監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

無理なセルフケアを繰り返し、悪化してしまったいちご鼻。「何とかしたい」と思うものの正しい対処法が分からずに、悩みを抱えていませんか。

この記事では、いちご鼻が治った人のスキンケア方法を解説します。セルフケアで何とかできない場合の適切な対処法も把握し、気になるトラブルを解消したい人は、ぜひ参考にしてください。

いちご鼻とは?

いちご鼻とは、白や黒の角栓が毛穴に詰まって、鼻全体がいちごのように見えるトラブルです。いちご鼻を隠すためにファンデーションを厚塗りすると、開いた毛穴にメイクの汚れが入り込み、余計に目立つことがあります。

鼻の毛穴に過剰な皮脂や古い角質が入り込み、角栓ができてしまうと、いちごの種のようなポツポツが目立ちます。

いちご鼻の原因4個

いちご鼻をより細かく分類すると、角栓タイプ・メラニンタイプの二種類に分けられます。角栓タイプのいちご鼻の原因は、過剰に分泌された皮脂と角質です。メラニンタイプのいちご鼻は、紫外線刺激や摩擦刺激が原因と考えられます。

以下では、4個の原因それぞれについて、より詳しく解説します。

1. 皮脂

皮脂はもともと、肌を乾燥から守るために必要不可欠な存在です。ただし、ホルモンバランスの乱れや誤ったスキンケアの影響で過剰な皮脂が分泌されると、毛穴内部に入り込み、出口が詰まってしまいます。脂質や糖質に偏った食生活や慢性的なストレスもまた、過剰な皮脂を分泌させる原因です。

いちご鼻を解消するためには、スキンケア方法や生活習慣を見直し、皮脂分泌量を正常に戻す必要があります。

2. 角質

健やかな肌のターンオーバー周期は、28日程度と言われます。ターンオーバー周期が28日より長くなることも、短くなることも、いちご鼻を悪化させる原因です。

ターンオーバー周期が通常以上に長くなると、排出されるはずの角質が表面に滞留し、皮脂と混ざり合うことにより、いちご鼻になってしまいます。

反対にターンオーバー周期が通常以上に短くなった場合は、正常に剥がれ落ちる力を持たない未熟な角質が増加してしまいますので、毛穴の出口が詰まりがちです。詰まった毛穴の内部で角栓が成長すると、いちご鼻になってしまいます。

3. 紫外線刺激

角栓が詰まっているときに大量の紫外線を浴びるとメラニン色素が増加して、毛穴の周囲に茶色いリング状のシミができます。その結果、毛穴部分がひどく目立つ「いちご鼻」になるのです。増加したメラニン色素は通常、ターンオーバー周期に沿って排出されます。

しかし、ターンオーバー周期が乱れていたりメラニン色素が多すぎたりする場合、排出が間に合いません。結果としてリング状のシミが濃くなり、いちご鼻が悪化します。

4. 摩擦刺激

メラニン色素は、過剰な洗顔やクレンジングによる摩擦刺激を受けたときにも増加します。いちご鼻を解消するために剥がすタイプの毛穴パックを常用したり、スクラブ洗顔を繰り返したりした場合にも同様です。その他、毛穴の周囲のメラニン色素は、以下のような行為によって増加することがあります。

・ピンセットや指で角栓を引き抜くケア
・シートタイプのクレンジングの常用
・乱暴なフェイスマッサージ
・コットンによる保湿

バリア機能が低下している肌はコットンによる保湿も負担に感じ、メラニン色素を増加させることがあります。肌がデリケートになっている時期は手で優しく保湿し、摩擦刺激を軽減しましょう。

いちご鼻は一生治らない?

角栓タイプ・メラニンタイプのいちご鼻はいずれも、スキンケア方法・生活習慣を見直すことで改善できるトラブルです。角栓タイプのいちご鼻を治すためには詰まった汚れを取り除くとともに、毛穴をきれいに維持するための対策をとります。

メラニンタイプのいちご鼻を治すためには、できてしまった毛穴のシミを薄くするケアが必要です。合わせて、メラニン色素の増加を防止するための対策をとることにより、トラブルの再発を防止しましょう。

また、角栓タイプ・メラニンタイプのいちご鼻がセルフケアで治らない場合には、美容外科に相談する方法も考えられます。「一生治らない」と諦める前にできる限りの対策をとり、理想の肌を手に入れてください。

いちご鼻が治った人のケア方法5個[スキンケア]

いちご鼻を治すためには、詰まった汚れを取り除き、開いた毛穴を引き締めるケアが必要です。メラニンタイプのいちご鼻を治すためには美白ケアを行い、毛穴のシミを解消しましょう。いちご鼻が治った人のスキンケア方法は、以下の通りです。

1. 帰宅後すぐにクレンジングする

毛穴の塞がっている時間が長いほど、いちご鼻になるリスクは高まります。いちご鼻を治すためには帰宅後すぐにクレンジングし、メイク汚れの蓄積を防ぎます。使用するクレンジングは、メイクの濃さや肌質に応じたものを選ぶことが大切です。以下は、クレンジングの主な種類と特徴を示します。

◯オイルクレンジング
油性成分や界面活性剤の配合量が多く、メイク汚れを落とす力が強い種類。健やかな肌を維持するために必要な皮脂まで取ってしまうことがあり、乾燥肌には不向きです。

◯クレンジングバーム
手のひらの上で溶かし、オイル状に変えた上で使用するクレンジング。メイク汚れを落とす力はオイルクレンジングと比較して控えめですが、使用後の乾燥を抑えられます。

◯クレンジングクリーム
油性成分・界面活性剤がバランスよく配合されており、メイク汚れを落とす力が適度な種類。乾燥肌や敏感肌の人でも日常使いしやすく、しっとりとした洗い上がりを期待できます。

◯ミルククレンジング
クレンジングクリームと比較して水性成分の配合量が多く、みずみずしい質感が特徴的な種類。メイク汚れを落とす力は控えめですがクレンジングの中でもとくに肌に優しく、摩擦刺激が気になる人の日常使いにおすすめです。

◯クレンジングジェル
厚みのあるジェルによって、摩擦刺激を軽減できる種類。油性成分の配合されていない水性ジェルタイプはマツエクしている人におすすめです。

こすって落とすタイプのシートクレンジングは摩擦刺激を与えやすい種類ですので、いちご鼻が気になるときには避けましょう。コットンに含ませて使用する「水クレンジング」も同様の理由から、避けた方が安心です。

2. 1日2回の泡洗顔を正しく行う

過剰な洗顔は、いちご鼻を悪化させる原因のひとつです。朝と夜の1日2回、以下の手順で泡洗顔を行い、毛穴の汚れの蓄積を防止しましょう。

【1】体温よりも低い温度のぬるま湯で、顔全体を予洗いする
【2】洗顔料をよく泡立てる
【3】毛穴の汚れの気になる部位から乾燥しやすい部位の順番で洗顔する
【4】体温よりも低い温度のぬるま湯で、十分にすすぐ
【5】清潔なタオルを使用し、顔の水分を吸収させる

洗顔料の泡立てが不十分だと、汚れがきちんと落ちません。空気・水分・洗顔料をよく混ぜ合わせて、手を逆さにしても落ちない程度の濃密泡を作ってください。

3. 蒸しタオルとオリーブオイルで集中ケアする

普段の洗顔で落としきれない蓄積汚れは、蒸しタオルとオリーブオイルで取り除きます。角栓の原料には皮脂などの油性汚れが含まれますから、オリーブオイルで溶かすと、取り除きやすい状態に変えることが可能です。

◯集中ケアのやり方
【1】フェイスタオルを水にひたして軽く絞る
【2】電子レンジで30秒〜1分程度加熱し、蒸しタオルを作る
【3】蒸しタオルを鼻に乗せて、毛穴を広げる
【4】オリーブオイルをしみ込ませた綿棒を鼻にあてて、マッサージする
【5】鼻に残ったオリーブオイルをティッシュで軽く拭き取る
【6】普段通りに洗顔する

マッサージしている最中に綿棒が乾いてきたらオリーブオイルを再びしみこませ、滑りがよい状態にした上でお手入れを進めてください。

4. 十分に保湿する

いちご鼻を治すためには、十分に保湿することも大切です。洗顔後は速やかに保湿化粧水をなじませて、失われた水分を補います。化粧水の後に使用する乳液やクリームは、補充した水分や保湿成分を肌内部に閉じ込める役割を担うものです。

ベタつきが気になるときにも忘れずに、乳液やクリームを使用しましょう。念入りに保湿しているつもりでも乾燥が気になる場合は、普段のお手入れにプラスアルファで、保湿美容液を使用する方法もおすすめです。

アミノ酸・セラミドなどバリア機能を強化する成分の配合されている美容液を使用すると水分不足を起こしにくい、健やかな肌への生まれ変わりを後押しできます。

5. 毛穴ケア美容液でメラニンの排出を促す

メラニンタイプのいちご鼻を治すためには、メラニンの排出を助けてくれる成分を配合している美容液を活用しましょう。たとえば、以下は、メラニンタイプのいちご鼻対策におすすめの成分です。

◯レチノール
ターンオーバーを促進し、メラニンの排出を後押しする働きが期待される成分レチノールには肌内部のコラーゲンを増やし、ハリのある状態へと導く働きも期待されますから、たるみ毛穴が気になる人にもおすすめです。

◯エナジーシグナルAMP
肌内部の母細胞の代謝を高めることによりターンオーバーを促進し、メラニンの排出を助けてくれる成分。ターンオーバー周期の乱れによるいちご鼻が気になる人におすすめです。

◯ビタミンC
黒色メラニンを無色化し、シミを目立ちにくくしてくれる成分。ビタミンCには強力な抗酸化作用によって活性酸素を除去し、メラニンの生成を防止する働きも期待されます。

上記の成分が配合されている美容液の中には、肌を乾燥させやすい商品もあります。保湿成分・メラニンの排出を助けてくれる成分の両方が配合されている美容液を選択すると、肌を乾燥させやすい弱点を補うことが可能です。

いちご鼻が改善した人のケア方法4個[その他]

いちご鼻を治すためには、生活習慣の見直しも必要です。スキンケアによる対策と合わせて以下の対処を実践し、理想の肌を目指しましょう。

1. 紫外線対策を怠らない

外出する日はもちろん自宅で過ごす日にも日焼け止めを塗り、紫外線刺激を和らげます。より万全の紫外線対策を行うためには日焼け止めを塗ることに加えて、以下のような対処を組み合わせることがおすすめです。

・つばの広い帽子をかぶる
・日傘をさす
・サングラスを着用する
・日影の多い道を選択する
・紫外線の強い時間帯の外出を控える

午前10時〜午後13時は1日の中でも、紫外線が強い時間帯です。紫外線刺激を和らげるためには朝もしくは夕方に、時間帯を問わない用事を済ませてください。

2. 睡眠不足を解消する

睡眠不足の日が続くと女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が滞り、ホルモンバランスの乱れを招くことがあります。過剰な残業や夜更かしは適度に控えて睡眠不足を解消することが、いちご鼻を治すためのコツです。

十分な睡眠時間を確保することに加えて、眠りの質を高めることもまた、いちご鼻の解消を助けてくれます。自分に合う寝具を使用したり寝室にアロマをたいたりすることでぐっすり眠れる環境を整えて、眠りの質を高めてください。

3. 適度な運動を習慣化する

適度な運動には全身の血行や代謝を改善し、ホルモンバランスによい影響を与える効果が期待されます。ウォーキングやサイクリングなど身体に負荷のかかりすぎない運動を習慣化し、ホルモンバランスを整えましょう。

運動するための時間の確保が難しい人は、仕事の途中にストレッチし、身体をほぐす習慣をつけることから始めても構いません。自分にとって負荷のないエクササイズを楽しみながら続けることが、無理なく運動するためのコツです。

4. 美容皮膚科で治療する

セルフケアで治らないいちご鼻は、美容皮膚科で治療を受ける選択肢も検討しましょう。下記は、美容皮膚科で受けられるいちご鼻治療メニューの例です。

◯毛穴洗浄(角栓除去)
角栓を柔かくする溶剤を塗った後にスチーマーの蒸気をあてつつ、毛穴内部に詰まった汚れを吸い出す治療法です。

◯ケミカルピーリング
毛穴内部の汚れや角質を特殊な溶剤で溶かし、ターンオーバーを促進する治療法です。

◯レーザー治療
医療用のレーザーマシンを使用し、毛穴を引き締めたり過剰な皮脂の分泌を抑制したりする治療法です。熱の刺激によってコラーゲンの生成が促進され、ハリのある状態への生まれ変わりを後押しできるメリットもあります。

美容皮膚科では上記の他にイオン導入・サプリメントなどを組み合わせて、毛穴トラブルを治療します。予算や目指すゴールに応じて異なるアプローチを採用するケースもありますから、医師とよく相談し、治療法を決めてください。

まとめ

いちご鼻を治すためには、帰宅後すぐにクレンジングすること・正しい洗顔、保湿を行うことが大切です。角栓タイプのいちご鼻は、オリーブオイルと蒸しタオルで解消できることがあります。

メラニンタイプのいちご鼻を治すためには、毛穴ケア美容液を活用しましょう。セルフケアで対処できない「いちご鼻」は美容皮膚科に相談する方法が一案です。可能な限りの対策をとることで、理想の美肌を手に入れてください。