監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

年齢サインの小じわは、少しでも減らしたいという方が多いのではないでしょうか。深いしわはなくても、細かいしわがたくさん刻まれていると、美しさを損ねてしまいます。小じわは、加齢とともに増えていきますが、対策次第で予防することが可能です。また、今できている小じわも対策次第で改善できます。

小じわケア対策と言えば、しわ対策用の化粧品でケアする方法を思い浮かべる方が多いでしょう。実は、普段の食生活や睡眠、保湿など様々なことが関係しているのです。原因を知り、適切に対処しましょう。ここでは、小じわの原因や改善対策方法などをご紹介します。

小じわとは?

小じわとは、「ちりめんじわ」や「乾燥小じわ」とも呼ばれる美容の大敵です。たくさんの小さなしわが刻まれ、肌のハリが失われます。

小じわと言えば、高齢者の肌を想像する方が多いのではないでしょうか。高齢者の肌は、加齢によって肌の保湿成分が減少しているため、小じわがたくさんできています。このように、年齢を感じさせる原因のため、できるだけ早く対処したいところでしょう。

小じわができやすい顔の場所

小じわは、皮膚が薄い目尻や口の周りにできやすいことが特徴です。皮膚が薄いところは、保湿機能も低いため、空気や紫外線などの影響で乾燥しやすくなっています。また、目尻や口の周りは、ついクセで触ってしまうこともあるため、さらに乾燥しやすくなっているのです。

小じわが気になると、触る頻度が増えることも考えられます。そうなると、さらに小じわが増えるでしょう。そのため、小じわができた際には、できるだけ早く対処する必要があります。

小じわの原因5個

小じわの原因は、乾燥や紫外線だけではありません。間違った洗顔や栄養不足なども小じわのリスクを高めます。それぞれ、どのような原因で小じわに繋がるのか、詳しくみていきましょう。

1. 乾燥

小じわができるのは、3層構造になっている肌のうち、最も外側にある表皮です。

表皮は、4層構造になっており、最も外側にある角質層が肌のうるおいを保っています。この角質層に含まれるセラミドや天然保湿因子などが失われると、乾燥してキメが乱れてしまうのです。

乾燥の原因は、空気の乾燥や保湿不足などです。複数の原因が重なると、乾燥はさらに進んでしまいます。また、乾燥と言えば冬をイメージする方が多いのではないでしょうか。実は、エアコンや扇風機の風でも肌が乾燥するため、季節を問わず小じわ対策が必要なのです。

2. 紫外線

紫外線は、肌にダメージを与えることで、小じわを引き起こします。肌の奥深くには、肌の弾力に関わるコラーゲンやエラスチンがあります。そして、コラーゲンやエラスチンを生産する線維芽細胞があるのですが、いずれも紫外線の影響で変性したり機能が衰えたりするのです。

その結果、肌の弾力が失われ、小じわができてしまいます。また、紫外線は深いしわの原因にもなるため、普段から対策しておきたいところでしょう。紫外線と言えば、夏の日光にだけ注意していればいいというイメージを持つ方もいますが、年中通して地上に降り注いでいます。

また、曇りの日でも紫外線が降り注ぐため、天候を問わず対策が必要です。

3. 間違った洗顔

普段から、間違った方法で洗顔をしていると、肌の水分が失われて小じわができます。ゴシゴシとこすったり、爪を立てて掻いたりすることは、角質層を傷つけることに繋がるのです。角質層の保湿機能が低下し、少しの乾燥で肌の状態が悪くなります。

また、強すぎる洗浄成分が含まれた洗顔料を使うときも注意が必要です。皮脂の分泌が多い方は、洗浄力が強い洗顔料を使用した方が皮脂をしっかり落とせますが、そうではない人が使うと、必要な皮脂まで落としてしまいます。

洗顔後に肌のツッパリ感がある場合は、洗顔料が強すぎる可能性があるため、見直すことが大切です。

4. 水分不足

肌の水分が不足すると、肌のキメが崩れて小じわができます。水分不足は、乾燥によって起こりますが、実は水分補給が足りていない場合にも起こります。夏など、気温が高く汗をかきやすい時期は、身体の水分が不足しがちです。

立ち仕事や重労働、スポーツなどをしている方は汗をかくことが多いため、こまめに水分補給しましょう。

5. 栄養不足

栄養不足は、肌の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーの乱れに繋がります。ターンオーバーは、角質層の中でも最下層で生まれた肌細胞が肌の表面に上がっていき、古い角質と入れ替わる現象です。常に新しい角質細胞が肌の表面にあることで、肌は水分を保持できています。

栄養が不足すると、ターンオーバーが遅れて新しい角質細胞を保てなくなり、小じわができやすくなるのです。ターンオーバーに必要な栄養は、タンパク質やビタミン、ミネラルなどです。これらの栄養が不足しがちな人としては、ダイエット中の方や、野菜・果物が不足している方が挙げられます。

小じわの改善対策方法3個[スキンケア]

小じわの改善対策に役立つスキンケアとして、正しい保湿ケアや紫外線対策、適切な洗顔などが挙げられます。全て、徹底することで、小じわを改善できるでしょう。逆に、間違ったスキンケアは小じわの原因になるため、正しい方法をしっかり確認しておくことが大切です。

小じわの改善対策に繋がるスキンケアの方法は次のとおりです。

1. 化粧水や美容液による十分な保湿ケア

化粧水や美容液で十分に保湿ケアすることで、小じわを改善できる可能性があります。化粧水や美容液は、肌に水分や美容成分を与え、バリア機能を高める効果が期待できます。バリア機能が高まれば、外的刺激にも強くなるため、新たな小じわを防ぐことにも繋がるのです。

使用する化粧水や美容液を選ぶときは、ヒアルロン酸やセラミドが含まれているか確認しましょう。ヒアルロン酸とセラミドは、肌のうるおいをキープする重要な成分です。加齢とともに減少するため、外部から補う必要があります。

その他、コラーゲンやエラスチンなど肌の弾力を保つ成分が含まれたものを使用してもいいでしょう。

2. 日焼け止めクリームなどによる紫外線対策

日焼け止めクリームなどで紫外線対策することで、紫外線による小じわを改善できる可能性があります。紫外線は年中通して降り注いでいるため、新たな小じわを増やさないことが重要です。そして、保湿ケアや正しい洗顔などで小じわの改善を促すことで、効率的な解消が期待できます。

日焼け止めクリームを選ぶときは、紫外線散乱剤が含まれたものを選びましょう。紫外線吸収剤による日焼け止めクリームもありますが、肌にダメージを与えてしまいます。PA++++以上になると、紫外線吸収剤が含まれた日焼け止めが増えるため、注意しましょう。

3. 肌に負担をかけない正しい洗顔

肌に負担をかけないように正しく洗顔すれば、肌のターンオーバーによって肌の調子が整います。毎日の洗顔の方法を間違えてしまうと、継続的にダメージを受けてしまうでしょう。次の方法で洗顔してください。

(1)洗顔料を十分に泡立てましょう。泡立てネットを使うか、手をおわん状に丸め、もう片方の手で泡立ててください。

(2)泡を顔につけていき、手のひらや指の腹で円を描くように洗っていきます。皮脂の分泌が多いTゾーン、Uゾーンの後に目尻と口の横を洗いましょう。

(3)ぬるま湯でよくすすぎます。泡が残ると刺激になるため、念入りにすすぎましょう。

(4)柔らかいタオルで顔についた水分を吸い取ってください。ゴシゴシこすると肌にダメージが及ぶため注意しましょう。

(5)しっかり保湿ケアしてください。洗顔後は、皮脂や角質が落ちているため、乾燥しやすくなっています。

小じわの改善対策方法2個[マッサージ]

小じわは、マッサージによって目立ちにくくできる可能性があります。顔の筋肉が柔軟になることで、肌を引き上げる力が高まるのです。ただし、大きな効果は期待できないため、他の対策の補助として取り入れましょう。

また、肌を摩擦しないように、マッサージオイルやクリームを使うことが大切です。それでは、小じわの改善対策に役立つマッサージ方法について、詳しくみていきましょう。

1. 目の周りをほぐす

目の周りは、スマホやテレビ、パソコンなどの画面を長時間見ることで、筋肉が凝り固まってしまいます。それが小じわの原因になる場合もあるため、ほぐしてあげることが大切です。次のようにほぐしましょう。

(1)目を力強く閉じます。
(2)目を思いっきり開いてください。
(3)続いて、目を右回りにぐるぐると回します。
(4)今度は、目を左回りにぐるぐると回します。

手を直接使わないため、摩擦によって肌トラブルが起こる心配もありません。これだけで、目の周りへのマッサージ効果が期待できます。

2. 気になる小じわを直接マッサージする

(1)親指と人差し指で目の下の小じわの端から端までつまんでください。これを3~5回くり返します。
(2)続いて、眉間から眉尻にかけて、小刻みにつまんでいきます。
(3)こめかみから髪の生え際にかけて、人差し指と中指、薬指の3本を当てて引き上げます。
(4)小じわにクリームを塗り、上から押さえて肌に吸着させましょう。

このように、ほぐしてから保湿ケアすることで、小じわを目立たなくできる可能性があります。

小じわの改善対策方法3個[メイク]

小じわは、メイクで隠すことが可能です。次のようにメイクしましょう。

1. ファンデーションの前にオイルを塗る

ファンデーションを塗る前に、スキンケアオイルを塗りましょう。オイルのツヤ感によって、小じわが目立たなくなります。どのようなオイルを使用してもいいですが、保湿力に定評があるホホバオイルがおすすめです。高い保湿力があるため、保湿による小じわ対策にもなります。

パウダーファンデーションの場合は、事前にオイルを塗るだけでいいでしょう。リキッドファンデーションの場合は、オイルを混ぜて使ってください。オイルは少量でツヤを出せるため、1滴で十分です。オイルを使いすぎると、テカりの原因になるため注意しましょう。

2. ファンデーションを丁寧に塗る

ファンデーションの塗り方を工夫するだけで、小じわを目立たなくできます。目尻から目頭にかけて塗りましょう。その際に、小じわの溝に入れ込むように塗ることがポイントです。厚く塗ると、ファンデーションが浮いてしまうため、薄く塗ることをおすすめします。

また、リキッドファンデーションを使用しており、仕上げにルースパウダーをつけるのであれば、ツヤのあるタイプを選んでください。マットタイプのルースパウダーだと、小じわが強調されてしまいます。

3. アイライナーを引くときにまぶたを引っ張らない

アイライナーを引くときに、まぶたを引っ張ることで、小じわができてしまいます。引っ張るとアイライナーを塗りやすいのですが、小じわができてしまえば元も子もありません。そのため、手を添える程度にして、アイライナーを引くことが大切です。

小じわの改善対策方法5個[食事や生活]

小じわは、スキンケアだけではなく、生活習慣や食生活を整えることでも対策できます。肌の調子は、身体の健康状態を示すため、不摂生な生活をしている方は注意が必要です。どのような生活習慣や食生活が小じわの改善に繋がるのか、詳しくみていきましょう。

1. 十分かつ良質な睡眠をとる

熟睡しているときには、成長ホルモンが多量に分泌されます。成長ホルモンの影響でターンオーバーが促され、肌の調子が整うのです。22時~2時がゴールデンタイムと呼ばれ、この時間帯に寝ていることがベストといわれていますが、諸説あります。

いずれにしても、熟睡しているときに成長ホルモンが多量に分泌されるため、睡眠の質に注目することが大切です。寝る前にスマホやテレビを見ると、目が冴えてしまいます。寝る前は、薄暗い部屋で読書などをして、静かに過ごしましょう。

また、寝る直前に食事をとると、胃腸が動いて眠りにつきにくくなるため、食事は寝る3時間前までに済ませることが大切です。

2. 栄養バランスの優れた食事をとる

ターンオーバーに必要なタンパク質やビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂りましょう。肉や魚、卵、大豆などには、タンパク質が豊富に含まれています。ダイエット中の方は、肉を避けがちですが、肉には良質なタンパク質が含まれているため、脂身を避けて意識的に食べることが大切です。

また、大豆には植物性タンパク質が含まれており、肉や魚に含まれる動物性タンパク質と1:1で摂るのがいいといわれています。

ビタミンやミネラルは、野菜や果物、海藻類、魚介類などに多く含まれています。1週間の献立を決めて、偏りのないように様々な栄養を摂りましょう。

3. 適度な運動で血流を促す

適度な運動には、血流を促して全身に酸素と栄養を運ぶ効果が期待できます。運動不足の方や筋力が低下している方は、血流が低下しがちです。血液には、酸素と栄養が含まれているため、血流不足になるとターンオーバーに必要な栄養を届けられなくなります。

どれだけ栄養バランスのとれた食事を心がけていても、血流が悪いとターンオーバーが乱れてしまうのです。適度な運動には定義はありませんが、軽いウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などがおすすめです。長く続けることで、小じわ対策に繋がるため、続けやすいウォーキングから始めるといいでしょう。

4. ストレス対策する

ストレスは、血流を低下させてターンオーバーを乱れさせます。仕事や家事、育児など様々な場面でストレスがかかるため、ストレスを溜めすぎないようにしましょう。十分かつ良質な睡眠や適度な運動は、ストレスケアに繋がります。

また、趣味を楽しんだり、思いっきり歌ったりすることも効果的です。自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。

5. 肌を触る癖を治す

肌を触る癖があると、肌が乾燥しがちです。できるだけ触らないように意識しましょう。自分が肌を触ろうとしたら注意してほしい旨を周りの人に伝えておくこともおすすめです。触らないように意識し続けることで、いずれ触る癖が治るでしょう。

小じわの予防方法4個

小じわは、一度できると簡単には解消できません。そのため、できるだけ予防することが大切です。次のように対策して、小じわを防ぎましょう。

1. こまめに保湿ケアする

保湿ケアが重要なのはお伝えしたとおりですが、ポイントはこまめに保湿ケアすることです。空気の乾燥や直接的な刺激によって、肌はすぐに乾燥します。そのため、こまめに保湿ケアすることが大切なのです。携帯できるスプレータイプの化粧水を持ち歩き、メイク直しの際に保湿しましょう。

2. 外出時間や日差しの強さに合わせた紫外線対策

日焼け止めクリームには、SPFとPAの値があり、日光に当たる時間や紫外線の強さに合わせて選ぶ必要があります。SPFは、数値に15~20の数値をかけることで、紫外線を防ぐ時間を算出できます。

例えば、6時間の外出であれば、SPF30程度のものを選ぶといいでしょう。PAは、普段使いであればPA++~+++、浜辺など紫外線が強い場所に行く場合は、PA++++以上のものを選んでください。

ただし、日焼け止めクリームは汗で流れ落ちるため、こまめに塗りなおしましょう。適切な日焼け止めクリームを塗ることで、小じわを予防できます。

3. 喫煙を避ける

タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させて血流の低下を引き起こす作用があります。習慣的に喫煙している方は、禁煙することが大切です。ただし、急に禁煙するとストレスが溜まったり、禁煙に失敗したりするため、まずは本数を減らすことから始めましょう。

場合によっては、禁煙外来などを利用することをおすすめします。これまでタバコを吸っていた人が吸わなくなれば、小じわだけではなく、たるみやニキビ、シミなど様々な肌トラブルの予防に繋がります。なお、副流煙も血流の低下を招くため、外食の際には禁煙席を選ぶなど、タバコの煙を避けることが大切です。

4. 栄養が不足する場合はサプリで補う

栄養バランスのとれた食事が重要ですが、忙しい方は栄養バランスに気をつかうことが難しいでしょう。栄養バランスを考えすぎてストレスが溜まると、小じわができやすくなります。そのため、無理をせずに、不足している栄養はサプリで補うことが大切です。

その際には、マルチビタミンなどは避け、足りていない栄養だけが含まれたサプリを選びましょう。マルチビタミンには様々な栄養が含まれているため、場合によっては過剰摂取に繋がります。

まとめ

小じわは、肌のキメが乱れた状態です。小じわは、加齢とともにできやすくなりますが、工夫次第で防ぐことができます。一度、小じわができると解消することが難しいため、普段から対策しておきましょう。

保湿や紫外線対策、正しい洗顔などのスキンケアが重要ですが、十分な睡眠や適度な運動、栄養バランスのとれた食事なども小じわに深く関係しています。身体の内側と外側の両方からアプローチして、小じわがなく年齢を感じさせない肌を目指しましょう。