監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

おでこのしわは、他の部位のしわよりも目立つため、気になっている方が多いのではないでしょうか。しわは、加齢とともにどうしてもできるものですが、せめて年齢相応に留めておきたいところでしょう。

しわ取りのために、ポイントとなるのはスキンケアや頭皮マッサージなどです。間違ったしわ対策は、かえってしわを深くするため注意しましょう。

ここでは、おでこのしわの原因と改善対策方法をご紹介します。

おでこのしわは生まれつき?目を開くと気になる…

おでこの目立つしわは、目を開いたときに気になる方が多いのではないでしょうか。頭皮からおでこ、まぶたにかけては繋がっているため、目を開いたときにしわが目立ってしまうのです。

おでこのしわは、生まれつきだから解消できないと思っている方もいますが、しわには肌の状態が関係しています。しわができる原因を把握し、適切に対策することで、しわを解消できる可能性があります。

おでこのしわが気になることで自信をなくし、後ろ向きな気持ちになる恐れもあるため、早めに対処しましょう。

おでこにしわができる原因5個

おでこにしわができる原因は、全部で5個あります。原因を取り除くことで、おでこのしわを防げるでしょう。また、しわを改善することが可能です。

おでこのしわの原因は次のとおりです。

1. おでこの筋肉の収縮

表情が豊かな人や、瞼の筋肉が色々な理由で弱くなるために、それを代償しようとしておでこの筋肉を過剰に使っている人などに強く皺ができます。顔のしわの中でも、スキンケアで改善させにくいものになります。

2. 紫外線によるダメージ

おでこは、前に出ているため、顔の中でも紫外線のダメージを受けやすい部位です。紫外線は、肌を乾燥させるだけではなく、肌の奥深くにあるコラーゲンやエラスチンにダメージを与えます。さらに、コラーゲンやエラスチンを生産する線維芽細胞にもダメージを与えることで、肌の弾力を保てなくなるのです。

その結果、肌のハリが失われ、しわが刻まれるようになります。紫外線は、晴れの日だけではなく、曇りや雨の日にも降り注いでいます。そのため、日差しが強い日しか紫外線対策をしない方は、おでこのしわができやすくなるのです。

3. 空気の乾燥によるハリの低下

空気が乾燥していると、肌の水分が奪われてしまいます。その結果、おでこにしわができてしまうのです。空気の乾燥と言えば、冬をイメージする方が多いのではないでしょうか。

実は、夏でもエアコンや扇風機の影響で肌が乾燥してしまうのです。そのため、空気の乾燥によるおでこのしわは、1年を通して対策する必要があります。肌がカサカサとしたり、粉をふいたりしている場合は、肌が乾燥しています。

4. 保湿不足によるハリの低下

空気が乾燥していなくても、保湿ケアが不十分だと肌が乾燥してしまいます。その結果、おでこにしわができてしまうのです。保湿ケアに化粧水しか使用していない方は、美容液や乳液も使用しましょう。

5. 表情の癖

眉間にしわを寄せる癖がある方は、おでこにしわが刻まれやすくなっています。難しいことを考えるときや、イライラしたときなどに眉間にしわを寄せる癖がある場合は、意識して治すことが大切です。ストレスや疲れによって、眉間にしわを寄せるケースもあるため、十分な睡眠や入浴などで対処しましょう。

おでこのしわの改善対策方法3個[スキンケア]

おでこのしわは、適切なスキンケアによって対策できます。ただし、スキンケアはしわを改善するために必須な要素のため、必ずしもしわがなくなるとは限りません。また、新たなしわのリスクを抑えられるにしても、年齢によるしわを防ぐことは難しいでしょう。

おでこのしわのスキンケア対策は、シミやニキビなどの肌トラブル対策にもなるため、積極的に取り組むことをおすすめします。今すぐ始めたいスキンケア対策は次のとおりです。

1. 丁寧な洗顔

丁寧に洗顔することは、おでこのしわ対策となります。間違った洗顔は、肌の乾燥を招くため、おでこのしわに繋がります。ゴシゴシ洗い、洗浄力が強すぎる洗顔料を使う、しっかりすすがないといった方法では、肌に負担がかかるでしょう。次のように洗顔してください。

(1)ぬるま湯で丁寧にすすいでください。熱すぎる湯は、必要な皮脂まで落とすため、乾燥に繋がります。
(2)洗顔料をしっかり泡立ててください。そのまま顔につけると、強い洗浄力によって皮脂を必要以上に落としてしまいます。
(3)顔に泡をつけて、手のひらや指の腹でくるくると円を描くように洗ってください。
(4)ぬるま湯でしっかりすすいでください。すすぎ残しがないようにしましょう。
(5)柔らかいタオルを軽く押し当てて、水分を取り除いてください。

2. 保湿ケア

洗顔後やメイク前の保湿ケアは、おでこのしわだけではなく、あらゆる肌トラブルを防ぐのに有効です。保湿ケアに使用するのは、化粧水や美容液、乳液などですが、肌質に合わせて保湿化粧品を選ぶことが大切です。脂性肌の方は、さっぱりタイプの化粧水を使いましょう。乾燥肌の方は、しっとりタイプの化粧水を使うことをおすすめします。

美容液は、コラーゲンやエラスチンなど肌の弾力を保つ成分が含まれたものを使ってください。シミも気になる場合は、ビタミンC誘導体やプラセンタも含まれた美容液がおすすめです。肌の状態に合わせて保湿ケアすることで、肌トラブルが解消しやすくなります。

3. 紫外線対策

紫外線対策で使用するのは、日焼け止めクリーム、日傘、サングラス、帽子などです。サングラスは、眉くらいまで隠れる大きなものを選びましょう。日傘や帽子は、おでこの紫外線対策の必須アイテムです。日焼け止めクリームを選ぶときは、SPFとPAの値に注目してください。SPFは、紫外線を防ぐ時間、PAはどれだけ強力に紫外線を防げるかを示しています。

日常使いであれば、SPF30、PA++~+++程度でいいでしょう。プールサイドや浜辺では、PA++++以上のものを選んでください。ただし、PA++++以上のものには、紫外線を熱などに変換して細胞への浸透を防ぐ紫外線吸収剤が含まれている場合があります。

紫外線吸収剤は、肌に負担をかけるため、肌への負担が少ない紫外線散乱剤を使用したものを選びましょう。

おでこのしわの改善対策方法3個[マッサージ]

マッサージによって皮膚の血流を促すことで、ターンオーバーを整えて乾燥を抑えることが可能です。また、おでこのしわに関わる筋肉をほぐせるため、しわの改善に繋がります。イメージとしては、顔の筋トレです。顔の筋肉は、加齢とともに衰えていくため、日ごろからマッサージで整えておくことが大切です。次のようにマッサージしましょう。

1. 基本のマッサージ

(1)クリームやオイルなどの円滑剤をおでこからこめかみに塗ってください。
(2)人差し指、中指、薬指の腹でこめかみからおでこ全体をほぐしてください。
(3)人差し指と中指の腹で、目頭をくるくるとマッサージして、そのまま眉尻まで滑らせます。
(4)手のひらでこめかみをマッサージします。
(5)(1)~(4)をそれぞれ10秒ずつ行い、3秒休むを3セット行います。

こめかみを強く押しすぎると、気分が悪くなる恐れがあるため、適度な力加減で押しましょう。強く押せば効果が高まるわけではありません。

2. 肌アイロン

(1)美容液やクリームをこめかみにつけて滑りをよくします。
(2)指でこめかみを押さえながら引き上げて、反対の手の小指側の側面で小鼻の脇から口の端まで覆ってください。
(3)そのまま、こめかみにかけて3回さすってください。
(4)小指の先を目頭と鼻筋の間に置いて、こめかみにかけて、小指側の側面を当ててさすります。これを3回繰り返してください。
(5)両手の中指と薬指を眉の上にあて、おでこの生え際までを3回さすります。
(6)親指以外の4本の指で、こめかみから頭頂部にかけて3回さすります。
(7)利き手の5本の指で、頭頂部から襟足まで3回さすります。
(8)襟足から首の筋にかけて、3回もみほぐします。
(9)親指以外の4本の指で、耳の下から鎖骨にかけて3回さすります。

3. 頭皮マッサージ

シャンプー後に頭皮にローションを吹きかけ、マッサージャーでもみほぐすことも効果的です。頭皮にハリを与えることで、おでこのしわが改善する可能性があります。頭皮からおでこは繋がっているため、頭皮ケアがおでこのしわケアに繋がるのです。

マッサージャーがない場合は、指でマッサージしましょう。爪を立てると頭皮が傷つくため、指の腹でマッサージしてください。

おでこのしわの改善対策方法4個[食生活]

おでこのしわ対策には、食生活の改善もおすすめです。食生活は、肌の調子に直接かかわるため、偏食の方は肌が荒れやすくなっています。そればかりか、肌の水分量の低下によって乾燥し、しわができてしまうのです。おでこのしわ対策として、次のような食生活を心がけましょう。

1. タンパク質を不足させない

タンパク質は、肌の材料となります。そのため、タンパク質が不足すると、ターンオーバーが乱れて、健康な肌を作れなくなるのです。タンパク質は肉や魚、卵、大豆などに含まれています。過度なダイエットをしている方は、肉類を一切食べないケースもあり、良質なタンパク質が不足しがちです。

意識的にタンパク質を摂って、ターンオーバーを整えましょう。

2. 野菜や果物も意識的に食べる

野菜や果物には、ビタミンやミネラルが含まれています。いずれも肌のターンオーバーに関わる栄養のため、意識的に食べることが大切です。様々な野菜に様々な栄養が含まれているため、好き嫌いせずに食べましょう。

どうしても嫌いなものは、食べなくても問題ありません。他の野菜や果物にも同じ栄養素が含まれていることが多いため、無理に食べる必要はないのです。

3. 不足している栄養をサプリで補う

仕事や家事に追われて、なかなか栄養バランスが優れた食事をとれない場合もあるでしょう。不足している栄養素は、サプリで補うことをおすすめします。手軽に多くの栄養を摂れます。

ただし、1粒あたりの含有量が多いため、飲む量を誤ると栄養の過剰摂取に繋がります。過剰摂取は体調不良になる可能性があるため、目安量を守って飲みましょう。

4. コンビニ食はほどほどに

コンビニ食は、食べ過ぎないようにしましょう。タンパク質や脂質、糖質が多く、ビタミンやミネラルが不足しがちになります。

どうしてもコンビニ食が多くなる場合は、サラダや果物、納豆、豆腐などを食べましょう。冷凍食品も販売されているため、たくさんの商品から選べます。野菜と肉の両方が入ったものを選ぶことがおすすめです。

おでこのしわを目立たないようにする方法3個

おでこのしわは、物理的に目立たなくすることが可能です。次のように対策しましょう。

1. 前髪でしわを隠す

前髪を作ることで、おでこを隠すことが可能です。横に流すのではなく、ぱっつんヘアーなど、おでこ全体が隠れるヘアスタイルにしましょう。おでこのしわが気になっているため、おでこを隠したい旨を美容師に伝えれば、好みを踏まえて最適なヘアスタイルにしてくれます。

ただ、おでこに前髪がかかることで、髪が肌を刺激し、ニキビなどの肌トラブルができやすくなります。また、おでこは皮脂の分泌が活発なため、前髪につくことで、髪がテカテカとしてしまうケースもあります。

このようなデメリットを踏まえて、前髪でおでこを隠すかどうか決めましょう。

2. メイクでしわを隠す

おでこのしわは、リキッドファンデーションとコンシーラーによる光の反射で目立たなくできます。肌よりもワントーン明るいコンシーラーを用意しましょう。パール入りのものであれば、しわがより一層目立ちにくくなります。次のようにメイクしましょう。

(1)リキッドファンデーションを顔の内側に塗り、外側へと伸ばしていきます。
(2)フェイスラインは、指やスポンジで叩きこんでください。
(3)しわを指で開き、コンシーラーを塗ります。しわを隠すイメージで塗りましょう。
(4)スポンジで叩いて肌になじませます。
(5)ティッシュオフで余分な粉をはたきましょう。
(6)最後に、パール入りのハイライトパウダーを塗ります。

光の反射で隠しているだけのため、薄暗い場所だと誤魔化しにくくなります。また、おでこの皮脂によるテカりと見間違えられる可能性もあるでしょう。パウダーの量やコンシーラーの塗り方を調整して、自然におでこのしわを隠してください。

3. 化粧水や美容液をしわに押し込む

化粧水や美容液をしわに押し込むことで、しわを目立ちにくくできます。水分を与えることで、肌がふっくらするため、しわの溝が浅くなるのです。次のように塗りましょう。

(1)しわを指で開き、溝に化粧水や美容液を優しく押し込んでください。強く押し込むと肌に刺激が及びます。
(2)ハンドプレスで美容成分を肌に押し付けます。
(3)数分経ってから乳液を塗り、また数分経ってから化粧下地をつけましょう。

メイクによるしわ隠しと併用することで、しわをより目立ちにくくできます。メイクが崩れても、しわはすぐには目立たないため、人に知られる心配も少なくなるでしょう。使用する化粧水や美容液は、コラーゲンやエラスチンが含まれたしわ対策用のものがおすすめです。

まとめ

おでこのしわは、年齢を表すサインです。とても目立つため、できるだけ目立たないように対策したいところでしょう。食生活を改善しつつ適切にスキンケアをして、おでこのしわを目立たないようにしましょう。

前髪を作ったり、化粧水を塗り込んだりすることも効果的です。メイクによって光を反射させ、しわを見えにくくすることもできます。複数の対策を実践して、しわをより目立ちにくくしましょう。