監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

起床直後に肌がベタつく。スキンケアした後のベタつきがとにかく不快。そのような悩みを抱えて、対処法を探してはいませんか。

この記事では、顔がベタつく原因とスキンケア・メイク方法・生活習慣の見直しによってベタつきを解消する方法を解説します。いつもサラサラとしていて、快適な肌を維持したい人はぜひ参考にしてください。

顔がベタつく原因4個

ベタつきの原因を正しく把握することは、サラサラ肌を作るための第一歩です。起床後すぐやスキンケア直後に顔がベタつく場合には、以下のような原因を疑いましょう。

1. 過剰な皮脂

思春期は皮脂腺の働きが活発で、過剰な皮脂によるベタつきが気になりやすい年代です。ただし、過剰な皮脂によるベタつきは、20代や30代、40代、50代の女性でも起こりえます。

たとえば、過剰なストレスによって自律神経のバランスが崩れてしまうと皮脂量のコントロールがうまくいかず、ベタつきを感じることがあるのです。

40代や50代はホルモンバランスの乱れによる過剰な皮脂が気になりやすい年代にあたります。ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンの働きが強まることは、過剰な皮脂を分泌させる要因にあたるためです。

2. 汗腺機能の衰え

汗腺機能が衰えて汗がベタベタしてくると、顔のベタつきをひどく感じることがあります。正常な汗はサラサラした質感で、無味無臭です。汗をかいてもすぐに乾き、顔のベタつきを招くことはありません。

汗をかく習慣が少なかったりエアコンにばかりあたっていたりすると汗腺機能が衰えて、ベタベタした質感になってしまいます。

ベタベタした汗はなかなか乾いてくれないばかりか嫌な臭いを伴って、不快に感じる原因です。汗と皮脂、崩れたメイクが混ざり合い、ドロドロになってしまうリスクもあります。

3. 肌の乾燥

次に、肌の乾燥です。肌が乾燥していると自分自身を守るための防御反応として過剰な皮脂が分泌され、顔がベタつくことがあります。

ベタつきを気にしてスキンケアの手を抜くと余計に乾燥がひどくなり、過剰な皮脂が分泌される悪循環に陥りがちです。

4. 保湿しすぎ

スキンケア直後にベタつきを感じる場合は、保湿しすぎを疑いましょう。保湿力の高い美容液やクリームには大量の油分が含まれるケースが多く、肌に弾かれた分が表面に残ると、ベタつきを感じます。

保湿しすぎによるベタつきは、化粧水や乳液、クリームの使用量が多い場合にも起こりえるトラブルです。使用している基礎化粧品の適量を見直し、保湿しすぎを解消することで、ベタつきを改善できることがあります。

顔がベタつく時の洗顔方法

顔がベタつく時といっても特別な洗顔を行う必要はありません。朝・夜の1日2回、以下の手順で泡洗顔し、ベタつきを解消しましょう。

【1】手のひらいっぱいに逆さにしても落ちないくらいの濃密泡を作る。
【2】ベタつきがとくに気になる部位から乾燥しやすい部位の順番で、洗顔する。
【3】体温より低い温度のぬるま湯で十分にすすぐ。
【4】清潔なタオルでそっと押さえて、水分を拭き取る。

十分に泡立てた洗顔料を使用すればゴシゴシこすらなくても十分に、顔の汚れを落とせます。泡立てが苦手な人は泡立てネットを使用して、手の平を逆さにしても落ちないくらい濃密な泡のフォームを作ってください。

すすぎに使用するお湯の温度は、体温より低い程度のぬるま湯です。お湯の温度が熱すぎると潤いを維持するために必要な皮脂まで落としてしまいますので、注意しましょう。

顔がベタつく時の対処法4個[スキンケア]

さて、ここからは顔がベタつく時の対処法を紹介します。まずは、ベタつきを感じた時に試してほしいスキンケア方法4個の紹介です。

1. 炭酸パックで集中ケアする

皮脂によるベタつきが気になる場合は、炭酸パックを試しましょう。炭酸パックとは、その名前の示す通り、炭酸ガスの含まれたパックのことです。

炭酸ガスが余計な皮脂や古い角質、毛穴に詰まった汚れを浮かせてくれて、すっきり落とすことができます。

◎炭酸パック(ジェルタイプ)の使い方

【1】普段通りにクレンジング・洗顔する。
【2】1回分の炭酸パックを取り出し、ジェルを作る。
【3】顔全体にジェルを塗り、規定の時間パックする。
【4】パックを十分に洗い流し、基礎化粧品で保湿する。

ジェルタイプの炭酸パックは15分前後パックして洗い流す商品が多いのですが、短時間でお手入れできるものもあります。何分間パックすればよいかを必ず先に確認し、正しい方法で使ってください。

ジェルを作る工程を面倒に感じる人には、泡で出てくるタイプの炭酸パックがおすすめです。洗い流す工程を面倒に感じる人はマスクタイプの炭酸パックを活用しましょう。

2. 化粧水や乳液、クリーム選びを見直す

「保湿化粧水」や「保湿クリーム」とひと口にいっても、配合されている成分はさまざまです。ベタつきやすい保湿成分の含まれる基礎化粧品を使用している場合、他のものへと切り替えることで、ベタつきを改善できるケースがあります。たとえば、以下のような成分は、ベタつきやすい保湿成分の代表例です。

・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・エラスチン

ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンはもともと肌表面にはない成分ですので、内部へと浸透しにくく、ベタつきを感じてしまうことがあります。セラミドなど肌なじみのよい保湿成分の含まれる基礎化粧品に切り替えることで、ベタつきを解消しましょう。

3. 乳液やクリームを使いすぎない

乳液やクリームの使いすぎによるベタつきが気になる場合は、使用量を見直してください。乳液の使用量の目安は、1円玉大程度です。

クリームの使用量の目安は、パール大程度といわれます。「保湿力を高めるため、とにかくたくさん乳液やクリームを使用する」という人もいますが、塗る量と肌に対する効果が比例するとは限りません。

メーカーの推奨量をしっかり守り、毎日使い続けることによって、肌の基礎力を高めましょう。

4. 収れん化粧水を使用する

収れん化粧水とは過剰な皮脂をコントロールし、ベタつきを抑えてくれる化粧水のことを指します。毛穴が目立たない滑らかな肌に整える働きも期待されて、ベタつきやテカリが気になる時にぴったりの基礎化粧品です。

収れん化粧水は保湿化粧水や乳液、クリームによって水分・油分のバランスを整えた後の肌に使用します。

以下の手順に従ってお手入れを進めて、ベタつきを抑えてください。

◎収れん化粧水の使い方

【1】500円玉大程度の量をコットンに出す。
【2】頬や額など顔の中の広い部位から順番にパッティングする。
【3】ベタつきがとくに気になるところは入念にパッティングする。
【4】肌がひんやり感じたら、お手入れ完了。

購入する収れん化粧水を決める際には、エタノールやメントールなどのアルコール成分を含むかどうかで選ぶことがおすすめです。

乾燥によるベタつきが気になる人がアルコール成分の含まれる収れん化粧水を使用すると刺激を感じ、トラブルを悪化させるリスクがあります。敏感肌・インナードライ肌の人はアルコールフリーの収れん化粧水を選択し、肌に負担をかけにくい方法でお手入れしましょう。

顔がベタつく時の対処法3個[メイク]

日中の顔のベタつきは、メイク方法の工夫によって抑えましょう。以下では、朝の保湿やベースメイクテクニックにより、ベタつきを抑える方法を解説します。

1. 朝の保湿を念入りに行う

朝の洗顔を終えたらまず、化粧水や乳液、クリームで保湿します。保湿化粧水をたっぷりとなじませて潤いを補充した後、乳液やクリームを重ねてください。

化粧水がうまく浸透しない時にはブースターオイルや角質ケア美容液を活用し、ごわつきを解消した上で、十分な潤いを補充しましょう。

乳液やクリームを塗りぎるとベタつきが悪化しますから、両頬・額・鼻先・顎の5点に置き、顔の内側から外側に向かって薄く伸ばす方法をおすすめします。保湿後すぐにベースメイクを始める場合はティッシュで軽く押さえて余計な油分を吸収し、保湿の仕上げを行ってください。

2. 化粧下地を省略しない

化粧下地はファンデーションと顔の密着度を高めて、メイクの持ちをよくする働きを担います。ベタつきを抑えるためには忘れずに、化粧下地を使用しましょう。化粧下地の基本的な塗り方は、以下のような内容です。

◎化粧下地の塗り方

【1】パール大程度の化粧下地を手に出す。
【2】両頬・額・鼻先・顎の5点に置く。
【3】顔の内側から外側に向かって、優しく伸ばす。

なお、化粧下地は「一種類しか使用してはいけない」という化粧品ではありません。「Tゾーンのベタつきがとくに気になる」という人には、基本の手順で顔全体に化粧下地を塗った後、鼻筋だけに皮脂吸収成分配合の化粧下地を塗る方法をおすすめします。

鼻の周りの毛穴の開きが気になる場合は、毛穴カバー下地をスポット使いする方法が選択肢です。

3. 肌質に合うファンデーションを使用する

ベタつきを抑えるために使用するファンデーションの種類は、肌質によって異なります。肌質別のおすすめファンデーションは、以下の表の通りです。

肌質選び方のポイントおすすめファンデーション
脂性肌・余計な皮脂を吸収してくれるタイプを選ぶ
・油分の多いタイプは避ける
・パウダーファンデーション
混合肌・油分や水分の配合量の多いファンデーションを選び、塗り方を工夫する
・2種類以上を部位によって使い分ける方法もおすすめ
・リキッドファンデーションもしくはクッションファンデーション(塗り方を工夫する場合)
・リキッドファンデーションとパウダーファンデーション(2種類以上を使い分けする場合)
乾燥肌・油分や水分の配合量が多く、保湿力がしっかりしているものを選ぶ・リキッドファンデーション
・クッションファンデーション

リキッドファンデーションやクッションファンデーションを使用する場合はルースパウダーを仕上げにはたくと、ベタつきを抑えることが可能です。

ただし乾燥肌の女性はルースパウダーの使い過ぎに注意しましょう。大きなブラシもしくはパフを使用して、軽く乗せる程度の取り入れ方が適切です。

顔がベタつく時の対処法3個[生活習慣]

最後に、生活習慣の見直しによって顔のベタつきを抑える方法を解説します。以下の内容を意識することで、サラサラ肌を作ってください。

1. 生活リズムを整える

まず、毎日決まった時間に起床してアクティブに過ごし、決まった時間に就寝する理想的な生活リズムを守ることです。規則正しい理想的な生活リズムは、セロトニンとメラトニンの分泌を促します。

セロトニンは、ストレスに負けない身体を作るために欠かせないホルモンです。また、セロトニンは、睡眠ホルモン「メラトニン」の原料にもあたります。セロトニン・メラトニンがしっかり分泌されることで睡眠の質が高まると、成長ホルモンの分泌を促すことが可能です。

成長ホルモンがしっかり分泌されるとターンオーバー周期が安定し、古い角質が蓄積しにくい状態になっていきます。肌の乾燥を防ぐことにも貢献し、顔のベタつきを抑えることが可能です。

2. 脂質や糖質を適量に控える

脂質や糖質を過剰に摂取することは、皮脂分泌量を増やしてしまう原因です。ファーストフードや揚げ物、炭水化物や甘いものは適量に控え、皮脂分泌量を適正に維持することが、ベタつきを抑えることに貢献します。

ただし、脂質や糖質を過剰に制限してしまうこともまた、美肌作りを妨げる要因です。ビタミンやミネラル、タンパク質に良質な脂質など心身を健康に維持するための栄養素を過不足なくとることが、サラサラ肌を作ることに貢献します。

3. ストレスを溜め込まない

過剰なストレスによって脳の働きが低下することは、ホルモンバランスの乱れを招く原因です。ホルモンバランスの乱れによって男性ホルモンの分泌量が増加すると過剰な皮脂が分泌されて、ベタつきを引き起こすことがあります。

顔のベタつきを抑えるためにはストレスを溜め込まず、定期的に発散しましょう。ストレスを手軽に発散するためには、以下のような対策を検討できます。

・デスクワークの合間にストレッチする
・好きな香りのアロマをたく
・適度に身体を動かし、リフレッシュする
・友人や家族と会話して、たくさん笑う
・映画鑑賞や読書など、好きなことを思い切り楽しむ

お酒を飲む・喫煙するなどの対処法は肌トラブルを招くリスクがありますので、適切とはいえません。美肌作りを助けてくれる健全なストレス解消方法を身に付けることが、ベタつきを抑えるコツです。

まとめ

この記事では、顔のベタつきが気になる原因と、サラサラ肌を作るための対策を紹介しました。顔のベタつきを招く原因はさまざまですから、自分に合う対策を試すことで、サラサラ肌を目指しましょう。

なお、スキンケアや生活習慣の見直しによる対策は、すぐに変化が見られないケースもあります。即効性を感じなくても諦めず、まずは1ヶ月、自分に合う対策を試してください。