監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

20代は鼻以外に頬の毛穴の開き、詰まりが目立ち、悩む人が増加します。毛穴が目立つ原因は、部位や年齢によっても異なるもの。20代の頬の毛穴が目立つ原因を正しく把握し、適切な対策を取らなければ、コンプレックスを解消できません。

20代の頬の毛穴が目立つ原因と対策を紹介いたしますので、滑らかな肌を手に入れたい人は、ぜひ参考にしてください。

20代の肌の特徴

20代の肌の特徴は、前半・後半で異なります。

20代前半は肌のターンオーバーがスムーズで、過剰な皮脂によるトラブルに悩むことが多い時期です。毛穴に詰まった皮脂を放置すると、大人ニキビ・黒ずみなどにつながることがあります。

20代後半は、紫外線や摩擦刺激の蓄積によるシミやたるみが気になり始める人も多い時期です。20代後半は皮脂量が減少し始める時期にもあたり、肌の乾燥を感じる人が増えます。

また、20代は、結婚・出産・転職など人生を左右する重要イベントが多い時期です。重要イベントの前後にはホルモンバランスの乱れによる肌の揺らぎを感じやすく、毛穴トラブルが悪化する可能性もありますから、注意しましょう。

20代の頬の毛穴が目立つ原因3個

頬の毛穴が目立つときには原因を特定した上で、正しい対処を取ることが大切です。20代で頬の毛穴が目立つ場合は、以下の原因を疑いましょう。

1. 過剰な皮脂

白や黒の毛穴がポツポツ目立つ毛穴は、過剰な皮脂が原因と考えられます。過剰な皮脂が内側から毛穴を押し広げて開かせると、メイクやほこりなどの汚れを溜め込んで、ひどく目立ってしまいがちです。

黒い毛穴は、古い皮脂などの汚れが集まってできた角栓の表面が酸化して、黒ずむことで起こります。黒い毛穴を放置するとポツポツ目立つのみではなく、炎症を引き起こすケースがありますので、早めの対処がおすすめです。

2. 肌の乾燥、たるみ

次に、肌の乾燥やたるみです。頬は手で触れる機会が多く、摩擦刺激の蓄積によって乾燥しやすい部位と言えます。肌が乾燥しているとハリ・弾力が失われてたるみが発生。重力に負けた毛穴は下に垂れ下がるような形で、大きく開いてしまいます。

肌の乾燥、たるみによる毛穴の目立ちは、20代後半以降によく見られるトラブルです。トラブルを放置すると開いた毛穴同士がつながり、小じわのようになってしまうケースもあります。

3. 表情筋の衰え

女性の基礎代謝は20代に入ると徐々に衰えていくため、20代でも表情筋が衰えて、頬がたるむケースがあります。頬のたるみが毛穴の開きにつながることは、先に紹介した通りです。

無表情でいる時間、デスクワークする時間が長い人はとくに表情筋が衰えやすく、たるみによる毛穴トラブルが目立ちます。

20代の頬の毛穴対策7個[スキンケア]

20代の頬の毛穴を解消するためには、スキンケア習慣の見直しが不可欠です。毛穴の状態によっては目的特化型の美容液や美顔器も活用し、適切な対策を取りましょう。以下では、20代で頬の毛穴が目立つ人におすすめのスキンケア対策を紹介します。

1. 正しい洗顔で肌の汚れをきちんと落とす

正しい洗顔習慣は、毛穴対策の基本です。以下の手順で朝・夜の1日2回洗顔し、滑らかな美肌を作りましょう。

◯毛穴が目立つ人の洗顔手順
【1】ぬるま湯で顔全体を予洗いする
【2】適量の洗顔料をぬるま湯・空気と混ぜ合わせるようによく泡立てる
【3】皮脂の多い部位から順番に泡を乗せて、優しい力で洗顔する
【4】目元や口元はとくに優しく、刺激を与えないように洗顔する
【5】ぬるま湯でよくすすぐ

洗顔中に強くゴシゴシこすることは、頬の乾燥を悪化させる原因です。泡に汚れを吸着させるようなイメージで、優しく洗顔してください。

すすぎに使うお湯の温度が熱すぎることもまた、頬の乾燥を悪化させる原因のひとつ。毛穴の開きを悪化させないためには、体温よりも低い温度のぬるま湯ですすぎましょう。

2. 保湿力の高い化粧水で潤いを補充する

頬の乾燥を防止するためには洗顔後速やかに化粧水をなじませて、不足している水分を補充します。毛穴が目立つときに使用する化粧水は、保湿力の高いタイプがおすすめです。

メーカー推奨量の化粧水を顔全体になじませた後、毛穴が気になる部分には重ね付けし、重点的な乾燥対策を行ってください。

化粧水を付け終えた後は手をグーの形にして、人差し指・中指の第一関節・第二関節の間を目元にあてます。あてた部分がひんやり冷たく感じたら、きちんと潤っている証拠です。

3. ビタミンC美容液で開いた毛穴を引き締める

頬の毛穴の開きが目立つ場合は、ビタミンC美容液を活用しましょう。ビタミンCは、過剰な皮脂の分泌を抑制し、毛穴の詰まりを防いでくれる成分です。さらに、ビタミンCはコラーゲンの生成を後押しする成分ですから、頬のたるみ対策にも一役買います。

◯ビタミンC美容液の塗り方
【1】こめかみを軽く持ち上げて、頬の毛穴に入れ込むように塗る
【2】顔全体に塗った後、ハンドプレスでなじませる

たるんだ毛穴はすべて、同じ方向を向いていることばかりではありません。くるくると小さな円を描くようになじませたり、バツマークを書くようにつけたりすると、毛穴にしっかり入り込みます。

4. リフトアップ美容液でたるんだ頬を引き上げる

乾燥による頬のたるみは、リフトアップ効果が期待される美容液で対策します。レチノール・ペプチド・ナイアシンアミドなどの成分が配合されている美容液は、頬のたるみ対策におすすめです。

◯レチノール
ターンオーバーを促進し、皮下組織層を厚くすることにより、シワ・たるみに働きかける成分。肌のくすみを和らげて、トーンアップする働きも期待できます。

◯ペプチド
複数のアミノ酸が結合した化合物。ターンオーバーを促進することでコラーゲンなどの生成を助けて、ハリのある肌への生まれ変わりを後押しします。

◯ナイアシンアミド
エイジングケア効果が期待される水溶性ビタミン。コラーゲンなどの生成を助けて、たるみの解消を後押しします。余計な皮脂を抑える働きも期待されますから、毛穴やニキビ対策として取り入れることも可能です。

5. 乳液やクリームを省略しない

乳液やクリームには肌に対して適度な油分を与えて、水分や保湿成分の蒸散を防止する役割があります。20代前半の過剰な皮脂が気になる人も乳液もしくはクリームを、保湿の仕上げに使用しましょう。

乳液とクリームのいずれを使用するかで迷う人は、肌質や好みに合うものを選択ください。一般的には乳液のほうが軽い付け心地で、みずみずしい質感です。クリームは一般的に乳液よりも油分の配合量が多く、重点的な乾燥対策に適しています。

6. 日焼け止めを毎日塗る

20代の毛穴を解消するためには、紫外線対策を徹底することもまた大切です。外出しない日も含めて日焼け止めを毎日塗り、紫外線刺激の蓄積を防止しましょう。塗る日焼け止めの強さは、下表の基準で選択します。

◎日焼け止めの強さの目安

SPF15〜30、PA+〜++近所へ買い物に行く・通勤、通学するなど、日常的な活動のみで過ごす日に適した強さ。
SPF30〜50、PA++〜+++ウォーキングする・テニスレッスンを受けるなど、やや長めの屋外活動を行う日に適した強さ。
SPF50+、PA++〜++++海や山へ出掛けて、マリンスポーツやハイキングを楽しむ日に適した強さ。

必要以上に強い日焼け止めを使用すると、落とす際の肌への負担が重くなります。毛穴を目立たなくするためには複数種類の日焼け止めをストックしておき、活動に応じた強さのものを使用しましょう。

7. 美顔器で毛穴ケアする

毛穴ケアできる美顔器には、さまざまな種類があります。肌の状態や悩みに応じた美顔器を選択し、スキンケアに取り入れましょう。

◯ピーリング系美顔器
超音波の振動で毛穴の汚れを浮き上がらせて、きれいに落とすタイプの美顔器。過剰な皮脂による毛穴の詰まりが気になる人におすすめです。

◯イオン導入系美顔器
セラミド、ヒアルロン酸などの美容成分をイオンの力で浸透させるタイプの美顔器。頬の乾燥によって毛穴が開き、目立つ人におすすめです。

◯EMS系美顔器
たるんだ肌に電気刺激を与えて、引き締めてくれるタイプの美顔器。表情筋の衰えや乾燥などから来る頬のたるみが気になる人におすすめです。

いずれのタイプの美顔器を選択するにしても、1日に何度も使用すると、肌に大きな負担をかけます。美顔器を使用する前に説明書をよく読み、正しい頻度・使用方法を守りましょう。

20代の頬の毛穴対策4個[生活習慣]

毛穴トラブルは、生活習慣の問題によって悪化します。20代で毛穴が目立つ人に意識してほしい生活習慣のポイントは、以下4個です。

1. 食生活を改善する

脂質や糖質の多い食事を続けていると過剰な皮脂が分泌されて、毛穴の詰まりにつながります。ファーストフード・揚げ物や甘いものは適量に控えて、ビタミン豊富な野菜や果物を意識的に摂取しましょう。毛穴が目立つ時、特に意識して摂取したい栄養素は、ビタミンACEです。

◯ビタミンA
肌の代謝を促進して、毛穴の詰まりの解消を助ける栄養素。細胞が持つ機能を回復させて、肌や粘膜の健康維持を助ける働きも担います。

【ビタミンAの多い食べ物】
うなぎ・豚肉・レバー・にんじんなど

◯ビタミンC
皮脂の分泌量をコントロールしたり、コラーゲンの生成を助けたりする栄養素。強い抗酸化作用も持ち、紫外線刺激を受けた肌の回復を助けてくれます。

【ビタミンCの多い食べ物】
ピーマン・ゴーヤ・パプリカ・キウイフルーツなど

◯ビタミンE
「若返りのビタミン」と言われるほど強い抗酸化作用を持つ栄養素。ターンオーバーを促進し、滑らかな肌への生まれ変わりを助けてくれます。

【ビタミンEの多い食べ物】
アーモンド・ドライトマト・モロヘイヤ・ケールなど

2. 睡眠不足を解消する

睡眠不足が続くと、ターンオーバーを促進させるために必要な成長ホルモンの分泌が滞ります。結果として過剰な皮脂や古い角質が毛穴に詰まり、ひどく目立つことがありますので、十分な睡眠時間を確保しましょう。成長ホルモンの分泌を促すためには、睡眠の質を高めることもまた大切です。

以下のような対策を取り、睡眠の質を高めてください。

・寝室にスマホを持ち込まない
・就寝する3時間前までに夕食を済ませる
・就寝前のアルコールは控える
・寝室にアロマをたく
・寝室でリラックスできる音楽を聞く

質の高い睡眠を取るためにはゆったりとしたリズムの音楽を聞き、心身をリラックスさせることが大切です。自分にとって「心地良い」と感じるアロマをたき、就寝しやすい環境を整える対策もよいでしょう。

3. 表情筋を鍛える

マスクしている時間が長いと口元を動かす機会が減少し、表情筋が低下することがあります。顔全体を大きく動かすことで表情筋を鍛えて、頬のたるみを解消しましょう。以下は、表情筋を鍛えるエクササイズの一例です。

◯エクササイズ例
【1】口を全体に大きく開き、眉毛を上に引き上げて、「あー」と発音する
【2】口と顔を横に大きく引き延ばすようなイメージで、「いー」と発音する
【3】口を思い切りすぼめ、顔のパーツを中心に集めるようなイメージで、「うー」と発音する
【4】口角を上げて笑顔を作り、目を大きく開いて、「えー」と発音する
【5】口を大きく縦に開き、驚いたときのような表情で、「おー」と発音する

「あ」から「お」はそれぞれ3秒ずつ発音し、5音×3秒を3セット繰り返します。可能であれば、5音×3秒×3セットで1回とカウントし、1日3回続けることがおすすめです。

4. スマホの使い方を見直す

スマホの画面を覗き込むように見ていると、頬がどんどんたるんでいき、「スマホ顔」になってしまうケースがあります。以下の注意点を守り、スマホの使い方を見直しましょう。

・背筋を伸ばし、猫背にならないように意識する
・目線と水平になる位置まで、スマホの画面を持ち上げる
・長時間の連続使用は避ける
・顔から30cmはスマホの画面を離す

スマホで会話する際には意識的に口を動かし、表情筋をほぐします。笑う際には口角をあげるように意識し、思い切り表情を作るとよいでしょう。

まとめ

20代で「頬の毛穴が目立つ」と悩む人に向けて、原因と対策を紹介しました。頬の毛穴トラブルの原因は主に、過剰な皮脂・肌の乾燥・表情筋の衰えです。

毛穴トラブルを解消するためにはスキンケア方法や生活習慣を見直し、適切な対策を取る必要があります。この記事を参考に自分自身の毛穴トラブルを引き起こしている原因・適切な対策を見極めて、理想の肌を手に入れましょう。