監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

毛穴パックを使用したところ、汚れが取れすぎて気持ち悪い… この状態を改善するためには、どうすれば良いのか?と悩みを抱えていませんか。毛穴トラブルを解消するためには定期的な集中ケアとアフターケアを、正しい方法で行うことが大切です。

毛穴パックで取れすぎになる原因と集中ケア・アフターケア手順を正しく知り、理想の肌を手に入れましょう。

毛穴パックとは?

毛穴パックとは、鼻の黒ずみ・角栓や肌のくすみなどを取り除き、滑らかで透明感ある状態を作るために使用するケア商品です。毛穴パックは集中ケアに活用されることが多く、定期的に使用することによって、滑らかな美肌を目指せます。毛穴パックの代表的な種類は、以下3つです。

◯貼って剥がすタイプ
毛穴パックを濡らして鼻に貼り、指定の時間放置してから剥がすタイプ。毛穴パックの中ではもっともメジャーなタイプにあたりますが、肌に負担をかけやすく、使い方に注意する必要があります。

◯塗って剥がすタイプ
クリームやクレイペーストを鼻に塗り、完璧に乾く前に剥がすタイプ。保湿成分の配合されている商品も多く、肌のハリ・ツヤ対策しながら、毛穴ケアを行えます。

◯塗って洗い流すタイプ
クリームやクレイペーストを鼻に塗り、完璧に乾く前に洗い流すタイプ。毛穴パックを剥がす際の刺激を和らげて、弱った肌をいたわりつつ、毛穴ケアを行えます。

毛穴パックが効果的な毛穴の悩み

毛穴の悩みは原因や症状により、白毛穴・黒ずみ毛穴・たるみ毛穴・メラニン毛穴に分類できます。

◯白毛穴
白毛穴とは、古い角質や過剰な皮脂が毛穴に詰まり、白くポツポツ見える状態。毛穴の形は円形に近く、比較的若い世代から多く聞かれる悩みです。

◯黒ずみ毛穴
白毛穴の表面が酸化して、黒くポツポツ見えてしまう状態です。白毛穴を放置すると黒ずみ毛穴になりやすく、別名「いちご鼻」の名前でも呼ばれます。

◯たるみ毛穴
たるみ毛穴は、頬やほうれい線周りにできやすいトラブル。肌がたるんだことで楕円形に毛穴が広がり、凹凸が目立ってしまった状態です。

◯メラニン毛穴
肌表面に過剰生成されたメラニンが原因で起こるトラブル。毛穴が詰まっていなくても黒ずみが見られることも多くあります。

毛穴パックは「白毛穴」や「黒ずみ毛穴」対策として効果的なケア商品です。たるみ毛穴やメラニン毛穴には毛穴パック以外の対策が必要ですので、ご注意ください。

毛穴パックで取れすぎになる原因4個

白毛穴や黒ずみ毛穴は、肌の状態や誤ったスキンケア・生活習慣によって悪化します。毛穴パックで「(汚れが)取れすぎる」と感じる場合は、以下の原因を疑いましょう。

1. クレンジングや洗顔不足

角栓は、メイク汚れ・古い角質・皮脂などが混ざり合い、塊になったトラブルです。クレンジングしないまま就寝する日が多いとメイク汚れが蓄積して、角栓が悪化します。

クレンジングで落とせる汚れ・洗顔で落とせる汚れは異なりますから、ダブル洗顔を怠ることもまた角栓を悪化させる原因の1つ。しっかり洗顔しているつもりでも洗顔料の泡立て不足やすすぎ不足で、角栓が悪化することもあります。

2. 肌の乾燥

肌の乾燥も、角栓を悪化させる原因の1つです。肌が乾燥していると自分自身を守るために過剰な皮脂が分泌されて、毛穴に詰まってしまいます。

また、肌の乾燥はターンオーバー周期の乱れを招く原因です。ターンオーバー周期が乱れた肌では角質がうまく剥がれ落ちないことにより、角栓が悪化します。

3. 食生活の乱れ

毛穴の汚れと食生活との間には、非常に深い関係があります。たとえば、揚げ物やスナック菓子など脂質の多い食べ物を摂りすぎることは皮脂腺を刺激して、過剰な皮脂を分泌させる原因です。

脂質の多い食べ物以外には糖質の多い食べ物にも、角栓を悪化させるリスクがあります。毛穴パックの取れすぎが気になる時にはご飯・パンなどの炭水化物・スイーツ類を、適量に留めましょう。

4. ホルモンバランスの乱れ

皮脂の分泌量は、ホルモンバランスにも左右されます。女性ホルモンの分泌が滞って男性ホルモンが優位になると過剰な皮脂が分泌されて、毛穴の悩みが悪化しがち。以下は、ホルモンバランスの乱れを招きやすい、代表的な原因を示します。

・過剰なストレス
・不規則な睡眠リズム
・運動不足
・喫煙習慣
・栄養バランスの悪い食事

上記の他、生理周期の影響でホルモンバランスが変化すると、過剰な皮脂が分泌されることもあります。生理前後や生理中に角栓が悪化する人は、ホルモンバランスによる影響を疑ってください。

毛穴パックでの正しい取り方・使い方

◯貼って剥がすタイプ
貼って剥がすタイプの毛穴パックは、クレンジング・洗顔後に使用します。乾いた手で毛穴パックを取り出して、鼻を少量の水で濡らした後、角栓や黒ずみの目立つ部分に貼ってください。

毛穴パックしたまま待つ時間は、夏の場合で10〜15分程度が目安。その他の季節は5〜10分程度待ち、毛穴パックが乾燥してから剥がしてください。毛穴パックの両端をつまみ、ゆっくりと肌から剥がしてあげると、角栓や黒ずみがきれいに取れます。

◯塗って剥がすタイプ
塗って剥がすタイプの毛穴パックは、角栓や黒ずみが気になる部分に塗り、指定の時間放置して乾燥させた後、ゆっくりと剥がしましょう。

塗って剥がすタイプには小鼻など凹凸の目立つ部分にもしっかりフィットし、詰まった汚れを取り除けるメリットがあります。顔全体のくすみが気になるときには広い範囲に使用して、ワントーン明るい肌を作ることも可能です。

◯塗って洗い流すタイプ
塗って洗い流すタイプの毛穴パックは角栓や黒ずみが気になる部分に塗り、完璧に乾燥する前にすすぎましょう。クリームやペーストが肌に残ると負担をかけてしまいますから、体温より低い温度のぬるま湯で、十分な回数すすいでください。

毛穴パック後のスキンケア方法5個

毛穴パック後のトラブルを防止するためには十分に保湿して、水分・油分のバランスを整える必要があります。保湿を終えた後には、毛穴を引き締めるスキンケアを行いましょう。以下では、毛穴パック後のスキンケア方法をステップ別に紹介します。

1. 化粧水で水分を補う

毛穴パックした後の肌は、水分が蒸発しやすい状態です。適量の化粧水を手の平に取り、以下の手順に従って、肌の潤いを維持するために必要な水分を補いましょう。

(1)両方の手の平で挟み込むように、化粧水を温める
(2)顔の内側から外側に向かって、優しくなでるように広げる
(3)手に残った化粧水は、毛穴パックした部分に重ね付けする

化粧水はコットンではなく、手でつける方法をおすすめします。毛穴パックした後の肌はデリケートになっており、コットンの繊維を刺激に感じるリスクがあるためです。手で化粧水を付ける際にも、強く叩き込むようにパッティングする方法は避けてください。肌が化粧水を吸収していく様子をイメージしつつ、手の平を優しく顔に当てましょう。

2. 乳液・クリームで適度な油分を補う

化粧水のみで保湿を終えるとせっかく補った水分がすぐに逃げて、乾燥を悪化させます。油分を含む乳液もしくはクリームをなじませることで水分を閉じ込めて、新たな黒ずみ・角栓のできるリスクを回避しましょう。

乳液の適量は商品によって異なりますが、10円玉大程度が目安です。化粧水同様に手の平で挟み込むように温めた後、優しく顔に広げてください。

クリームの適量は、パール大程度が目安です。クリームは顔全体に広げた後、目元や口元など乾燥しやすい部位に重ね付けを行います。毛穴パックの取れすぎが気になる人は鼻の周りはやや薄く、手に残ったクリームをなじませる程度に留めるとよいでしょう。

乳液とクリームのいずれがよいかで迷う人には、肌の乾燥具合や好みの質感に応じて選択する方法がおすすめです。乾燥による過剰な皮脂が気になる場合は、保湿力の高いクリームを選択しましょう。もともと脂性肌で、みずみずしい質感のスキンケア商品を選択したい人には、乳液がおすすめです。

3. 毛穴美容液を取り入れる

毛穴パックした後の理想的な状態を維持するためには、毛穴美容液を活用する方法が一案です。以下の成分が配合されている毛穴美容液には、黒ずみや角栓予防効果が期待できます。

◯ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体は、白、黒毛穴・たるみ毛穴・メラニン毛穴のいずれにも対処できる成分。過剰な皮脂の分泌を抑えて、毛穴をきゅっと引き締めてくれます。また、ビタミンC誘導体はターンオーバーを促進して、健やかな肌への生まれ変わりを助けてくれる成分。ビタミンC誘導体配合の美容液を活用することで、毛穴の開きや黒ずみの目立たない理想の肌への生まれ変わりを後押しできます。

◯セラミド
セラミドは肌の中にもともとあり、加齢などの影響で徐々に減少していく成分です。不足したセラミドを美容液によって補うと水分保持力が高まり、ハリ・ツヤのある若々しい肌への生まれ変わりを後押しできます。また、セラミドはバリア機能において重要な役割を担う成分。不足したセラミドを補うことでバリア機能を強化すると、外部刺激に対する抵抗力が高まります。

◯プラセンタ
プラセンタは、ビタミンC誘導体同様にターンオーバーを促進し、毛穴の詰まりを防いでくれる成分です。プラセンタには活性酸素を除去して、エイジングトラブルを防止する働きも期待されます。

毛穴美容液は特別な指示がない限り、化粧水の後・乳液やクリームの前に使用します。タイミングを誤ると毛穴美容液の効果が薄れますから、お手入れを始める前に必ず、「いつ付けるか」を確認しましょう。

4. 収れん化粧水で開いた毛穴を引き締める

保湿の仕上げに収れん化粧水を活用すると、毛穴パックによって開いた毛穴を引き締めることができます。

収れん化粧水とは、過剰な皮脂の分泌を抑える「収れん成分」の配合された化粧水です。メーカーによっては収れん化粧水のことを「トーニングローション」「アストリンゼントローション」などと呼ぶこともあります。

収れん化粧水の基本的な使い方は、以下の通りです。

(1)コットンがひたひたになる程度まで、収れん化粧水を含ませる
(2)黒ずみや角栓が気になる部位を中心に、パッティングする
(3)」「パッティングした部分がひんやり冷たく感じたら、ケア完了

収れん化粧水を顔全体に使用することが、必ずしも必要とは言えません。目元や口元は乾燥し、鼻の周りのみがベタつく人は、部分使いに留めてもよいでしょう。収れん化粧水を持っておくと、暑い時期のメイク崩れを防止するためにも活用できます。毛穴トラブル全般が気になる人は肌に合うものをストックして、日々のスキンケアで活用しましょう。

5. 冷水や冷やした化粧水で開いた毛穴を引き締める

収れん化粧水に苦手意識を持つ人は、冷水もしくは冷やした化粧水を使用して、開いた毛穴を引き締めましょう。冷水や冷やした化粧水を使用するタイミングは、保湿の後です。保湿の前に毛穴を引き締めてしまうと保湿成分の浸透を妨げてしまいますから、注意しましょう。

毛穴を引き締めるために保冷剤を使用する方法は「冷やしすぎ」になるリスクが高く、適切とは言えません。肌を冷やしすぎるとターンオーバーを妨げて、健やかな肌への生まれ変わりを邪魔してしまうケースがあります。

毛穴の黒ずみ予防方法

黒ずみや角栓を予防するためには、誤った毛穴ケアを止めることが大切です。

以下の毛穴ケアは肌に負担をかけやすく、黒ずみや角栓を悪化させるリスクがあります。

・毛穴パックを毎日のように使用する
・毛抜きやピンセットで角栓を引き抜く
・ピーリングジェルやスクラブでゴシゴシこする
・日々の洗顔に、洗顔ブラシを使用する
・保湿を怠り、収れん化粧水しか使用しない
・冷水で洗顔する

毛穴パックの適切な使用頻度は商品ごとに異なりますが、週に1回程度が目安です。必要以上のお手入れを繰り返すと、黒ずみや角栓の再発・悪化を招いてしまうケースがあります。

ピーリングジェルやスクラブも毛穴パック同様、原則的には、集中ケアに使用するケア商品です。「毎日使用できる」などの記載がある商品以外は正しい頻度で活用して、肌トラブルを予防しましょう。

まとめ

鼻の黒ずみや角栓に悩む人に向けて、毛穴パックの使い方やアフターケアのやり方を解説しました。剥がすタイプの毛穴パックは「悪」のように言われることもありますが、注意点を守って活用すれば問題ないケア商品です。剥がすタイプの毛穴パックで思うような成果が出ない場合は、使い方やアフターケア方法を見直しましょう。