監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

夜のスキンケアの順番、自己流になっていないでしょうか?多くの女性がなんとなく良さそうという順番でスキンケアをしています。

しかし、夜のスキンケアはキレイな肌を保つためにポイントをおさえた効率の良い順番で行うことが大切です。

スキンケアには効果を引き出すための順番と注意するべきポイントがいくつかあります。もしかするとスキンケアの順番を整えるだけで、肌質が変わるかもしれません。

今回は夜のスキンケアについて解説していきます。夜のスキンケアの役割や順番をひとつずつご紹介するので、日頃のスキンケアをワンランクアップさせるための参考にしてください。

夜のスキンケアの役割

夜のスキンケアの役割は3つです。

・メイクや汚れを落とす
・うるおいを補給する
・日中のダメージをケアする

まずはメイクや日中に付着した空気中の汚れを落とすクレンジングと洗顔です。後に行うスキンケアの効果が十分に引き出せるように、夜のスキンケアの最初に行います。

肌の表面を綺麗にした後は、化粧水や乳液でうるおい補給です。洗顔後は水分が蒸発しやすく、顔のうるおいまで失われやすい状態になっています。手早く保湿をすることで顔の水分を守ることが大切です。うるおいたっぷりの肌で1日を終えることで、寝ている間のダメージ修復が速やかに行われ、健やかな肌を維持しやすくなります。

ダメージケアに役立つ美容液やパックは夜に使います。眠る前に1日のダメージを修復できるようにケアすることが、いくつになっても美肌でいるためのポイントです。肌のコンディションに合わせたダメージケアが、将来の肌のために価値があるスキンケアになります。

朝と夜のスキンケアの違い

朝のスキンケアの主な目的は日中のダメージから肌を守ることです。夜のスキンケアも同じように、洗顔や保湿を行いますが役割が少し異なります。

朝のスキンケアで落とす汚れは、汗や皮脂、角質など寝ている間に自然に出てくるタンパク汚れです。クレンジングよりも泡洗顔が推奨されます。

また朝のうるおい補給は、肌のバリア機能を高め、メイクのノリをよくするためのものです。角質層に水分をムラなく浸透させ、ベースメイクがよれないようにさっぱりと仕上がるものがいいでしょう。

そして忘れてはいけない紫外線カット。肌の老化を促進する紫外線は、少しの外出でも必ず予防することをおすすめします。

一方夜のスキンケアは、メイクなどの油汚れを落とすためにオイル成分を使ったクレンジングを使うことが推奨されます。紫外線をカットする必要はありませんが、睡眠中のダメージ修復をサポートする水分・油分・栄養はたっぷり補給するのがおすすめです。

夜のスキンケアの順番

夜のスキンケアの基本の順番をご紹介します。

ステップ1:クレンジング

夜のスキンケアは、日中の汚れを落とすところからです。まずはクレンジングで丁寧にメイクや余分な皮脂を落とします。

メイク汚れはオイル成分が配合されたクレンジングによくなじみます。肌表面に付着したチリや汚れも一緒に落とせるので、クレンジングは外から帰った後、一番最初に行うようにしましょう。

ステップ2:洗顔

クレンジングをした後は洗顔です。汗や古くなった角質を洗い流すようにしましょう。洗い残しやクレンジング剤のすすぎ残しまでしっかり洗い落とします。

顔についた水を拭き取る時はタオルで擦らず、おしあてて水分を染み込ませるように拭いていきましょう。

クレンジングも洗顔もどちらも肌を摩擦しないように注意が必要です。指先に力が入らないように注意してできるだけ擦らないように汚れを落とします。

ステップ3:化粧水

クレンジングと洗顔をした後の肌は、とても無防備で乾燥しやすい状態です。可能な限り素早く化粧水などで保湿する必要があります。肌を擦って広げるのではなく、手のひらを移動させながら押し込むようになじませましょう。

ステップ4:美容液

化粧水で水分を補給した後に美容液を使います。
化粧水で角層に水分を満たしたあとに美容液を使うことで、美容成分が広がり角質層の奥まで浸透させやすくなります。

ステップ5:乳液・クリーム

最後に乳液やクリームで、補給した水分や栄養が蒸発しないようにフタをします。

お風呂上がりのスキンケアの順番

◯化粧水
お風呂上がりは肌の表面にたくさん水分が付着しています。肌に浸透していない水分が蒸発する時にうるおいまで持っていってしまうため、肌はとても乾燥しやすい状態です。

できるだけすぐに水分を補うために化粧水を塗り広げるようにしましょう。スプレータイプの化粧水を使うと手早く顔全体に水分を行き渡らせることができるのでおすすめです。

お風呂から上がった後すぐのうるおい補給の後、時間をとることができるならば、改めてじっくり化粧水を角質層に浸透させます。お風呂の蒸気で緩んだ肌は水分を吸収しやすく、重ね塗りも効果的です。手のひらに広げた化粧水を顔全面になじませましょう。

◯美容液
美容液を塗る順番は、基本的に「化粧水の後・乳液の前」です。角質層がしっとりうるおっていると美容液の成分が行き渡りやすくなり、角質層に美容成分を浸透させてから乳液でフタをすることで美容液の効果を最大限引き出すことができるためです。

しかし、アイテムによっては化粧水の前に使うことを推奨しているものもあります。その場合は使い方をよく読んで指定されている順番通りに使うと良いでしょう。

◯乳液・クリーム
スキンケアの仕上げは、うるおいや美容成分をしっかり閉じ込めておく乳液やクリームです。乳液はムラなく塗ることを意識しましょう。

特に目の周りや小鼻は細かい凹凸になっているので、塗り残しやすいところです。肌の上に一枚の膜を作るイメージをして、指先をうまく使い丁寧に塗りましょう。

パックやオイルをするならどの順番がいい?

パックをする時はクレンジングや洗顔で汚れを落とした後、化粧水を塗ってから行います。

パックを顔につける時間は、必ずアイテムごとに指定されている使用時間以内にしましょう。目安の時間を超えて顔にのせていると、美容液が蒸発する時に肌の水分まで失われてしまいます。

パックをした後は、再度化粧水で水分を押さえ込み、しっかり定着したと感じたら乳液を塗ってフタをします。

オイルは基本的にスキンケアの一番最後に膜を作るために使われますが、アイテムによっては化粧水の前にブースターとして使えるオイルもあります。

ブースターオイルはアルガンオイルやオリーブオイルなどの水となじみやすいオイルが使われているアイテムです。ブースターオイルを洗顔後に使うと、洗い上がりの肌表面の水が蒸発する時に起こる乾燥を防ぎ、そのあとに使う親油性の美容成分が浸透しやすくなります。

角質層にはもともと皮脂が存在し、ある程度油分があることで健やかな状態を保つことができます。

しかし加齢や肌が乾燥した状態が続いていると、皮脂が足りない状態になってしまいます。皮脂が足りない皮膚に水分を補給してもうまくキャッチできず、保水することができません。

自分の顔に皮脂が足りないと感じる方はブースターオイルの導入もおすすめです。サラッとしたオイルが多いので洗顔後にもつけやすいでしょう。

夜のスキンケアにかける時間

スキンケアにかけるべき時間を「時間があるとき」「忙しいとき」に分けてご紹介します。

時間があるとき

時間があるときのスキンケアは15分が目安です。
クレンジングと洗顔で約5分、化粧水と乳液で約10分かけましょう。

洗う時間の目安はクレンジング剤や洗顔料を肌にのせてから1分程度がトラブルにつながりにくく、おすすめです。化粧水は顔全体になじませた後1、2分時間をおいて重ねづけをします。目安は3回です。

美容液などのスペシャルケアを加えるともっと贅沢に時間をかけることができます。パックはアイテムの目安時間を守って行いましょう。

忙しいとき

忙しくても必ず行いたいケアは汚れを落とすことと、うるおいの蒸発を防ぐことです。

スキンケアだけであれば5分ほどが目安になります。

汚れを落とすためには、忙しくてもクレンジングは30秒から1分はかけて丁寧に行うのがおすすめです。化粧水、乳液は顔全体に塗り広げて保湿完了とします。

夜のスキンケアの注意点5個

夜のスキンケアの順番をご紹介してきましたが、ここで注意点を5個お伝えします。毎日のスキンケアを間違った方法で行なってしまうと、肌に蓄積されるダメージは膨大なものになります。正しいスキンケアをするためにもぜひ参考にしてください。

1. クレンジング剤や洗顔料を長い時間肌につけない

夜のスキンケアでは汚れを落とすことがとても大切ですが、長時間かければいいというものではありません。クレンジングや洗顔に時間をかけすぎてしまうと、肌に必要な皮脂や成分まで落としてしまうことがあります。

クレンジング剤や洗顔料は、長くても1分以内に洗い流すようにしましょう。汚れが落ちる目安は30秒以上なので、30秒から1分の間で手早く顔全体を洗います。

肌に残さないようにしっかりすすぐことも大切です。ぬるぬるとした感じがなくなった後、追加で3~5回はすすぐようにしましょう。

2. 水温が高すぎるお湯で洗わない

クレンジングや洗顔を洗い流す時の水の温度には注意が必要です。あまり高い温度だと皮脂が溶け出してしまうため、乾燥が促進される可能性があります。痒みの原因にもなるので気を付けましょう。

おすすめの水温は体温と近い36度です。触ったときに温かいと感じる温度は肌にとっては高すぎるかもしれません。体温と同じくらいの水温は触ると少しぬるいくらいです。手間はかかりますが、ちょうどいい水温に調整して洗い流すようにしましょう。

3. 急いでいても擦らない

睡眠時間を確保するために手早くスキンケアを済ませることがあるかもしれません。そのような時も肌を擦らないようにすることは意識して行いましょう。

摩擦のダメージは表皮を薄くし、バリア機能を弱めてしまいます。汚れを落とすときや保湿をするとき、顔についた水分を拭き取るときも極力肌を擦る動きをしないように心がけましょう。

4. 使用方法を守る

基本的なスキンケアの順番をご紹介しました。しかしアイテムによっては推奨される順番が異なることがあります。その場合はアイテムに指定されている通りに使うようにしましょう。

アイテムに記載されていることは、メーカーが一番効果のある使い方を考えて指定していることです。スキンケアアイテムの効果を無駄にしないためにも使用方法は必ず守りましょう。

5. 用量を守って使う

クレンジングや洗顔、保湿アイテムも全て用量を守って使うことが効果を出すために大切です。コスパを気にして少なくしてしまうと、思ったような効果がでないことがあります。

また量が少ないと指先が肌を擦ってしまう原因にもなります。お肌を守るためにもアイテムによって定められている量を守りましょう。

まとめ

夜のスキンケアの順番についてご紹介しました。大切なことは、汚れをしっかり落としうるおいを補給したあと油分でフタをするいう順番です。

オイルやパックは順番を間違えると他のアイテムが肌になじみにくくなったり、余計に乾燥させてしまう可能性があります。ケアアイテムの効果をしっかり引き出すためにも順番をしっかり守ってスキンケアをするようにしましょう。