監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

モデルさんのような滑らかな美肌に憧れるものの、ファンデのノリが今ひとつ。そのような悩みを抱えて、対処法を探す人は多くいます。ファンデのノリが悪いとメイク全体が理想通りに仕上がらず、憂鬱な気持ちになりますよね。

この記事では、ファンデーションのノリが悪い原因と対処法を解説します。今すぐに何とかしたい悩みに対応するための応急処置方法も知り、理想の肌を目指しましょう。

ファンデーションのノリが悪い原因8個

まず、ファンデーションのノリが悪いときに疑いたい原因を紹介します。以下のうちのどれにあてはまるかを考えつつ、ひと通りに目を通してください。

1. 古い角質が蓄積している

まずは、古い角質の蓄積です。古い角質の蓄積した肌は表面に凹凸が見られますので、ファンデーションがうまくなじまず、ノリが悪く感じがちです。

古い角質が滞留したままでは朝の保湿がスムーズに進まず、保湿不足によるファンデーションのノリの悪さを生じさせることもあります。定期的な角質ケアによって凹凸を解消し、滑らかな美肌を実現しましょう。

2. 朝の保湿が不十分

朝の保湿が不足したままベースメイクを始めることでも、ファンデーションのノリが悪くなります。たとえば泥だんごを作る際、乾いた土の表面にサラサラの砂をまぶそうとしても、うまく密着しませんよね。

ファンデーションにしても同じことです。洗顔によってきれいに汚れを落とした後に化粧水を十分になじませ、乳液やクリームで仕上げることで、ベースメイクの下準備を行ってください。

3. スキンケア後すぐにベースメイクを始めている

朝の保湿を終えた後すぐベースメイクを始めると、化粧水や乳液・クリームと化粧下地が混ざってしまい、密着しにくく感じます。

化粧下地がしっかり密着していないと上に乗せるファンデーションもうまくなじまず、滑らかな質感には見えません。

4. 顔の産毛を処理していない

多くの女性の顔には、ぱっと見では分からない程度の産毛が生えています。産毛の多さは人によって異なりますが、ホルモンバランスの乱れなどの影響で一時的に濃くなるケースもあって、ファンデーションのノリに影響を与えることがあるのです。

ただし、カミソリで顔の産毛を処理することは逆効果となる可能性がありますので、注意しましょう。カミソリで産毛を処理する際に肌も一緒に削ってしまって、小さな傷を作ってしまうことがあるためです。

5. ファンデーション選びが誤っている

ファンデーションとひと口にいっても、リキッドやパウダー、クッションファンデまで、さまざまな種類があります。

肌質に合わないファンデーションを使用するとなじみが悪く感じたり、すぐに崩れてしまったり。理想通りの仕上がりを実現することが難しく、メイクの持ちにも影響します。

6. パフやスポンジが汚れている

次に、パフやスポンジの汚れです。何日間も同じパフ・スポンジを使用すると、表面に残った汚れが肌にうつってしまい、ヨレやムラを引き起こすことがあります。

さらに、汚れたパフやスポンジの使用を続けることは、ニキビや肌荒れを招く原因です。荒れた肌にはファンデがうまくなじまず、「ノリが悪い」と感じます。

7. 化粧下地を使っていない

化粧下地には、ファンデーションと肌との隙間を埋めて、密着力を高める働きがあります。肌の色ムラを調整してファンデーションの厚塗りを防いだり毛穴やシミをカバーしたりする働きもありますので、忘れずに使用しましょう。

8. ファンデーションの塗り方が間違っている

最後に、ファンデーションの塗り方の誤りです。リキッドファンデーションを指先で叩き込むように塗ったり、パウダーファンデーションを肌が動くほど強い力で塗り籠んだり。誤った塗り方を行っても、美しく仕上がりません。

正しいファンデーションの塗り方は、使用するアイテムによって異なります。ファンデーションの塗り方を今一度見直し、適切な方法に切り替えることで、滑らかな肌を作ってください。

ファンデのノリが悪い時の応急処置

「ファンデのノリが悪い」と感じたときにおすすめの応急処置は、朝のスキンケア方法を変えることです。たとえば、以下のような対策を取ることで、ファンデのノリを改善しましょう。

導入美容液(ブースター)を使用する

PPGや5/3グリセリンなど浸透サポート成分の含まれる導入美容液(ブースター)は、化粧水の浸透を促す働きが期待されます。

このような商品を化粧水を塗る前に使用することにより保湿力を高めてあげると、肌がしっとり落ち着いて、ファンデのノリをよくすることが可能です。

コットンパックを行う

コットンパックは、普段から使用している化粧水を活用し、重点的に潤い補充するための有効な手段です。

化粧水をたっぷり含ませたコットンを顔に乗せ、5分程度パックしましょう。コットンが乾く前に顔から外し、普段通りに乳液・クリームをなじませてから、ベースメイクを始めてください。

ファンデのノリが悪い時の改善・対処法7個

ノリの悪さを根本的に改善するためには、スキンケア方法を変えたり化粧品選びを見直したりする方法が検討されます。以下のような対策の中から原因に合うものを選択し、日々の習慣として続けましょう。

1. 定期的な角質ケアで肌の凹凸を解消する

古い角質の蓄積によってファンデのノリが悪い場合は、定期的な角質ケアを試してください。角質ケアアイテムには、ピーリングや酵素洗顔、スクラブ、炭酸洗顔などの種類があります。

ピーリングBHAやAHAなど酸の力で古い角質、新しい細胞の結合を緩めて、剥がしとるタイプの商品。
酵素洗顔タンパク質分解酵素や皮脂分解酵素の力で古い角質、皮脂を分解し、落としやすい状態に変えてから洗い流すタイプの商品。
スクラブ砂糖や塩、こんにゃくなどのスクラブ粒子が含まれた洗顔料を使用し、古い角質をこすり落とすタイプの商品。
炭酸洗顔炭酸成分によって毛穴に詰まった汚れを浮かし、取り去るタイプの洗顔料。炭酸泡が顔の血流を促して、くすみを解消する働きも期待される。

特定の部位のみファンデーションのノリの悪さが気になる人は、顔全体のお手入れを行わなくても構いません。「鼻の周りのみ酵素洗顔を実践する」など肌の状態に応じた方法で、集中ケアを試してください。

また、頻繁な角質ケアは、ターンオーバー周期をかえって乱れさせて、ファンデーションのノリを悪くする原因です。角質ケアアイテムごとに指定された頻度を上限として、肌に合う使い方を見極めてください。

2. 適切な化粧下地を使用する

化粧下地を使っていないことが原因のノリの悪さを改善するための対策は単純です。気になるトラブルに応じた化粧下地を使用して、ファンデのノリを改善します。肌の色を補整してくれる化粧下地にはくすみやシミ、ニキビ跡をカバーして、ファンデの厚塗りを防ぐ働きが期待されます。

紫外線対策を行うためにはUVカット効果付きの化粧下地・毛穴をカバーするためには毛穴を埋める働きがある化粧下地といったように、自分自身の気になるトラブルに応じたものを選んでください。

いずれの化粧下地を使用する場合も基本的には、顔全体にムラなく伸ばす方法をおすすめします。

◎化粧下地の塗り方

【1】額、両頬、鼻、顎の5点に置く
【2】顔の内側から外側に向かって、薄く伸ばす

毛穴カバー下地のように部分的に使用する化粧下地だけは、適量を指にとり、トラブルの気になるところに薄く伸ばすとよいでしょう。

3. ファンデーション選びを見直す

自分に合うファンデーションは、肌質によって異なります。ファンデーションの種類ごとの特徴を正しく把握し、自分に合うものを日々のメイクに活用しましょう。肌質別のおすすめファンデーションは、以下の表の通りです。

脂性肌量を調整しやすく、テカリの出にくいパウダーファンデがおすすめ
混合肌保湿力の高いリキッドファンデとパウダーファンデの合わせ使いがおすすめ
乾燥肌保湿力の高いクッションファンデやリキッドファンデがおすすめ

なお、化粧下地とファンデーションの相性によってメイクのノリが悪くなるケースもあります。化粧下地とのミスマッチが疑われる場合は同じメーカー・ブランドの商品をシリーズ使いする方法を試してください。

4. ファンデーションの塗り方を見直す

肌質に合うファンデーションを使用しているにも関わらず「ノリが悪い」と感じる場合は、塗り方を見直してください。以下では、リキッド・パウダー・クッションファンデの基本的な塗り方を紹介します。

◎リキッドファンデーションの塗り方

【1】手の甲に適量を出して、額・両頬・顎の4点に置く。
【2】顔の内側から外側への順番で、薄く広げる。
【3】中指・薬指を使って、上まぶたに広げる。
【4】指の腹で軽くたたくようにして、下まぶたに塗る。
【5】指に残ったファンデーションを使用し、鼻を仕上げる。

◎パウダーファンデーションの塗り方

【1】清潔なパフの半分にファンデを取る。
【2】手の甲で軽く押さえて、ファンデの量を調節する。
【3】頬や額など面積の広い部位から順番に、ファンデを伸ばす。
【4】パフに残ったファンデで、目元や口元を仕上げる。

◎クッションファンデーションの塗り方

【1】パフの3分の1〜半分程度まで、ファンデをつける。
【2】顔の中心から外側に向かって、軽くたたくように広げる。
【3】パフに残ったファンデを鼻の周りや目の周りに塗る。

いずれのファンデーションを使用する場合も、厚塗りは禁じ手です。あくまで薄く、適量を伸ばすことを意識して、ファンデーションを塗ってください。

5. フェイスパウダーで仕上げる

ファンデーションを塗った後にフェイスパウダーをはたくことも、理想の質感に仕上げるための大切なポイントです。

フェイスパウダーには、プレストパウダー・ルースパウダーの2種類があります。自分自身の目標とする仕上がりに合うものを、正しい方法で使用しましょう。

プレストパウダーパウダーを押し固めた商品で、きちんとした雰囲気に仕上がる。
ルースパウダー粉おしろいともいわれるサラサラとしたパウダー。薄付きで、自然な印象に仕上がる。

フェイスパウダーは、ファンデの持ちをよくして、付けたての質感を長続きさせる働きも担います。「つけたばかりは良くても時間が経つとすぐファンデーションが崩れてしまう」という人はぜひ、フェイスパウダーを活用しましょう。

6. パフやスポンジを洗う

パフやスポンジは1週間に1回、クレンジングや中性洗剤で洗ってください。洗面器にぬるま湯を溜めてクレンジング・中性洗剤を少量入れ、パフやスポンジをもみ洗いすると、しみ込んだ汚れが落ちます。汚れを落とした後は流水でよくすすぎ、水気を切って乾燥させてから使ってください。

メンテナンスを面倒に感じる人には使い捨てのパフ、スポンジを活用する方法がおすすめです。使い捨てのパフ、スポンジは適度な頻度で交換し、いつでも清潔なものを使ってください。

7. 保湿後にティッシュオフする

朝の保湿を終えてからベースメイクを始めるまでには、5分〜10分程度置くことをおすすめします。どうしてもすぐベースメイクを始めたいときには、顔全体を軽くティッシュで押さえ、余計な水分・油分を取り除き、化粧下地をなじませましょう。

ティッシュで強く押さえることは、肌の潤いを維持するために必要な油分まで取り去ってしまう原因です。余計な力をかけることやゴシゴシこする方法は避け、あくまで軽い力で、ティッシュオフしてください。

まとめ

「ファンデのノリが悪い」と感じたときに疑いたい原因と応急処置方法、改善対策を解説しました。ベースメイクをきれいに仕上げることは、見た目年齢を下げるための重要な要素です。この記事の内容を参考に理想の質感の肌を作り、いつまでも若々しく、周囲のうらやむきれいな見た目を維持してください。