監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

おでこの毛穴は、近くで見ると目立つ場合があります。毛穴と言えば、鼻や頬ばかり気になり、おでこの毛穴が十分にケアできていない方は多いのではないでしょうか。

遠くから見たら毛穴が目立たない綺麗な肌をしているのに、近くで見るとおでこの毛穴が気になる場合、相手への印象が悪くなるかもしれません。彼氏・彼女に毛穴を見られたくない場合に限らず、ビジネスで成功したい場合にも毛穴ケアは欠かさないことが大切です。

ここでは、おでこの毛穴ケアの方法と、毛穴汚れや黒ずみ、つまりの原因についてご紹介します。

おでこの毛穴は目立ちやすい?

おでこの毛穴は、近くで見なければわかりません。しかし、広範囲にわたって毛穴が黒ずんでいると、遠くから見てもわかるようになります。おでこのあたりが暗いイメージになり、明るい印象を与えられなくなるでしょう。また、おでこの毛穴が汚れている状態は、おでこの皮脂分泌が活発であることを示します。

皮脂の分泌が活発だと、毛穴汚れだけではなく、ニキビもできやすくなります。そのため、おでこの毛穴が目立たなかったとしても、他の肌トラブルによっておでこの肌の状態が悪くなることがあるのです。

このようなことを踏まえ、意識的におでこの毛穴ケアをすることが大切です。毛穴ケアをすることで、結果的に他の肌トラブルのケアになり、美肌を保ちやすくなります。また、おでこだけをケアするのではなく、顔全体も同様にケアすることで、明るい印象を与えられます。

おでこの毛穴汚れ・黒ずみ・つまりの原因4個

おでこの毛穴汚れや黒ずみ、つまりの原因は、いずれも共通しています。全て、古い角質と皮脂が混ざり合った角栓が原因のため、角栓の原因を詳しくご紹介します。

①洗顔不足または過度な洗顔

洗顔の役割は、顔の余分な皮脂や古い角質を洗い流すことです。洗顔が不十分だと、余分な皮脂や古い角質を洗い流せず、毛穴に詰まらせてしまうのです。

また、過度な洗顔も毛穴トラブルの原因となります。過度に洗顔すると、摩擦によってメラニン色素が分泌され、黒ずみに繋がります。さらに、顔の肌を守るために必要な皮脂まで落ちてしまうと、身体が皮脂不足を感知して、皮脂を大量に分泌させてしまいます。その結果、毛穴つまりや毛穴汚れが引き起こされるのです。

洗顔の頻度は、1日1~2回です。朝と夜に洗顔してもいいですが、乾燥肌の方は避けた方がいいでしょう。朝は、さっと洗顔して保湿ケアすることをおすすめします。1日1回の場合は、夜に洗顔しましょう。顔についたほこりや細かい砂、有害物質などを洗顔で洗い流してください。

②保湿不足

十分に保湿できていないと、肌が乾燥します。乾燥すると、皮脂の分泌が促され、おでこがべたつくようになるのです。毛穴にも皮脂が詰まりやすくなり、毛穴汚れやつまりを引き起こします。保湿は、乾燥を感じているときだけではなく、洗顔後やメイク前にも必ず行わなければなりません。

毎日しっかり保湿しているのに乾燥を感じる場合は、保湿ケアの方法が間違っている可能性があります。保湿ケアでは、化粧水、美容液、乳液やクリームの順に塗ってください。化粧水には、水分を補給する役割があるため、省略しないことが大切です。

脂っぽい脂性肌の方も保湿ケアは欠かせません。これは、肌の表面がうるおっていても、内部は乾燥しているケースがあるためです。

③生活習慣が乱れている

睡眠不足や偏食、運動不足、ストレス、喫煙、過度の飲酒は、いずれも毛穴トラブルの原因となります。例えば、睡眠不足は成長ホルモンの分泌を減少させるため、肌の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーを乱します。その結果、古い角質が肌に残り、毛穴につまってしまうのです。

運動不足は血流を低下させるため、ターンオーバーのサイクルを乱してしまいます。これは、ストレスや喫煙も同様です。そして、過度の飲酒は糖質の摂りすぎに繋がるため、皮脂を過剰分泌させてしまいます。

④紫外線

紫外線を受けると、肌の表面がダメージを受けて乾燥します。その結果、皮脂が過剰分泌されて毛穴汚れやつまりに繋がるのです。また、紫外線は皮膚の奥深くにまで届き、肌の弾力に関わるコラーゲンやエラスチンを減少させてしまいます。その結果、肌のハリが失われ、毛穴もたるむことで汚れが入り込みやすくなるのです。

また、紫外線を長年受け続けると、コラーゲンやエラスチンを生産する線維芽細胞までダメージを受け、生産機能が低下してしまいます。頻繁に海に行く方や直射日光を受ける機会が多い方は注意しましょう。

おでこの毛穴ケア方法5個[スキンケア]

おでこの毛穴の汚れや黒ずみ、つまりは、スキンケアで解消できます。間違ったスキンケアは、かえって毛穴トラブルを悪化させるため、正しい方法を確認しておきましょう。

①丁寧に洗顔する

丁寧に洗顔することで、毛穴の汚れやつまりを解消できます。正しい丁寧な洗顔の方法は次のとおりです。

(1)洗顔料を十分に泡立てる
(2)おでこから鼻にかけてのTゾーンからフェイスラインの順に泡をつける
(3)手のひらや指の腹でクルクルと円を描くように汚れと泡をなじませる
(4)ぬるま湯で泡を洗い流す

洗顔料がうまく泡立たないと、肌に刺激が及びます。簡単なのは、泡立てネットを使う方法です。泡立てネットがない場合は、手のひらにくぼみを作り、洗顔料に少量ずつぬるま湯を加えて泡立てていきましょう。ぬるま湯の温度は35~38℃程度がおすすめです。40℃を超えると、皮脂が溶けだして肌が乾燥しやすくなります。

②正しくクレンジングする

クレンジングの役割は、メイクを落とすことです。メイクに含まれる油分に反応し、メイクを落としやすくします。クレンジング剤をメイクにしっかりなじませることが大切です。メイクが残ってしまうと、毛穴つまりを引き起こしてしまいます。

クレンジング剤を使うときは、ポイントメイクにはオイルクレンジング、その他の部分にはジェルタイプやクリームタイプを使いましょう。肌が乾燥しやすい方は、ミルクタイプを使うのがおすすめです。ただし、洗浄力が弱いため、濃いメイクは落としきれない可能性があります。

クレンジング剤で肌にダメージを与えたくない方は、落としやすいナチュラルメイクにしましょう。

③しっかり保湿する

肌の乾燥が皮脂の過剰分泌を招くため、普段から保湿ケアを欠かさないことが大切です。保湿ケアのタイミングは、朝と晩の1日2回です。朝のメイク前と、夜の入浴後に保湿ケアしましょう。保湿ケアの順番は、化粧水、美容液、乳液やクリームとなります。化粧水で水分を与え、美容液でビタミンやミネラル、美容成分を与えます。最後に、乳液やクリームでフタをするのです。

乳液よりもクリームの方が多くの油分を含むため、肌が脂っぽい方は乳液を、乾燥しがちな方はクリームを選びましょう。保湿化粧品によっては、ビタミンC誘導体など黒ずみに効果的な成分が含まれています。乾燥肌の方はヒアルロン酸やセラミドを含む化粧水を選ぶなど、自分の肌に合ったものを使いましょう。

④収れん化粧水でケアする

収れん化粧水は、肌の表面や毛穴を引き締めることが特徴です。収れん化粧水を使うことで、毛穴がつまりにくくなるでしょう。毛穴に汚れがつまりやすいのは、毛穴がたるんでいるためです。そのため、毛穴の汚れの原因に対処するだけではなく、毛穴を引き締めることも大切です。

収れん化粧水を使うときのポイントは、洗顔やピーリングなどで毛穴汚れを事前に取り除いておくことです。毛穴に汚れがつまった状態で収れん化粧水を使うと、毛穴に汚れが閉じ込められてしまいます。

⑤適度にピーリングする

ピーリングは、古い角質を取り除くケア方法です。タンパク質を溶かす成分によって古い角質が取り除かれて、毛穴をすっきりさせます。クリニックで受けるケミカルピーリングは、強力な薬剤によって古い角質を取り除きますが、肌が赤くなるなどのダウンタイムがあります。

自宅で行うホームピーリングでは、家庭用に使えるマイルドな成分を使用するため、ケミカルピーリングよりは角質除去効果が低いものの、ダウンタイムはありません。肌が赤くなることもほとんどないため、安心して使えるでしょう。

ただ、それでも肌に多少の負担はかかるため、週2~3回までにしておくことが大切です。また、ピーリング後は肌が乾燥しやすくなるため、必ず保湿ケアしましょう。

おでこの毛穴ケア方法5個[生活習慣]

肌や毛穴のトラブルは、身体の内側に原因が隠れているケースがあります。そのため、生活習慣を整えることが大切です。また、どれだけスキンケアをしても、生活習慣が乱れていると肌や毛穴のトラブルが起こりやすくなります。どのような生活習慣が望ましいのか、詳しく見ていきましょう。

①十分かつ良質な睡眠をとる

ベストな睡眠時間には個人差がありますが、最低6時間は睡眠をとりましょう。そして、睡眠の質にも注目が必要です。途中で何度も目覚めるような睡眠は、質が低い睡眠と言えます。肌のターンオーバーに必要な成長ホルモンは、深い眠りについているときに多く分泌されます。

寝る前にスマホやテレビ、パソコンの画面を見ないようにしましょう。強い光は交感神経を優位にするため、目が冴えてしまいます。部屋の明かりは落とし、間接照明をつけて読書などをするといいでしょう。

室温や湿度は寝心地に関わるため、気持ちよく眠りにつけると感じる環境に整えてください。湿度が下がりすぎたときに、自動で加湿してくれる加湿器を設置しましょう。

②栄養バランスのとれた食生活

肌や毛穴の健康には、ビタミンやミネラルなど様々な栄養が関わっています。ビタミンやミネラルは、野菜や果物に多く含まれています。普段から野菜や果物を食べない方は、肌や毛穴の状態が悪くなりやすいのです。

残業で帰りが遅いために、なかなか自炊できない方は、野菜が不足しがちです。外食するにしても、サラダなど野菜を中心に注文するなど、工夫して栄養を摂ることが大切です。また、仕事や育児、家事などで継続的に強いストレスを感じている方は、ビタミンCが不足しがちです。

ビタミンCは、抗酸化作用のある栄養素で、毛穴の黒ずみのケアに役立ちます。不足しないように、サプリメントで補うといいでしょう。

③適度な運動

適度な運動は血行を促すことに繋がるため、ターンオーバーに必要な栄養を全身に届けられるようになります。適度な運動の目安は、ウォーキング30分、ジョギング10~15分、サイクリング20~30分などです。

普段、あまり運動していない方は、ウォーキングから始めるといいでしょう。急に運動量を増やすと、長続きしません。継続的に運動することが肌や毛穴のケアに繋がるため、続けやすい運動をしましょう。

また、運動する時間を確保できない場合は、通勤や通学の方法を工夫してください。いつもより手前の駅やバス停で降りて歩いたり、エスカレーターやエレベーターを使わず階段を使ったりするといいでしょう。

④紫外線対策

紫外線は、コラーゲンやエラスチンの減少に繋がるため、普段から紫外線対策を欠かさないことが大切です。紫外線対策は、日焼け止めクリームを塗るだけではありません。帽子やマスク、サングラス、アームカバーなどで紫外線をシャットアウトしましょう。

特に、おでこの毛穴ケアには帽子がおすすめです。UVカットの帽子をかぶることで、紫外線をシャットアウトできます。また、サングラスをつける必要はないと思っている方もいますが、目から紫外線が入ることでメラニン色素の分泌が増え、全身でシミができやすくなるとされています。そのため、サングラスと帽子は紫外線対策に必須と言えるでしょう。

⑤おでこをむやみに触らない

普段の生活で、おでこをむやみに触らないことが大切です。つい、おでこを触ってしまう方は、クセになっている可能性があります。クセを直すことは難しいので、自宅ではバンダナを巻くなどして触らないように対策しましょう。

また、髪が長いと、前髪をかきわける機会が増えます。そのたびにおでこに触れることで水分が失われ、乾燥してしまいます。前髪をピンで留めて手で触れないようにしましょう。

おでこの毛穴ケアNG方法3個

おでこの毛穴を間違った方法でケアすると、かえって毛穴トラブルが悪化します。どのようなケアがNGなのか詳しくみていきましょう。

①ゴシゴシとこする洗顔

ゴシゴシとこする洗顔は、毛穴トラブルを悪化させる恐れがあります。おでこは皮脂の分泌が多いため、泡をつけてくるくると洗うだけでは皮脂が落ちないケースもあるでしょう。この場合、ゴシゴシとこするのではなく、少し放置してください。

時間を置くことで泡と皮脂がしっかりなじみ、こすらなくても皮脂を落とせるようになります。長く置きすぎると肌にダメージが及ぶため、30秒程度が目安です。皮脂を落とす力が強い洗顔料を使う方法もありますが、皮脂の分泌が多くない部位が乾燥しやすくなるため、避けた方がいいでしょう。

②毛穴つまり解消グッズを使う

毛穴つまり解消グッズを使うことでも、毛穴の角栓を取り除けます。しかし、肌に押し当てることになるため、肌にダメージが及びます。また、小鼻のような押せる部分であればトラブルが起こりにくいですが、おでこは骨に当たるため、肌に負担がかかりやすくなります。

強く押し付けることで、グッズの型がついてしまいます。それほどの力を加えると、肌に傷がついて雑菌が侵入することも予想できるでしょう。おでこの毛穴には、毛穴つまり解消グッズを使わないことが大切です。

③あぶらとり紙を使いすぎる

あぶらとり紙は、皮脂の分泌が多くて、おでこのテカリに悩まされている方の味方です。スムーズに皮脂を吸収してくれるため、さっとケアできます。しかし、それだけ皮脂を吸収しすぎやすいため注意が必要です。

何度もあぶらとり紙を使うことで皮脂を取り除きすぎてしまい、乾燥する恐れがあります。そうなれば、皮脂の分泌が増え、さらにあぶらとり紙を使うという悪循環に陥るのです。あぶらとり紙で皮脂に対処するのではなく、皮脂が過剰に分泌される根本の原因に注目しましょう。

適切な毛穴ケアを行いつつ、糖質や脂質の摂りすぎ、ストレス、過度の飲酒などを避けることが大切です。

まとめ

おでこの毛穴ケアとして、スキンケアや生活習慣の改善が挙げられます。どれも重要な方法ですが、全て実践することが難しい方もいるでしょう。日々の洗顔や保湿、十分かつ良質な睡眠、栄養バランスのとれた食事を優先的に行ってください。

これらは、毛穴ケアに限らず、ニキビや赤みなど様々な肌トラブルにも関係するケア方法です。おでこの毛穴は近くで見ると目立つため、しっかりケアしていきましょう。