監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

鼻の毛穴がひどく目立つときれいにメイクがなじまずに、落ち込んでしまうことがあります。「毛穴を綺麗にするにはどうすればよいのか」「毛穴がなくなればよいのに」と解決策を探す人も多いでしょう。

この記事では、毛穴が目立つ原因とおすすめしたい対処法を解説します。「鼻の毛穴がなくなった」と喜べる日が来るようにスキンケア方法や生活習慣を見直したい人はぜひ参考にしてください。

目立つ毛穴の種類3個

「毛穴がひどく目立つ」とひと口にいっても、具体的な症状は、人それぞれ異なります。目立つ毛穴の種類は大きく分けて、以下3個です。

1. 角栓毛穴(つまり毛穴)

角栓毛穴とは、角質や皮脂からできた「角栓」が毛穴に詰まり、ポツポツ見える状態です。小鼻がザラザラしていたり毛穴が白く盛り上がって見えたりする場合は、角栓毛穴を疑いましょう。

「角栓の原料の多くは皮脂である」と勘違いする人も多いのですが、「約7割は角質からできている」ともいわれます。何らかの原因によって毛穴に詰まる角質が増えると角栓のできるリスクが高まり、毛穴が目立ってしまうのです。

2. 黒ずみ毛穴

毛穴に詰まった角栓が空気に触れて酸化すると、黒っぽく変色します。この状態が「黒ずみ毛穴」と呼ばれるものです。

鼻の毛穴に黒いポツポツが目立ったりメイクしてもくすんだ印象になってしまったりする場合は、黒ずみ毛穴が疑われます。黒ずみ毛穴を悪化させる一因は、酸化した皮脂が紫外線を浴びて、メラニンが増加することです。

黒ずみ毛穴が気になって過剰なお手入れを続けた結果、メラニン色素が蓄積されて、黒ずみ毛穴が悪化するケースもあります。

3. すり鉢毛穴(開き毛穴)

すり鉢毛穴とは、毛穴の出口が大きく開き、すり鉢状に凹んで見える状態です。すり鉢毛穴はTゾーンや頬の内側にできやすいトラブルで、凹んだ部分の奥の方に毛穴の詰まりが確認されることもあります。

すり鉢毛穴を放置するとクレーターのような凹みができることもあり、早めの対処が必要です。

毛穴が目立つ原因4個

毛穴を綺麗にするためには、正しい原因把握が不可欠です。以下の中から思い当たるものを選び、自分自身のトラブルの原因を突き止めましょう。

1. 肌の乾燥

まず、肌の乾燥です。乾燥した肌は自分自身を守るための保護作用として、過剰な皮脂を分泌することがあります。

皮脂が必要以上に分泌されると角栓のできるリスクが高まりますから、毛穴が目立つ状態に陥りがちです。

また、乾燥した肌は柔軟性が失われて、皮脂や古い角質が詰まりやすい状態になっています。結果として、過剰な皮脂や古い角質が毛穴の中に蓄積し、角栓毛穴や黒ずみ毛穴になるのです。

2. 誤った洗顔、クレンジング

ファンデーションや化粧下地がきれいに落とせていない場合、角質・皮脂と混ざり合い、毛穴を目立たせることがあります。ウォータープルーフの日焼け止めも簡単には落ちにくく、毛穴を詰まらせるリスクの高い化粧品です。

洗顔に関していうと、ぬるま湯のみで洗うこと・十分に泡立てていない洗顔料を使用することなどによって、毛穴が目立つことがあります。毛穴を綺麗にするためには、正しい洗顔・クレンジングによって、きれいに汚れを落としましょう。

ただし、過剰な洗顔・クレンジングによって摩擦刺激を与え続けることも、肌の乾燥を悪化させる原因です。「洗い過ぎず・洗わなすぎず」の適度な洗顔・クレンジングによって肌を清潔に維持することが、毛穴トラブルを解消する秘訣といえます。

3. ターンオーバー周期の乱れ

ターンオーバー周期が遅すぎると古い角質がいつまでも肌に滞留して、毛穴を詰まらせることがあります。ターンオーバー周期が早すぎる場合は、しっかりと剥がれ落ちる機能を持たない角質が増加し、毛穴に詰まってしまうことで、角栓が悪化しがちです。

ターンオーバー周期の乱れを改善しないことには角栓を取り除いてもすぐにまた新しいものができてしまい、トラブルを繰り返します。

毛穴を綺麗にするためには、「なぜ、ターンオーバー周期が乱れているか」に注目したスキンケアを実践しましょう。

4. 肌のたるみ

加齢などの影響でコラーゲンやエラスチンが減少すると肌がたるみ、毛穴を開かせてしまいます。開いた毛穴には過剰な皮脂・古い角質・メイク汚れなどが溜まりやすく、ひどく目立ってしまうのです。

肌のたるみによって開いた毛穴は重力に負けて下方向に垂れ下がり、しずくのように見えることが多くあります。

肌のたるみによる毛穴は年齢に応じたスキンケアを実践し、ハリ・弾力を取り戻すことで、改善を図ることが可能です。

毛穴を綺麗にする方法7個

ひどく目立つ鼻の毛穴は適切な対策をとることで、改善できるケースがあります。また、鼻の毛穴を綺麗にするためには、誤ったスキンケアをやめることも大切です。

具体的には、以下のような対策をとることで、毛穴の目立つ状況を抜け出しましょう。

1. メイクの濃さに応じたクレンジングを使用する

メイク汚れをきれいに落とすためには、メイクの濃さに応じたクレンジングを活用します。クレンジングの主な種類と特徴を正しく把握し、自分自身との相性を見極めましょう。

◯クレンジングオイル
メイクを落とす力が強く、ウォータープルーフの日焼け止めやファンデーションもきちんと落とせるクレンジング。ただし、肌を乾燥させやすい傾向があって、向き・不向きが分かれます。

◯リキッドクレンジング
水分をベースに作られたクレンジングで、メイクを落とす力は強めです。ただしコットンに含ませて使用する商品は、摩擦刺激により、肌に負担をかけてしまうリスクがあります。

◯クレンジングバーム
体温で温めるとオイル状に変わる半固形タイプのクレンジング。メイクを落とす力が比較的強い割には肌を乾燥させにくく、クレンジングオイルに苦手意識を持つ人におすすめです。

◯クレンジングジェル
かためのテクスチャーのジェルを肌になじませ、メイクを落とすタイプのクレンジング。肌に乗せると温かく感じる「ホットクレンジングジェル」には、毛穴を緩めて広げたうえで、中の汚れをしっかり落とす働きが期待されます。

◯クレンジングクリーム
油性成分・水性成分のバランスがよく、乾燥肌でも使用しやすいクレンジング。ただし、クレンジングオイル・クレンジングバームほど強いメイクを落とす力は持ちません。

◯クレンジングミルク
肌に負担をかけにくいように配慮された商品が多い、みずみずしい質感のクレンジング。メイクを落とす力は弱めですが、肌への負担を抑えたいときに重宝します。

2. 洗顔方法を見直す

古い角質や皮脂をきれいに取り除くための基本は、日々の洗顔を正しく実践することです。以下の手順に従って朝・夜2回の泡洗顔を実践し、綺麗な毛穴を維持しましょう。

【1】適量の洗顔料を手に出し、ぬるま湯・空気を含ませながら、よく泡立てる
【2】皮脂分泌の多い部位から洗顔料を乗せ、汚れを泡に吸着させる
【3】小鼻の脇など入り組んだ部分は指の腹を使用して、小さな円を描くように洗う
【4】皮脂分泌の少ない部位を優しく洗う
【5】体温より低い温度のぬるま湯で十分にすすぎ、清潔なタオルで顔を拭く

毛穴が目立つ部分をゴシゴシ強くこすることは、肌に大きな負担をかけて、ターンオーバー周期の更なる乱れを招いてしまうリスクがあります。よく泡立てた洗顔料で優しく洗うだけでもしっかり汚れは落ちますから、過剰な洗顔は控えてください。

3. 十分な保湿を怠らない

洗顔後の肌は毛穴が開き、無防備な状態になっています。そのまま放置することは汚れを溜め込む原因ですから、速やかに化粧水をなじませて、十分な水分を補充しましょう。

化粧水の後は乳液やクリームをつけて、適度な油分を補うことも大切です。保湿した後に顔のベタつきが気になる場合は、収れん化粧水を使用しましょう。

収れん化粧水とは、余計な皮脂を抑えて、肌を引き締めてくれる基礎化粧品を意味します。「Tゾーンはべたつき、頬は乾燥する」といった人は皮脂分泌量の多い部位にのみ収れん化粧水を使用する方法でも構いません。

自分の肌の状態に応じた保湿・引き締めを実践し、毛穴トラブルの気にならない肌を作りましょう。

4. 角質ケア美容液を活用する

ターンオーバーの乱れによって角質が厚くなった状態のまま化粧水をなじませても、十分に入っていかないケースがあります。

化粧水の入りをよくするためには角質ケア美容液を活用し、肌表面を柔らかくほぐしてから、お手入れを進める方法がおすすすめです。

◎角質ケア美容液の使い方
【1】メーカーが指定している適量もしくはやや多めの量を手の平に出す
【2】両手に広げて、顔全体になじませる
【3】手のひらに余った分は、毛穴が気になる部分に重ねづけする

角質ケア美容液の適量は、メーカーによって異なります。使用量が少なすぎると思うような効果を発揮しないケースがありますので、適量を確認してからお手入れしましょう。

5. ビタミンC美容液で開いた毛穴を引き締める

開いた毛穴の引き締めには、ビタミンC美容液を活用しましょう。ビタミンCには過剰な皮脂の分泌を抑えたり、コラーゲンの生成を促進したりする働きがあります。

つまり、開いた毛穴を引き締めてくれるのみではなく、詰まりを予防する働きも担ってくれるということ。目元・口元を除く、顔全体になじませることで、滑らかな美肌を目指しましょう。

ビタミンC美容液にはさまざまな濃度のものがありますが「濃いものほど望ましい」というわけではありません。濃いものを使用して刺激を感じる場合は、低濃度のものを試してみましょう。

どのビタミンC美容液を購入するかで迷う場合は、ビタミンC以外の配合成分をチェックします。セラミド・コラーゲン・コエンザイムQ10などの配合されている美容液は毛穴トラブルが気になる人におすすめです。

6. 酵素洗顔料で毛穴の詰まりを取り除く

毛穴の詰まりがとくにひどい時には酵素洗顔料を使用して、詰まったものを取り除く方法が一案です。酵素洗顔料とは、皮脂やタンパク質を分解する酵素を配合した洗顔料のことを指します。

皮脂分解酵素の代表例は、リパーゼ・サンゴ酵素です。タンパク質分解酵素の代表例としては、プロテアーゼ・パパイン酵素・パイン酵素などがあげられます。

一般的には複数の酵素が含まれる商品ほど汚れを落とす力が強い反面、乾燥を悪化させるリスクがありますから、肌質に合うものを選択しましょう。

乾燥が気になる人は保湿成分の配合されている酵素洗顔料を選択することでも、トラブルの悪化を防げます。

7. 生活習慣を改善する

睡眠中は成長ホルモンの分泌が高まって、肌の再生・修復が行われる対悦な時間です。夜更かしする日が続くと肌の再生が進みませんから、睡眠リズムを整えましょう。

食生活の乱れもまた、毛穴を目立たせてしまう原因です。一日3食の中にさまざまな食材を含めて、タンパク質・各種ビタミン・良質な脂質・食物繊維などを摂取しましょう。

極端なダイエットは自律神経の乱れを招き、ターンオーバー周期に影響を与えることがあります。綺麗な毛穴を作るためには、「特定のものしか食べない」など極端なダイエットは避けてください。

その他、以下のような生活習慣によっても、毛穴トラブルは悪化します。毛穴を綺麗に維持するためには、できることから少しずつ、改善しましょう。

・タバコを吸う
・毎晩のように大量のお酒を飲む
・仕事や人間関係のストレスを抱えている
・身体を動かす習慣がない
・湯船につからず、シャワーのみで済ませる日が多い
・甘いもの、脂っこいものを頻繁に食べる

ゆっくり湯船につかることには高ぶった神経をリラックスさせて、スムーズに入眠できる状態を作るねらいがあります。身体の冷えを解消して全身の代謝を促し、肌の生まれ変わりを後押しするためにも、湯船につかる習慣が大切です。

時間の余裕がある日には好きな香りのバスソルトを入れてお風呂につかると、ストレス解消を助けてくれます。お風呂あがりは再び神経を高ぶらせることがないようにゆったり過ごし、夜更かししないで眠ることが、綺麗な毛穴を作るコツです。

まとめ

毛穴を綺麗にしたい人に向けて、トラブルの原因と対処方法を解説しました。鼻の毛穴が目立つ原因は、肌の乾燥やたるみ・ターンオーバー周期の乱れ・洗顔、クレンジング不足などが考えられます。

原因を正しく把握したうえで適切な対処をとれば、綺麗な毛穴を作ることが可能です。この記事の内容を今一度読み直し、理想の肌を作るための努力を早速今日から始めてみてはいかがでしょうか。