監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

ノーファンデに関心を持つものの、「本当にベースメイクなしで大丈夫なのか」「肌にダメージを与えることはないか」などの不安を感じて、挑戦をためらう人もいます。

試してみたい気持ちはあっても、毎日当たり前のように行ってきたベースメイクを止めることに対し、抵抗を持つことは当然です。

そこで、この記事では、ノーファンデのメリット・デメリットを紹介します。ベースメイクのやり方を見直して理想の美肌を目指したい人は、ぜひ参考にしてください。

ノーファンデは肌に悪い?効果は?

まず結論ですが、ノーファンデは肌に悪いとも良いとも言い切れません。ファンデには外部刺激から肌を守る働きがあって、ノーファンデで過ごすことにより、紫外線などの影響をダイレクトに受けてしまうケースがあります。

外部刺激の蓄積によってトラブルが増える場合は、「肌に悪い」と言わざるをえません。

ただし、肌に合わないファンデを使用していたりカバー力の高いアイテムを常用していたりする場合、ベースメイクすること自体が肌にとっての負担であるケースもあります。

ファンデをやめることで負担が減り、トラブルが減少した場合には、「ノーファンデは肌に良い」とみなすことが可能です。

なお、ノーファンデのメリット・デメリットはこの後により詳しく解説します。自分にとってメリット・デメリットのどちらがより大きいかを考えて、「肌に悪い・良い」を判断する方法もよいでしょう。

ノーファンデのメリット3個

まず、ノーファンデで過ごすことのメリットを紹介します。ノーファンデで過ごすことの主なメリットは、以下のような内容です。

1. ファンデによる肌の負担を軽減できる

一部のファンデには、シリコンオイルや合成界面活性剤、紫外線吸収剤、合成色素などの刺激成分が含まれます。ファンデの使用を止めてしまえば、刺激成分の影響をなくすことができますので、肌にとってのプラスです。

また、敏感に傾いた肌にとっては、ファンデを塗る際の摩擦刺激が負担となるケースもあります。ファンデの使用を止めることで摩擦刺激を与えられる機会が減りますから、大人ニキビや敏感肌などの解消を後押しできます。

2. メイク時間を短縮できる

次に、メイク時間を短縮できるということです。朝の忙しい時間帯に日焼け止め・化粧下地を塗り、ファンデを塗ることは煩わしいもの。ノーファンデに切り替えるとベースメイクの工程が1個減り、メイク時間を短縮できます。

3. ベースメイクの崩れが気になりにくい

ノーファンデメイクは、ベースメイクの崩れが気になりにくい化粧法です。ノーファンデに切り替えることで、汗や皮脂と化粧が混じり、ドロドロに崩れる事態を防げます。

さらに、ベースメイクの崩れが気になりにくいということは、メイク直しの手間も省略できるということ。昼休みや仕事終わりにメイクを直す、煩わしさから解放されます。

ノーファンデのデメリット3個

ノーファンデにはさまざまなメリットがある反面、いくつかのデメリットも持ち合わせます。たとえば、以下のような内容は、ノーファンデのデメリットです。

1. 紫外線などに対する抵抗力が低下する

繰り返しとなりますが、ファンデには、紫外線や排気ガス、花粉やほこりなどから肌を守る働きがあります。ファンデを含むベースメイクをすべて止めてしまうことは、外部刺激に対する抵抗力を低下させる原因です。

ノーファンデでも紫外線などに対する抵抗力を維持するためには、日焼け止めや化粧下地、パウダーを正しく使う方法が検討されます。この後に紹介するノーファンデメイクのやり方を参考に、正しい知識を身に付けてください。

2. シワやたるみ、シミなどのリスクが高まる

ベースメイクをすべて止めて紫外線を浴び続けると、シワやたるみ、シミなどのリスクが高まります。紫外線のUVBは肌の炎症を招き、大量のメラニンを生成させて、シミ・そばかすを引き起こす原因です。

紫外線のUVAは肌の奥深くに到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊することで、シワやたるみを引き起こすリスクがあります。

また、紫外線の影響は、すぐに表面化するものばかりではありません。肌内部にダメージが蓄積されて、10年後や20年後の肌を変えることもありますから、ファンデ代わりのアイテムを活用し、適切な紫外線対策を行ってください。

3. シミや色ムラをカバーしにくい

クリームファンデやクッションファンデは、シミやくすみ、ニキビ跡などをきれいにカバーしてくれるアイテムです。ファンデを止めるとトラブルが悪目立ちし、理想通りの肌質に見せることが難しいケースもあります。

ノーファンデでシミや色ムラをきれいに隠すためには、コンシーラーやコントロールカラーを使用する方法を検討しましょう。詳しいカバー方法は、ノーファンデメイクのやり方を参照ください。

ノーファンデメイクのやり方

ノーファンデメイクと完全なるノーメイクとの大きな違いは、化粧下地やコントロールカラー、コンシーラーなどを使うことです。

以下の手順で紫外線対策やベースメイクを行って、理想の肌を作ってください。

【1】日焼け止めを塗る
顔全体に万遍なく、日焼け止めを塗ってください。白浮きが気になる場合は日焼け止めを塗った後に軽くティッシュで押さえると、肌とのなじみが良くなります。

【2】化粧下地を伸ばす
手の甲に化粧下地を適量とり、顔全体へと伸ばしてください。肌のくすみが気になる人は色付きの化粧下地を選択し、トーンアップする方法もおすすめです。

【3】コントロールカラー・コンシーラーで気になる部分をカバーする
化粧下地のみではくすみを解消できない場合は、パープル系のコントロールカラーを使用します。目元のクマが気になる人はコンシーラーを、軽く叩き込むようになじませてください。

【4】フェイスパウダーをのせる
メイクの仕上げにフェイスパウダーをはたくことで、肌全体を均一の質感に仕上げます。しっかり美肌に見せたい人はパフ・自然な印象に仕上げたい人はブラシを使用し、質感を整える方法がおすすめです。

ノーファンデのスキンケア方法3個

ノーファンデメイクでもきれいに見える肌を作るためには、日常的なスキンケアが大切です。以下では、ノーファンデに耐えられる肌を作るためのスキンケア方法を紹介します。

1. 正しいクレンジングでメイク汚れをきれいに落とす

クレンジングや洗顔のやり方を誤ると、肌に対して大きな負担を与えます。とくにクレンジングのやり方を誤ることは、ノーファンデを目指す人にとってのリスクです。ノーファンデに耐えられる肌を作るためのクレンジングは、以下の手順で進めます。

【1】目元のメイクを落とす
少量のクレンジングを手の平に出し、両方の目元に優しくのせて、クルクルとなじませます。メイクとクレンジングがしっかりなじんだことを確認してから、濡れコットンで拭き取ってください。

【2】目元を避けて、顔全体になじませる
さくらんぼ大程度のクレンジングを手の平にだし、目元を除いた顔全体になじませます。中指・薬指の腹でクルクルと円を描くようになじませて、化粧をしっかり浮かせてください。

【3】乳化させてから十分にすすぐ
クレンジングオイルやクレンジングバームを使う場合は、少量のぬるま湯で乳化させます。その後、体温より低い温度のぬるま湯で、しっかりとすすぎましょう。

2. 化粧水・美容液・乳液・クリームで保湿する

クレンジング・洗顔後は速やかに化粧水をつけて、うるおいを補充します。メーカー指定の量の化粧水を手にとり、肌に軽く押し込むようなイメージでなじませましょう。乾燥がとくにひどいときには化粧水にひたしたコットンで、顔全体をパックする方法もおすすめです。

次に、気になるトラブルに応じた美容液をなじませて、保湿やエイジングケアを行います。シワ・たるみがすでに気になる場合には、エイジングケア美容液を活用するとよいでしょう。「シミとシワ」など複数のトラブルが気になる人は異なる種類の美容液を併用し、積極的な対策を行うことも一案です。

最後に、乳液やクリームなど油分を含む基礎化粧品で表面に蓋をして、化粧水や美容液によって補ったうるおい・美容成分を閉じ込めます。乳液とクリームは油分の配合量が異なりますので、肌質に合うものを使用しましょう。顔のベタつきが気になる人にはサラサラとした質感の乳液、乾燥が気になる人には油分の多いクリームがおすすめです。

3. 定期的な角質ケアで毛穴トラブルを解消する

毛穴の開きや黒ずみが目立つときには角質ケアを行って、なめらかな質感を取り戻します。角質ケアにはさまざまな種類がありますから、肌質に合うものを使ってください。

◎角質ケアの種類と特徴

酵素洗顔酵素の力でタンパク質や脂肪を分解し、不要な角質を除去する商品。配合される酵素によって、期待される働きが異なります。

《代表的な酵素と特徴》
プロテアーゼ:タンパク質分解酵素。肌のざらつき・ごわつきが気になるときにおすすめ。

リパーゼ:皮脂分解酵素。過剰な皮脂による毛穴の詰まりや黒ずみ、顔のベタつきが気になるときにおすすめ。

パパイン: 不要な角質のみを除去する酵素。マイルドな角質ケアを希望する人におすすめ。
ピーリング酸の力で毛穴に詰まった汚れを分解し、除去する商品。配合されるピーリング成分によって、肌への刺激や期待される働きが異なります。

《代表的なピーリング成分と特徴》
サリチル酸:美容外科のピーリングでも使用される成分。肌に負担をかけやすい反面、しっかりとしたピーリング作用を期待できる。

フルーツ酸:肌表面の汚れを落とす働きの強いピーリング成分。敏感肌でも使いやすい種類。

グリコール酸:フルーツ酸の一種ではあるものの、比較的角質を剥がす力の強いピーリング成分。「サリチル酸ほど強いピーリング成分は避けたいが、しっかりとした効果をねらいたい」という人におすすめ。
スクラブ洗顔砂糖や塩、こんにゃくスクラブなどを含む洗顔料。配合されるスクラブ剤によって、期待される働きが異なります。

《主なスクラブ剤と特徴》
シュガースクラブ:粒子が細かく、適度な保湿性を持つ種類。肌に過剰な負担をかけたくないときにおすすめ。

ソルトスクラブ:粒子が大きく、肌に負担をかけやすい反面でデトックスが得意なスクラブ剤。肌の引き締めやデトックス作用もねらえる。

こんにゃくスクラブ:こんにゃくの「グルコマンナン」という成分を原料にしたスクラブ剤。スクラブ剤の中では比較的肌に負担をかけにくい種類。

いずれの種類の角質ケアを行うとしても、週に1回が目安です。頻繁なお手入れは乾燥や毛穴トラブルを悪化させるリスクがありますので、注意しましょう。

まとめ

ノーファンデメイクには、肌への負担を軽減できる・化粧にかける時間を短縮できるなどのメリットがあります。ただし、ファンデを省略することで紫外線などの刺激を受けやすくなりますから、日焼け止めや化粧下地によるUV対策を万全に行ってください。

毎日フルメイクしていては、心も肌も疲れてしまうことがあります。この記事の内容を参考にノーファンデで過ごす日を作り、肌を休ませる習慣を始めてみてはいかがでしょうか。