監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

目尻のシワに悩んでいませんか?目尻のシワは顔の中でもよく目立つし、年齢を感じさせてしまうだけに、できれば消えて欲しいものです。

気がつくと目尻にシワができていたという人が多いと思いますが、そもそもなぜ目尻にシワができるのでしょう。それを知らなくては対処法がわかりませんよね。

この記事では目尻のシワの種類とその原因について明らかにし、それらを元に目尻のシワをなくす方法について詳しく解説しています。

実はシワの改善対策や目立ちにくくする方法は簡単なのです。やるかやらないかで10年先が全く変わります。

目尻のシワができる年齢は?若いのにシワはできる?

目尻にシワができる年齢は個人差があります。それは目尻のシワと言っても原因はいくつかあり、加齢のせいだけではないからです。

しかし30代になると、目尻のシワに悩む人がかなり増えるのは事実です。30代になる前から目尻のシワで悩んでいる人は、肌の乾燥によるシワである可能性が最も高いです。

若い年齢からできるシワの多くは浅いシワであることが多いので、早めにシワのケアをすることで改善が期待できます。その反対に、シワが深くなるほど改善が難しくなります。

そのためシワに気づいたら、できるだけ早めに対処することが大事です。早ければ早いほど、改善の見込みがあるからです。シワ予防ももちろん効果的です。いずれはみんな歳をとり、シワはできるものですが、日ごろのケア次第でシワの程度は全く違ってきます。今はまだ若くてシワなんて気にしないお年頃であればなお、シワのケアをするベストなタイミングと言えます。

目尻にできるシワの種類

目尻にできるシワには大きく分けて4種類あります。シワの種類によって、表皮のケアだけで済むものや真皮のケアが必要なものまであります。この4種類の目尻のシワについて、一つずつ説明していきましょう。

1. 乾燥ジワ

目の周りの皮膚は薄い上に皮脂が少ないので、非常に乾燥しやすくなっています。そのため顔の中でも特に、念入りな保湿ケアを必要とする部位です。

それにも関わらず、目の周りはアイシャドウ、アイライン、マスカラなどの濃いアイメイクをすることが多く、メイク落としの際には他の部位以上に負担がかかります。

その結果、目の周りはさらに乾燥しやすくなり、十分な目元ケアができていないと乾燥ジワができてしまいます。乾燥ジワは表皮にできるシワです。

2. 笑いジワをはじめとする表情ジワ

笑いジワとは、笑った時に目尻にカラスの足跡のような形で現れるシワのことを言います。顔は常に動く部位ですが、目や口の周りは顔の中でも特によく動きます。

目の周りは、笑ったり顔をしかめたり、瞬きで目を開けたり閉じたりする動きがあります。また表情は人によって癖があり、怒ったり笑ったり考えこんだりなど表情を作る時に同じ場所にシワができます。それを繰り返すうちに、加齢という要素も加わりシワが深くなり、消えなくなるのです。

乾燥ジワで説明したように、目の周りは乾燥しやすいため笑いジワができやすく、顔にできるシワの中でも一番に笑いジワが気になる人が多いのはそのためです。笑いジワなどの表情ジワは、程度によって表皮に留まるシワから真皮に達するシワまであります。

3. 加齢ジワ

加齢ジワは加齢とともにコラーゲンやエラスチンの生成能力が落ちて、若いときのように活発な生成が行われなくなる結果、肌の弾力性を担う真皮層のコラーゲンやエラスチンの量が減り、加齢ジワとなります。加齢ジワは真皮層まで及ぶ深いシワです。

4. 紫外線ジワ

紫外線は日焼けやシミの元になるだけではありません。皮膚内に入った紫外線がコラーゲンやエラスチンの繊維を壊し、肌の弾力性が失われます。

その結果、できるシワのことを紫外線ジワといいます。紫外線ジワは真皮層に刻まれる深いシワです。真皮層にまで及ぶシワは、改善までにかなりの時間がかかります。

目尻のシワの原因3個

目尻にできるシワの原因は乾燥、加齢、紫外線の3つがあります。それぞれについて、詳しく説明します。

1. 乾燥

目の周りは皮膚が薄く皮脂分泌も少ないことから、乾燥しやすいということはすでに説明しました。ではなぜ肌が乾燥しているとシワになりやすいのでしょうか。

それは肌が乾燥していると角質層が硬くなってしまうために、跡が残ってしまうからです。やわらかい布と、硬い紙を想像してみるとわかると思います。硬い紙は、一度折り目を付けるとその後拡げても折りジワが残ります。でもしなやかでやわらかい布を折り曲げても、折りジワは残りません。

目の周りは乾燥しやすいため、保湿してもまたすぐに乾燥してしまいます。保湿ケアが面倒だからといって放置していると目尻のシワになってしまうので、面倒がらずに丁寧にケアしましょう。

2. 加齢

皮膚の弾力性を保っているコラーゲンやエラスチンは古くなったら体内の酵素により分解され、新しく生成されたコラーゲンやエラスチンに置き換えられています。そのため肌は常に弾力性を保つことができています。

しかし加齢に伴い新陳代謝が低下して、次第にコラーゲン・エラスチンを生成する能力が落ちてきて。そのため肌の弾力性が失われていきます。弾力性のなくなった肌には深いシワができてしまいます。

さらに女性は加齢により肌のうるおいを保つエストロゲンが減少するため、肌が乾しやすくなります。肌の乾燥がシワの原因になるのは前述の通りです。

3. 紫外線

地上に届く紫外線にはUVAとUVBがあります。UVAはUVBよりも波長が長く、真皮まで届きます。真皮に到達したUVAは肌の弾力を担っているコラーゲンやエラスチンの繊維を切断し、肌の弾力性を低下させます。それがシワの原因になります。しかしシワの原因はUVAだけではありません。UVBは真皮までは届きませんが、表皮に達したUVBは真皮のコラーゲンを切断する酵素を活性化させることにより、真皮層のコラーゲンを壊します。

紫外線はUVAもUVBもシワの原因になることを覚えておきましょう。日焼け止めについては後述しますが、日焼け止めを選ぶ際にはSPFだけではなくPAにも気を配り、目的に合った日焼け止めを選ぶことがシワ防止にもつながります。

目尻のシワの改善対策方法10個!なくす方法はある?

放っておくと消えないシワになってしまう可能性のある目尻のシワは、早めの対策がベストです。早期のケアを逃した場合でも対策は早ければ早いほど良いので、気付いたときが始め時です。次に目尻のシワの改善対策方法を10個紹介し、それぞれについて解説します。

1. 高保湿化粧水を使う

目尻のシワは乾燥から始まると言っても過言ではありません。特に目尻のシワが気になり始める30代あたりになると、特に目の周りが乾燥し始めます。保湿力の高い化粧水でしっかり水分補給をしましょう。目の周りは凹凸があるので丁寧に化粧水を塗布し、さらに肌に馴染むようにハンドプレスすると効果的です。

2. 目元の保湿パック

化粧水だけではうるおいが足りないと感じた時には、目元の保湿パックがおすすめです。毎日行う必要はなく、特に乾燥がひどいときや週に1、2回行うと良いでしょう。市販品を使うのも良いですが、手軽に家にある化粧用コットンと普段使っている保湿力の高い化粧水で、目の周りにコットンパックをする方法でも十分です。

ただし目元の保湿パックは、長時間つけたままにしていると逆に乾燥を招いてしまうので、パックが乾かないうちにはがすことです。長くても5分程度に留めましょう。

3. クリームで油分の補給

水分だけ補給しても皮脂が少ないためにまたすぐに乾燥してしまうので、化粧水の後は油分を多く含んだクリームを使いましょう。目元専用のアイクリームは、油分含量が普通のクリームより多めなのでおすすめです。使用量や使用方法は使うクリームによって異なるので、商品説明をよく読んで使い方を守りましょう。

目元にクリームを塗る時は、力加減に気をつけてください。摩擦が大きくなるとシワの改善に逆効果なので、優しく塗布します。目の周りの皮膚は薄くデリケートであることを忘れないようにしましょう。

4. 紫外線予防

紫外線はUVA・UVBともに真皮層にダメージを与えるため、両方の予防策が必要です。日焼け止めにはUVAの防御効果を表すPAと、UVBの防御効果を表すSPFが明記されているので、目的にあった数値の日焼け止めを選ぶことが大事です。

日焼け止めは肌への刺激・負担が懸念されていますが、日焼け止めを塗らないで紫外線を浴びることの害も考えて、紫外線による害と日焼け止め効果のバランスをうまく取るのがベストです。

つまり日常生活であればSPF20、PA++であれば十分と言われています。アウトドアの場合、屋外でのスポーツやレジャーであれば SPF40、PA+++の効果があれば十分であり、マリンスポーツの場合はSPF50、PA++++が必要と言われています。

日焼け止めは乳液、クリームやミストなどがあり、好みや塗る場所により選ぶとよいでしょう。また水に強いウォータープルーフや逆に水で洗い流せるタイプの日焼け止めは、目的に合わせて使い分けると便利です。日焼け止めは基本的に汗をかくと落ちるので、どんなに紫外線防止効果が強くても、2時間おきの塗り直しが必要と言われています。紫外線によるダメージを最小限にするには、2時間おきに塗り直すか途中でミストやスプレータイプのものを重ねて使うなどの工夫が必要です。

5. 抗シワクリームでケア

抗シワクリームはできてしまったシワのケアはもちろん、予防としても使えます。抗シワクリームでおすすめしたいのは、抗シワの有効成分が配合されている医薬部外品の抗シワクリームです。高価ではありますが、できてしまったシミのケアには効果が期待できます。

デリケートな成分のものもありますので、商品説明をよく読んで使い方を守りましょう。抗シワクリームを使ってもシワが深くなると改善までに時間がかかるので、シワが浅いうちに抗シワクリームを使い始めることをおすすめします。

6. スキンケア時に肌の摩擦を避ける

メイク落としや洗顔をしたり、化粧水などを肌に塗布したり、マッサージなどのスペシャルケアを行ったりするときに、肌をこするなどして摩擦が生じるとシワができやすくなるため注意しましょう。

洗顔時や入浴後などは、肌がふっくら水分を含み非常に傷つきやすくなっているので特に気をつける必要があります。こすらずに優しくなでるような力で行うようにしましょう。

7. 適度な運動を行う

適度な運動で血流を促進し、新陳代謝を高めることで肌の良い状態を維持することができます。十分な血液を肌に送りこむことは、正常なターンオーバーやコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸、天然保湿因子(NMF)など、肌の柔軟性とうるおいを維持する成分の正常な生成サイクルを維持するために必要です。

肌の乾燥は運動不足も一つの要因になっています。過度な運動は逆に体内に余計な活性酸素を発生させてしまい、美容にはマイナスになることがありますが、適度な運動で血行を促進することは、シワに限らず美容と健康にも良い効果をもたらしてくれます。

8. タンパク質やコラーゲンを摂る

肌の弾力性を高めることは、シワの予防と改善に効果的であることは周知の事実です。だからといって熱心にコラーゲンを摂取してもそれが必ず肌のコラーゲンになるかといえば、そうではないことも事実として知られています。コラーゲンを摂取しても消化吸収の際には分解されて体内に入り、体内で再合成されて必要な個所で使われるからです。

コラーゲンはタンパク質の一種です。そして、タンパク質はアミノ酸で構成されています。体内に吸収されるときには、アミノ酸まで分解されているのです。したがって必要なことは、体内でコラーゲンが合成されるために十分なアミノ酸を摂取することなのです。

また、コラーゲンを構成するアミノ酸はコラーゲン以外にあまり含まれていないアミノ酸なので、コラーゲンを摂取しないと原材料も摂取されにくいことと、コラーゲンの分解過程で、コラーゲンの合成経路が活性化されることもわかってきているので、コラーゲンも意識して摂取した方がより良いでしょう。

つまり、コラーゲンとともにタンパク質をきちんと摂取することが必要です。皮膚の繊維芽細胞がコラーゲンを作ろうとしても、材料(アミノ酸)がなければ合成できません。食べる物にも気を使ってシワのケアをしましょう。

9. ビタミンCを摂る

コラーゲンを体内で生成するためには、タンパク質(アミノ酸)の他にビタミンCが必要です。ビタミンCは貯蔵ができない栄養素なので、こまめに摂取する必要があります。またビタミンCは体のいたるところで必要とされる栄養素でもあるので、それを意識してビタミンCを含む食材を食べましょう。

ビタミンCは光・熱に弱いので、調理法などにも気を使わなくてはなりません。そして毎日こまめに摂取するべきものなので、手の込んだレシピよりは手軽に簡単に食べられる方法を知っておくと良いでしょう。次におすすめのビタミンC摂取の方法を紹介します。

緑茶

まずは緑茶です。これはペットボトルの緑茶ではなく、茶葉からお湯で出した緑茶のことです。ビタミンCが多く含まれるのは茶葉ですが、ビタミンCは水溶性ビタミンなので入れたお茶に溶け出たビタミンCが含まれています。

熱に弱いと言われるビタミンCですが、茶葉にお湯を注いでもすぐには壊れません。ただし時間が経てば熱や光で壊れてしまうので、すぐに飲みましょう。淹れたての緑茶を毎日飲む習慣をつけると簡単にビタミンCが摂取できます。

新鮮なフルーツ

次に食後のフルーツです。フルーツにはビタミンCが含まれています。イチゴ、柑橘類、キウイ、パイナップルなどに多く含まれています。食後に少しで良いので、食べる習慣があれば簡単ですね。

生の野菜

最後に野菜サラダです。生の野菜にはビタミンCが含まれています。ビタミンCの含有量が多い野菜だけではなく、偏りなく野菜を食べると良いでしょう。一日の食事に最低1回は新鮮な生野菜を摂るように心がけましょう。

10. ボトックス注射

最後に美容整形でシワをなくしたり目立たなくしたりする方法を紹介します。ボトックス注射は手軽に行えるので、シワが消えなくて悩んでいる場合には一考の価値ありです。

ボトックスとはボツリヌス菌から抽出された物質で、筋肉の収縮を抑制する働きがあります。そのため筋肉を動かしてできる笑いジワなどに効果があります。効果が持続する期間は個人差がありますが、3-4か月と言われています。

目尻のシワを目立たないようにするメイク方法3個

目尻のシワ改善に取り組んでいる間も、シワは気になります。そこで毎日メイクをするときに少し心がけるだけで、シワが目立ちにくくなるメイク方法を3つ紹介します。簡単なので、ぜひ試してみてください。

1. メイク前にしっかり水分と油分を補給

まずはメイクの前に、肌のコンディションを念入りに整えることです。乾燥したままの肌にメイクをしても、粗がかえって目立つだけです。なかなかうるおわない部分には、指の腹でトントン軽く化粧水や乳液をたたき込むようにして、目尻にあるシワの溝にもしっかり水分と油分を行きわたらせます。特に目の周りは保湿してもすぐに乾くので、仕上げにアイクリームを塗るとしっとり感が長持ちします。

アイクリームを塗るときには、肌をこすらないように気をつけましょう。メイクをする前に乳液やクリームがある程度乾くまで少しの間、時間を置くと尚良いです。

2. 下地は薄く

日焼け止めは必ず塗ります。日焼け止めの塗り方にも注意が必要です。まずはこすらないことです。そして十分な量の日焼け止めを塗ることです。今お使いの日焼け止めが推奨する量は、必ず守りましょう。塗り方は均一が基本です。

まずは均一に塗り広げ、その次に特に紫外線にさらされる場所、顔のパーツで高い部分、例えば鼻や頬に重ねづけするのがおすすめです。肝心の目の周りにもムラなく塗りましょう。下地は薄くとはいえ、紫外線はシワの原因になるので充分な量を塗布することが必要です。日焼け止めの硬さなどが問題で、厚塗りになってしまったり伸びが悪くムラになってしまったりする場合には、別の日焼け止めを探すことをおすすめします。

好みもあるので一概には言えませんが、顔にはクリームよりも乳液タイプが好ましいです。均一に塗りやすく、必要な場所(目の周りなど)に重ねづけも厚くならないからです。日焼け止め以外の下地は均一に塗るよりも、むしろ肌を綺麗に見せるために塗れば良いのです。

様々なテクニックがあると思うので詳細は省きますが、目の周りの塗り方だけ説明します。指に残った下地を最後に目の周りに伸ばす程度で十分です。目の周りには特別な事情のない限り塗らないのが笑いジワをはじめとする目尻のシワを目立たなくするための方法です。

3. ファンデーションも薄く

ファンデーションも下地と同じです。まずは目の周り以外の場所で、広い部分から塗り広げます。次第に鼻や口周りなど凹凸のある場所へ塗り広げていき、最後に指(又はスポンジ・パフ)に残っているファンデーションを目の周りに薄く広げる程度で十分です。目の周りにしっかりとファンデーションを塗ってしまうと、時間が経つと目尻のシワの中にファンデーションが入り込んでしまい、余計にシワが目立ってしまうことがあります。逆にシワの溝部分に塗り残しがある場合も、シワが目立ってしまいます。

目の周りは顔の中でも最もよく動く部位の一つなので、メイクが崩れることを考慮してなるべく塗らないか塗ってもごく薄く塗るのが基本です。ただし、目の周りとその他の部位の境目が目立たないよう、目に近づくにつれて次第に薄く塗っていくようにするのがコツです。塗る時に頬から目のほうへ指(又はスポンジ・パフ)を動かすと上手くいきます。

まとめ:シワを味方につける思考回路も必要

目尻のシワは浅いうちにケアを始めることが大事です。始めは乾燥による小さなシワでも、放置することでシワはどんどん深くなり、真皮まで届くシワになると改善するまでにかなりの時間を要します。

一方でシワはごく自然な老化現象でもあるので、神経質になりすぎないことです。放置してできたシワとは違い、お手入れできている小さなシワはマイナス要素とは限りません。笑いジワを気にしすぎて無表情になったり、不自然な表情になったりするよりも、ありのままの自分の気持ちをそのまま表情に出せるのは素敵なことです。それは顔に刻まれるシワをチャーミングに魅せるほどの力を持っていると私は思います。

歳を重ねるごとに美しさの基準は変わっていくので、シワを気にしすぎない気持ちでいることも大切です。毎日の生活が肌を作るのは確かですので、ここで紹介したシワ改善対策法のうち、毎日行うスキンケアや食事・運動などから取り入れるようにすると、長い目で見た時により良い結果が得られるでしょう。改善までの時間がかかる分、シワに対するケアは美に対する姿勢そのものも問われているようですね。一緒に美しく歳を重ねていきましょう。