監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

鏡に映った自分の顔を見たとき、気づいてしまった眉間の横ジワ。鼻の付け根・目と目の間の部分に数本のシワが入り、くっきり目立つ状態に愕然とした経験はありませんか。

一旦気づいてしまうとメイクをする度に目について、「もう嫌だ」という感情を持つ方もいることでしょう。

この記事では、眉間の横ジワの原因および改善方法を解説します。コンプレックスを解消し、若々しい目元を作るためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

眉間の横ジワが深い…

眉間の横ジワは、顔の中央に位置するシワにあたりますから目立ちやすく、顔全体を老け込んだ印象に見せてしまう原因です。

眉間の横ジワをコンプレックスに感じるあまりに以下のような行動をとったり憂鬱な気持ちを抱えたりする人も多いのではないでしょうか。

・同年代の女性と会うと目元をまずチェックし、眉間のシワを確認する。
・眉間の横ジワがひどく気になり、好きなメイクを楽しめない。
・横ジワを目立ちにくくするため、カバー力の高いファンデーションが欠かせない。
・20代の頃の写真と今の自分を比較して、目元の印象の違いにショックを受けた。

同年代の女性と比較して一喜一憂することや横ジワを隠すために試行錯誤することは、楽しいこととはいえませんよね。横ジワの原因と改善策を知ることで、より活き活きと自分らしいライフスタイルを実現しましょう。

眉間の横ジワの原因4個

これほどまでに私たちを悩ませる眉間の横ジワは、一体なぜできるのでしょうか。以下では、眉間の横ジワの主な原因をピックアップし、紹介します。

1. 表情筋の衰え

まず、鼻根筋(びこんきん)や雛眉筋(しゅうびきん)といった表情筋の衰えです。鼻根筋や雛眉筋とは、考えごとをするときや細かいものを見るときに収縮する眉間部分の筋肉を意味します。

これらの筋肉が衰えると収縮した状態から元に戻ることが難しくなり、シワができてしまうのです。

鼻根筋や雛眉筋の衰えによって生じるシワは「表情ジワ」とも呼ばれます。眉間は表情ジワのできやすい部位にあたりますので、早い人では20代から横ジワ・縦ジワが目立ちはじめ、年齢を重ねるごとに深くなることがしばしば。

「シワ対策はまだ早い」とは考えず、早めの対策をとることでトラブル解消を目指しましょう。

2. 加齢の影響

加齢によってコラーゲンやエラスチンが減少すると、肌のハリ・弾力が失われます。すると、できてしまったシワが形状記憶されやすく、なかなか消えない状態に陥るのです。

ハリ・弾力を失った肌には新たなシワができやすいことも、悩ましい問題の1つ。眉間の周りに何本もシワが入るとひどく目立ち、老け込んだ印象に見えがちです。

また、加齢によって肌の乾燥が進行することも、シワを作る原因に該当します。十分な保湿によって水分・油分のバランスを整えることが横ジワ解消の近道です。

3. 頭皮のコリや眼精疲労

歯のくいしばりや姿勢の悪さ、慢性的なストレスなどの影響で頭皮がこると顔のたるみが悪化して、眉間のシワができてしまうケースもあります。

スマホやPCを見るときに首が前に飛び出して猫背気味に傾くことも頭皮のコリを悪化させる1つの要素。意識的に背筋を伸ばし、正しい姿勢になおすことがシワの解消を助けます。

長時間のスマホやPC作業が眼精疲労を悪化させ、目の周りの筋肉がこり固まってしまうこともまた、シワを作る原因です。

目元のくすみや乾燥を引き起こす原因にもあたりますから、スマホやPCの使用は適度に留め、若々しい目元を維持しましょう。

4. 紫外線ダメージの蓄積

最後に、紫外線ダメージの蓄積です。紫外線ダメージを受け続けた肌は分解酵素を作り出し、コラーゲンやエラスチンに影響を与えます。

紫外線を1日浴びた程度で大きな影響が生じるわけではありませんが、10年や20年といった長期スパンで蓄積されたダメージは「なかったこと」にはし難く、眉間のシワができるのです。

眉間の横ジワの改善方法3個[スキンケア]

スキンケアによる対策では、顔全体の十分な保湿と目元に対するスポットケア、シワ改善化粧品の使用といった対策が検討されます。

以下では3個の対策をより詳しく解説いたしますので、スキンケア習慣を見直す際のヒントに活用ください。

1. 十分に保湿する

十分な保湿は、眉間の横ジワ対策の基本といえます。化粧水や乳液、クリームを正しく使用し、水分・油分のバランスを整えましょう「乳液のみ」「化粧水のみ」といったお手入れは避け、複数の基礎化粧品を正しい順番で重ねてください。

シワが気になるときに検討したい保湿成分の具体例は、以下のような内容です。

コラーゲン細胞と細胞の間をつなぐ接着剤のような役割を果たす成分。加齢や紫外線ダメージの蓄積などの影響で減少したコラーゲンを意識的に補うことで、しっかりとした肌の土台の形成を後押しできます。
ヒアルロン酸1gあたり600mlもの水分を保持できるともいわれる成分。加齢などの影響で失われやすい水分を補い、シワ・たるみを防ぐことに貢献します。
コエンザイムQ10細胞の代謝を促進し、肌のハリ・弾力を維持することに貢献する成分。若々しくうるおいあふれる肌への生まれ変わりを助けます。

コラーゲンやヒアルロン酸といった加齢によって減少する成分を保湿によって補ってあげるイメージです。

エイジングケア化粧品には上記のような成分を含む化粧水や乳液、美容液が目立ちますので、シワ改善対策の一貫として取り入れてもよいでしょう。

2. シワ改善美容液を活用する

眉間の横ジワの根本的な解決を図るためには、シワ改善医薬部外品として認可された美容液・クリームを活用しましょう。

具体的には以下のような成分の配合された商品を選択し、毎日のスキンケアに取り入れましょう。

ナイアシンアミド別名「ニコチン酸アミド」とも呼ばれるシワ改善成分。真皮のコラーゲン生成を促して、ハリ・弾力ある肌への生まれ変わりを助けます。シワ+肌のくすみが気になる人にはとくにおすすめ。
レチノール(純粋レチノール)ヒアルロン酸生成を促すとともに真皮層の構造を再構築する働きが期待される成分です。シワ+肌の乾燥が気になる人にはとくにおすすめ。
ニールワン日本で最初にシワ改善効果が認められた成分。コラーゲンやエラスチンを分解する酵素の働きを阻害し、シワの予防・改善を助けます。

成分名の暗記が苦手な人は、美容液やクリームのパッケージに「シワを改善する」といった表記が見られることを確認しましょう。

「シワを改善」といった表記はシワに対する働きを認められた商品しか使うことができませんから、眉間の横ジワが気になる人向けの基礎化粧品を選ぶ際のヒントに活用できます。

3. アイクリームを活用する

眉間の横ジワがひどく気になる場合には、目元専用基礎化粧品を活用し、スポットケアを行うことも一案です。

アイクリームは目元に使用することを前提として開発された商品ですからデリケートな部位のお手入れにぴったり。シワの部分を縦に伸ばし、指先を上下させるように塗り込むことで、眉間の横ジワの解消を助けてくれます。

眉間の横ジワの改善方法3個[生活習慣]

次に、生活習慣の積み重ねによって、眉間の横ジワの改善を目指す方法を解説します。できることから少しずつ改善し、気になるシワの解消を目指してください。

1. デスクワークの姿勢を見直す

まず、正しい姿勢でPC作業を行うことです。デスクトップPCを使用する場合、ディスプレイまでの距離は40cm以上確保し、モニター画面は視線を真っ直ぐ伸ばした位置よりやや下に設置しましょう。

イスの高さは、足裏全体が床に接するように調整します。できる限りアームレストのついたイスを使用し、肘の角度は90度以上を保つことでも、身体の負担を軽減できます。

在宅ワークでノートPCを使用する場合は専用スタンドを活用し、身体の負担を和らげることも一案です。前のめりの姿勢になって、背中が丸まらないように注意しましょう。

2. ストレスを溜め込まない

心身の緊張状態が継続するとストレスホルモンが分泌され、血管が収縮することで肌の代謝が滞ります。肌を健やかに維持するために必要な栄養・酸素も行き渡りにくくなりますから、できてしまった眉間のシワを悪化させる一因です。

ストレスによる横ジワを改善するためには、こまめなリフレッシュ習慣を作り、緊張状態を継続させない対策を検討できます。

たとえば以下のような対策によって、心身を健康に維持しましょう。

・ネガティブな気持ちを溜め込まず、友人や家族に話す。
・目を閉じて瞑想する。
・オン、オフを明確に区別し、メリハリある働き方に切り替える。
・フィットネスジムで汗を流す。
・好きな香りのアロマをたく。
・映画やドラマを見て、思い切り涙を流すもしくは笑う。

深夜まで深酒したり甘いものを思う存分食べたりするストレス解消法は、肌にとってよいこととはいえません。健全かつ自分に合う方法のリフレッシュ手段を検討し、日常生活に取り入れましょう。

3. 十分な睡眠時間を確保する

睡眠中は紫外線や加齢などによる肌ダメージを修復し、健やかな状態に戻すための重要な時間です。日付の変わる前にはベッドに入り、熟睡することを目標として、十分な睡眠時間を確保しましょう。

就寝前のカフェインや重い食事は眠りの質を低下させ、横ジワ改善を妨げるリスクがありますから、できる限り避けましょう。

「帰宅が遅い」とあらかじめ分かる日にはおにぎりやサンドイッチといった軽食を夕方にとり、帰宅後は消化のよいものを少量食べる程度に留めることがおすすめです。

眉間の横ジワの予防対策3個

眉間の横ジワ悪化を防ぐためには、新しいシワを作らせない対策も必要です。眉間の横ジワ予防に役立つ対策3個を紹介しますので、改善対策と併行し、日々の習慣に取り入れましょう。

1. 紫外線対策を怠らない

まず、年間通して紫外線対策を行い、ダメージの更なる蓄積を防ぐことです。適切な強さの日焼け止めを毎日使用し、コラーゲンやエラスチンの分解を阻止します。

◯日焼け止めの強さの目安

SPF15〜30、PA+〜++買い物や通勤、近所の散歩など日常生活に適した強さ。
SPF30〜50、PA++〜+++屋外でのスポーツやウォーキング、ランニングなど、やや長めの屋外活動に適した強さ。
SPF50+、PA++〜++++マリンスポーツやハイキング、リゾート地の観光など、炎天下で長時間活動する日に適した強さ。

日焼け止め単体で塗ることを面倒に感じる人はUVカット下地など、便利なアイテムを活用しましょう。

炎天下の外出には日傘をさしたりUVカットパーカーを使用したりして、日焼け止めプラスアルファの対策を行うこともおすすめです。

2. 頭皮マッサージでコリをほぐす

頭皮のコリを感じる日にはセルフマッサージを施し、シワやたるみを防ぎます。以下のような手順でセルフマッサージを進め、頭皮のコリをほぐしてください。

◯頭皮マッサージのやり方
【1】頭皮を鷲掴みするように五本指の腹をあてる。
【2】10円玉程度の大きさの円を描くようなイメージでゆっくり揉む。
【3】前頭部、頭頂部、後頭部、側頭部とブロックわけし、1と2を繰り返す。

頭皮の動きが悪い場所はコリがひどい証拠ですから、重点的に動かしましょう。ストレスを強く感じた日には好きな香りのアロマオイルを使用し、頭皮マッサージを行うこともおすすめです。

3. 眉間のマッサージ鼻根筋の緊張を緩める

鼻根筋の緊張を緩めるためには、眉間のマッサージを行うことが選択肢です。以下の手順に従ってこりかたまった筋肉をほぐし、横ジワ悪化を防ぎましょう。

【1】両手の四本指を眉毛の上に置き、持ち上げる。
「いないないばぁ」の形で両手を眉の上に添え、指の腹を密着させます。そのままの形を維持しつつ、顔の上の3分の1程度にくるまで、上方向に持ち上げましょう。

【2】眉間の横ジワが消える程度まで、外側に広げる。
指の腹は密着させたまま眉間の横ジワが消える程度まで、顔の外側方向へと広げてください。そのまま指先を眉山まで動かし、眉全体をストレッチしてください。

【3】眉山の指を斜め上に持ち上げる。
横ジワを引っ張るようなイメージで眉山の上の指を斜め上に持ち上げ、鼻根筋をストレッチします。指の腹をゆるめることなく、肌に密着させた状態のまま動かすことがポイントです。

鼻根筋の緊張を緩めるマッサージ・ストレッチにはさまざまなやり方がありますから、自分にとって覚えやすく、変化を実感しやすい方法で進めてください。

まとめ

この記事では、眉間の横ジワ改善方法と予防対策を解説しました。

眉間の横ジワは加齢の影響のみではなく、生活習慣の積み重ねから生じるケースが非常に多く、即座に解決できるトラブルとはいえません。しかし、スキンケアによる対策や生活習慣の改善を地道に続けることによって、少しずつ薄くすることはできます。

すぐに変化が見られなくとも諦めず、自分に合う対策を地道に続けることによって、眉間の横ジワ解消を目指してください。