監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

肌が何となく黄色っぽい、部分的に黄色に変色している方は、「黄ぐすみ」になっている可能性があります。黄ぐすみは、一般的なくすみとどのような違いがあるのか気になりますよね。

今回は、黄ぐすみがどのようなくすみを指すのか、原因や改善方法とあわせて詳しく解説していきます。

黄ぐすみの意味とは?

黄ぐすみとは、その名のとおり黄色のくすみを指します。一般的なくすみと言えば、グレーやブラウンのくすみを指しますが、肌が黄色っぽくなる場合もあるのです。顔全体が黄色にくすんでいると、違和感を持たれてしまうでしょう。

部分的に黄色っぽくなっている場合も、あざに見えてしまう可能性があります。このように、黄ぐすみは美容において問題となるため、日ごろから対策することが大切です。日本人は、元々イエベ(イエローベース)の顔色をしていますが、黄ぐすみはさらに黄色っぽくなるため、目立ちます。

一般的なくすみでなければ問題ないと思い、対策をしないでいると、黄ぐすみに悩まされることになるでしょう。

黄ぐすみの原因

黄ぐすみの原因は様々で、それぞれしっかり対策しなければなりません。黄ぐすみの原因は次のとおりです。

紫外線

肌が紫外線を受けると、メラニン色素が生成されます。メラニン色素は、一般的なくすみの原因として知られていますが、黄ぐすみの原因でもあるのです。黄ぐすみになるか、グレーやブラウンのくすみになるのかには、個人差があります。また、イエベはブルベ(ブルーベース)の肌よりも色素沈着しやすいため、日本人は黄ぐすみに悩まされやすいといわれています。

紫外線を受けると生成されるメラニン色素は、紫外線の刺激が肌の奥へと侵入しないように防いでいるため、身体にとって害ではありません。また、肌のターンオーバーで自然に排出されるため、10代や20代であれば、くすみができにくくなっています。

しかし、30代、40代にもなってくるとターンオーバーが遅れるため、メラニン色素の排出が追いつかなくなり、黄ぐすみを引き起こしてしまうのです。

βカロテンの過剰摂取

βカロテンは黄色系の色素のため、摂りすぎると肌が黄色っぽくなる可能性があります。特に、角質層が厚い手のひらや足の裏に影響が現れやすいとされています。βカロテンは、トマトやニンジンに多く含まれています。ただ、黄ぐすみができるほど大量に摂ることは実際難しいため、気にしすぎることはありません。

βカロテンには強い抗酸化作用があるため、紫外線や刺激による肌細胞の酸化を抑え、若々しさを作るのに役立ちます。

血行不良

血液中には、食事で摂った栄養が含まれています。血行不良になると、全身のすみずみまで栄養を送り届けられなくなり、ターンオーバーが遅れてしまいます。紫外線や摩擦などの刺激が原因でメラニン色素が生成されても、ターンオーバーでうまく排出できなくなり、黄ぐすみができるのです。

血行不良は、肌の色を悪く見せる原因にもなるため、日ごろから注意しておきたいところでしょう。身体の冷え、筋力の低下、ストレスなどが血行不良を招きます。夏に冷房を効かせすぎていたり、常にストレスを受けていたりする方は、血行不良に注意しましょう。

糖化

糖化とは、体内の余分な糖質とタンパク質が結びつくことで老化物質のAGEsが生成される現象のことです。AGEsは褐色のため、黄色っぽく見えるようになる場合があります。基本的に、一般的なくすみであるブラウン系のくすみになります。

糖化そのものを防ぐことはできませんが、抗酸化作用のあるβカロテンやビタミンC、ビタミンEなどを摂ることで対策できます。

カルボニル化

脂質が活性酸素によって酸化すると、アルデヒドへと分解されます。アルデヒドがタンパク質と結合する現象をカルボニル化といい、最終的に週末過酸化産物のALEsが生成されます。肌への影響が強く、黄ぐすみの大きな原因の1つです。

黄ぐすみは夕方になる?

黄ぐすみは夕方に起こりやすいという説がありますが、これはどの原因で黄ぐすみが起きているかによって異なります。紫外線や摩擦などの刺激で起きているのであれば、時間帯による差はみられません。

しかし、夕方になるにつれてストレスが溜まったり、デスクワークを長時間続けたりすることで血行不良が起こり、黄ぐすみが目立ちやすくなる可能性があります。

夕方に黄ぐすみが起こりやすいかどうかには個人差があり、毎日チェックしておくことが大切です。

黄ぐすみの改善方法3個[スキンケア]

黄ぐすみは、日ごろのスキンケアを見直すことで改善できる可能性があります。次のようにスキンケアをしましょう。

1. 美容液と化粧水でケア

美容液と化粧水で保湿ケアとくすみケアを徹底しましょう。化粧水や美容液には、肌に水分を補給する役割があります。美容液には、それに加えて肌トラブルを改善させる成分が含まれており、黄ぐすみに合ったものを選ぶことがポイントです。

黄ぐすみに有効なのは、メラニン色素の生成を抑え、還元を促す成分です。例えば、ビタミンC誘導体やプラセンタ、エラグ酸、コウジ酸などがあります。これらの成分が含まれた美容液の使用を習慣づけることで、黄ぐすみの発生を抑え、改善を促せます。

また、化粧水はヒアルロン酸やセラミドが含まれたものを選びましょう。ヒアルロン酸とセラミドは、元々肌に存在する成分で、肌の水分の蒸発を防いでいます。つまり、化粧水でヒアルロン酸やセラミドを補い、肌の乾燥を防ぐことができるのです。

肌の保湿力が高まれば、紫外線や摩擦などの刺激から肌を守れるため、黄ぐすみの改善を促せます。

2. 丁寧な洗顔で肌への刺激を防ぐ

肌をゴシゴシとこするように洗顔すると、メラニン色素が生成されます。そのため、丁寧に洗顔をして、メラニン色素を生成させないことが大切です。また、熱すぎる湯で洗顔すると、肌を守る皮脂を落としすぎてしまうため、ぬるま湯で洗顔することがポイントです。

次のような流れで洗顔しましょう。

(1)ぬるま湯ですすぐ
(2)洗顔料を泡立てネットなどで泡立てる
(3)Tゾーン、Uゾーン、目と口の周りの順に泡をつける
(4)泡を転がすように洗う
(5)丁寧にすすいで洗顔料をしっかり落とす

また、洗顔後は肌が乾燥しやすいため、しっかり保湿ケアしましょう。

3. 紫外線対策でメラニンを防ぐ

黄ぐすみの原因であるメラニン色素の生成を防ぐために、紫外線対策を徹底しましょう。紫外線対策と言えば、日焼け止めクリームを塗るだけと思われがちですが、日傘やサングラス、アームカバー、マスクなど様々な方法があります。

全て実践することで、紫外線をしっかり防ぐことができるでしょう。また、紫外線対策グッズは、全てUVカット仕様のものを選ぶことが大切です。UVカット率99.9%以上のものを選べば、紫外線を十分に防げます。

また、日焼け止めクリームは、外出先と季節に合わせて選びましょう。紫外線を防ぐ能力を示すPAは、日常使いでPA++、海やプールに行くときはPA+++~PA++++がおすすめです。SPFは、紫外線を防ぐ時間を示しており、15~20分にSPFの数値をかけることで、紫外線を防げる時間を算出できます。

黄ぐすみの改善方法4個[メイク]

黄ぐすみは、メイクでうまく隠すことが可能です。化粧下地やファンデーション、チーク、リップまで、黄ぐすみが目立ちにくいメイク術を覚えておきましょう。

1. パープルの化粧下地

黄色の補色のパープルは、黄ぐすみを隠すのに向いています。コントロールカラーのパープルの化粧下地を使うことで、自然な肌色を演出できるでしょう。また、肌への刺激が原因で黄ぐすみが起きている可能性もあるため、保湿成分が含まれた化粧下地がおすすめです。

2. ファンデーションの色は首の色に合わせる

首の色と近い色のファンデーションを選びましょう。ファンデーションが首の色よりも明るすぎると、顔と首の色に差が生じ、違和感のある見た目になります。顔も大きく見えてしまうため注意しましょう。適切なファンデーションを使うことで、黄ぐすみを目立ちにくくできます。

3. パープルのチーク

黄ぐすみは、皮膚が薄い目や口の周りにできやすく、顔全体の印象を大きく変えてしまいます。目の下のくすみを解消できれば、顔全体の印象を改善できるでしょう。コントロールカラーのパープルのチークやハイライトを入れると、黄ぐすみを目立ちにくくできます。

4. はっきりとした色のリップ

はっきりとした色のリップを塗ることで、黄ぐすみを目立ちにくくできます。視線は自然に濃いメイクへと向けられるため、黄ぐすみに気づかれにくくなるのです。ただし、黄ぐすみの範囲が広すぎる場合、はっきりとしたリップと合わさることで、全体的にメイクが濃い印象を与えてしまいます。

ファンデーションや化粧下地で黄ぐすみをしっかりカバーしたうえで、はっきりとした色のリップを使いましょう。

黄ぐすみの改善方法3個[サプリメント]

黄ぐすみは、サプリメントで改善できる可能性があります。サプリメントには様々な種類があり、効果が記載されていないため、どれを選べばいいかわからない方が多いのではないでしょうか。黄ぐすみには、次のようなサプリメントがおすすめです。

1. ビタミンC

ビタミンCには抗酸化作用があり、黄ぐすみの改善に役立ちます。ビタミンCは、風邪をひいたときやストレスを受けたとき、喫煙したときなどに多く消費されます。現代はストレス社会とも呼ばれているため、ビタミンCが不足しやすい環境だと言えるでしょう。

摂取したビタミンCは、血液によって全身へと運ばれ、黄ぐすみの改善に役立ってくれます。また、ビタミンCは水溶性のビタミンのため、流水や加熱によって失われてしまいます。普段の食事から大量のビタミンCを摂ることは困難なため、サプリメントでしっかり補うことが大切です。

また、ビタミンCは身体に溜め込むことができないため、摂取上限量が定められていません。しかし、他にも複数のビタミンやミネラルが少量含まれているサプリメントもあるため、他の成分が過剰摂取になる恐れがあります。

目安量を守って飲むようにしましょう。

2. トラネキサム酸

トラネキサム酸は、美容クリニックでも使用される美白成分です。黄ぐすみの原因であるメラニン色素に作用して、改善を促します。

トラネキサム酸は、厚生労働省に美白効果が認可された成分のため、効果の標ぼうが認められています。トラネキサム酸だけではなく、ビタミンCや保湿成分が含まれたサプリメントを選びましょう。

3. マルチビタミン

マルチビタミンは、複数のビタミンが含まれたサプリメントです。ビタミンAやビタミンC、ビタミンEなど抗酸化作用のある栄養素、肌の健康にかかわるビタミンB群などが含まれています。複数の栄養素を一度に摂れるため、偏食しがちな方におすすめです。

ただし、含有量は商品によって異なるため、自分が不足している栄養を補えるものを選びましょう。不足していない栄養が豊富に含まれているサプリメントを選ぶと、過剰摂取になる可能性があります。

また、亜鉛や乳酸菌が含まれたサプリメントもおすすめです。亜鉛はターンオーバーに関わっており、健康な肌づくりに役立ちます。乳酸菌は、腸内環境を整えることで肌の免疫を高めたり、肌から刺激物質が排出されるのを抑えたりします。

黄ぐすみの改善方法3個[食べ物]

黄ぐすみは、食べ物からしっかり栄養を摂ることで改善を促せます。サプリメントだけでは栄養バランスが崩れてしまうため、食事から栄養を摂ることをメインに考えましょう。次のような食べ物を意識的に摂ることをおすすめします。

1. 緑黄色野菜

緑黄色野菜には、各種ビタミンや食物繊維が豊富に含まれています。たまねぎやピーマン、だいこん、レンコン、ほうれん草など様々な緑黄色野菜をまんべんなく摂ることで、栄養バランスを良好に保てるでしょう。特定の野菜ばかりを摂っていても、栄養が偏ってしまいます。嫌いなものを無理に食べる必要はありませんが、あまりにも偏りがあると肌の調子が悪くなります。

その場合は、不足している栄養をサプリメントで補うといいでしょう。ただ、緑黄色野菜に含まれる食物繊維は、なかなかサプリメントから効率よく摂ることができません。食物繊維は腸内環境を整えて肌に良い影響を与えるため、1日300g前後は摂りたいところです。

2. ナッツ類

ナッツ類には、ビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンEは、ビタミンAとビタミンCよりも高い抗酸化作用を持つため、黄ぐすみの改善に役立ちます。

ただし、塩分と脂質が多く含まれているため、食べすぎると生活習慣病に繋がります。特に、お酒のおつまみとして食べると、つい食べすぎてしまいがちのため注意しましょう。

3. 乳酸菌食品

ヨーグルトやチーズ、キムチ、納豆、しょうゆ、味噌などには乳酸菌が含まれています。腸内環境で善玉菌として働き、悪玉菌を抑えることで健康的な環境を保ってくれるのです。乳酸菌食品には、ビタミン類も豊富に含まれているため、積極的に食生活に取り入れたいところでしょう。

ただし、キムチやチーズ、しょうゆや味噌は塩分も多く含まれているため、大量に摂らないようにしてください。

黄ぐすみの改善方法4個[日常生活]

黄ぐすみは、日常生活を見直すことで改善できる可能性があります。具体的に、どのように見直すべきか詳しく解説していきます。

1. 十分かつ良質な睡眠

肌のターンオーバーは、十分かつ良質な睡眠をとることで正常に起こります。睡眠不足や質の低い睡眠は、成長ホルモンの分泌量を減らすことでターンオーバーを遅らせてしまいます。そのため、十分かつ良質な睡眠をとることが大切です。睡眠時間は最低6時間、そして夜中にトイレに立ったり何度も目覚めたりすることのない良質な睡眠を目指しましょう。

良質な睡眠のために重要なのは、副交感神経を優位にすることです。副交感神経は、交感神経とスイッチを切り替えることで、身体の機能を調節しています。寝るときに興奮状態にあると、交感神経のスイッチが入っており、寝つきにくくなるのです。

寝る前は激しい運動やテレビなどの強い光を避け、薄暗い部屋で静かに過ごしましょう。また、寝る直前の食事や入浴も交感神経にスイッチが入る原因のため、食事は寝る3時間前、入浴は2時間前までに済ませることが大切です。

2. 栄養バランスのとれた食事

栄養バランスのとれた食事を摂ることで黄ぐすみを改善できるでしょう。ポイントは「いかにして栄養バランスのとれた食事を続けるか」です。週6日でジャンクフードを食べ、残り1日だけ野菜や果物を取り入れた食事を摂っても、肌の調子は整えられません。

無理なく、栄養バランスのとれた食事を続けましょう。主食、主菜、副菜、汁物が揃った料理が理想ですが、様々な野菜を使った野菜炒めとご飯だけでも問題ありません。忙しいのであれば、冷凍のカット野菜を使うなど、工夫しましょう。

また、外食続きの場合は、できるだけ野菜が多いメニューを選ぶなど、糖質や脂質を摂りすぎず、ビタミンやミネラルを十分に摂れるように工夫してください。そのうえで、サプリメントをうまく利用すれば、栄養状態を良好に保てるでしょう。

3. 適度な運動

適度な運動は、身体を温めて血行を促すのに役立ちます。また、筋力を高めることで、血流を促すことも可能です。激しい運動でも問題ありませんが、普段から運動していない方が激しい運動をしても、長くは続かないでしょう。

心身への負担を抑えつつ、どれだけ長く運動を続けられるかが重要です。おすすめは、ウォーキングやジョギング、サイクリングなどです。運動不足がひどい場合は、ストレッチだけでもいいでしょう。少しでも身体を動かすことを習慣づければ、自然に身体が冷えにくくなり、血流が良い状態を保ちやすくなります。

また、運動する時間がない場合は、普段の通勤時に運動しましょう。バス停や駅を普段の1つ手前で降りて歩いたり、エレベーターやエスカレーターを避けて階段を使ったり、工夫することが大切です。

4. ストレス対策

ストレスは、血流を低下させたり良質な睡眠を妨げたりするため、普段から対策が必要です。ストレスが溜まりすぎると、行動力が大きく失われ、運動量が低下したり食事が簡素になったりと、様々な問題が起こります。

ストレスが溜まりすぎた状態では、ストレスを解消させる意欲も失われる恐れがあるため、普段からこまめに解消させましょう。ストレスの解消法は人それぞれですが、良質かつ十分な睡眠や適度な運動がおすすめです。血流を促すこともできるため、黄ぐすみの改善に役立ちます。

その他、音楽鑑賞や映画鑑賞、1人で好きなことをする、気の許せる友人と遊ぶ、カラオケなどがあります。忙しいなかから実践できるストレス解消法は限られているため、自分に合った方法を見つけましょう。

まとめ

黄ぐすみは、一般的なくすみと同じ原因で発生します。そのため、紫外線対策やスキンケアを徹底することで、予防が可能です。ただ、加齢とともに肌の状態が悪くなっていくため、どうしても黄ぐすみが起きてしまいます。メイクでカバーしつつスキンケアや日常生活の改善を続け、できるだけ早く黄ぐすみを解消させましょう。