監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

洗顔後に鏡を見ると白いニョロニョロが飛び出ていて、驚いた経験はありませんか。ニョロニョロが目立つ部分を手で触ると、ざらつきが気になることも多くあります。

顎の白いニョロニョロは原因を正しく把握した上で、スキンケア方法や生活習慣を見直せば、改善することが可能です。誤った対処でトラブルを悪化させないためにも、正しい顎のニョロニョロ対策を覚えてください。

顎の白いニョロニョロとは?

まず、顎の白いニョロニョロの正体を説明します。この正体は、肌の古い角質・皮脂の混ざり合った角栓です。

勘違いしやすいポイントですが、肌の状態が良好なときにも角栓はできます。しかし、肌の状態が良好なときにはターンオーバーに従って角栓が排出されますので、目立つことはありません。何らかの原因で角栓の排出がスムーズに進まないと毛穴の中で巨大化し、ひどく目立ってしまいます。

それでもなお角栓を放置すると表面が酸化し、黒く変色して目立ちますので、早めの対処が必要です。また、角栓は、アクネ菌のエサになり、大人ニキビを悪化させる原因にもなりえます。「白いニョロニョロが目立つ」と感じた時点で早めの対処をとることが、きれいな肌を維持するコツです。

あごにはできやすい?

あごは顔の中でも比較的皮脂分泌量が多く、毛穴が詰まりやすい部位といえます。そのため、顎は、白いニョロニョロができやすい部位の1つです。

意識的に毛穴の詰まりを解消するお手入れを行わないと白いニョロニョロを繰り返し、ざらつきやブツブツが気になります。

また、あごは凹凸が多くて洗顔不足になりやすいことも、白いニョロニョロを繰り返す原因です。正しい洗顔ができていないと毛穴の詰まるリスクが高まり、悪化させることがあります。

さらに、あごはマフラーやマスクによってこすれて、バリア機能が低下しやすい部位です。バリア機能が低下した肌ではターンオーバー周期が乱れて角栓の排出がスムーズに進まず、白いニョロニョロが目立ってしまうこともあります。

顎の白いニョロニョロの原因4個

顎の白いニョロニョロを解消するためには、正しい原因把握が不可欠です。以下の中からトラブルの原因を特定し、滑らかな美肌を目指してください。

1. 肌の乾燥

まず、肌の乾燥です。肌が乾燥すると自分自身を守るために皮脂分泌量が増加して、白いニョロニョロができやすくなってしまいます。皮脂分泌量が増加した状態を放置すると角栓が毛穴を開かせて、余計に汚れを溜め込みやすい状態になりがちです。

皮脂分泌量が増加していることを気にして過剰な回数洗顔したり十分な保湿を怠ったりすると肌の乾燥がさらに悪化し、ひどくなる悪循環に陥ります。

2. スキンケア不足

次に、スキンケア不足です。メイクしたまま就寝したりぬるま湯のみで洗顔したりするとファンデーションや埃などが毛穴に詰まり、白いニョロニョロができてしまいます。

放置した汚れは毛穴の壁にこびりつくケースが多く、簡単には落とせません。その結果、雪だるま式に角栓が育ち、ひどく目立ってしまいます。

3. ホルモンバランスの乱れ

睡眠不足や過剰なストレスによってホルモンバランスが乱れると、ターンオーバーが滞ります。ターンオーバーが滞ると角栓の排出がスムーズに進まず、繰り返すのです。

ホルモンバランスの乱れは、暴飲暴食や加齢によっても起こりえます。生理前や生理後はホルモンバランスの乱れによる肌の不調が起こりやすい時期ですから、普段以上に丁寧なスキンケアによって、トラブルを防ぐことが必要です。

4. 食生活の問題

フライドポテトやトンカツなど油っぽい食べ物を大量に食べると一時的に皮脂分泌量が増加し、白いニョロニョロを悪化させることがあります。また、チョコレート・ケーキなど甘い物を食べ過ぎることも、皮脂分泌量を増加させる原因です。

過剰なアルコール摂取は皮脂量のコントロールを助けてくれるビタミンB群の働きを邪魔しますから、毎晩の深酒も避けましょう。

顎に白いニョロニョロの対処法7個

顎の白いニョロニョロを解消するためには、スキンケア方法や生活習慣の見直しが必要です。以下では、これを解消するための代表的な対処法を紹介します。

1. クレンジング選びやメイクの落とし方を見直す

メイク落としに使用するクレンジングの選び方が誤っていると、汚れが残ってしまいます。オイルクレンジングやクレンジングバームは汚れを落とす力が強く、濃いメイクの日におすすめです。

水性タイプのジェルクレンジングは、やや濃いメイクの日におすすめの種類と言えます。ナチュラルメイクの日にはクレンジングミルクやクレンジングクリームを選択すると、肌の負担を軽減できます。

いずれのタイプのクレンジングを使用する場合も中指・薬指で小さな円を描くようにクルクルとなじませて、メイクをきちんと溶かした上で、十分にすすぎましょう。白いニョロニョロが目立ちやすい顎の周りはやや丁寧にクレンジングし、汚れをしっかり落とすことが大切です。

ただし、クレンジング中に強くゴシゴシこすったり時間をかけすぎたりすることには、白いニョロニョロを悪化させるリスクがあります。「メイクがきちんと落ちていない」と感じる場合はクレンジング選びを今一度見直し、スピーディーにお手入れできる状態を作りましょう。

2. 洗顔前に蒸しタオルでパックする

長期間放置した毛穴の汚れは、普通の洗顔では落ちません。洗顔前に蒸しタオルでパックし、毛穴を大きく開かせてからお手入れすることによって、頑固な汚れを落としましょう。蒸しタオルは、以下の手順で簡単に用意できます。

◯蒸しタオルの作り方
【1】フェイスタオルを水で濡らし、軽く絞る
【2】電子レンジで30秒〜1分程度、加熱する

作った蒸しタオルは適温に冷ましてから顔に乗せて、十分に毛穴を開かせます。タオルが冷たくなるまで顔に乗せることは避け、適度な時間でパックを終えて、洗顔を行ってください。

3. 定期的にピーリングする

長期間放置した毛穴の汚れを取り除くためには、ピーリングジェルを使用する方法も一案です。週に1回を目安にピーリングジェルを使用し、汚れを根こそぎ取り除きましょう。

◯ピーリングジェルの使い方
【1】普段通りにクレンジング、洗顔する
【2】10円玉程度のピーリングジェルを手のひらに出す
【3】顎の周りを中心として、クルクルと円を描くように伸ばす
【4】ぬるま湯でよくすすぐ
【5】清潔なタオルで水分を拭き取り、十分に保湿する

ただし、ピーリングはやり方を誤ると、肌の乾燥を悪化させる恐れがあります。

以下2点の注意点を守り、正しい方法でお手入れを進めてください。

(1)無理にこすらず、優しく行う
ピーリングジェルには、古い角質を柔らかくする成分が入っています。ピーリングジェルを使用すれば無理にこすらなくても角栓が取れますので、優しく丁寧にお手入れしましょう。

(2)ピーリング後は十分に保湿する
ピーリング後の保湿を怠ると、乾燥によるターンオーバー周期の乱れを悪化させるリスクがあります。セラミドなどの高保湿成分を配合している化粧水・乳液もしくはクリームを使用し、十分に保湿しましょう。

4. 朝・夜2回の洗顔を正しく行う

蒸しタオルパックやピーリングで集中ケアを行っても、日々の洗顔方法が誤っていると、白いニョロニョロができてしまいます。きれいな毛穴を維持するためには、1日2回の洗顔を正しい方法で行いましょう。

正しい洗顔のポイントは、よく泡立てた洗顔料を使用し、Tゾーン・Uゾーンから洗うことです。洗顔料は手の平を逆さにしても落ちない程度の濃密さまで、よく泡立てます。

その後、TゾーンとUゾーンに泡を乗せて、指の腹で小さな円を描くように洗顔しましょう。白いニョロニョロのできやすい顎の周りは、フェイスラインの骨を人差し指と中指で挟み、顎先から耳方向に向かって動かします。

額や頬など凹凸の少ない部位は、念入りに洗う必要がありません。泡のクッションを利用して軽く転がすように手の平を動かし、表面の汚れを落としましょう。

洗顔を終えた後は体温よりも低い温度のぬるま湯で、十分にすすぎます。すすぎの回数は最低でも、20回〜30回が1つの目安。すすぎに使用するお湯の温度が高すぎると肌が乾燥しますので、32度〜35度程度に調整しましょう。

5. 毛穴ケア美容液を活用する

白いニョロニョロがとくにできやすい肌質の人には、保湿の仕上げに毛穴ケア美容液を活用する方法がおすすめです。

毛穴ケア美容液とは、毛穴の詰まり・たるみ毛穴・開き毛穴などに適した成分の配合されている美容液を意味します。毛穴の状態によって適した商品が変わりますから、自分に合う毛穴ケア美容液を選択しましょう。

◯毛穴の詰まりが気になる人
サリチル酸やグリコール酸など、ピーリング成分の配合されている毛穴ケア美容液がおすすめです。

◯たるみ毛穴が気になる人
ナイアシンアミドなど、肌のハリ・弾力対策成分の配合されている毛穴ケア美容液がおすすめです。加齢によるたるみ毛穴が気になる人はコラーゲン、スクワランなどエイジングケアを助ける成分の配合されている毛穴ケア美容液を選ぶこともよいでしょう。

◯開き毛穴が気になる人
ライスパワーやビタミンC誘導体など、皮脂抑制成分の配合されている毛穴ケア美容液がおすすめです。

毛穴ケア美容液は一般的に、化粧水の後・乳液やクリームの前に使用します。手の平に適量を出し、両手で挟み込むように温めた上で、顔全体になじませましょう。

6. 睡眠の質を高める

睡眠中には、正常なターンオーバーを助けてくれる「成長ホルモン」が分泌されます。睡眠の質を高めるための対策を徹底し、白いニョロニョロに悩まない肌を作りましょう。睡眠の質を高めるための対策例は、以下の通りです。

・就寝前にカフェインの入った飲み物を飲まない
・適度な運動習慣を身につける
・寝室の照明を暗くする
・ぬるめのお湯にゆっくりつかり、リラックスする
・肌触りのよいパジャマを着る

休日の寝だめは、普段の睡眠の質を低下させるリスクがあります。白いニョロニョロを解消するためには休日にも、普段と大きく変わらない時間に起床しましょう。

7. 食生活を改善する

毎日決まった時間にバランスのよい食事をとることは、内側からの白いニョロニョロ対策として有効です。毎回の食事に主食、主菜、副菜を含めることを意識し、食生活を改善しましょう。

主食:イモ類・ご飯・パンなど、身体のエネルギー源になるもの
主菜:肉・魚・卵などタンパク質を豊富に含む食べ物を使用したおかず
副菜:野菜サラダやおひたしなど、ビタミン・ミネラルを豊富に含む食べ物を使用したおかず

スパゲッティやラーメンなど単品メニューのみの食事をとる頻度が高いと、主食中心の生活になりがちです。「スパゲッティには野菜サラダもしくは野菜スープを組み合わせる」などの工夫を日常的に取り入れて、バランスのよい食事をとってください。

顎の白いニョロニョロのNGケア方法

白いニョロニョロを指で押し出すケアは、毛穴を大きく広げて、トラブルを悪化させる原因です。押し出すケアを頻繁に行うと毛穴に過剰な負担がかかって角質肥厚を起こし、ターンオーバー周期が乱れてしまうことがあります。

プッシャーなどの専用器具を使用し、自宅で押し出すケアを行うことも、同様の理由からNGです。無理に押し出すケアを続けることで毛穴の周りに色素沈着ができ、余計にトラブルを目立たせるケースもありますから、注意しましょう。

その他には以下の行為が、白いニョロニョロのNGケアです。

・白いニョロニョロをピンセットや爪で引き抜く
・スクラブ洗顔料を頻繁に使用する
・洗顔ブラシでゴシゴシこする

白いニョロニョロを改善するためには「洗いすぎず・洗わなすぎず」の適度な洗顔方法を守ることが大切です。基本の洗顔方法を今一度見直して、気になるトラブルの改善を目指してください。

まとめ

顎の白いニョロニョロの正体は、角栓です。角栓は、肌の乾燥・スキンケアの誤り・生活習慣の問題などが原因でできてしまいます。

「顎の白いニョロニョロが目立つ」と感じたときこそ、日常的なスキンケア・生活習慣を見直すよい機会です。この記事の内容を今一度読み直し、角栓に悩まない滑らかな肌を手に入れましょう。