監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

ここ数年、ツヤ肌ファンデやツヤ肌下地、ツヤ肌コスメはどれも根強い人気があります。肌にツヤがある人はとても明るく魅力的な印象を与えることができます。

しかし、どれだけツヤ肌のメイクアイテムを集めても、なかなかキレイにツヤ肌にならないと悩む方も。実はキレイなツヤ肌に仕上げるためには、メイクをする前の素肌にツヤがないといけません。

今回は肌にツヤがない原因と、素肌に艶を出すためのスキンケア方法を徹底的に解説します。ツヤが出ないと悩んでいる人も、いつまでもツヤがある肌を保ちたいと考えている方もぜひ参考にしてみてください。

肌にツヤがない…

流行りのツヤ肌になりたいと思って、下地やファンデを使ったのにツヤがでない。それだけでなく素肌のくすみが気になると感じたことはありませんか。

素肌にツヤがないとメイクはキレイにのりません。ツヤを出そうとしてもバランスが悪くテカリになったり、厚塗りになってしまうこともあります。

ツヤがある肌は若々しく、内面からにじみ出るような美しさを表現することができます。

ツヤはメイクで作るのではなく、元々の素肌から持っておきたいもの。難しそうに感じるかもしれませんが、毎日のスキンケアを見直すだけで、ツヤのある肌を作ることができます。まずはツヤ肌とはなにか、を知ってツヤのある肌を目指してスキンケアをしましょう。

ツヤ肌とは?

ツヤ肌とはみずみずしく、健康的な印象の肌のことを指します。

ツヤがある肌は以下のような状態です。
・ハリがある
・血色が良い
・キメが細かい
・うるおっている
・油分と水分のバランスが整っている

たくさんあるように見えますが、健康的な肌を維持していると自然にすべての条件をクリアすることができます。このように総合的にコンデションの良い肌は光をキレイに反射してツヤが出てきます。

では「ツヤ」と「テカリ」の違いはなんでしょうか。

テカった肌も光を反射しますが、偏りがあるのが特徴です。テカリのある肌は脂質の分泌が多い肌です。特に皮脂分泌の多いTゾーンが偏った光になりがちです。これでは健康的な肌とは言いにくく、油っぽい印象を与えてしまいます。

素肌の状態からツヤを仕込んでおけば、自然にツヤ肌メイクも映えるようになります。元から健康的な肌になれるようにスキンケアをして、内側から輝くようなツヤ肌を作りましょう。

肌に艶がある人の特徴5個

ここで肌に艶がある人の特徴を5個ご紹介しましょう。これらの特徴をおさえることができれば肌の艶は自然と出てくるはずです。自分の肌の状態が当てはまるか確認してみましょう。

1. うるおいたっぷり

肌のうるおいは艶に直結するほど大切です。水分の少ない乾燥した肌には艶が出ることはありません。角質層は角質とその間を埋める「角質細胞間脂質」や「天然保湿因子」によって構成されています。

水分が少なくなると角質の間を埋めるものが少なくなるため、角質層が薄くなったり、角質が中途半端に剥がれてしまいます。これは肌の細かい凸凹につながるため、角質層をきれいに保つためにもうるおいはとても大切です。

2. なめらかな肌表面

キメが整うことで、肌はなめらかな状態を保つことができます。キメというのは肌にたくさんある小さな溝によってできています。この溝は「皮溝(ひこう)」と呼ばれます。

キメが整っている肌は、この「皮溝」が交差してできる三角形が規則正しく並んでいる状態です。キメが乱れた肌は皮溝があまり交差しておらず、肌がのっぺりとしてしまいます。

細くて浅い「皮溝」が顔全体に広がっていることでなめらかで化粧ノリの良い肌になることができるのです。

3. 肌にハリがある

ハリがあると光をキレイに反射して肌に自然な艶をのせてくれます。ふっくらとした肌はとても健康的な印象を与えますし、たるみの防止にもなります。

また、「皮溝」に囲まれてできる「皮丘(ひきゅう)」がふっくらすることで、キメを整えることもできます。

ハリはコラーゲン不足や加齢によって少なくなるもの。日頃から肌にたっぷり栄養を送り、年齢に合わせたスキンケアをすることが大切です。

4. 皮脂と水分のバランスがよい

肌は皮脂と水分をまぜて皮脂膜という天然の保護膜を作る働きがあります。この皮脂膜の役割は外部刺激から肌を守り、また水分が蒸発することを防ぐことです。

皮脂と水分をバランス良く混ぜあわせることができると、バリア機能が高まり、肌へのダメージをおさえることができます。

水分が少なく、皮脂が多すぎると、テカリになってしまいます。艶とテカリは混合しやすいですが、別物です。艶はみずみずしさを象徴し、肌がまんべんなくきれいに見えますが、テカリはベタつきがあり悪目立ちしてしまいます。

5. 健康的な肌

艶がある人の肌はなんと言っても健康的です。血行がよく栄養がいきわたった肌にこそ艶は出てきます。肌荒れが少なく、ニキビなどのトラブルが多い肌にはツヤは出にくいでしょう。

またくまなども光の反射の邪魔をして、艶が出にくくなる原因です。水分や栄養がしっかり行き渡り、ターンオーバーが正常に行われている肌にこそ艶が出てきます。

肌に悪影響が出る食生活をしていないか、肌に負担になるような間違ったスキンケアをしていないかチェックが必要です。

肌に艶がある人とない人の差は?

肌に艶がある人はやはり日頃から丁寧なスキンケアを怠っていません。肌に塗るものだけではなく、体に入ってくるものにも気を配り、身体にも肌にもよい生活習慣を送っています。

肌は食べたもので作られています。艶がある肌に必要な栄養をしっかり食べて、スキンケアアイテムでダメージの回復と外から水分・栄養の補給が必要になります。毎日の丁寧なスキンケアが、肌へのダメージを最小限に抑え、艶のある肌に導いてくれるのです。

またエイジングケアを行っているかという点も重要です。肌は常に一定なわけではなく、年齢によって様々なゆらぎがあります。30代になっても20代と同じスキンケアをしていては力不足かもしれません。

毎日の肌を観察し、年齢に合ったスキンケアを行うことで肌の艶は自然と出てきます。自然な艶は年齢に関係なく肌を若々しく見せてくれます。肌の状態に合わせて、スキンケアも柔軟に変えていきましょう。

肌に艶がない人の原因3個

肌に艶が出ない原因を3つご紹介しましょう。どれも毎日のスキンケアで改善できることばかりです。まずは具体的に原因を知って対策をしていきましょう。

1. 保湿不足

肌にうるおいがなければ艶は生まれません。角質層に毎日水分を補給し、蒸発しないように油分でフタをする必要があります。

特にお風呂上がりや顔を洗ったあとは水分が蒸発しやすい無防備な状態です。清潔なタオルで優しく水分を拭き取ったあとは、なるべく素早く水分を補給するようにしなければなりません。

少し手間ですが、このように細かい部分を怠っていると乾燥を招き、ゴワゴワとした艶のない肌になってしまいます。

2. クレンジング・洗顔不足

メイク汚れや、古い角質が残ったままの肌は表面が不自然に凸凹してしまうため艶が出ません。なめらかな肌にキレイに光が反射することによって艶は生まれるのです。

また、汚れの洗い残しは肌のコンディションも下げてしまいます。毛穴づまりや乾燥の原因になり、ニキビなどの肌トラブルのもとです。クレンジングと洗顔は丁寧に行い、肌をクリアな状態に保つようにしましょう。

3. 紫外線ケアをしていない

紫外線は表皮だけでなく、肌の奥にある真皮までダメージを与えてしまうことがあります。紫外線は乾燥の原因やシワの原因、または老化の一番の原因ともいわれ、肌にはデメリットばかりです。

もちろん紫外線ダメージを受けた肌は艶が生まれにくい状態です。紫外線は太陽が見える晴れの日だけではなく、曇りの日も地上に降り注いでいます。

曇っているからと言って紫外線ケアをせずに外出してしまうと、気づかないうちに紫外線のダメージを受けてしまうのです。外出をするときは必ず紫外線ケアをする必要があります。

肌に艶がない人のスキンケア対策5個

肌に艶がある人の特徴、艶がない肌の特徴をおさえたら、あとは自分にあった対策をするだけです。正しいスキンケア方法を取り入れて肌の艶を生み出しましょう。

1. 外出をするときは必ず日焼け止めを塗る

外出するときは必ず紫外線カットアイテムを使うようにしましょう。曇りの日も日焼け止め、下地、パウダーと紫外線カットの効果があるもので揃えるとより効果的です。

実はSPFの測定は、1平方cmの中に2mgほど塗った状態で行われます。日焼け止めだけで同じくらい塗ろうとすると、かなり厚塗りになってしまうのです。紫外線のダメージからしっかり肌を守るためにも、紫外線カットアイテムを重ねづけするようにしましょう。

2. 毎日のうるおい補給

肌に艶を出すために、うるおいは必須です。化粧水をしっかり角質層に浸透させることを習慣にしましょう。保湿は洗顔後、メイクの前、乾燥を感じたときなど、一日に数回行っても構いません。

また、気をつけるべきは入浴後です。入浴後の濡れた肌は水分が蒸発するときにうるおいも一緒に逃げてしまいます。お風呂から上がったら、できるだけ手早く化粧水を塗って潤いを保つようにしましょう。

化粧水を塗るときは重ね付けもおすすめです。乾燥を感じやすい部分などは特に入念にうるおいを補給しましょう。一度塗ったら1~2分おいて、重ねるのが角質層への浸透率を高めるコツです。1回ずつ丁寧になじませて、たっぷり水分を与えましょう。

3. 乳液をしっかり塗る

乳液は肌にとってとても重要です。オイリー肌だから乳液を塗らないという方もいますが、化粧水だけでは余計に肌が乾燥する場合があります。

肌は水分と油分がバランス良く分泌されることによって良いコンディションを保っています。ツヤのためにも適度な油分は必須です。

乳液は肌に馴染みやすい水分と油分をバランス良く混ぜ合わせたアイテムです。天然の保護膜である「皮脂膜」と同じように水分の蒸発を防ぎ、バリア機能を高めるサポートをしてくれます。

化粧水などを使ってうるおいを角質層に浸透させたあとは、乳液を使ってしっかりフタをしましょう。塗りムラがないように薄く広げるのがポイントです。

4. 適切な角質ケア

角質が中途半端に剥がれていては肌の艶は生まれません。角質ケアアイテムを使って肌のザラツキをオフしましょう。

角質ケアは肌の負担になりすぎるため避けているという方も多いかもしれません。しかし頻度を守って、正しい方法で行えば余計な角質を取り除き、ツヤのある素肌を作ってくれる強い味方です。

角質ケアの方法は酵素洗顔やピーリングジェル、拭き取り化粧水などいくつかあります。自分のスキンケアルーティーンに取り入れやすいものを使いましょう。

5. 年齢にあったエイジングケア

肌は年齢によって大きく変化します。個人差はありますが、年齢ごとの肌の特徴を捉えてスキンケアを工夫していきましょう。30代から50代以降までの肌の状態をご紹介します。

30代におすすめのエイジングケア

一般的に30代に入ると、皮脂分泌の減少が始まります。20代までは皮脂分泌の量はどんどん増加してきました。

しかし、30代になってはじめて減少することによって、乾燥を感じる人が多くなります。皮脂は肌の水分が蒸発することを防ぐ役割があります。しっかりスキンケアで補わなければなりません。

減少する皮脂の役割をサポートしてくれるアイテムは、乳液や保湿クリームです。30代のエイジングケアは乳液や保湿クリームに力をいれましょう。保湿力が高いものを選び、ムラなく丁寧に毎日続けることがポイントです。

40代におすすめのエイジングケア

40代は女性ホルモンのバランスが変わり、肌がゆらぎやすい状態です。シワやシミが目立つようになり、ますますスキンケアの重要性が高まります。

40代のエイジングケアは美白ケアができるものやハリ感をアップさせるアイテムで行いましょう。美白有効成分としてはアスコルビン酸やトラネキサム酸、アルブチン、コウジ酸などがよく使われています。

ハリを保つためにはコラーゲンやエラスチンが必要です。コラーゲンはもちろん、コラーゲンの生成を助けてくれるビタミンCなどの成分が入ったアイテムを取り入れましょう。

50代以降におすすめのエイジングケア

50代以降の肌にはワンランク上の保湿が必要です。肌の保湿力がますます低下し、うるおいが少なくなるだけではなく、水分を肌にとどめる力も弱まってしまいます。プロテオグリカンやヒト幹細胞などの高保湿成分がおすすめです。

また、皮脂の分泌量も低下する一方ですから、化粧水の前に使うブースターオイルの導入するのもいいでしょう。うるおいを保持する力をあげて、他のスキンケアアイテムが角質層への浸透する力を促進してくれます。

まとめ

ツヤ肌を作るために必要なスキンケア方法をご紹介しました。ツヤは健康的な肌の象徴ともいうことができます。毎日のスキンケアを怠っていては、ツヤがある肌の土台はできません。今回ご紹介したことを取り入れて、ぜひツヤのある肌を手に入れてください。