監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

シワは見た目年齢を引き上げてしまうので、悩んでいる人は多いと思います。悲しいことに、シワの原因は老化だけではないのです。若い人でもシワの原因になることをしていると、実年齢以上に老けて見られてしまう可能性大です。顔の中でも目は特に目立つパーツですから、目元に目立つシワを作りたくないですね。

この記事では目元のシワの中でも目の下のシワに特化して原因、対策を紹介していきます。シワ対策は早ければ早いほど効果的と言われています。原因と対策を知って、今日から目の下のシワ対策を始めませんか?

目の下のシワの原因6個

対策を知る前にまずは原因を知ることです。原因を知ると対策法の意図がわかり、きちんとケアできるようになるからです。目の下にできるシワの原因は6個あります。それぞれについて説明します。

1. 乾燥

目の周りの皮膚は特に薄く、水分が蒸発しやすい上に皮脂も少ないので、乾燥しやすい部位です。目の周りは顔の中でも良く動く場所なので、乾燥した肌はシワになりやすいのです。ちりめんジワと呼ばれる細かなシワは、乾燥が原因と言われています。

2. 紫外線

紫外線は日焼けの原因ばかりではなく、シワの原因にもなります。紫外線は肌の奥まで届きます。UVAは真皮層まで届き、エラスチンやコラーゲンの構造を破壊し、線維芽細胞を傷つけることが知られています。長期間紫外線を浴び続けることにより、肌の弾力性が損なわれます。紫外線の影響による真皮層の弾力性低下は、シワの原因の一つです。

3. 加齢

年齢を重ねると身体には様々な変化が現れます。女性ホルモンの変化により、目の周りはさらに乾燥しやすくなります。また年齢とともにコラーゲンの量も減ってくるので、肌の弾力性も低下してきます。これらはシワの原因になります。

さらに肌のターンオーバー周期も若い頃に比べて長くなるので角質層が厚くなり、水分保持機能も低下する結果、シワができやすくなります。

4. 摩擦などの刺激

毎日メイクをすると思いますが、夜にメイクをしっかり落とそうとしてメイク落としや洗顔料を使ってゴシゴシこする行為も、シワの原因になります。メイク時の肌への刺激・摩擦もシワの原因になります。肌を触る時には力加減に注意して、こすらず優しく行いましょう。

5. 血行不良

長時間パソコンやスマートフォンの画面を見ていると、目が疲れます。目が疲れていると感じる時は、目の血行不良が起きています。目の下の血行が悪くなると肌に必要な栄養素が不足し、その結果クマやシワの原因になります。

6. シワを寄せる表情

笑った時やものが見えにくくて目を細める時に、目の下にシワができます。これらの表情が癖になると、表情を作らなくてもそこにシワが残るようになります。目の周りの皮膚は特に薄いので、表情ジワができやすいのです。

目の下のシワの改善対策4個[スキンケア]

目の下にできるシワの原因がわかったところで、シワの改善対策を考えてみましょう。冒頭で述べた通り、原因を知ると改善するための方法に納得していただけると思います。納得して正しく理解することで、継続の力になり正しいケアも身につけることができます。

1. 高保湿化粧品で目の下のシワの溝までしっかり保湿する

顔は凹凸があるので、うっかりしていると塗り残しや塗りムラができてしまいます。そのため、意識して細かい部分までしっかり保湿成分を届けるようにしましょう。目の下だけではなくまぶたや目尻・目頭も塗り残しの無いように、念入りに保湿します。

シワがある場合、さっと塗るだけではシワの溝部分にまで保湿剤が行き届かないかもしれません。化粧水・乳液・クリームはシワの溝部分にもしっかり行きわたるように丁寧に塗りましょう。

クリームは化粧水や乳液に比べて粘度が高いので、シワを手で少し広げて溝部分にもしっかり塗るようにしましょう。より効果を出したいときは、基礎化粧品を高保湿に変えると良いでしょう。

2. アイクリームで目の下のうるおいを閉じ込める

アイクリームを使うと、丁寧に保湿をした効果が長続きします。高価ですが、使用する量は米粒くらいなのでコストパフォーマンスを考えるとおすすめです。夜は化粧水の後クリームを塗り、最後の仕上げにアイクリームを塗ります。

目の下の乾燥がひどい場合には、朝も化粧水と乳液を塗った後に使います。メイクした後で目の下が乾燥するとシワが目立ちますが、うるおいが保たれていると時間が経過してもそこまで目立つことはありません。

3. 日中は必ず日焼け止めを使う

日焼け止めは紫外線が肌に入るのを防ぐため、将来できるシワの予防になります。しかし日焼け止めはシワの予防だけではありません。日焼けをすると肌が乾燥します。乾燥するとシワが目立ってしまいます。

4. メイク落としや洗顔時の摩擦・刺激を避ける

夜にメイクを落とすときや朝晩の洗顔時に、きれいにメイクや汚れを落とそうと思ってゴシゴシ顔をこするのは肌に良くありません。特に目の下は皮膚が薄いため刺激に敏感です。小さな傷がついたり肌が荒れたりする原因になるのでつけましょう。

またあまりに長時間化粧落としや洗顔料が肌に触れている状態は肌への刺激になるので、丁寧にかつ素早く行うことが必要です。

目の下のシワの改善対策3個[メイク]

スキンケア対策は、目の下のシワをできるだけ薄く目立たなくすることと予防の目的で行います。そのためスキンケア効果を実感するまでに、ある程度の時間を要します。これに対してメイク対策は、目の下のシワを隠すのが目的で、即効性のある方法です。

メイクのやり方次第で目の下のシワをその場で隠すことができるのですから、ぜひ習得してください。

1. 目の下のシワ隠しは下地作りから

下地作りの良し悪しでメイクの持ちが変わります。下地が上手くできていないと、その後いくら良いファンデーションを塗っても崩れてしまいます。ここで言う下地作りとは、洗顔後の保湿も含みます。長時間美しい肌の状態を保つ秘訣は、皮膚のうるおいが非常に大きなウウェイトを占めています。まずは目の下のシワの改善対策スキンケア編で説明した保湿方法を守り、シワの溝までもしっかり保湿しましょう。

下地を塗る前に肌のうるおいが足りないと感じる部分があれば、アイクリームを少し追加すると良いでしょう。日焼け止めは、下地クリームを兼ねたものがおすすめです。紫外線の害から肌を守るためには均一に塗り伸ばすことと、メーカーが推奨する適量を守らなければなりません。

下地を塗るときにもう一つ気をつけることは、シワの溝にも下地を塗り込むことです。深いシワの場合には少しシワを伸ばし気味にして塗らなければ、塗り残す可能性があるので気をつけましょう。

2. 目元のファンデーションは薄くつける

ファンデーションは肌を美しく見せるためのものですが、塗り方には注意が必要です。メイク直後の肌はなめらかできれいに見えても、時間とともに崩れてきて鏡をよく見るとシワの溝にファンデーションが溜まって、逆にシワが目立っていたという経験はありませんか?

顔は鏡を見ない限り自分で見ることが出来ないので、自分が気づく前に誰かに気づかれてしまいます。できるだけ長持ちするメイク、崩れたとしてもシワの溝に入らないメイクを目指したいですね。そのためのちょっとしたコツをお教えします。難しいテクニックではないので、ぜひ試してみてください。

顔の広い部分からファンデーションを広げていくと上手くいきます。目の周りは最後に塗るようにします。スポンジや指に残った分をトントンと軽くたたきながら肌になじませます。シワの溝にもファンデーションが行きわたるように、一方向からだけではなく四方八方からトントンしましょう。

どうしてもシワの溝に塗り残しがあるようでしたが、軽く肌を伸ばしてシワの溝までファンデーションを行きわたらせましょう。最後は軽く押さえてファンデーションをなじませます。使用するファンデーションはツヤの出るタイプがおすすめです。少し油分が気になるようなら、フェイスパウダーで仕上げても良いです。

3. 光の反射を利用してシワを隠す

ファンデーションやフェイスパウダーにも光を反射する機能がありますが、目の下のシワなど特に気になるポイントを隠すために、コンシーラーやハイライターを使うと良いです。これらは気になる部分を明るいトーンでカバーしたり、光の乱反射を利用したりしてシワを隠すことができる即効性のあるメイクです。

コンシーラーにはペンタイプやスティックタイプなどいろんなタイプがありますが、コンシーラーが塗り広げやすい硬さがあり、自分の肌の色よりも少し明るめの色であれば良いでしょう。

コンシーラーも厚塗りにならないよう、ごく薄く延ばしていくようにしてください。せっかくファンデーションを薄く塗ってもコンシーラーが厚塗りだと、時間が経ったときにシワの溝にコンシーラーが溜まりシワが逆に目立ってしまいますので要注意です。塗り方はファンデーションと同じで、指先で軽くトントンと、四方八方に広げていきます。シワの溝に塗り残しがあるようなら、優しく肌を広げてシワの溝までしっかりコンシーラーを届けましょう。

また、コンシーラーを使う順序ですが、ファンデーションがリキッドならファンデーションの後にコンシーラーを使います。パウダー状のファンデーションはコンシーラーの後に使いましょう。リキッドファンデーションの仕上げにフェイスパウダーを使う場合には、コンシーラーの後にフェイスパウダーを使います。

目の下のシワの改善対策3個[マッサージ]

目の下のシワ改善対策としてマッサージがありますが、間違った方法で行うと肌を傷めることがあります。目の周りは皮膚が薄いので刺激に対して敏感で炎症が起きやすい部位です。間違ったマッサージにより炎症が慢性的に続いて、それを放置した場合、色素沈着やシワなどの肌の老化にもつながる可能性があるため、マッサージは慎重に行いましょう。

1. 目の周りのマッサージとツボ押し

毎日アイクリームで目の周りをケアするときに一緒にできるマッサージとツボ押しを紹介します。まずはクリームを優しく目の周りに塗り伸ばします。仕上げに目の周りの骨の縁を中指で軽く抑えていきます。

目の周りにはツボがたくさんあり、中でも左右の目の下にある骨の縁中央にある承泣(しょうきゅう)というツボは、目の下のシワ予防やクマ・疲れ目などに良いと言われています。

承泣の場所は、左右の目の下にある骨の縁中央にあります。ごく軽く押すだけで効果があるので、力を入れすぎないように気をつけましょう。

2. リンパを流してむくみを解消し、たるみ・シワを目立たなくする

顔のむくみをとると、目の下のたるみやシワが目立たなくなります。そこでリンパの流れを促して、目の下のたるみが引きシワが目立たなくなるマッサージを紹介します。

まず左右の人差し指と中指で、左右それぞれの耳を挟みます。次に挟んだ指で耳を15回ほど回します。耳の近くにはリンパ節があり、この動きでリンパの流れを促します。その次に耳の下から鎖骨にかけて、手のひらで優しく左右3回ずつ撫でおろします。鎖骨まで撫でおろした後は、3秒ほど押してその後手を放します。

3. 頭皮マッサージで皮膚を引き締める

頭皮と顔の皮膚はつながっているので、顔だけではなく頭の皮膚も刺激して引き締めると顔の皮膚もキュッと引き締めることができるという考え方で考案されたマッサージです。まず額から両耳にかけて、両手の指先で生え際を揉みほぐします。小さな円を描くようにすると良いです。

次に頭頂部の方へ向かって指を滑らせていきます。最後に両手でこぶしを作り、指の第一関節から第二関節にかけて平らになっている部分を使って、こめかみから耳の上、耳の後ろへと円を描きながらマッサージします。

頭皮も力を入れすぎると傷むので、優しくもみほぐす気持ちで行いましょう。1回マッサージしてすぐに効果が出るものではなく、継続して行うことでカチカチだった頭皮がしなやかになり、顔のたるみが引き上げられると言われています。

目の下のシワの改善対策4個[その他]

以上述べてきたスキンケアやメイク以外にも、目の下のシワ改善対策があります。多角的に目の下のシワをケアすることで、シワの予防もしやすくなります。お化粧品だけの対策にとらわれず、以下の方法でも対策してみましょう。

1. 帽子・サングラスの併用で紫外線を予防する

日焼け止めを塗っていても残念ながら完璧とは言えません。完璧な紫外線カットはないと思った方が良いかもしれません。だから二重三重にも紫外線対策を行い、万が一紫外線を浴びてしまったことも考えて対策をしなければなりません。

まずは二重三重の紫外線対策ということで、帽子とサングラスを提案します。日焼け止めを塗った上で、さらにつばのある帽子で顔に降り注ぐ紫外線を遮断し、反射などであらゆる方向から入ってくる紫外線を避けるためにUVカット機能のあるサングラスを使用しましょう。

2. 眼輪筋はエクササイズで鍛える

年齢とともに体が衰えるのは仕方のないことですが、できる限りの努力で老化を遅らせることは可能です。目の下のシワは老化も原因の一つです。年齢を重ねると顔の筋肉も衰えてきます。

目の周りの筋肉は眼輪筋と言いますが、この眼輪筋を鍛えるエクササイズがおすすめです。眼輪筋が衰えるとこれまで支えてきた皮膚や脂肪が支えきれなくなり、重力に向って垂れ下がり、たるみやシワになります。

眼輪筋は目の周りにドーナツ状にある筋肉です。日本人はあまり表情を動かさずに話をしますし、パソコンやスマホなどを見ている間は無表情でいる時間が長く、さらに目を酷使する環境にいることから、顔の筋肉は衰えやすいと言われています。

インターネットで調べると、近年ブームになった顔ヨガやその他の眼輪筋エクササイズを見つけることができます。目の下を鍛えるには、まぶしいときに目を細める動きが良いそうです。

3. 肌のコンディションを整える食べ物をバランスよく食べる

毎日の食事内容に気をつけることで肌の乾燥を緩和し、紫外線により受けたダメージをある程度くい止めることは可能です。

肌をうるおす天然保湿成分・細胞間脂質・皮脂を作るためにタンパク質や脂肪を含んだ食材を意識的に摂取にしたり、紫外線が強い時期に抗酸化作用のあるビタミンCを積極的に摂取したり、肌の健康を保つためにビタミン類ミネラルなど、多種類の栄養素をバランスよく摂ることが必要です。忙しくても食事は体を作る基本になるので、偏食にならないよう気をつけましょう。

4. 美容整形で目の下のシワを除去

すぐに目の下のシワを消したいと思う方は、美容整形も選択肢として考えられるでしょう。どのような方法でシワを取るかは、シワの状態により異なります。小じわの場合にはレーザーやヒアルロン酸注射などの方法があります。

目の下のシワやたるみは、余分な皮膚や脂肪を切除して解消する方法もあります。実際に美容整形でシワを取る場合には、診察時に主治医に相談し、しっかり説明を聞いて安心・納得できる方法を選びましょう。

毎日楽しく継続して目の下のシワをケアしよう

目の下のシワは顔の中でも人の印象に残りやすい部位なので、若いうちからの予防とケアも大事です。すでに目の下に気になるシワがある場合には、原因になることを一つずつ減らして、適切なケアを毎日続けることです。

スキンケアに即効性はありませんが、進行を遅くすることは可能です。深いシワになってしまう前に対策を講じると、メイクで十分隠すこともできます。老化はすべての人にやってきます。

いつまでも同じ若さを維持することはできませんが、毎日を生き生きと楽しく過ごすことも若さを保つ秘訣です。それにスキンケアや健康的な食生活をプラスして、美しく歳を重ねていきたいですね。