監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

朝起きて鏡を見ると顔がテカテカになっていることはありませんか。バッチリメイクをしても、午後にはテカリや毛穴の目立ちに悩んでいる方が多いようです。できることなら、化粧崩れ知らずの美しい肌をキープしたいですよね。

そこで今回は、顔のテカテカの原因と洗顔方法、スキンケア対策、メイクのコツを解説します。不快なテカテカ肌を改善して、手触りの良いサラサラ肌を目指しましょう。

朝の顔がテカテカ…

朝起きると顔がテカテカになっていて、皮脂が手や前髪について不快に感じることもあるでしょう。とくに鼻やおでこ周辺は皮脂の量も多いため、毛穴も開きやすい部位です。

皮脂の蓄積によって毛穴が目立ち、コメドや角栓を形成してザラザラやブツブツした肌になることもあります。寒い季節は気にならなくても、暑い季節になると顔のテカテカに悩みを抱える方が多い傾向です。

テカリを気にして何度も脂取り紙で皮脂を拭き取ったり、化粧直しに行ったりと手間や時間がかかってしまいます。毛穴の開きやニキビを防ぐためにも、顔のべたつきを何とかしたいですよね。

まずは顔がテカテカになる原因を知り、肌の状態に適したスキンケア方法をチェックしましょう。

テカテカ肌になる原因6個

サラッとした使用感の化粧品を使っていても、なぜ顔がテカテカ肌になるのでしょうか。ここでは、Tゾーンなどが脂っぽくなる根本的な原因と対策を順番に見ていきましょう。

1. 肌質

加齢や季節などのさまざまな影響を受けて、肌質も変化しています。1年を通してずっと同じではなく、夏は混合肌、冬は乾燥肌に傾くこともあるのです。

以下は皮脂分泌のバランスが崩れて、テカりやすい肌質です。
・脂性肌
・混合肌
・乾燥肌

中でも脂性肌は、季節や気温の影響を受けやすく、暑い季節には皮脂の分泌量が増える傾向です。

過剰な皮脂の分泌は乾燥肌でも起こります。肌にはさまざまな刺激から守るためにバリア機能が備わっていますが、乾燥すると肌のバリア機能が働いて必要以上に皮脂の分泌を促してしまうのです。

乾燥肌の特徴として、洗顔後の肌は乾燥していますが、時間が経過するとベタつきやすくなります。

2. 女性ホルモンによる影響

女性は月経や妊娠、出産、閉経など、一生を通じて女性ホルモンの影響を受けています。女性ホルモンの種類は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2つです。

卵胞期に増えるエストロゲンは、コラーゲンやヒアルロン酸の合成を促し、肌の水分量を増加させます。対して、黄体期に増加するプロゲステロンは、皮脂の分泌を促し、肌のバリア機能を低下させてしまうのです。

その結果、顔がテカりやすくなり、ニキビや肌荒れも起こりやすくなります。

3. ストレス

人はストレスを受けると、コルチゾール(ストレスホルモン)やアンドロゲン(男性ホルモン)などが分泌されます。

コルチゾールは、糖や脂質、タンパク質の代謝や血圧の調整などに関わっており、ストレスに対応して体の機能を整える重要なホルモンです。アンドロゲンは男性ホルモンで、女性も少量ですが分泌されています。

しかし、ストレスが続くと、上記で述べたホルモンが過剰に分泌されるのです。とくに男性ホルモンは皮脂の分泌を促すため、顔がテカりやすくなります。また、角栓を形成して毛穴が詰まり、ニキビなどの肌トラブルを招くこともあるのです。

4. 間違ったスキンケア

顔がテカテカになる原因に、肌に合わない化粧品の使用や、間違ったスキンケアを行っている可能性が考えられます。

以下はよくある間違ったスキンケアです。
・過度な洗顔
・合わない化粧品の使用
・化粧水や乳液の使用量過多
・保湿不足
・皮脂の取り過ぎ
・不十分な紫外線対策など

「混合肌だと思っていたのに、実はインナードライ肌だった」と方も多々いるのです。肌質に合っていない化粧品をそのまま使い続けていると、肌内面が乾燥して過剰な皮脂の分泌を促します。

また、過度な洗顔や化粧品の塗りすぎなどの間違ったスキンケアは、テカテカ肌の原因につながるので注意が必要です。

5. 偏った食生活

動物性脂質や糖質の摂りすぎは、皮脂を過剰に分泌する原因になることもあります。脂っぽい食事や糖を多く含んだ飲み物など、気づかないうちに皮脂の分泌を促しているかもしれません。

また、ビタミン類不足には注意が必要です。中でもビタミンB2やビタミンB6が不足すると、肌のターンオーバーが乱れやすくなります。

皮脂の量が増えて毛穴も詰まりやすくなるため、肌荒れやニキビもできやすくなるのです。ビタミン不足も気を付けたいポイントですが、同じ栄養素ばかりを摂りすぎるのも良くありません。

緑黄色野菜を中心に、さまざまな食材を通してバランスの良い食生活を送ることを意識しなければなりません。

6. 生活習慣の乱れ

睡眠不足や運動不足などの生活習慣の乱れは、さまざまな形で肌に不調をもたらします。肌は十分な睡眠と適度な運動をすることで、ターンオーバーサイクルを正常に保っているのです。

不規則な生活習慣を続けていると、肌のターンオーバーが乱れ、皮脂を過剰に分泌してしまいます。その結果、肌荒れやニキビなどの肌トラブルが起こりやすくなるのです。

十分な睡眠や休息をとり、適度な運動をすることが重要なポイントとなります。心当たりのある場合は、1つずつでも解消していきましょう。

テカテカ肌の洗顔方法

それでは、テカテカ肌をサラサラ肌に導くために、適切な洗顔方法を見ていきましょう。部位ごとに脂性と乾性で分かれているので、肌の状態に合わせて洗うのが重要なポイントです。

以下は、テカテカ肌の改善に適した洗顔の手順です。
(1)洗顔料をしっかり泡立てる
(2)皮脂の多い額や鼻周りからつける
(3)クルクルと優しく泡を転がす
(4)頬や口周りは軽くつける
(5)ぬるま湯で素早くすすぐ
(6)清潔なタオルを顔にあてて水気を拭き取る

洗顔時にゴシゴシとこすると、摩擦によって肌を傷めてしまいます。泡を転がすときは、なでるイメージで優しくいたわりながら行いましょう。

タオルで顔を拭くときは、軽く抑える程度でOKです。洗顔後は乾燥を防ぐため、早めに保湿するように心掛けましょう。

洗顔回数は肌質や季節、運動回数によって異なります。乾燥肌では1日に1~2回、脂性肌では1日に2~3回が目安です。必要回数を超えた洗顔は、余計に皮脂の分泌を促すこともあるので控えましょう。

テカテカ肌のスキンケア対策5個

では、テカテカ肌のスキンケアはどのように行えば良いのでしょうか。毎日のスキンケアにプラスするだけで、水分と皮脂のバランスを整えられます。

少しでも普通肌に近づけるように、スキンケア方法をチェックして、すこやかな美肌を目指しましょう。

1. 朝パックで潤いをしっかりチャージ

乾燥による皮脂の過剰分泌が起こっている場合には、コットンパックやシートマスクでしっかりと潤いをチャージしましょう。きちんと水分を肌内部に届けることで、乾燥による過剰な皮脂の分泌を防ぎます。

コットンパックを行うときには、コットンがひたひたになる程度まで十分な量の化粧水を含ませてください。

化粧水の使用量が少なければ、コットンがすぐに乾燥し、逆に肌の水分を奪ってしまいます。朝のシートパックは化粧崩れを防ぐため、サラッとした使用感で水分を多めに含んだものを使いましょう。

2. 保湿成分を配合した美容液で肌の乾燥を防ぐ

保湿成分がたっぷり入った美容液を使い、乾燥から肌を守ることで過剰な皮脂の分泌を抑えましょう。

皮脂や毛穴などのさまざまな肌トラブルを防ぐ美容液ですが、主な役割は乾燥を防ぐことです。美容液には化粧水や乳液、ジェルタイプがあり、それぞれで有効成分の配合量や使用感も異なります。

以下は水分を多く含み、潤いのある肌へ導く成分です。
・ヒアルロン
・コラーゲン
・ヘパリン類似物質
・エラスチン
・セラミド
・スフィンゴ脂質
・レシチン

ぜひ参考に、潤いに満ちた健やかな肌へ導きましょう。

3. 引き締め効果のある化粧品で皮脂を抑える

皮脂の分泌を抑えるためには、開いた毛穴をキュッと引き締める収れん化粧水やアストリンゼントを使用しましょう。

収れん化粧水は多くのアルコールを含んでいるため、適度な冷たさがあり、サッパリとした使用感です。余分な皮脂を抑えて化粧崩れやテカリを防ぐ役割があります。乾燥しやすい部位を避けて、皮脂の多いTゾーンの部分使いがおすすめです。

収れん化粧水には、皮脂抑制や引き締め効果の他にも、角層に水分と保湿成分を補う役割があります。化粧品を上手に活用して、肌の水分と油分をバランスよく保ちましょう。

4. 部位ごとに合わせたケアをする

皮脂の多い部位はクリーム等を薄くつけ、乾燥しやすい部位は重ね塗りするなど、部位ごとに合ったお手入れをしましょう。

部位ごとに異なる肌の状態に同じケアをしていては、顔がテカリやすくなったり、カサついたりする原因になります。

脂性肌や混合肌の場合は、上記で述べた収れん化粧水を活用して、肌のモイスチャーバランスを整えましょう。乾燥が気になる部位には、保湿成分を配合した乳液やクリームも忘れずにつけてください。

5. 肌の状態に合わせて乳液やクリームで油分を補う

朝は化粧水→美容液→乳液、夜はクリームをプラスして、肌に足りない油分を補給しましょう。テカテカ肌だからと、化粧水だけで済ますのはNGです。

肌表面はベタベタしていても、気づかないうちに肌内部は潤い不足になっている可能性もあります。

テカリやすいTゾーンは薄めに塗り、乾燥しやすい部位にはしっかりと油分を補いましょう。ニキビができやすい場合には、油分の少ないノンコメドジェニック化粧品を使用してください。

テカテカ肌を抑えるメイクのコツ3個

では、午後になってもメイク仕立てのような肌をキープするために、テカテカ肌を抑えるメイクのコツを見ていきましょう。余分な皮脂を上手に抑えることで、化粧直しの時間を有効活用できます。

1. 皮脂を抑制する化粧下地でベースを整える

まずは皮脂抑制効果のある化粧下地で、テカテカしにくい肌のベースを作りましょう。化粧下地は、化粧崩れを防ぐのに最も重要なメイクアップ化粧品です。キメや毛穴をカバーして、メイクののりや持ちがアップします。

テカリやすい部位には、部分用のオイルコントロールタイプの化粧下地を使用しましょう。乾燥肌には、エモリエント成分を配合したみずみずしい使い心地のものがおすすめです。

また、乾燥や毛穴トラブルを防ぐために、UVカット効果のある化粧下地を使用してください。化粧下地で皮脂と水分のバランスを整えて、日中でも崩れない潤ツヤ肌をキープしましょう。

2. 季節に合わせて最適なファンデーションを使う

オールシーズンを通して、いつも同じファンデーションを使っていませんか。ファンデーションは、季節ごとに合わせた保湿成分や使用感を調整して作られています。

夏は皮脂を抑制するサッパリした使用感のものが主流です。反対に冬は乾燥から肌を守るために、保湿力に優れたファンデーションが販売されています。季節に合ったファンデーションを選び、自分の肌に合うものを使用しましょう。

また、メイクが崩れるからと、化粧直しの際にファンデーションを何度も塗り直すのは良くありません。ファンデーションの厚塗りは乾燥や毛穴詰まり、メイクヨレなどの原因になります。サラッとした美肌を保つためにも、ナチュラルメイクを心掛けましょう。

3. コントロールパウダーで仕上げる

最後の仕上げは、ルースパウダーでファンデーションをより定着させて、テカリや化粧崩れを防ぎましょう。肌への密着性を高めたいときは、最後に優しくハンドプレスで整えます。

ツヤのある質感に仕上げたいときは、パールを配合したものを使うと良いでしょう。ブラシでクルクルとなじませながら払うと、透明感のある肌に仕上がります。

目に粉が入らないように、十分に注意してください。皮脂の多いTゾーンは丁寧になじませて、乾燥する部位には薄くつけるのが大切なポイントです。朝のメイクには粉末状のルースパウダーを使い、化粧直しには携帯に便利なプレストパウダーが活躍します。

まとめ

今回は、朝の顔がテカテカになる原因と対策、洗顔方法やスキンケア方法を解説しました。肌質や部位、季節によって必要なケアは異なりますが、こまめにお手入れすることで朝でもテカリにくい肌へ導けます。

また、食事のバランスを整えて規則正しい生活を送り、肌のターンオーバーを整えることが美肌への近道です。

さまざまな種類の食材を摂り、きちんと睡眠をとることで、肌に必要な栄養を効率よく吸収できます。対策やテカテカ肌を抑えるメイクのコツを参考に、化粧崩れしにくいツヤ肌を目指しましょう。