監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

見るからに柔らかくて思わず触れたくなるようなモチモチ肌。なれるものならそのような肌を手に入れて、魅力的な女性を目指したいと思いますよね。モチモチ肌は急に手に入るものではなく、日々の努力の積み重ねで実現するもの。

モチモチ肌を目指すためのスキンケアや生活習慣のポイントを知り、理想の肌を手に入れましょう。

モチモチ肌の意味とは?

まず、「肌がもちもち」とはどのような状態かをおさらいしましょう。モチモチ肌は明確な定義のある美容用語ではありませんが、おおむねは、水分・油分のバランスが整い、なめらかでハリのある肌を意味します。

潤いがなくてカサカサしている状態や毛穴トラブルが目立つ状態、血色が悪くてツヤのない状態は、モチモチ肌とはいえません。生まれたばかりの赤ちゃんのように美しく、健康的な状態がモチモチ肌です。

赤ちゃんはまったくメイクをしていないにも関わらず健康的で美しく、見る人に「触ってみたい」という感情を抱かせますよね。モチモチ肌には男女問わず多くの人を引きつける、とても不思議な魅力があります。

モチモチ肌の特徴5個

次に、モチモチ肌の特徴をもう少し深堀して見ていきます。モチモチ肌の特徴をひとことでまとめると、美肌の条件「うなはだけつ」が備わっていることです。以下では「うなはだけつ」のそれぞれについて、概要を説明します。

1. 「う」:潤い

「うなはだけつ」の「う」は、潤いです。健康的な肌の水分量は20%〜30%といわれます。紫外線ダメージの蓄積や加齢の影響によってバリア機能が低下し、水分不足を起こした肌は、「潤いがある」とはいえません。

バリア機能の低下した肌はかさつきが目立つばかりか、外部刺激の影響も受けやすくなってしまいます。紫外線や摩擦などによるダメージを蓄積した肌は余計にかさつき、ごわつきが起こりやすく、モチモチ肌を遠のかせる悪循環に陥りがちです。

日々のスキンケアによってバリア機能を補完し、自ら潤う力を取り戻すことで、モチモチ肌を作りましょう。

2. 「な」:滑らかさ

「うなはだけつ」の「な」は、滑らかさです。モチモチ肌は肌表面に凹凸が目立つことなく、スベスベした手触りです。

ターンオーバー周期の乱れによって古い角質が滞留し、ざらつく肌は、モチモチ肌といえません。過剰な皮脂が分泌されて、毛穴の開きや詰まりの目立つ肌も同様です。

正しいスキンケアによってターンオーバー周期の乱れを解消すること・皮脂量を適正水準にコントロールすることが、モチモチ肌を作ることに貢献します。

3. 「は」「だ」:ハリ・弾力

「うなはだけつ」の「は」はハリ、「だ」は「弾力」です。ハリ・弾力があって若々しい状態であることも、モチモチ肌の条件に含まれます。肌のハリ・弾力を維持してくれる重要な要素が、コラーゲンやエラスチンです。

加齢の影響や紫外線ダメージの蓄積などによってコラーゲン・エラスチンが不足すると肌の土台が崩れてしまい、ハリ・弾力が失われて、モチモチ肌が遠のきます。

4. 「け」:血色

「うなはだけつ」の「け」は、血色です。モチモチ肌は透明感があって血色が良く、肌のくすみが目立ちません。

ほのかにピンク色を帯びていて、活き活きとした表情に見えることも特徴です。血色の悪さは、肌を健康に維持するための酸素や栄養の供給がスムーズに進んでいないことを示します。

顔のリンパマッサージや適度な運動習慣によって血行を促し、酸素や栄養の供給をスムーズにすることで、血色の悪さを解消しましょう。

5. 「つ」:ツヤ

「うなはだけつ」の「つ」は、肌のツヤです。モチモチ肌は、内側から光りを放っているかのような自然な光沢を帯びています。

肌のツヤはメイクの工夫によって人工的に作ることもできますが、すっぴんでも美しく、魅力的な状態が理想ですよね。モチモチ肌を目指すことで自然なツヤが手に入り、メイクしていないときでも若々しく、理想の自分でいられます。

肌をもちもちにする方法3個[スキンケア]

ここからは、肌をもちもちにするための具体的な対策を紹介します。まずは、スキンケア方法の見直しによって肌をもちもちにする方法を見ていきましょう。

1. 肌質に合うクレンジングを使用する

肌質に合わないクレンジングを使用すると肌に負担をかけやすく、モチモチ肌が遠のきます。自分自身の肌質を正しく把握し、肌に負担をかけにくいクレンジングを使用しましょう。

◎肌質別のおすすめクレンジング

乾燥肌・水分、油分ともに不足していて、かさつきを感じやすい肌質
・クレンジングクリームやミルククレンジングなど適度な油性成分を含み、柔らかいテクスチャーの種類がおすすめ
脂性肌・肌全体がしっとりしていて、テカリやベタつきが出やすい肌質
・クレンジングオイルやクレンジングバームなど洗浄力が高く、毛穴の汚れも落とせる種類がおすすめ
混合肌・Tゾーンはテカリやベタつきが気になるのに頬や目元は乾燥するなど、部位によって状態の異なる肌質
・ミルククレンジングなど適度な油性成分を含む種類、クレンジングバームなどしっとりと洗い上がる種類がおすすめ

なお、適切なクレンジングの種類はメイクの濃さによっても変わってきます。上記の表の内容をベースとしてその日のメイクの濃さにも合わせ、使用するクレンジングを決めてください。

濃いアイメイクをした日には、目元のメイクは専用のクレンジングで落とすなど、スポット用のアイテムを併用する方法もおすすめです。常に手元に複数種類のクレンジングを用意しておき、状況に応じたものを使用するとよいでしょう。

2. 肌に負担をかけにくい方法で洗顔する

洗顔の目的は、肌に残った過剰な皮脂や古い角質を洗い流すことにあります。正しい洗顔方法を改めて見直し、肌に負担をかけにくい方法で、不要な汚れを落としましょう。

◎肌に負担をかけにくい洗顔手順
【1】手を逆さにしても落ちないくらい濃密な泡を作る
【2】皮脂分泌の多い部位に泡を乗せる
【3】肌が動かないくらいの力加減で、優しく洗う
【4】目元や口元をより優しい力加減で洗う
【5】30℃〜34℃程度のぬるま湯で十分にすすぐ

お風呂の中で洗顔する方法やシャワーですすぐ方法は、適切な洗顔とはいえません。正しい洗顔手順を覚えて、日々の習慣として継続しましょう。

3. 化粧水・乳液・クリームで保湿する

化粧水・乳液・クリームなどの基礎化粧品には、自ら潤う力の損なわれた肌に水分・油分を補って、バリア機能を強化するねらいがあります。それぞれの基礎化粧品の役割を把握し、正しい順序で保湿しましょう。

化粧水・主に水分を補給して、乾燥した肌に潤いを与える基礎化粧品
・メーカー指定の量を最低基準として、十分に潤い補給することが大切
乳液・化粧水よりも油性成分の配合量が多く、潤いを持続させる働きを持つ基礎化粧品
・脂性肌や混合肌の人は塗る量を減らすもしくは、さっぱりとした質感の乳液を使用する
クリーム・多くの油性成分と保湿効果の高い美容成分を含む基礎化粧品
・目元や口元など乾燥をひどく感じる部位を中心に、指先で優しく押し込むように塗る
・ハリや弾力不足を感じる場合はエイジングケア用のクリームを使用し、コラーゲンやエラスチンを補うこともおすすめ

いずれの基礎化粧品も「量を多く使用するほどモチモチ肌に近づく」というものではありません。肌の状態に応じて塗る量や塗り方を調整し、気になるトラブルを解消しましょう。

肌をもちもちにする方法5個[食べ物]

肌をもちもちにするためには、美肌作りに役立つ食べ物を意識的に摂取して、ニキビや毛穴トラブルを防ぐことも大切です。たとえば以下の食べ物は美肌作りに役立つ栄養素を豊富に含み、モチモチ肌を後押しします。

1. 魚・肉

肌を作る際の原料となる、タンパク質が入っています。脂質や糖質の代謝を助けるビタミンB2、コラーゲンの合成を助けるビタミンCなども含まれますから、毎日の食事の中でバランスよく摂取しましょう。

ただし、脂質の多い肉を食べ過ぎると、皮脂量が必要以上に増えてしまうケースもあります。ニキビや毛穴トラブルが気になるときにはヒレ肉など、脂質の少ない肉もしくは魚を選択しましょう。

2. 大豆食品

タンパク質とビタミンB1、ビタミンEなどさまざまな栄養素がバランスよく入っています。女性ホルモンとよく似た働きをしてくれるイソフラボンも入っていて、ホルモンバランスの乱れによる肌トラブルの気になる世代はとくに、意識的に食べることがおすすめです。

ただし、肉や魚を含むメニューの日に豆腐や納豆も食べると、タンパク質のとりすぎにつながるケースがあります。活動量や年齢からタンパク質の必要量を逆算し、適量を食べてください。

3. 緑黄色野菜

美肌作りに欠かせないビタミンAやビタミンC、ビタミンB2やビタミンB6が入っています。ビタミンAは肌の新陳代謝を促してトラブルの修復を助けてくれる栄養素です。

ビタミンB2はやビタミンB6タンパク質をエネルギーに変える際に欠かせない栄養素にあたります。緑黄色野菜を効率的に摂取するためのポイントは油を使用し、加熱して食べることです。

生野菜で一日の目標摂取量を食べることは大変ですよね。加熱してかさを減らした状態であれば、一日の目標摂取量を無理なく食べることができます。

4. ナッツ類

アーモンドやカシューナッツには人間の皮脂に含まれるオレイン酸が入っています。アーモンドは活性酸素を除去する働きがあるビタミンEを豊富に含むナッツにもあたり、エイジングトラブルが気になる人におすすめの食べ物です。

クルミには、オメガ3脂肪酸の一種であるαリノレン酸が入っていて、血液をサラサラにして、くすみを解消することに貢献します。

マカデミアナッツには肌のハリ・つやをもたらすともいわれるパルミトレイン酸が入っていて、肌をもちもちにする手助けをしてくれます。

5. 発酵食品

善玉菌のバランスが崩れて腸内環境が悪化すると過剰な皮脂が増えてニキビができたり、乾燥やくすみなどのトラブルが目立ったりするケースがあります。そのため、モチモチ肌を作るためには、発酵食品を食べて腸内環境を整えることが大切です。

具体的には、ヨーグルトやチーズ、キムチなどが発酵食品に含まれます。発酵食品の種類によって含まれる菌が異なりますから、さまざまなものを日々の食事に取り入れて、モチモチ肌を作りましょう。

肌をもちもちにする方法2個[生活習慣]

最後に、肌をもちもちにするための生活習慣を紹介します。モチモチ肌の人がやらないこと・やっていることを理解して、生活習慣の見直しからきれいな肌を目指してください。

1. 十分な睡眠時間を確保する

睡眠中は、肌の新陳代謝を促して紫外線などによるダメージを修復する「成長ホルモン」が分泌されます。

十分な睡眠時間を確保し、寝入りばなからぐっすり眠って成長ホルモンの働きを助けることが、モチモチ肌を作るコツです。寝入りばなからぐっすり眠るためには、以下のような行動を控えましょう。

・寝る前に筋トレやジョギングなど激しい運動を行う
・寝る直前までスマホやPCの光りを浴びる
・夕食後にコーヒーやエナジードリンクなどカフェイン入の飲み物を飲む
・ベッドの中で考え事する

寝る直前までスマホやPCの光りを浴びることは、成長ホルモンの原料である「メラトニン」の分泌を妨げます。メラトニンは自然な眠りを誘発するホルモンにもあたりますから、ベッドに入ってすぐ熟睡するためには、寝る直前に強い光りを浴びることは避けてください。

メラトニンの分泌を増やすためには、日中に日光を浴びたりリズム運動によってメラトニンの原料である「セロトニン」を分泌させたりする方法が検討されます。

成長ホルモン・メラトニン・セロトニンをしっかり分泌させることで熟睡し、寝ている間にモチモチ肌を作りましょう。

2. 適度な運動習慣を作る

適度な運動は肌の新陳代謝を促して、血色の良い肌を作ることに貢献します。自分自身の体力レベルに応じた無理のない負荷の運動を、日々の習慣として続けてください。「そうはいっても、なかなか運動が続かない」という人は、以下のような方法を試してみてはいかがでしょうか。

・万歩計やスマホアプリで、日々の歩数を計測する
・カレンダーやスケジュール帳に運動記録をつける
・友人や家族を誘って、スポーツサークルに入る

日々の歩数を計測することは、運動のモチベーションを高めるための有効な手段です。「毎日8,000歩は歩く」など自分なりの目標を決めて、運動習慣をつけてください。

運動が苦手な人は、毎日継続しなくても構いません。「週に2回〜3回は1万歩以上歩く」など無理のないレベルの目標を決めて、少しずつ運動量を増やします。

まとめ

この記事では、モチモチ肌の条件と肌をもちもちにする方法を紹介しました。潤いと滑らかさ、ハリ・弾力・血色とツヤの備わったモチモチ肌を目指すためには、スキンケアや食生活、生活習慣の見直しが不可欠です。この記事で紹介した内容を参考に毎日の習慣を見直して、理想の自分を目指してください。