監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

「毛穴落ち」というのはメイクをする多くの女性が体験する悩みです。毛穴は健康的な肌を保つために大切なものですが、メイクをしている間だけでも目立たせたくないもの。ファンデーションが毛穴落ちしてしまっては、せっかくのメイクが台無しです。

今回は毛穴落ちを防ぐために、まずは原因について詳しく解説します。そして毛穴落ちした時の直し方、毛穴落ちを防ぐためのスキンケアを紹介しますので、毛穴落ちに悩む方はぜひ参考にしてみてください。

ファンデ塗った瞬間から毛穴落ち…

スキンケアをしてベースを完成させ、時間をかけたのにファンデを塗った瞬間に毛穴落ちしてポツポツが目立つと朝からとても気分が落ちこみます。

ファンデーションが毛穴落ちすると、毛穴が目立つだけでなく、メイク全体の崩れの原因にもなります。そのままにしていると日中にどんどん毛穴落ちが増えてボロボロになってしまった、という体験をした人も多いのではないでしょうか。

素肌をキレイに見せるためにも、毛穴落ちは絶対に防ぎたいもの。今回は毛穴落ちの原因と対策について詳しくお話しします。

毛穴落ちの状態とは?

毛穴落ちとは何らかの原因で毛穴の中にファンデーションなどのベースメイクが落ちてしまい、メイクが完成しているにも関わらず毛穴が目立つ状態のことです。

詳しく見ていくと、毛穴落ちは次の3つの内どれかに当てはまります。
・開き毛穴やたるみ毛穴の中に入り込む
・毛穴から分泌した皮脂によってファンデーションの一部が溶ける
・ファンデーションの厚塗りによって肌の凹凸が際立っている

せっかくメイクをしたのに毛穴が目立つという時、肌ではこのような事が起きています。毛穴自体はとても小さいもののはずですが、ファンデーションの崩れによって余計に目立ってしまいます。

毛穴落ちに似たような状態に毛穴浮きというものがあります。これは角栓が飛び出しておりファンデーションが毛穴に落ちたように黒く見える状態です。この場合は角栓のケアになるので、毛穴落ちとは違う対策が必要になります。

ファンデーションが毛穴落ちする原因5個

それではどうして毛穴落ちが起こってしまうのか、原因を見ていきましょう。

1. ダメージによる開き毛穴

毛穴落ちした部分が丸く、皮脂をよく分泌するパーツで毛穴落ちが確認される場合は開き毛穴が原因と考えられます。

開き毛穴とは乾燥や皮脂の過剰分泌、ニキビのあと、紫外線のダメージによって毛穴そのものが拡張してしまったり、毛穴周りがすり鉢状になったりしている状態です。このような状態になるとファンデーションは毛穴の部分で凹みやすくなります。

2. 肌のたるみによるたるみ毛穴

毛穴落ちした部分が細長い楕円になっている場合は、たるみ毛穴が原因と考えられます。たるみ毛穴による毛穴落ちは主に頬で見られます。

あまりイメージが無いかもしれませんが、肌がたるむのと同様に毛穴も重力に引っ張られてたるんでいきます。たるみ毛穴は大きくなりやすいため、ファンデーションが落ちやすくなります。

3. 乾燥

乾燥した肌はキメが失われ、ハリ感が低下しています。このような肌は毛穴が目立ちやすいのです。

キメとは肌表面の細かい溝が交差している状態のことです。毛穴は溝の上に存在しているため、キメが整っている肌だと溝の底になるので目立ちにくくなります。しかし乾燥すると溝部分とそうでない部分の高低差が減り、毛穴がより表面に出てきてしまいます。

またハリが失われることで、溝に囲まれて丘になっている部分のボリュームがダウン。これもまた毛穴をより表面に出てくる原因です。肌表面に近くなることで毛穴が目立つだけでなく、ファンデーションも中に落ちやすくなります。

4. 過剰な皮脂分泌

過剰な皮脂は開き毛穴だけでなく、毛穴落ちそのものの原因とも考えられます。

皮脂は毛穴から分泌されています。肌を守るために必要な皮脂ですが、必要以上に分泌されると毛穴周りのファンデーションを溶かします。過剰な皮脂によって溶けたファンデーションが毛穴に流れ込んで毛穴落ちを引き起こします。

また毛穴落ちだけでなく、毛穴づまりの原因にもなりかねません。皮脂が多い方は特に注意して毛穴ケアをする必要があります。

5. ファンデーションの厚塗り

ファンデーションを厚塗りすることで、毛穴の凹凸がさらに強調されて毛穴落ちの原因になります。毛穴を隠すために分厚く塗ると、残念ながら逆効果になるということです。

仕上がりの凹凸が大きくなるだけでなく、厚塗りによってクレンジングのときに肌への摩擦が多くなったり、ベースメイクが残ったりするのも肌のためによくありません。毛穴トラブルが起こり、さらに厚塗りすることで毛穴を目立たせるという悪循環に陥ります。

毛穴落ちした時の直し方

毛穴落ちが目立つときは日中の化粧直しが必要になります。あまり崩れていない時と、ひどく崩れている時とで対処法は変わりますから、それぞれの場合に分けて、化粧直しの方法を見ていきましょう。

化粧崩れが少ない時

ファンデーションの一部分がよれたり、少しの崩れで済んでいる場合はティッシュオフとパウダーで直すことができます。

まずはティッシュで軽く表面を押さえて、余計な油分を取り除きます。その後パウダーファンデーションをブラシでふんわり乗せましょう。この時、毛穴と反対方向に、下から上に向かってブラシを動こすと、毛穴を隠しやすくなります。

化粧崩れがひどい時

パウダーではカバーできないほど化粧が崩れてしまったときは、一度化粧を落としましょう。

コットンにミスト化粧水か乳液を染み込ませて、崩れた部分を優しく拭き取ります。小鼻の周りであれば、綿棒を使うとキレイに落としやすくなるでしょう。

その後コンシーラーやスティック美容液、下地を塗ります。スポンジがあればポンポンとなじませることで、化粧直ししたところが浮きません。最後にパウダーまたはフィックスミストで密着度を上げて完成です。

毛穴落ちを防ぐスキンケア方法5個

毛穴落ちを防ぐためには、メイク前のスキンケアもとても大切です。ポイントを5個紹介します。

1. 朝は洗顔または拭き取りで汚れをオフ

睡眠中も意外と顔に汚れがたまります。寝ている間に顔に付着する汚れは、寝具のホコリやターンオーバーによって剥がれた角質、分泌された皮脂など様々です。

寝る前に塗った保湿クリームが残っていると、化粧崩れの原因にもなりますからリフレッシュをおすすめします。

洗顔をする際は、普段と同様たっぷりの泡で行います。しかし朝の洗顔であれば、ぬるま湯だけでも十分です。洗顔料を使うと肌が乾燥した感じがするという方は、肌に必要な皮脂まで洗い流しているかもしれません。ぬるま湯洗顔にすることで水分と皮脂のバランスを守りましょう。

また拭き取り化粧水を使った洗浄ならば、より手軽に済ませることができます。コットンに拭き取り化粧水をひたひたになるまで浸透させ、肌の上を滑らせるように拭き取ります。優しく角質ケアもできますから、肌のごわつきを感じる方には特におすすめです。強く擦らないように気をつけましょう。

2. しっかり保湿をする

一日の終わりはもちろん、メイクをする前も必ず保湿をしましょう。保湿をすることで毛穴落ちの原因になる乾燥・たるみを防ぐことができます。また肌の状態をより均一に整えて、メイクの密着度をアップすることもできるのです。

肌にうるおいを補給することで、ふっくらと仕上がりキメを整えます。ベースメイクより前に素肌の土台をなめらかにすることができます。時間が許すならば化粧水はしっかり重ね付けをして、保湿をしましょう。

先程紹介した拭き取り化粧水を使ったあとも、保湿は必須です。拭き取り化粧水は「化粧水」という名前がついていますが保湿の効果はあまり期待できません。保湿をしなければ水分が逃げやすい状態ですから、保湿用の化粧水とセットで使うようにしてください。

3. 収れん化粧水を使う

収れん化粧水は肌を引き締めて、毛穴落ちを防ぐことができます。開き毛穴が特に気になる方はぜひ取り入れてみましょう。

使う順番は乳液のあとです。コットンに含ませて、軽くパッティングしながら塗りましょう。

保湿をするアイテムではなく、毛穴悩みにアプローチするアイテムですから顔全体に塗る必要はありません。毛穴が気になるところだけで構いませんから、スキンケアの仕上げに使ってみましょう。

4. 紫外線対策は必ず行う

外出するときは必ず日焼け止め、またはUVカット効果のあるアイテムを使いましょう。

紫外線のダメージは毛穴の開きにも大きく関係します。紫外線によって皮脂が変化し、毛穴周りの肌状態を変化させてしまうのです。それによってすり鉢状の開き毛穴が作られます。

日焼け止めだけでなく、UVカット効果がある下地、パウダーなども併用するのがおすすめです。UVカット効果の成分を厚く塗るほど効果が高くなります。1つのアイテムを厚塗りすると化粧が崩れやすくなりますから、複数のUVカットアイテムを使って、しっかり紫外線対策を行いましょう。

5. スキンケアとメイクの間は時間をあける

保湿アイテムによって化粧が崩れやすくなるという方は、スキンケア後に十分に時間があいていない可能性があります。スキンケアが肌になじまないままメイクをすると、成分が混ざり合って肌への密着度が損なわれます。

スキンケア後は5分ほど時間をおくのが理想です。時間をとれない方はスキンケアをしたあとに軽くティッシュオフすることで化粧崩れを防ぐことができます。

毛穴のNGケア方法3個

いくら正しいスキンケアを行っていても、NGケアをやめなければ毛穴の状態は改善しません。毛穴の状態を悪化させるようなNGケアをしないためにも、やってはいけないケアについて確認しておきましょう。

1. 保湿をしない

開き毛穴が気になると、メイクだけでなく保湿アイテムを塗ることすら、ためらうかもしれません。特に乳液やクリームのような油分の多いアイテムは控えるという方も多いようです。

しかし、乳液やクリームは肌にうるおいを保つために大切なアイテムです。塗らないでおくと、乾燥が進んで毛穴が目立ちやすくなってしまいます。

表面がベタつくという方も、じつは内側が乾いているインナードライである可能性があります。インナードライの人は保湿を怠ることで更に乾燥が進み、皮脂の分泌だけは増えてしまうという悪循環に陥ります。

皮脂が多いという方は薄付きでも構いません。化粧水をたっぷり塗ったあとは、乳液やクリームを使うようにしましょう。

2. 毛穴の汚れを無理やり取る

角栓のように目立つ汚れが詰まっていると、貼って剥がすパックやピンセット・毛抜きを使って無理やり取ってしまうという方もいるかもしれません。しかし、これもNGケア。毛穴だけでなく周辺の肌まで大きな負担をかけてしまいます。

パックもピンセットも毛穴周りの肌を傷つけ、必要な角質まで取り去ってしまう可能性があります。これでは健康な肌を保てず、バランスを崩して毛穴トラブルに繋がります。

また一気に毛穴づまりを除去すると、汚れが詰まっていた分毛穴が開いており、更に不要な角質や汚れがつまりやすい状態になります。基本的に広がった毛穴は元には戻せません。現状よりも毛穴を広げないためにも、毎日のケアで徐々に毛穴をキレイにしましょう。

3. 過度なクレンジングと洗顔

毛穴をつまらせたくないからといって、メイクをしていないのにクレンジングをしたり、一日に何回も洗顔をしたりすると肌に負担がかかってしまいます。

クレンジングはメイクをした時、日焼け止めを塗ったときだけで構いません。軽いクレンジングでもメイクをオフできるように、ナチュラルメイクで過ごせる日は石鹸で落ちるファンデやパウダーも活用しましょう。

洗顔は多くても1日2回にとどめます。ゴシゴシ擦らずに泡の力で優しく洗い上げましょう。
また毛穴レス肌を作るためにはすすぐ時の水温も重要です。目安は体温と同じ36度前後。これよりも熱いと乾燥しやすく、角質層の乱れにも繋がります。毎日の適切なクレンジングと洗顔で健やかな毛穴を守りましょう。

まとめ

ファンデーションが毛穴落ちする原因と化粧直しの方法を紹介しました。毛穴に悩む方はとても多いもの。スキンケアやベースメイクは、正しく行うことで毛穴を隠すためにとても有効な手段です。正しい方法を身に着けて、毛穴が気にならない毎日を送りましょう。