化粧水は毎日使用するものだからこそ、コスパのよさを重視したい。でも、安い化粧水を使用して、肌トラブルが悪化してしまうのは恐い。このような悩みを抱えて、化粧水を見直せない女性もいます。

安い化粧水と高い化粧水の違いや本当に自分に合うケア商品を選択するためのコツを知り、美容費の節約につなげましょう。

安い化粧水はだめ?

化粧水の良い・悪いは、値段のみで決まりません。自分に合わない高い化粧水よりは、安くて自分に合うものを使用するとよいでしょう。自分に合う化粧水を選択する際のポイントは、3点です。

◯肌質
肌質には、普通肌・脂性肌・乾燥肌・敏感肌・混合肌などの種類があります。洗顔後の状態から自分自身の肌質を見極めて、相性の良い化粧水を探してください。

◯年代
年齢を重ねるにつれて、肌の悩みは変化します。エイジングサインに気付いたときには年齢肌用の化粧水に切り替えるとよいでしょう。

◯種類
化粧水には、保湿化粧水・収れん化粧水・拭き取り化粧水などの種類があります。お手入れの目的に応じて種類を選択することが、理想の肌に近づけるためのコツです。

肌質・年代・お手入れの目的は人それぞれ異なりますから、すべての人に合う化粧水はありません。綺麗な肌を作るためには値段や口コミにまどわされず、自分に合う化粧水を見極めましょう。

安い化粧水と高い化粧水の違い

化粧水の値段は、さまざまな要素を考慮して決定されます。安い化粧水と高い化粧水の違いで多いのは以下のようなことがあります。

1. 使用感

高い化粧水は配合できる原料の選択肢が多く、使用感と機能性の両方にこだわった商品開発を行えます。たとえば高い化粧水では「しっとりするのにベタつかない」など、十分な機能性を維持しつつ、理想的な使用感を追い求めることが可能です。

安い化粧水では原料の選択肢が少ない分、使用感と機能性のいずれか一方に偏った商品に仕上がってしまうこともしばしば。

安い化粧水は高い化粧水と比較すると「しっとりするがベタつく」「さっぱりしているものの、保湿力が物足りない」などの感想を持つリスクが高いと言えます。

2. 美容成分の配合量や浸透しやすさ

同じ「セラミド化粧水」でも、配合量によって化粧水の値段が異なることがあります。高い化粧水の方が一般的には、セラミドの配合量が多め。安い化粧水にはごく少量のセラミドしか配合されていないことも多く、十分な効果を実感できないことがあります。

セラミド以外の美容成分にしても同様です。美白成分や保湿成分は値段がかさみやすい成分ですので、安い化粧水には少量しか配合されない可能性が高いと言えます。

さらに、美容成分の浸透しやすさも、安い化粧水と高い化粧水で差がつきやすい要素です。高い化粧水の方が美容成分を肌の奥深くまで届かせて、良い変化を期待できる可能性が高いと言えます。一部の安い化粧水は肌の奥深くに浸透していく印象を受けず、潤った実感を得られないこともあるでしょう。

良い化粧水の成分や特徴5個

良い化粧水とは自分自身の肌質や肌の悩みに合致した成分が入っており、肌トラブルを引き起こすリスクの低い商品です。また、値段が高すぎないことやアレルギー反応を起こさないことも、良い化粧水を選択するためのポイントです。

以下では、自分にとって良い化粧水を選択するためのポイントをより詳しく解説します。

1. 肌質に合う成分が入っている

良い化粧水の成分はすべての人に一定ではなく、肌質によって異なるもの。自分自身の肌質を確認し、相性の良い成分が入っているかを確認しましょう。

◯脂性肌
脂性肌は水分、油分が多くて、ベタつき・テカリを感じやすい肌質です。朝のベースメイクから5時間程度経過したときに過剰な皮脂が気になって、ごわつきや皮剥けが気にならない場合は、脂性肌と判断できます。

脂性肌にはビタミンC誘導体・ライスパワーNo.6など、過剰な皮脂を抑えてくれる成分の含まれている化粧水を選択するとよいでしょう。脂性肌かつニキビができやすい人にはグリチルリチン酸など、肌荒れ防止成分の含まれている商品もおすすめです。

◯乾燥肌
乾燥肌は水分、油分ともに少なく、かさつきを感じやすい肌質です。起床後すぐに顔のかさつきを感じる人は、乾燥肌が疑われます。

乾燥肌には、セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンなどの保湿成分が豊富に含まれている商品を選択しましょう。乾燥によるたるみが気になる人は保湿成分に加えて、レチノールやビタミンC誘導体が含まれている商品を選択する方法も一案です。

◯敏感肌
敏感肌はバリア機能が低下して、外部刺激に対する抵抗力が低下している肌質です。保湿やメイクしている最中にヒリヒリとした刺激を感じることが多い人は、敏感肌を疑いましょう。

敏感肌にはセラミド、アミノ酸などバリア機能を強化する保湿成分の含まれている商品がおすすめです。セラミドの中でも「ヒト型セラミド」は人間の肌と同じ構造の成分にあたり、優れた保湿力を持つことが知られています。

◯混合肌
混合肌は乾燥している部位・ベタつく部位が顔の中に混在している肌質です。朝のベースメイクから5時間程度経過したときに過剰な皮脂が気になる部位とごわつく部位の両方がある場合は、混合肌と判断できます。

混合肌にも十分な潤い補給が必要ですから、ヒアルロン酸・コラーゲンなどの保湿成分が含まれる商品を選択しましょう。ベタつく部位の不快感を軽減するためにはビタミンC誘導体など、引き締め成分も含まれている化粧水を選択する方法が一案です。

2. 肌の悩みを解消できる成分が入っている

シミ、ニキビ、シワなど特定の肌の悩みが気になる人は、目的特化型の化粧水を選択する方法も一案です。以下では、肌の悩み別のおすすめ成分や化粧水を選ぶ際のポイントを紹介します。

シミの悩み

シミが気になるときには、美白有効成分の含まれている商品を選択しましょう。美白有効成分には、以下のような種類があります。

・アルブチンやカモミラETなどメラニンの生成を妨げる成分
・ビタミンC誘導体などメラニンの還元を促す成分
・4MSKなどターンオーバーを促進してメラニンの排出を促す成分

できてしまったシミに対処するためには、メラニンの還元を促す成分・メラニンの排出を促す成分の含まれている化粧水がおすすめです。

ニキビの悩み

大人ニキビができてしまった肌には、グリチルリチン酸やアラントインなどの抗炎症成分が含まれている化粧水がおすすめです。大人ニキビは乾燥が原因で起こることもありますから、保湿成分の含まれている商品を選択することもよいでしょう。

シワの悩み

シワ対策には、シワ改善成分の含まれている化粧水を活用します。以下は、厚生労働省の認めるシワ改善成分と働きの一覧です。

◯ニールワン
国内で最初にシワに対する効果が認められた成分。真皮層におけるコラーゲンの分解を阻害して、肌のハリや弾力を高める効果が期待されます。

◯ピュアレチノール
コラーゲンの生成を促すことでターンオーバーを改善し、ハリ・弾力のある肌への生まれ変わりを助ける成分。浅いシワから深いシワまで、幅広いレベルのトラブルに対応できます。

◯ナイアシンアミド
コラーゲンの生成・ターンオーバーを促進することで、シワの改善を助ける成分。美白作用や抗炎症作用も期待される成分ですから、シミやニキビも気になる人におすすめです。

3. 刺激成分が入っていない

化粧水の中には、肌を刺激するリスクの高い成分が含まれている商品もあります。化粧水で刺激を感じやすい人は、以下の成分の含まれている商品を避けましょう。

・合成香料
・合成着色料
・アルコール

なお、化粧水はさまざまな成分を組み合わせて開発されますから、「特定の成分が含まれているから悪い(含まれていないからよい)」とは言い切れない部分があります。新しい化粧水を試す際には必ずトライアルセットを購入し、肌との相性を確かめると安心でしょう。

4. 使い続けられる値段である

「化粧水を変えてから肌の変化を感じるまでには、1か月以上かかる」とも言われます。そのため、化粧水を選択する際には「1〜2か月は継続すること」を前提として、値段を確認してください。

通販経由で購入する化粧水の中にはトライアルセットは安価でも、正規の値段が高い商品が見られます。化粧水以外のスキンケアに回すお金も考慮した上で、自分にとって無理のない値段の商品を探しましょう。

5. つけた時にヒリヒリしない

化粧水の成分が合わないとアレルギー反応を引き起こし、つけた時に刺激を感じることがあります。「ヒリヒリする」「しみる」などの違和感があれば化粧水の使用を中止し、様子を見ましょう。使用を中止しても違和感が続く場合は念のため、皮膚科にかかると安心です。

なお、ホルモンバランスの乱れや睡眠不足などによって一時的にバリア機能が低下すると、普段使用している化粧水にも刺激を感じることがあります。このパターンの場合は肌の状態が落ち着くまで低刺激処方の化粧水に切り替えて、様子を見るとよいでしょう。

安い化粧水をたっぷりバシャバシャ使っても意味ない?

安い化粧水をたっぷりバシャバシャ使う美容法もありますが、おすすめできない行為です。肌が吸収できる水分量は決まっており、必要以上に与えた化粧水は蒸発します。

化粧水が蒸発する際には肌内部の保湿成分も一緒に取り去ってしまうことが通常。化粧水をたっぷり使うでしっかりと保湿しているつもりが、逆効果になるリスクは高いと言えます。

安い化粧水をたっぷり使うよりは高い化粧水を適量使用する方が、肌にとってプラスです。誤った自己流のお手入れで肌トラブルを悪化させないためにも、化粧水は、正しい方法で使いましょう。

化粧水の効果を高める付け方3個

化粧水の値段に関わらず、しっかりと保湿するためには、効果を高める付け方を守ることが大切です。以下では、化粧水の効果を高めるために守りたい付け方のルールを紹介します。

1. コットンではなく、手で付ける

化粧水の効果を最大限引き出すためには、手で付ける方法がおすすめです。手と顔は同じ皮膚でできていますので親和性が高く、コットンの繊維による肌トラブルを防止できます。

手に取る化粧水の量は、商品の指定に従いましょう。手に取った化粧水は両方の手の平で挟み込み、体温で温めてから顔に乗せます。

2. 顔の内側から外側に向かって広げる

化粧水を顔に乗せる際にはまず、額・両頬・あご・鼻の5点に置きます。その後、「顔の内側から外側」の動きを守り、全体へと広げてください。目元や口元などの細かい部分は指の腹を使用して、トントンとなじませます。

化粧水を広げる際に手のひらでパンパン叩く付け方は、適切とはいえません。化粧水が肌に吸収されていく様子をイメージしつつ、優しい力でお手入れしましょう。

3. ハンドプレスし過ぎない

ハンドプレスとは、化粧水を広げた後に手の平で顔全体を包み込み、しっかりと入れ込むことを指します。目元のハンドプレスはアイマスクするときのように手の平で目をおおい、行ってください。

ハンドプレスする時間と回数は、1回あたり10秒・1〜2回がおすすめ。ハンドプレスした後に手の平が肌に吸い付くように感じれば、十分に水分補給できています。1〜2回のハンドプレスで「物足りない」と感じる場合は、化粧水が合っていないかもしれません。肌の状態を見直して、使用している化粧水との相性を今一度確認しましょう。

まとめ

化粧水の良い・悪いは、値段・成分・肌質との相性など、さまざまな要素を加味して判断する必要があります。どれほど高い化粧水でも自分に合わないものはだめな商品、どれほど安い化粧水でも自分に合うものは良い商品と判断しましょう。

また、化粧水の良い・悪いは、付け方に左右されるケースもあります。効果を高めるための付け方を守り、自分に合う化粧水で、十分に保湿しましょう。