を摂らない方は注意しましょう。1日1.5~2リットルを目安に水分を摂ることが大切です。また、一気に大量の水分を摂ると、余計な水分が排出されてしまうため、何回かに分けて摂りましょう。

例えば、コップ1杯の水を1日3回の食事のとき、朝起きてすぐ、日中、入浴後、寝る前に飲むことで、約1.5リットルの水分を摂れます。夏のように気温が高い場合は水分の消費量が多いため、こまめに水分補給をしましょう。

④足りない栄養はサプリで補う

栄養バランスの整った食生活が難しく、栄養に偏りがある場合は、サプリで補うといいでしょう。サプリには、特定の栄養だけが含まれたものや、様々なビタミンが含まれたものなどがあります。食生活を見直しつつ、どの栄養が不足しているか確認しましょう。緑黄色野菜や果物全般が足りない場合は、様々なビタミンが含まれたサプリがおすすめです。

ただし、栄養素によっては、過剰摂取で問題が起こる恐れがあります。そのため、含有量が少なめのサプリを1粒だけ飲むなど、少量から始めましょう。また、身体に何らかの不調が現れた場合は、サプリをやめて医師の診察を受けることが大切です。サプリは、正しく用いることで肌の調子を整える効果が期待できます。

⑤ジャンクフードを避ける

ジャンクフードは肉類が多く、野菜が少ないという特徴があります。ジャンクフードばかり食べていると、ビタミンやミネラル、食物繊維などが不足します。そのため、できるだけジャンクフードを避けることが大切です。たまに食べるのは問題ありませんが、前や次の食事で野菜をしっかり摂ることをおすすめします。

ジャンクフードでなくとも、外食では野菜が不足しがちです。できるだけ野菜が多いメニューを選ぶなど工夫しましょう。また、昼食には野菜を使った弁当を持参するといったことも対策になります。

肌を綺麗に見せるコツ

肌を綺麗にするのには限界があります。加齢とともにターンオーバーが遅れるようになるため、くすみも目立つようになるでしょう。そのため、肌を綺麗にするだけではなく、綺麗に見せるための工夫も必要です。

肌を綺麗に見せるために役立つのは、ファンデーションです。ファンデーションは、肌荒れや毛穴開きなどを見えにくくしてくれます。リキッドやパウダー、クリームなど様々なタイプがありますが、おすすめはパウダーファンデーションです。肌への密着度が高く、カバー力が高いため、肌荒れなどをしっかり隠してくれます。また、UVカット効果があるものも多く販売されているため、紫外線から肌を守り、キレイな肌を保ちやすくなるのです。

また、リキッドやクリームとは違い、クレンジングを使わず洗顔だけで落とせるものもあるなど、様々な面で肌に優しいと言えます。

まとめ

肌を綺麗にするためには、肌を正しくケアするだけではなく、生活習慣や食生活を整える必要があります。1つでも問題が起きていると、肌のターンオーバーを適切に保つことができません。ターンオーバーが乱れると、健康な角質を生み続けることができなくなり、古い角質が溜まったり、乾燥したりします。

十分な睡眠や適度な運動、ビタミンやタンパク質を十分に摂る、正しい方法で洗顔する、化粧水や乳液などを正しく使うなど、様々なことを心がけましょう。少しでも綺麗な肌へ近づくために、できることから始めてくださいね。