監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

くすみや凹凸を整えて、肌をなめらかにしてくれるファンデーション。しかし、きれいに見せるはずなのに、塗るとかえって毛穴が目立ってしまうという方も少なくありません。

ファンデーションを塗ることで毛穴が目立ってしまう場合は、塗り方やスキンケアに問題がある可能性があります。

今回はファンデーションで毛穴が目立つ原因と対策を解説します。

ファンデーションを塗ると毛穴が目立つ理由5個

ファンデーションを塗って毛穴が目立つ原因は主に5つあります。1つずつ見ていきましょう。

1. 角栓

毛穴に詰まっている角栓が大きくなると、肌の上で突起状になってしまいます。突起が飛び出ているところにファンデーションが引っかかったり、上に乗ることで大きな凸凹に見えてしまいます。

また角栓が出来ている毛穴からにじみ出た皮脂でファンデーションが溶けてしまうこともあるので、いくら塗っても毛穴が目立ちやすくなります。

2. 開き毛穴・たるみ毛穴

すり鉢状になっている開き毛穴や、ハリが失われたことでできてしまうたるみ毛穴にファンデーションが落ちてしまい、凹みがたくさんできてしまうパターンです。

この場合、毛穴を埋めようと余計にファンデーションをぬりこんでしまうと、ますます毛穴が目立ってしまいます。それだけではなく、毛穴の凹みを広げてしまうことも。正しい方法でベースメイクをして、肌に負担をかけず、キレイにカバーしましょう。

3. 皮脂の過剰分泌

皮脂が過剰に分泌していると、毛穴が開いたり、黒ずみになったりといった毛穴トラブルにつながるだけでなく、ファンデーションの崩れにもつながります。

皮脂は毛穴の奥にある皮脂腺で生産され、毛穴から分泌されます。そのため皮脂の分泌が多い方は、ファンデーションを塗ったときはきれいに仕上がっていても、時間が経つと分泌された皮脂によって流れてしまい、結果的に毛穴が目立つことがあります。

オイリー肌の方や、混合肌の方、鼻の頭だけ皮脂分泌が多いという方に起こりやすい現象です。

4. 保湿不足

肌にうるおいが足りていない場合、ファンデーションのカバー力が低くなってしまいます。

肌の表面は角質層で覆われており、角質細胞が並んで皮膚を守っています。うるおいが不足すると角質細胞が乱れ、肌表面に細かい凹凸が増えてしまいます。角質細胞が乱れると、余計に水分が空気中に逃げてしまい悪循環に。肌は角質層を厚くして身体を守ろうとするため、ゴワゴワの硬い肌になってしまいます。

こうなるとファンデーションの密着度が低くなり、毛穴まわりに浮いてしまったり、毛穴周辺の凹凸が大きくなったりします。保湿不足、また間違ったスキンケアによる乾燥が毛穴目立ちの原因の一つなのです。

5. ファンデーションの厚塗り

ファンデーションの厚塗りも毛穴目立ちの原因になります。毛穴の凹凸を埋めるために厚くしてしまうかもしれませんが、それは逆効果です。より凹凸がはっきりしてしまい、厚塗りに寄って不自然になった肌質が余計に毛穴を目立たせてしまいます。

ファンデーションは適切な量を必要な部分に塗るのがキレイに見せるためのポイントです。

具体的なメイクの方法を見ていきましょう。

ファンデーションで毛穴を目立たせないメイク方法5個

ファンデーションで毛穴が目立たないメイクに仕上げるためには、ファンデーションをする前のスキンケアや下地の塗り方にもコツがあります。ファンデーションの塗り方だけでなく、他の工程のコツも見ていきましょう。

1. メイクの前に保湿をする

ファンデーションの密着度を上げ、アイテムの効果を引き出すためには、肌がうるおった状態でなければいけません。メイクをする前に洗顔で肌をリセットし、化粧水を使ってしっかりうるおいを補給しましょう。

乳液やクリームは塗らなくてもいい場合があります。皮脂分泌が多くメイクが滑りやすいというときや、化粧水の後に使うメイクアイテムで十分にうるおいを保てる場合は不要でしょう。使っているスキンケアアイテムの効果や肌のコンディションを確かめながら判断するようにしてください。

またスキンケアの後は少し時間をおいてからメイクを始めます。すぐにファンデーションや下地を塗ると、スキンケアの成分と混ざって効果が落ちてしまうためです。1〜3分を目安に時間をおいて、うるおいを肌にしっかり馴染ませましょう。

2. 肌にあった下地を選ぶ

ファンデーションを塗ったときの見栄えを良くするためには、その前に塗る化粧下地も重要です。毛穴目立ちに悩む方におすすめの化粧下地は2タイプあります。

・オイリー肌・Tゾーンの毛穴目立ちには【皮脂吸着系】下地
・開き毛穴やたるみ毛穴には【ポアレス系】下地

それぞれの特徴と詳しい塗り方について解説します。

オイリー肌・Tゾーンの毛穴目立ちには皮脂吸着系の下地

皮脂は肌を守るために、常に毛穴から分泌されています。分泌される皮脂が多すぎる場合や、ベースメイクの密着度が低い状態だと毛穴まわりのファンデーションが溶けて目立ってしまいます。

皮脂による毛穴落ちが気になる方はファンデーションを塗る前に、皮脂吸着系の下地を塗っておくことで皮脂をコントロールしましょう。塗るときは厚塗りせず、顔全体にフラットに塗り拡げます。

開き毛穴やたるみ毛穴にはポアレス系の下地

ポアレス系の下地とは、シリコン系の成分を配合し、毛穴の凹凸を埋めて肌表面をなめらかにしてくれるアイテムです。ファンデーションを塗る前の状態を整えてくれるので、どのようなタイプのファンデーションとも相性がいいです。

毛穴を埋めてくれるアイテムですが、厚塗りしたりグリグリと押し込んだりするのはNGです。適量を肌に塗ったら、清潔なスポンジでトントンと馴染ませるようにしましょう。少し角度を変えながら塗ると、キレイに毛穴を埋めることができます。

3. リキッド・クリームファンデはブラシで塗る

下地の後に塗る密着度やカバー力が高いリキッドファンデーションまたはクリームファンデーションはブラシで塗るのがおすすめです。鼻周りや口元などの細かいパーツにも塗りやすく、毛穴にしっかりフィットします。

まずは頬骨の高い位置に塗り、内側から外側に塗り拡げます。フェイスラインや生え際にあえて塗り重ねる必要はありません。ファンデーションは目線を集める顔の中心をきれいに仕上げることが大切です。

ヨレやすい鼻筋やおでこ、目元、口元は、新しくファンデーションを足すのではなく、ブラシについているファンデーションでうすくカバーするようにしましょう。

リキッド・クリームファンデを塗った後は、仕上げにフェイスパウダーをのせます。

フェイスパウダーを乗せることで崩れを防止し、サラサラとした肌に仕上げることが出来ます。それだけではなく、パウダーは光を散らして肌表面をなめらかに見せる効果を狙うことが出来ます。

下地やファンデーションでで100%凹凸をなくすことは出来ないので、フェイスパウダーによる視覚効果で、よりきれいな肌を演出しましょう。

4. パウダーファンデーションはスポンジを細かく動かして塗る

密着力が高く、油分が少ないパウダーファンデーション。つけ心地が軽いため、長時間メイクを過ごす場合でも使いやすいアイテムです。

たるみ毛穴や開き毛穴を隠すには少しカバー力が弱いのですが、皮脂分泌が多い場合や下地でしっかり毛穴をカバーできている場合にはおすすめです。皮脂吸着効果がある成分を配合していれば日中のテカリ予防になります。また石けんで落ちやすいアイテムも多いため、肌の負担を減らすこともできるでしょう。

パウダーファンデーションを塗るときはパフやスポンジを使って肌を撫でるような優しいタッチで塗っていきます。顔の中心である鼻や頬からはじめて外側に向かって塗っていきましょう。ファンデーションを塗るのは毛穴が目立つところや視線が集まる顔の中心だけでも構いません。

スポンジで一度塗っても気になる場合はブラシでふんわりと重ね付けをします。ファンデーションブラシにパウダーを付けたあと、肌に塗る前に、一度持ち手を下にして軽く振り、ブラシの毛の間に粉を含ませます。こうすることでムラなく薄付きにつけることができるのでひと手間かけましょう。

5. 時間が立って目立ってきたら下地とファンデーション

メイクをしてから時間が立ち、毛穴が目立ってきたときの化粧直しのポイントをお伝えします。

まずは毛穴が目立ってきた部分を軽くティッシュオフしてから、色がついていない化粧下地を塗りましょう。色がついたものを使うと、変に目立ってしまう可能性があるので無色がおすすめです。

その上からファンデーションを重ねます。ポンポンとスポンジで馴染ませたら化粧直し完了です。ポーチに入るサイズのアイテムを用意しておいて、簡単に化粧直しができるようにしておきましょう。

毛穴の状態の改善対策5個

毛穴が目立たないようにするためにはファンデーションの塗り方を工夫すると同時に、毛穴そのものの状態を改善することも大切です。ここからは目立たない毛穴にするためのケア方法を5つ紹介します。

1. クレンジング洗顔

毎日のクレンジング洗顔は毛穴ケアの基本であり、最も重要だと言えます。なぜなら毛穴が開いたり詰まったりする原因の多くは、肌に残った汚れや古い皮脂・汗によるものだからです。

メイクをした日は必ずクレンジングを行います。日焼け止めだけを塗った場合でも同様です。古くなった皮脂は毛穴まわりを刺激し、すり鉢状の開き毛穴を生み出してしまうので、皮脂が多い方はメイクをしていない日でも行うといいでしょう。目安は一日に一回です。

洗顔はタンパク汚れを落とすのが得意です。角栓のもとになる角質や、クレンジングの洗い残しなどをキレイに流すことが出来ます。タンパク汚れは日中だけでなく寝ている間も顔についてしまうので、朝と夜に行うのがおすすめです。

2. 保湿を徹底

毛穴の状態を改善するためには、必ず保湿をします。乾燥した状態の肌には、美容液などの栄養が浸透しにくく、うるおいなくしてはどんなケアも効果を発揮できないためです。

洗顔後、入浴後には必ず化粧水を塗ります。乾燥を感じたときに、ミスト化粧水を吹きかけるのも有効です。しっかり保湿をして肌のコンディションを保ちましょう。

皮脂の分泌量が多いために毛穴が開いているという方は、乳液やクリームの量を調整して薄付きにするのがおすすめです。

肌に水分を維持するために大切なアイテムですが、つけ過ぎると肌表面の油分を過剰にしてしまいます。自分の肌状態に最適な量を塗るようにしましょう。

3. 紫外線対策

毛穴のトラブル予防のために、紫外線対策は欠かせません。紫外線の刺激は毛穴まわりの肌にもダメージを与え、毛穴の周りだけゴワゴワになってしまったり、皮脂が刺激になってすり鉢状に開いてしまいます。

外出をするときは必ず日焼け止めを塗り、可能であれば帽子や日傘も使って万全な対策を取るようにしましょう。

日焼け止めを塗る前に、ビタミンCを塗ると紫外線によるダメージを緩和することが出来ます。朝のスキンケアルーティーンにビタミンC配合の美容液を取り入れて、紫外線対策を徹底するのがおすすめです。

4. ビタミンC美容液を使う

朝の紫外線対策にビタミンCが有効であること紹介しましたが、毛穴そのものの対策にも効果があります。

ビタミンCには以下のような作用があります。

・コラーゲンの生成を促進し、たるみ毛穴や乾燥を予防
・抗酸化効果によって肌のダメージを減らし、毛穴を引き締める
・皮脂分泌を適切にコントロールする
・ターンオーバーを整えて角栓や黒ずみを予防する

ビタミンCを肌に塗ることでこれらの効果を得ることができます。毛穴悩みが尽きないときは朝だけでなく、夜もビタミンC配合のスキンケアアイテムを使って肌のコンディションを整えましょう。

5. スペシャルケアにディープクレンジング

普段の洗顔やクレンジングで落としきることが出来ない汚れを、月に1度か2度ディープクレンジングできれいに洗い流しましょう。ディープクレンジングは毛穴を温めて緩んだ状態で行い、毛穴の汚れも取り除く洗顔方法です。

手順は以下のとおりです。

(1)メイクをしている場合は先に通常のクレンジングで化粧を落とす
(2)スチーマーやホットタオルを使って毛穴を温める
(3)クレンジングでマッサージをしながら汚れを浮かせる
(4)ぬるま湯でしっかり洗い流す

このとき使うクレンジングはオイルタイプかバームタイプがおすすめです。洗浄力が強く、汚れをしっかり吸着します。

マッサージは肌をこすらないように、優しい力でくるくると細かい円を描くようにします。肌をこすらないように、撫でるくらいの圧で行いましょう。

まとめ

ファンデーションで毛穴が目立ってしまう原因と対処法を紹介しました。ファンデーションの塗り方を工夫することで、今まで使っていたアイテムでも完成度が変わることがあります。今回解説した方法をぜひ参考にしてメイクを楽しみましょう。

また、毛穴の元から改善するスキンケアは、数日で変化がわかるわけではありません。しかし、数週間〜数ヶ月続けることで効果は出てきますから根気よく続けましょう。