監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

私達の生活に欠かせないメイク。特にベースメイクは顔全体の印象を決める大事な要素です。ところが、朝バッチリ化粧をしても、夕方には毛穴がぽつぽつと気になる、という悩みを持っていませんか?ファンデーションで隠したはずなのに、毛穴が目立ってしまうとショックですよね。

実はこうした状態の原因は「毛穴落ち」と「毛穴浮き」という2種類があり、どちらになっているかによって、対策も変わってくるのです。

ここでは、毛穴落ちと毛穴浮きの違い、毛穴悩みを解消するためのファンデーション対策について解説します。

自分の毛穴のタイプを知り、自分に合った対策をすることで、1日中毛穴悩み知らずで乗り切れる肌を目指しましょう。

毛穴落ちとは?

毛穴落ちとは、ファンデーションが皮脂と混ざって毛穴に詰まった状態のことです。実際に毛穴落ちが起きてしまうと、小鼻やほおなどに、白いブツブツができてしまいます。

放置していると、毛穴に凝縮した汚れが酸化して、毛穴の黒ずみに進行していってしまいます。そうなる前に何とか対処をしたいものです。

毛穴落ちは、本来肌の上でカバーしてくれるはずのファンデーションが、毛穴に入り込んでしまう状態なので、毛穴が引き締まっていない状態だと言えます。

そのため、毛穴落ちは毛穴のケアやメイク方法、普段のスキンケアを見直すべきというサインでもあります。ですので、普段のメイクで毛穴落ちの減少に心当たりがあるという方は、この後の記事も読み進めて、ファンデーション対策を試してみてください。

毛穴浮きとは?

毛穴浮きは、毛穴落ちと言葉は似ていますが、微妙に異なります。

毛穴浮きとは、毛穴の上にファンデーションが浮いている状態のことです。毛穴浮きをするとメイクをしていても、毛穴の部分だけが目立ってしまいます。

皮脂が多めの肌質に起こりやすく、ファンデーションが皮脂で溶け、毛穴の上にファンデーションが浮いてしまうことで、せっかくばっちりとファンデーションでカバーしていても、メイク後の時間が経過するごとに、ファンデーションがはがれ、メイクが取れてしまったような見た目になってしまいます。

毛穴落ちも毛穴浮きも、どちらもファンデーションを塗った際の毛穴の悩みであることは共通しています。とはいえ、どちらも、見た目に若干の違いはあるものの、見分けがつきにくいものではあるでしょう。では、毛穴落ちと毛穴浮きの違いとは、どのような物なのか、次の項目で説明します。

毛穴落ちと毛穴浮きの違い

毛穴落ちと毛穴浮きは、どちらもぷつぷつとした毛穴があらわになります。両者とも、状態としては似ていますが、背景にある肌の状態は大きく異なります。

毛穴落ちは、ファンデーションが皮脂と混ざって毛穴に詰まった状態のことで、毛穴浮きとは、毛穴の上にファンデーションが浮いている状態という違いがあります。

また、原因も異なります。原因についてはこのあと詳しく説明します。こうした毛穴悩みを解決するためには、それぞれのタイプにあった対策をする必要があります。

毛穴落ちの原因

毛穴落ちは毛穴の開きが、根本的な原因です。この毛穴が開く原因の一つは肌の乾燥、つまり水分不足です。ですから、毛穴落ちは、乾燥肌の人に起こりやすいと言われています。

肌に皮脂が少ないと、せっかくの肌の水分が油分で蓋をされることなく蒸発していってしまうので、肌の皮脂が少ない人も、乾燥肌に陥りやすくなります。こういったタイプの場合も、毛穴落ちは起こりやすくなります。

毛穴が開く原因は他にもあります。肌のハリが低下し、肌が弛むと、毛穴が重力に引っ張られてしまうことで、細長い形(涙型)に開いて目立ってしまいます。これをたるみ毛穴と呼びますが、これも毛穴落ちが起こりやすくなる原因になります。

引き締まった毛穴であれば、入り込むファンデーションの量も少なく、白いポツポツも目立ちにくかたり、小さかったりします。

そのため、毛穴を引き締めるケア、また毛穴が開く原因となる乾燥に対処することが必要になります。

毛穴浮きの原因

毛穴浮きの原因は、毛穴から分泌される過剰な皮脂です。皮脂で化粧が浮いて取れてしまうことで、毛穴の部分だけが目立ってしまいます。毛穴浮きは、乾燥肌ではなく、オイリー肌の人に起こりやすいものです。

また、皮脂分泌が過剰になっているのを放置して、毛穴が詰まった状態になることも、毛穴浮きの原因になります。毛穴が詰まって角栓になっている人は、その角栓の上にファンデーションが乗ってしまうと、ポツッと盛り上がって、浮いて見えてしまうのです。

そのため、毛穴浮きを抑えるには、皮脂対策と、角栓対策をしながら、ファンデーションが落ちにくくなる、吸着力を増すための対策をすることが必要になります。

毛穴落ちのファンデーション対策5個

1. ファンデーションの種類を工夫する

毛穴落ちを防ぐファンデーション対策ですが、使っているファンデーションの形状を工夫してみるのが良いでしょう。

ファンデーションは、ルースタイプ、リキッドタイプなど、さまざまな種類があります。このファンデーションの形状によって、油分、水分、粉の割合が異なります。それぞれに使うメリットとデメリットがあります。

そしてその中で、毛穴の悩みを持っている方であれば、ファンデーションはリキッドタイプを選ぶのが最も良いでしょう。

理由は、肌の乾燥対策をするためです。肌の乾燥は毛穴を開かせる原因になります。そして、毛穴が開いてしまうと、毛穴落ちは起こりやすくなってしまうのです。

そのため肌の乾燥対策を考慮したメイクが重要になってきます。リキッドファンデーションは、「油分:水分:粉=2:7:1」と、ファンデーションの種類の中では水分を多く含む部類に入るのでおすすめです。

2.メイクの前に化粧水を使う

メイク前にも、いきなりファンデーションを塗ってしまうのは乾燥のもとです。肌が乾燥していると、毛穴も開きがちになり、開いてしまったところからファンデーションの粒子が入り込んでしまいます。そのため、必ず化粧水などで肌に潤いを与えてからメイクを始めるようにしましょう。

3. ファンデーションは適量使用する

毛穴落ちを防ぐために、ファンデーションを付ける量にも気をつけましょう。毛穴が目立つからと、分厚くファンデーションを塗ってしまっていませんか?

実は、それは逆効果。ファンデーションが厚いと、毛穴落ちが起こった時の毛穴がより目立ちやすくなってしまい、見栄えは悪くなってしまいます。

ファンデーションは、顔の部位によって、薄く塗るところ、濃く塗るところを変えるのは必須です。表情の変化を考えて、よく動く顔の部位にはファンデーションを塗りすぎないようにするといいのですが、実は毛穴が目立つ場所も、ファンデーションは薄めが良いのです。

4. ファンデーションの前にコンシーラーを使う

毛穴落ちを防ぐためには、ファンデーションを濃く塗らなくても済むように、コンシーラーなどで気になる部分をカバーするのも良いでしょう。

どうしても全ての肌悩みをファンデーションでカバーしようと考えてしまうと、厚塗りになってしまいやすくなるので、くれぐれも注意しましょう。

5. 毛穴の開きに合ったスキンケア成分を導入する

毛穴落ちの原因となる毛穴の開きを、日常のスキンケアで引き締めていくことも方法の一つです。スキンケアの配合成分を見直してみましょう。

たとえば、ビタミンC誘導体は、毛穴を引き締める効果が期待できる成分です。比較的コストパフォーマンスの良い成分で、ドラッグストアなどでも配合した化粧品を探すことは比較的容易です。ぜひ日々のお手入れに、毛穴が気になる顔のゾーンに、ビタミンC誘導体配合美容液などを使ってみてください。

また、引き締まったハリに必要なコラーゲンを生成するのを助けるレチノール(ビタミンA)や、保湿してふっくらとした肌にするセラミドも、毛穴を引き締めるためにスキンケアに取り入れたい成分です。

また、乾燥への対処ですが、水分だけ、油分だけをスキンケアに取り入れるのではなく、水分は十分な量を肌になじませ、油分はそれが蒸発しないよう蓋をする程度の適量を守ることが大切です。

化粧水の後は何も塗らなかったりして、水分のみを補うスキンケアでは、見る見るうちに肌表面から水分は蒸発してしまい、乾燥肌の原因になってしまいます。逆にオイルのみだと、テカりの原因になってしまいます。十分に化粧水を使った後に、乳液を使うのがおすすめです。乾燥しやすい部分は、テカリやすい部分と比べて多めに塗ったり、クリームを併用したりしましょう。

毛穴浮きのファンデーション対策5個

1. 皮脂コントロール下地を使う

皮脂コントロールができるタイプの下地を選ぶと、より効果はアップします。皮脂コントロールを謳った下地は、皮脂吸着成分が入っており、皮脂によるメイク崩れや毛穴落ちを防いでくれます。

2. リキッドタイプ、クリームタイプを使う

毛穴落ち同様、毛穴浮きの場合にも、リキッドタイプやクリームタイプのファンデーションは有効です。

毛穴落ちの場合は、リキッドタイプの水分量の多さから、乾燥対策としておすすめでしたが、毛穴浮きの場合にもリキッドタイプがおすすめなのは、リキッドタイプやクリームタイプは油分も含み、パウダーよりもとろっとしたテクスチャであるために、肌にしっかりとなじみ、吸着するからです。

毛穴からの皮脂でファンデーションが落ちてしまわないよう、しっかり肌について、カバーできるものを選ぶことが大切です。

3. 毛穴隠しの効果があるパウダーを選ぶ

先程の毛穴落ちの場合は、毛穴が開く原因となる乾燥に対処するため、クリームタイプやリキッドタイプのファンデーションを選ぶことをお勧めして、パウダー系は乾燥と毛穴のつまりを招くためお勧めしにくいとお伝えしましたが、毛穴浮きの場合は、皮脂で塗ったメイクが溶けてしまうことを防ぐ必要があるので、仕上げの際に比較的パウダー成分が多めのファンデーションを使うのがおすすめです。

毛穴隠しを謳ったファンデーションにも、皮脂吸着成分が入っているので、塗った直後に粉っぽくても、時間が経つと、分泌される皮脂と合わさってちょうど良い仕上がりになります。

4. 化粧下地をプレスして馴染ませてからファンデーションを塗る

化粧が崩れやすい状態だと、毛穴浮きが起こりやすくなってしまうので、そうならないためにも、ファンデーションが密着するように工夫する必要があります。

そこでおすすめなのが、化粧下地をすること。これだけでもファンデーションの粉の密着度は上がりますが、塗った後に手で押さえて馴染ませることで、より化粧崩れを防ぐことができます。

5. 皮脂の分泌、代謝を整えるビタミンB群を摂る

食生活の乱れや栄養バランスを整えることで、毛穴浮きの原因となる皮脂分泌そのものを改善できる可能性があります。

特に積極的にとって欲しいのがビタミンB群です。特にビタミンB2が脂質の代謝に関わる成分としても知られているため、皮脂分泌が多く肌の毛穴がつまりがちな人は、ビタミンB2が多く含まれる食品を食べましょう。納豆やアーモンドがおすすめです。日々の食事に適量取り入れましょう。

まとめ

毛穴浮きも、毛穴落ちも、肌の水分・油分のバランスが崩れていることによって起こるものであるという点では共通しています。

自分の肌タイプに合わせた毛穴のケアをして、改善していきましょう。タイプを見誤って対策をしてしまうと、毛穴落ちや毛穴浮きの改善からは遠のいてしまいます。

例えば、毛穴浮きの人が毛穴落ちと勘違いし、乾燥対策として、良かれと思ってオイルタイプのスキンケア商品を使ってしまうと肌の油脂過剰に拍車がかかり、その結果、パウダーのファンデーションが溶けて逆効果になってしまいます。

普段のメイク悩みやスキンケアでの自分の肌の感触を振り返り、自分の肌タイプを見直してみることで、今自分が試すべきファンデーション対策を見極めましょう。