監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

化粧水や美容液、パックに定期的なピーリング。スキンケアを人並み以上にがんばっているにも関わらず成果が見えず、泣きたくなることはありませんか。

「シミ・シワ・たるみとエイジングサインが気になって、お肌について真剣に考えるようになったところ」という人もいることでしょう。

そんなあなたにご紹介したい美肌になれる飲み物を一覧でまとめました。身体の中から美しく、本当に魅力的な女性を目指すためのヒントとして活用ください。

美肌のために重要なこと

美肌によい飲み物を見る前に水分とお肌の関係をおさらいしましょう。私たちの身体の6〜7割は水分です。水分が足りないと血液がドロドロになり、美肌維持に欠かせない栄養素が届きません。

流しそうめんを想像すると、分かりやすいかと思います。そうめんが美肌に必要な栄養素や酸素、流れていく竹の部分が血管です。カラカラに乾いた竹の上にどれだけそうめんを補充しても、下流まで届きませんよね。いつまで待ってもそうめんが来ないことで空腹状態が続くと、体調が悪くなってしまいます。流れをとめずにずっと送り続けるには、絶えず水を補充して一定量を維持することが大切です。

飲み物で美肌を目指すアプローチは、気軽に挑戦しやすく、すぐに実践できるところがメリット。美肌によい飲み物の中から気になるものを選び、日常生活に取り入れましょう。

美肌に良い飲み物20選

さてそれでは、具体的なご提案にうつります。カサカサの砂漠肌を卒業して、すっぴん美人を目指す飲み物20種類を見ていきましょう。市販のお茶だけでなく、コンビニで買える飲み物や冷蔵庫にあるもので手作りできる美容ドリンクまで、美肌つくりとアンチエイジングに役立つ情報満載でお届けします。

1. ミネラルウォーター

人間の身体に欠かせないミネラル成分をバランスよく含んだ水は、美肌によい飲み物の王道です。含まれる成分によって期待されるメリットが変わってくるので、自分に合うものを探してみましょう。ミネラルウォーターに入っている主要な成分と役割の対応は、以下の表を参照ください。

カルシウム強い骨や歯の原料になるだけでなく、生理機能を調整することにより、心を安定させる働きがあります。高血圧、動脈硬化の予防に役立つなど、健康メリットも大きな成分。ダイエット中に不足しやすい傾向があるため、意識的な摂取が推奨されます。
マグネシウムカルシウムの代謝を高めて、骨や歯を強くする働きが期待されます。マグネシウム不足になるとお通じが滞りやすく、便秘がちな女性は気をつけたいところ。ストレスを感じたときに吸収量が低下するので、休憩時間の水分補給やリラックスタイムのお供として、マグネシウム豊富な水を飲みましょう。
ナトリウム細胞内の水の代謝と深い関わりがある成分。普段の食事から十分量を摂取できる人が多いため、過剰摂取にならないように気をつけましょう。
カリウム細胞内の余計なナトリウムを排出し、バランスを維持するために必要な成分です。カリウム不足になると顔や手足がむくみやすく、重だるさを感じます。むくみが気になるときにはナトリウムが少なく、カリウム豊富なミネラルウォーターを選択するとよいでしょう。

2. 白湯

白湯とは、煮沸したお湯を適温に冷ましたホットドリンクのことをいいます。煮沸するときに不純物が除去されることからまろやかな口当たりになり、体調を崩しているときでも飲みやすいドリンクです。白湯を飲むだけでお腹がポカポカ温まり、胃腸が活発に動きはじめることで、デトックスも促してくれます。

内臓の冷えは肌トラブルや便秘の原因ですから、内側からじっくりと温め、体温を高い状態に維持することは女性にとって大切なこと。体温が高くなると免疫力も高まって、病気に負けない強い身体を応援できます。

白湯だけでは飲みにくいように感じたら、ハチミツやレモン、ショウガなど、お好みの食材をちょい足ししても大丈夫です。体調に合わせてちょい足しするものを決めれば、より美容メリットが大きくなります。

3. 緑茶

海外からの注目も高まりつつある美容ドリンクが緑茶です。カテキンに強い抗酸化作用が認められて、アンチエイジングやダイエット、認知症やガン予防まで、多種多様なメリットが期待されます。

緑茶にもいろいろな種類がありますが、カテキン含有量で選ぶなら抹茶より煎茶。90℃以上の熱湯で抽出することにより、緑茶の中に溶けだすカテキンが多くなります。

コンビニで買えるペットボトルもよいのですが、時間があるときには急須で淹れてお楽しみください。お湯を注いだときのほっとする香りがストレスを癒し、心のデトックスにも役立ちます。

また、緑茶として飲んだ後の出涸らしにも、食物繊維やビタミンE、クロロフィルといった美容成分が残っているため、捨ててしまうのは残念です。しょうゆなどお好みの調味料で味付けすれば、おひたしとして食べられます。ごま・ちりめんじゃこと一緒に中火で煎って、ふりかけにするのもおいしいですよ。

4. ローズヒップティー

甘酸っぱい香りと鮮やかな赤色がトレードマークのハーブティー。「ビタミンCの爆弾」といわれるローズヒップの実を原料にしていることから、強い抗酸化作用が期待されます。ビタミンCは、コラーゲンの生成を促して、若々しくハリのある素肌を作る栄養素です。紫外線ダメージが蓄積されてシミになるのを防ぎ、白くて美しい肌を維持するためにも役立ちます。

緑茶同様、出涸らしにも美肌に役立つ栄養素が詰まっているので、捨てずに食べると「なおよし」です。飲み終わった後の茶葉を砂糖と一緒に煮込めば、甘酸っぱいジャムができます。

5. ルイボスティー

ローズヒップティーと並ぶくらい知名度が高く、美肌に役立つルイボスティー。ノンカフェインのお茶なので、赤ちゃんから高齢者まで幅広い年代に愛されます。ほかの美容茶と比較して特徴的な成分は「SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)」という酵素です。強い抗酸化力があって、身体のサビを防いでくれます。

身体のサビが溜まってしまうと、シミやたるみ、くすみといったエイジングサインがひどく目立ち、老け込んだ印象になりがちです。動脈硬化や脳梗塞、関節リウマチなどあらゆる疾患の原因にもなりやすく、健康リスクが高まります。ルイボスティーを飲むだけでこれらのリスクを軽減できるとしたら、非常にうれしいとは思いませんか。マイボトルに入れて使える小さめのティーパックも市販されていますから、ルイボスティーを持ち歩き、美と健康維持に役立てましょう。

6. 柿の葉茶

柿の葉に含まれるビタミンCは、レモンの約10倍ともいわれています。ビタミンC以外にも、フラボノイドやミネラル、ビタミンB群など美肌に役立つ栄養素がたっぷり入った美容茶です。

すっきりとした味わいから冷やして飲む人も多いのですが、タンニンが含まれていて、身体を冷やしてしまうリスクがあります。アイスティーで飲むときには、血行促進作用が期待されるお茶と混ぜ、ブレンド茶にして楽しみましょう。

7. カモミールティー

ストレス由来の肌トラブルが気になるときには、カモミールティーをおすすめします。カモミールの香りに興奮を鎮める作用があって、心と身体の緊張状態を解き放ち、安眠をサポート。ノンカフェインのお茶だから、寝る前に飲んでも大丈夫です。

カモミールには、月経前症候群(PMS)の緩和や生理痛対策の民間療法として使われてきた歴史もあります。ホルモンバランスの乱れからくる肌のゆらぎ対策に取り入れるのもおすすめです。

8. ハトムギ茶

ハトムギとは、とうもろこしによく似たイネ科の植物のこと。ハトムギの実を焙煎して作ったお茶がハトムギ茶です。ハトムギ特有のコイクセラノイドという成分が肌の代謝を高めてくれて、トラブルが目立たないなめらかな状態への生まれ変わりをサポートできます。化粧水にもよく採用されるヨクイニン成分はハトムギからとれるものです。

身体の内側にも同じ成分を届けることで、相乗作用が期待されます。食物繊維やカリウムといったデトックス成分も豊富ですから、お通じが気になるときにもおすすめです。すっきりとした味わいでクセがなく、食事と一緒に飲むにもよいでしょう。

9. 黒豆茶

アントシアニンやサポニン、イソフラボンなど美容に役立つ成分が入っています。血液をサラサラにして代謝を促進してくれるうえ、腸内環境を整えることによってデトックスを応援。体内を若々しくきれいな状態に維持するために役立ちます。

市販品を購入してもよいのですが、炒った黒豆をカップに入れて、お湯を注げば同じです。飲み終わった後の黒豆は、スナック感覚で食べられます。

10. タンポポ茶

春になるとあちこちで見かけるタンポポは、優秀な薬効ハーブです。エストロゲンの働きを活発にして、女性らしさをサポートするハーブとして知られています。

タンポポ茶は、妊娠中の女性が母乳の出をよくするために飲むイメージがありますが、子育てが終わった世代にとってもうれしい飲み物。便秘や冷え性の改善、デトックス作用など、老廃物を体内に貯めずに排出するサイクルを整えてくれます。

欧米で「おねしょのハーブ」といわれるほど利尿作用が強いため、お手洗いが近くてお悩みの人は気をつけてください。クセが強くて飲みにくいお茶でもあるので、ほかの茶葉とブレンドして、飲みやすくしている市販品から始めるのがおすすめです。

11. 甘酒

日本の誇る美容ドリンクといえば甘酒です。「飲む点滴」といわれるほど栄養価が高く、夏バテ予防の飲み物として、日本人に愛されてきました。米麹から作った甘酒はほのかに甘く、アルコール分を含みません。

甘酒のコウジ酸はメラニンの生成を抑制し、シミやそばかすができにくい状態にしてくれるともいわれています。必須アミノ酸やビタミン類、オリゴ糖など美と健康維持には欠かせない栄養素がたっぷりと入っていることも女性にうれしいポイントです。

手足の冷えが気になるときに少量のショウガを入れてゆっくり飲むと、身体の芯から温まり、むくみや目の下のクマ、血色の悪さを改善する作用が期待されます。整腸作用をねらうなら、甘酒1杯に対して大さじ1杯のヨーグルトを混ぜ、朝食に飲むレシピがおすすめです。

12. 豆乳

エストロゲンが女性ホルモンの働きをサポートし、皮脂バランスのコントロールや水分保持に役立ちます。肌の原料になるタンパク質を効率的に摂取するにも非常に適した飲み物です。豆乳のカロリーは500mlあたり230kcal程度もあるため、ミネラルウォーター代わりにはできません。毎日ではなく週に何回か飲む程度がおすすめです。

13. オクラ水

高血圧や糖尿病、アトピーなど様々な疾患で推奨されるオクラ水。血流を改善することで健康作用をねらうものですから、美容目的にも応用できます。作り方は簡単で、オクラのへたを取り除き、切った部分を下にして瓶に入れたものを冷蔵庫で8〜12時間寝かせるだけ。

寝る前に作っておけば、翌朝にはできています。起床後に1〜2杯を飲むだけで、血液サラサラ・身体の中からきれいになれるレシピです。

14. アーモンドミルク

水に浸したアーモンドを砕いてこした植物性飲料です。乳白色でクリーミーな味わいから、牛乳代わりに使えます。アーモンドといえば、ビタミンE豊富な美容食材として有名ですよね。アーモンドミルクを作るときに細かく砕くことから吸収率が高く、美容メリットは大きくなります。牛乳と比較して低カロリー・低脂質だから、脂肪分が気になる人でも安心です。

15. スウィッチェル

アメリカやフランスから広まったヘルシードリンクのスウィッチェル。アップルサイダービネガー(りんご酢)をベースとして、水もしくは炭酸水とショウガ、ハチミツ、メープルシロップをブレンドして作られます。

リンゴ酢には抗酸化作用や整腸作用が期待され、冷え改善に役立つショウガや免疫アップにつながるハチミツと組み合わせることでパワーアップ。2017年あたりからじわじわ人気になりつつある最先端の飲み物です。

16. トマトジュース

完熟トマトを使ったトマトジュースはリコピン豊富で、シミ予防やアンチエイジングに役立ちます。リコピンの抗酸化作用はビタミンEの約100倍。シワやたるみが気になり始めた年代の女性にはぴったりの飲み物です。トマトジュースを飲むタイミングは朝食がおすすめ。リコピンの吸収率が高まって、美容メリットが大きくなります。

油との掛け合わせでも吸収率は高まりますから、オリーブオイルを少量垂らして、90秒くらい(お使いのレンジによって異なります。お好みの温度になるように調整ください)加熱し、スープ感覚で取り入れるのもおすすめです。

17. 青汁

βカロテン、ビタミンCやビタミンEなど美容に役立つ栄養素が含まれ、野菜不足を感じたときにおすすめです。青汁の原料には、ケール・大麦若葉・明日葉など商品ごとに異なる種類が使われます。

ビタミン・ミネラルを効率的に摂取するならケールメインのものがよいのですが、苦味が強くて飲みにくいのが難点です。継続することでメリットを感じる飲み物ですので、無理なく続けられそうな商品を探してみましょう。

18. ココナッツウォーター

「自然界のスポーツドリンク」といわれるくらいたっぷりのミネラルを含んだ低カロリー・低脂肪のプラントウォーター。成熟する前のココナッツの実に蓄えられた水分を原料としています。もともと熱帯地方で重宝された飲み物だけに身体を冷やす作用があるため、冷え性の女性は気をつけましょう。ジムでびっしょり汗をかいたときや半身浴をした後の水分補給にいかがでしょうか。

19. クランベリージュース

ぶどうの約2倍のポリフェノールを含むクランベリーは、アンチエイジングの味方です。メラニン色素の生成を抑制するアルブチンも入っていて、シミ予防や美白にもひと役買います。糖分が入った甘いジュースは逆効果となりますので、無糖タイプを選択しましょう。

20. 野菜ジュース

野菜ジュースには、ビタミン・リコピン・βカロテン・カリウムなどの栄養素が入っています。野菜が十分に摂れないときには、野菜ジュースで栄養を補いましょう。塩分や糖分は控えめまたは加えられていないもの、さらに野菜100%の野菜ジュースがおすすめです。

美肌に良い飲み物を摂取するときの注意点3個

効率的に栄養素を取り込み、美しく老けない身体を作るためには、3つのポイントを守りましょう。

1. 適量をこまめに飲む

日常生活に必要な水分補給は、1日あたり1.5〜2Lが目安です。1日あたりの活動時間を15時間と考えれば、1時間あたり130ml弱と計算できます。喉が乾いてから水分補給をするだけでは不足するリスクが高く、一定のペースで適量を飲み続ける習慣が大切です。

2. 常温もしくはホットで飲む

冷たいものをたくさん飲むと身体が冷えて、代謝が下がってしまいます。冷たいものを飲むときには常温に戻し、身体の負担を軽減しましょう。ホットで飲んでも問題ないものなら、温かいままカップに注ぎ、ゆっくり飲むのがおすすめです。

3. 体調や体質に合わせて無理をしない

美肌に役立つ飲み物の中には、服用中の薬や体質との相性が問われるものもあります。市販のものを飲む際には注意事項をよく読み、安全性を確認しましょう。飲むとお腹がゆるくなる・冷えを感じるなど気になるサインを感じたときには無理をせず、かかりつけの医師もしくはお客さまセンターに相談しましょう。

まとめ

美肌によい飲み物と飲み方の注意点を紹介しました。高価なサプリメントや美容液、化粧水とはちがって気軽に挑戦できるものばかりですから、気になるものを試してみましょう。毎日少しずつのプラスを積み重ねていくことが老けない心と身体の第一歩です。

コンビニやスーパーでも、美肌に役立つお茶やヘルシーなドリンクを扱うところが増えています。飲みやすく、続けやすいお気に入りの美容ドリンクで、シミ・たるみに悩まない美しい素肌を目指しましょう。