監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

憧れの芸能人のように、つやつやの肌になりたい!むき卵や陶器に例えられるような、なめらかな肌になりたい!

こんな願いは誰しも抱くはずです。しかし、これらの肌を目指すにあたって、どうしても避けて通れないのが毛穴の悩みです。

毛穴が目立つと、人と話していてもついつい人からどう見えているのかが気になり、近づかないでほしい、見ないでほしいと思ってしまったりすることもあるでしょう。毛穴の悩みを解決して、自分の肌に自信を持つと、こうした毎日の不安も消え、行動も変わってくるはずです。

ここでは、毛穴が目立つ状態と原因について解説した後、毛穴が目立たない、美肌の人が行っているスキンケアや生活習慣について紹介します。

目立つ毛穴の状態

実際に、毛穴が目立つと、さまざまな肌の見た目に影響してきます。主に3つの状態に現れてきます。

第1に、穴のように丸く、深い毛穴が目立ってしまう状態です。ぱさぱさしていてうるおいを感じられず、隠そうとしてファンデーションを使っても、大きく開いた毛穴にファンデーションの粉が入り込んでしまい、化粧が崩れて毛穴が目立つ毛穴落ちという状態になりやすいです。

第2に、油っぽく、黄色から褐色の毛穴が目立ってしまう状態です。肌全体もテカってしまっていることも多く、ファンデーションを塗っても溶けるように崩れてしまい、毛穴が目立つ、毛穴浮きが起こりやすいです。

第3に、細長く毛穴が伸び、雫型のように目立つ状態です。引っ張ると目立たないのが特徴です。小鼻のすぐ横の頬付近などに現れるので、部位的にも範囲的にも悩みの種になりやすいです。

また、このほかにも、ニキビの痕が治りきらずに、毛穴が大きく陥没しへこんでしまう、「アイスピック型」と呼ばれる毛穴もあります。

毛穴が目立つ原因3個

毛穴が目立つ原因はいくつかあります。原因によって、毛穴トラブルの現れ方は変わってきます。自分のタイプを見極めましょう。

1. 乾燥

肌にとって乾燥は百害あって一利なしで、毛穴にとってもよくありません。「乾燥毛穴」「開き毛穴」と呼ばれ、毛穴が引き締まらず開いてしまい、ぽつぽつと目立ってしまうタイプの原因です。

2. 皮脂

毛穴からの過剰な皮脂も毛穴が目立つ原因です。分泌された皮脂を放っておくと、空気に触れたところが酸化して、いちごの種のようにぽつぽつと黒く目立つ「黒ずみ毛穴」になったり、白ニキビの前段階のように毛穴に皮脂が詰まった「詰まり毛穴」になったりします。

3. 加齢

雫型に垂れ下がるようにして目立つ毛穴は、加齢が原因とされています。肌の弾力が損なわれ、肌が重力に負けて垂れてしまうと、毛穴もそれに引っ張られて下に伸ばされてしまうのです。そのため、細長く目立つ「たるみ毛穴」「雫毛穴」「涙毛穴」と呼ばれる状態になります。

美肌の人がやっていること6個[スキンケア]

毛穴の悩みを解決させるためには、美肌の人が実際に意識していることを真似するのが手っ取り早いです。美肌の人がしているスキンケアを紹介します。

1. 入浴後すぐに保湿

入浴後の時間はスキンケアのゴールデンタイムとよく言われています。この時間は、毛穴も温かさによって開いており、肌も柔らかくなっているのでスキンケア用品の成分の浸透もよいためです。

実はそれ以上に、入浴後すぐにスキンケアをしなくてはいけない理由があります。それは、この入浴後の時間は、お湯に浸かって肌が潤った時間であると同時に、最も肌の水分が失われやすい時間でもあるからなのです。

実際に、入浴後にスキンケアを何もしなかった場合、肌の水分は入浴後20~30分で、入浴前よりも乾燥してしまうのです。これを「過乾燥」と言います。入浴のたびに肌がどんどん乾燥していっていては、美肌から遠のいてしまいます。

これを防ぐには、入浴後なるべくすぐに、最低でもスキンケアを行うことが必要です。特に、化粧水や美容液で完結するのでなく、油分の割合がそれらよりも多い乳液やクリームを最後に使い、水分の蒸発を防いであげることが重要です。「いくつも使えない」という方は、オールインワンクリームを使うのも一つの方法です。

2. クレンジングを重視する

美肌の人はクレンジングにもこだわっています。クレンジングを疎かにすると、デメリットがたくさんあります。

皮脂汚れやほこりの汚れが肌に残っていると、そこから雑菌が増えて吹き出物の原因になってしまうこともあります。

また、毛穴に詰まった汚れは放置するとその汚れで毛穴が押し広げられてしまい、毛穴の開きの原因になったり、汚れが酸化して黒ずみ、ポツポツとした目立つ毛穴になったりしてしまいます。

クレンジングを行うことで、こうした肌の悩みを解決することにつながるだけでなく、もう一ついいことがあります。それはスキンケア用品の成分浸透が良くなるということです。

美容成分は、基本的には肌表面や毛穴を通じて浸透しますから、汚れや毛穴詰まりで成分がブロックされることなく、しっかりと肌に成分が届くようになると、スキンケア用品の本来の力が発揮されやすくなります。

高い化粧水を使っているけれどいまいち効果がないと思っている方は、あえてまずはクレンジングの見直しから始めてみるのがおすすめです。

3. フェイスマスクの時間を厳守する

フェイスマスクは1枚でとろっと濃密な美容成分が、たっぷり浸っていて、じっくりと美容成分を逃さずお肌に与えることができる優れもの。

フェイスマスクでのケアは特別感があるので、少しでも長く貼っておくと、ついつい長時間パックをしたくなりますが、それはNGです。

商品ごとに定められた時間以上につけ続けていると、フェイスマスクが乾燥します。結果、かえって肌が乾燥してしまう事態になりかねません。必ず、決められた時間で使用を終えるようにしましょう。

4. 導入化粧水・拭き取り化粧水を使う

化粧水・美容液・乳液・クリームの基本のスキンケアアイテムは使っていて、それでも今ひとつ効果を感じにくい、より美肌効果を得たいと思っているのであれば、スキンケア前の導入化粧水、拭き取り化粧水を使ってみるのも一つの方法です。

導入化粧水は、肌表面の角質を柔らかくすることで、その後のスキンケア成分が浸透しやすくなるという効果を持っています。

これらによって、普段のスキンケアの効果を底上げすることで、肌の水分量が上がったり、肌の状態が上向いたりすれば、結果として毛穴も引き締まり、毛穴悩みが改善される可能性も高くなります。

5. 毛穴の引き締めに効果的な成分を取り入れる

美肌の人は、自分の肌の悩みに合う化粧品を陰ながら真剣に吟味しています。スキンケア用品のパッケージではなく、その裏の成分表までチェックしています。

もしも毛穴を解決して美肌になりたいなら、毛穴の引き締め効果が期待できる成分をスキンケアに取り入れてみましょう。

例えば、ビタミンC誘導体やフラーレン、レチノール、セラミド、アーティチョーク葉エキスなどが成分表に書かれているものを選んでみるとよいでしょう。

6. 過剰な洗顔を避ける

綺麗にしたいという気持ちで過剰に洗顔することは、実は逆効果。肌に本来必要な分の皮脂や、肌が本来持つ保湿成分まで洗い流すと、油分が不足して乾燥の原因になり、毛穴が広がったり、肌のくすみにつながったりしてしまうことがあります。

また、それを補うために、よりたくさんの皮脂が分泌されることもあり、洗っても洗っても肌が油っぽい、という悪循環になってしまうこともあります。

本来必要な洗顔の量は、たくさん汗をかく活動をしない限り、基本的に朝と夜の2回が望ましいでしょう。

美肌の人がやっていること5個[生活習慣]

次に、美肌の人が取り入れている、スキンケア以外の普段の生活習慣について紹介します。

1. 良質な油をとる

日々とっている油が、皮脂のもとだからと思って油を極端に避けていませんか?誤解されがちなことですが、油自体は悪者ではありません。むしろ、避けすぎることで、肌の乾燥を招くこともあります。

とはいえ、ジャンクフードのフライ油や菓子パンに含まれるマーガリン等の油「トランス脂肪酸」はニキビや吹き出物の元。ここで摂ってほしいのは、良質な油、つまり、オリーブオイルやごま油、ナッツや魚に自然に含まれる油です。

いきなり台所にある食用油を総入れ替えするのが難しくても、せめてトランス脂肪酸がカットされていると表示のある食品を買うなど、すぐにできることから始めてみると良いでしょう。

2. タンパク質をとる

美肌の人は、必要量のタンパク質を、きちんと摂取しています。肌の内部にあってハリやツヤのもとになる、エラスチン繊維、コラーゲンは、タンパク質が材料です。そのため、日々の食事を見直して、タンパク質が足りていないと思ったら、補うようにしましょう。

一般に、女性が1日に必要なタンパク質の量は、20代女性だと、40gが必要量、50gが推奨量とされています。

無理して高たんぱく食品ばかりを選ばなくても、自然に食品に含まれるたんぱく質もあるので、バランスよい食事であれば、ある程度は摂取できているはずです。しかし、インスタント食品などに偏っていると、タンパク質が全く足りていないという可能性があります。

納豆などの大豆製品や魚などを食事に取り入れるか、難しければプロテイン飲料を普段の食事にプラスしてみましょう。

3. ビタミンA、C、Eをセットでとる

肌に必要不可欠なビタミン。特に、美肌を目指すなら欠かせないのが、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEです。

ビタミンAは肌や粘膜を健康に保つ効果、ビタミンCは、肌のメラニン色素に働きかけシミ・そばかすを防いだり、コラーゲンを生成したりする効果、ビタミンEは、抗酸化作用があると言われています。

これら3つの成分は、互いにそれぞれの力を引き出し高めあう効果を持っているのです。

ビタミンAは、ビタミンCとEの効果を持続させる働きを持ちます。ビタミンCは、ビタミンEの活性を助けます。そのため、特定の成分だけを意識するのでなく、バランスの良い食事によって色々な成分をセットで取り入れるようにするのがおすすめです。

4. 糖質を摂りすぎない

美味しくてついつい食べてしまうラーメンやケーキなどの糖質たっぷりの食品は、食べ過ぎると、なんと美肌の対極にある、老化の原因にもなってしまうのです。

消化しきれずに余った糖質は、体の中で変性して、タンパク質と結びついてしまい、AGEs(終末糖化産物)という物質に変わります。

これが細胞を傷つけると色々な病気の原因になりますし、皮膚に沈着すると、黄ぐすみという、エイジングを感じさせる独特の肌の暗さの原因になってしまいます。また、肌の柔らかさやハリが損なわれ乾燥毛穴やたるみ毛穴になる可能性もあります。

このような恐ろしい事態を阻止するためにも、糖質を摂りすぎないようにして、体の中で過剰に糖質が余らないようにして、AGEsが作られにくい状態にすることが大切です。

5. 光ダメージを防ぐ

美肌の人は、「光」による肌への影響を徹底的に対策しています。その最たるものが紫外線です。夏だけでなく、年中降り注いでいる紫外線。春には既に強い紫外線に晒されていますし、涼しくなった秋にも、まだ紫外線の強い時期は続きます。

紫外線を浴びると、単に日焼けして色黒になるだけではありません。紫外線はコラーゲンを壊してしまうので、対策なく浴び続けていると肌ツヤに大きく影響します。

日焼け止めを使うこと、また日焼け止めをこまめに塗り直し、上からファンデーションを塗ってさらに肌を守ることで、紫外線対策を行いましょう。

もう一つ、近年注目されているのが、ブルーライトによる光老化です。

スマートフォン等の画面からは、人が目に見える光の中でも最もエネルギーの強い光であるブルーライトが発せられており、これを浴びると体の酸化、ひいては肌のたるみといった影響が表れてしまうとも言われています。

肌がたるむと先述のたるみ毛穴にもつながります。ほかにも、ほうれい線、くすみなど数々の影響があると言われています。

これを防ぐために、ブルーライトをカットするシートをスマートフォンの画面に貼ったり、アントシアニンやルテインのサプリメントを取り入れるといった対策がおすすめです。もちろん、必要以上に画面を見続けないことも大切です。

まとめ

ここまで、毛穴が目立つ肌の特徴とその原因、そしてそれを解決し毛穴レスの美肌に導く、実際に美肌の人がやっている方法について紹介してきました。

今回紹介した方法は、いずれも日常的に取り組むことができ、比較的労力も費用もかからないものばかりです。日々の心がけがとても大切なので、できそうと思ったところから試して、美肌に近づいていきましょう。