監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

Tゾーンや頬などで目立つみかん肌は気になりますよね。女性だけでなく、男性も悩みを抱える方が多いです。できることならお金をかけずに、キレイな肌に導きたいですよね。

果たして、洗顔や化粧水などのセルフケアで治すことはできるのでしょうか。今回は、みかん肌の原因と自力で改善するためのスキンケア方法を紹介します。

みかん肌の意味とは?

みかん肌とは、何らかの原因により毛穴が大きく開いてボコボコと目立つ状態です。

毛穴が楕円形に広がり、涙形に垂れ下がって凸凹した状態に見えます。20代後半を過ぎたあたりから頬の毛穴によく見られるのが特徴です。

また、皮脂量が盛んだったり、頻繫にニキビができたりする場合にも、毛穴が目立つこともあります。皮脂の分泌量が多いと毛穴が詰まって開きやすくなり、ニキビやニキビ跡もできやすくなるのです。反対に、乾燥肌でも角質層の潤いが減少することで毛穴が目立ちやすくなります。

年齢が進むにつれて目立つようになったり、若い年代の方でも乾燥や皮脂過多によって毛穴が開いて見えたりするのです。みかん肌と呼ばれているのは、毛穴の開きやたるみにより、みかんの皮の表面のボコボコに似ていることを意味します。

みかん肌といちご鼻の違い

では、みかん肌といちご鼻の違いは何なのでしょうか。みかん肌ではボコボコと毛穴が開いて見える状態なのに対し、いちご鼻ではブツブツした黒ずみが目立ちます。

いちご鼻では、毛穴の出口に黒ずんだ汚れがたまっているため、毛穴が盛り上がって見えるのです。黒く見えるのは、毛穴にたまった角栓が空気に触れて酸化したもの。

皮脂の分泌が盛んなTゾーンにできやすく、常に紫外線や空気にさらされている鼻のてっぺんによく見られます。ザラザラとした手触りや、メイクをしてもキレイに隠しにくい傾向があります。

みかん肌といちご鼻の違いは、開き毛穴やたるみ毛穴、または黒ずみ毛穴なのかです。開き毛穴やたるみ毛穴は放置するとボコボコしたみかん肌になりやすい傾向があります。いちご鼻は、鼻のてっぺんや鼻周辺にある黒ずみ毛穴がイチゴの種に似ていることからそう表現されることが多いです。

みかん肌は生まれつき・遺伝?

もともと毛穴トラブルが起こりにくい方もいれば、ニキビや角栓ができやすい方もいるでしょう。皮脂を分泌する皮脂腺の数や大きさは、遺伝の影響を受けやすいといわれています。皮脂量が多いと毛穴が開きやすくなるので、結果的にみかん肌になりやすいのです。

また、毛穴トラブルの原因となる男性ホルモンの量も遺伝することがあります。女性でも男性ホルモンの量が多いと、皮脂の分泌量が増え、ニキビや角栓ができやすくなるのです。とくに暑い季節になると、皮脂の分泌量が多くなるため、毛穴の出口を広げて目立たせてしまいます。

しかし、「遺伝だから仕方ない」と諦める必要はありません。多くの毛穴トラブルには、遺伝だけでなく、主に食生活習慣の乱れや間違ったスキンケアなどが大きく関係しています。毛穴の状態に合った正しい対策を心掛ければ、凸凹の目立たない肌を目指せるでしょう。

みかん肌の原因3個

ここからは、みかん肌の原因を大きく3つに分けて解説します。

1. 加齢

肌のハリや弾力は、真皮のコラーゲン線維やエラスチン線維などの働きによって支えられます。しかし、年齢を重ねるにつれて、弾力線維が減少や変性すると、その働きが徐々に低下します。やがて筋肉や骨と皮膚との密着力が弱まり、皮膚自体の重さによって垂れ下がってしまうのです。

また、真皮の所々に存在する線維芽細胞が、エラスチン線維やコラーゲン線維、ヒアルロン酸を生成していますが、加齢とともに、線維芽細胞の数は減少するため、弾力線維を生み出す機能が低下します。

2. ターンオーバーの乱れ

肌表面にある表皮は、約28日のサイクルで生まれ変わります。ターンオーバーとは、古い角質細胞を新しい細胞へと生まれ変わらせる皮膚の働きのことです。

通常は、ターンオーバーの働きによって古い角質などの不要な物質を垢として皮膚の外に排出します。

しかし、ターンオーバーのリズムが乱れると、古い角質や汚れを上手に排出できず、毛穴を詰まらせてしまうのです。汚れなどが毛穴にたまって角栓になると、どんどん毛穴の出口を広げてしまいます。

3. 乾燥

適切でないスキンケアや外的環境などにより肌が乾燥すると、角質層の水分量も減少し、ハリや弾力が失われてしまいます。

乾燥によりハリや弾力が低下すると、肌のキメが乱れて毛穴も余計に目立つようになるのです。カサついた状態が続くと、皮膚が厚くなり、ごわついて硬い手触りになることもあります。また、乾燥から肌を守ろうと皮脂を過剰に分泌することで、毛穴が目立つようになるのです。

若い方でも過度な日焼けや生活習慣の乱れによって、乾燥肌に傾くことがあるので注意しなければなりません。

みかん肌の治し方

では、ゆで卵のようなツルツルの肌を手に入れるには、どうしたらよいのでしょうか。みかん肌は、正しいケアを続けることで徐々に改善できます。

まず、過剰な皮脂が毛穴を開くので、日中のテカリはあぶらとり紙やティッシュでこまめに拭き取り、清潔な状態を保ちましょう。

また、たるみ毛穴や開き毛穴のどちらにもいえることですが、食生活の改善が大切です。ボコボコの目立たない肌へ導くためには、十分な睡眠をとり、バランスの良い食事を心掛けましょう。過度なダイエットやタバコも、美肌を目指すには必要ありません。

ただし、肌の状態によってセルフケアだけではすぐに改善しないことがあります。そんな時は、美容医療の力に頼るのも手段の1つです。

美容皮膚科の病院やクリニックでは、主にダーマペンやレーザー、ケミカルピーリングなどの治療が行われます。クレーター状のボコボコが肌の深部にある真皮にまで達している場合には、スキンケアだけでは困難なので美容皮膚科を受診しましょう。

みかん肌を自力で改善する方法5個[スキンケア]

みかん肌を自力に改善するためには、どのようなスキンケアを行えば良いのでしょうか。スキンケアの基礎を見直して、ツヤのある美肌を目指しましょう。

1. クレンジングを見直す

まずは、使用しているクレンジング料がメイクの濃さや自分の肌質に合っているかをチェックしましょう。

こすらずにメイクを浮かせられるものが理想的ですが、ゴシゴシ洗いしなければ落とせないのであれば、クレンジング料を見直してください。

W洗顔不要でない場合は、クレンジング後に必ず洗顔料を使って洗い流しましょう。クレンジングの洗浄成分や油分が肌に残ると、肌荒れや毛穴詰まりが起こることもあります。

クレンジングを見直すだけで毛穴トラブルが少なくなることもあるので、自分の肌に合う製品選びがとても重要です。肌への負担が気になる場合には、美容成分で落とすタイプのクレンジングを使うと良いでしょう。

2. 洗顔で不要なものを洗い流す

日々の洗顔では、余分な皮脂や古い角質などの不要なものをきちんと洗い流しましょう。洗顔料を使った洗顔は、1日に2回を目安に行います。

脂性肌は3回、乾燥肌では1回を目安に、肌の状態に合わせて洗顔料の使用頻度を調整してください。乾燥肌では、朝はぬるま湯のみで洗う方が合っている肌の方もいます。

肌の状態は人それぞれなので、自分に合う洗顔料を見つけることが大切です。

洗顔の際は十分な泡を作り、肌を包み込むように優しく洗いましょう。肌への負担を少なくするために、たっぷりの泡で洗うのが重要なポイントです。額や鼻などのTゾーンは皮脂が多く、角栓もできやすい部分なので丁寧に洗います。最後は洗い残しのないように、顔全体をしっかりすすいでください。

3. 角栓ケア化粧品で定期的なお手入れをする

ポツポツと目立つ詰まり毛穴には、定期的な角栓ケアが必要です。角栓ケア化粧品には、ピーリングや酵素洗顔、スクラブ、拭き取り化粧水、クレイパックなどがあります。

これらのお手入れ後の肌は、乾燥しやすくなるのでしっかりと保湿をしてください。ピーリングやスクラブ洗顔、拭き取り化粧水は物理的な力で角質を取り除くため、敏感肌の方は控えましょう。

角栓ケア化粧品は、毎日使うと肌に負担がかかります。使用の際は、必ず製品に記載されている使用頻度を守りましょう。

4. 保湿成分を配合した化粧水で潤い感をアップ

加齢や乾燥によりハリや弾力を失いがちな肌には、保湿ケアが重要となります。肌の潤い感をアップするには、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲン、ビタミンCなどを配合した化粧品がおすすめです。

朝のコットンパックや夜のシートマスクで集中ケアするのも良いでしょう。化粧水や美容液で潤いを補った後は、乳液やクリームなどの油分を配合した化粧品で水分を閉じ込めます。

テカリやすく皮脂の多い場合は、収れん効果のある化粧水で肌を引き締めましょう。収れん化粧水は、肌の油分と水分のバランスをコントロールして健やかな肌へ導いてくれます。

5. 美容液やクリームなどのエイジングケア化粧品をプラス

たるみ毛穴には、エイジングケア化粧品を用いたケアをプラスしましょう。皮脂の分泌が盛んな脂性肌の方には美容液、乾燥肌の方にはクリームがおすすめです。

混合肌の方は脂性部位と乾性部位に分かれているので、部分ごとに合ったお手入れを行ってください。

以下は、たるみ毛穴におすすめの成分です。
・ビタミンC誘導体
・コエンザイムQ10
・レチノール
・ペプチド

しっかり浸透させたい場合は、美顔器のエレクトロポレーションやイオン導入を活用すると良いでしょう。

みかん肌を自力で改善する方法3個[食事]

次は、みかん肌を自力で改善するための食事について詳しく見ていきましょう。

1. ビタミン類を積極的に摂る

毛穴の目立たない美肌を目指すには、ビタミンA・C・Eに加え、ビタミンB2・B6を摂る必要があります。毛穴対策をするにはどのビタミンも積極的に摂る必要があるので、どんな食べ物に含まれているかを見てみましょう。

以下の表には、各ビタミンと含有食品をまとめています。

栄養素含有食品
ビタミンAほうれん草・にんじん・レバーなど
ビタミンCレモン・ピーマン・ブロッコリーなど
ビタミンEアーモンド・オリーブオイル・卵など
ビタミンB2うなぎ・レバー・たらこなど
ビタミンB6まぐろ・かつお・サケなど

ビタミンA・C・Eは、美肌を保つために欠かせない栄養成分です。ビタミンB2やB6には、過剰な皮脂を抑える働きがあります。

2. タンパク質やミネラルもバランスよく摂取する

魚や肉に含まれるタンパク質は、肌の弾力やハリを保つコラーゲンを作るために欠かせない栄養素です。コラーゲンの生成には、ビタミンCと合わせて摂るのが重要なポイント。

また、ミネラルの亜鉛や硫黄は、潤いのある健やかな肌を保つために必要な栄養素です。

不足すると肌が乾燥し、毛穴目立ちの原因につながることもあります。これらのミネラルは、体内で生成できないため、食品を通して積極的に摂りましょう。

3. 美肌をサポートしてくれる食品も一緒に摂る

肌の潤いやハリ、弾力を保つためには、マグネシウムや大豆イソフラボン、ビフィズス菌なども意識して摂りましょう。

たるみ毛穴が気になる場合には、肌の弾力を保つマグネシウムも積極的に摂りたい成分です。大豆イソフラボンは肌の潤いをキープし、女性ホルモンと同様の働きをします。

さらに、毛穴レスな美肌に導きたい方には、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチン、ビタミンCなどの成分を配合したサプリメントを活用するのもおすすめです。

美肌をサポートする健康食品には、粒や粉末などのさまざまな形状の製品があります。おやつ感覚で食べられるゼリーやグミタイプのものもあるので、粒タイプが苦手な方も気軽に続けやすいでしょう。

みかん肌におすすめの洗顔料・クレンジング

みかん肌の改善には、どのような成分を配合した洗顔料やクレンジングを選べば良いのでしょうか。

洗顔料やクレンジングは洗い流すものなので、保湿成分はほとんど肌に残りません。しかし、ふっくらとした健やかな肌を保つには目的に適した製品選びが重要です。肌質に合わないものを使い続けると、余計に毛穴が目立ってしまうこともあります。

以下は、みかん肌におすすめの成分です。
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・ビタミンC誘導体
・スクワラン
・パパイン酵素など

ヒアルロン酸やコラーゲン、スクワランは、肌に必要な潤いを保ち、ふっくらとハリのある肌を保つ保湿成分です。ビタミンC誘導体は整肌成分で、キメを整えて毛穴の目立たない肌へ導いてくれます。パパイン酵素は、毛穴にたまった皮脂や古い角質や分解する洗浄成分です。

これらの成分を配合したものを用いてふっくらとしたハリ肌に導くことで、毛穴の凸凹が目立たない肌を目指せるでしょう。

みかん肌におすすめのメイク方法

ここでは、みかん肌を美しく見せるためのメイク方法を紹介します。目立ちやすい毛穴をカバーして、潤いとツヤのある美肌に見せましょう。

以下は、凸凹した毛穴対策に必要なメイクアップ化粧品です。

・毛穴をキレイにカバーしてくれる「化粧下地」
・ツヤ感のある肌に導く「リキッドハイライト」
・保湿成分を配合した軽い付け心地の「ファンデーション」
・仕上げの「プレストパウダー」

化粧下地→リキッドハイライト→ファンデーション→プレストパウダーの順にメイクアップします。

化粧下地の塗り方

化粧下地は推奨使用量を参考にして、手の甲に適量を取ります。片手でこめかみ部分を抑えながら、もう片方の薬指を使って中央から外側へ頬全体に伸ばしてください。

額部分は力を入れすぎないように、放射線状に下から上へ伸ばします。指に残った残りの量で、鼻の毛穴にポンポンと軽く押し込むイメージでなじませましょう。

毛穴をカバーする方法

次は、毛穴の気になる部位にリキッドハイライトを薄く伸ばします。毛穴の凸凹にポンポンと軽くなじませてしっかり密着させるのがポイントです。

化粧下地と同じ手順で、ファンデーションも顔全体に広げてください。

最後にプレストパウダーを薄く塗り、軽い質感に仕上げます。ここでファンデーションやプレストパウダーを厚塗りすると、せっかくのハイライト効果が台無しになるのでどちらも薄くつけましょう。

まとめ

みかん肌の原因と自力で改善するスキンケア方法を紹介しました。ツルツルの美肌へ導くには、日々のお手入れや食生活の改善が重要なポイントです。自分のライフスタイルを見直して、ボコボコ毛穴の目立たない肌を目指しましょう。