監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

大人になってから繰り返しできるようになったおでこニキビで悩んでいませんか?思春期ニキビとは明らかに違い、治りにくかったり、痛みや赤みが伴っていたり、化粧で隠しきれないくらい広範囲にできてしまったりなど、おでこニキビで悩んでいる方は多いです。

マスク生活が常識になった今、目の周りに視線が集中してしまうため、余計に気になりますよね。ニキビは見た目の悪化から内向的になってしまうするケースも少なくありません。

原因は様々で複雑な要因が関係している事が多いです。そして、ニキビ治療は良くなったかと思えばまたできてしまったり、一向に改善しないように見える停滞期があったりするため、根気よく向き合っていく必要があります。

自分の原因は何かを知り、正しい方法で綺麗な肌を目指しましょう。

おでこのニキビが痛い…繰り返す…

おでこにできてしまったニキビが痛む時ありますよね。ニキビの中には痛みがないものもありますが、痛みがあるニキビは「炎症」によるものです。

これは、血液中に存在する白血球がニキビの原因であるアクネ菌と闘う事によって痛みが生じるのです。

炎症を悪化させる原因は様々ですが、毛穴の細菌が繁殖される事で引き起こされます。この炎症を起こしているニキビは赤ニキビと呼ばれ、痛みが伴います。炎症がひどくなると皮膚の盛り上がりが大きくなり、ニキビ全体が赤くなって熱感を帯びる様にもなります。

痛みは辛いので、こうなる前に対処したいですよね。ニキビを繰り返す要因として考えられるのは、ニキビが気になるあまりに清潔ではない手で触って雑菌を侵入させていることや、指や爪を使って無理やり潰したり、押し出したりしてしまうことで炎症を広めてしまっていることが考えられます。

繰り返すとニキビ跡となり、その後の対処が難しくなることもあります。正しい方法を知り、繰り返すニキビに歯止めをかける必要があります。

大人のおでこニキビの原因4個

1. 毛穴の詰まり

肌にはアクネ菌という皮膚常在菌がいます。通常のアクネ菌は皮脂を分解してくれるほか肌を弱酸性に保つことで雑菌の繁殖を防いでくれています。

しかし、毛穴に皮脂が詰まっていると、アクネ菌が閉じ込められアクネ菌が毛穴の中で増殖しニキビとなってしまいます。

1日の終わりには、皮脂・汗・ホコリ・花粉・メイクなど様々な種類の汚れが肌に付着しています。特にメイクの油分やスキンケアの油分は毛穴を起こしやすいので、丁寧にクレンジング・洗顔をして、毛穴を綺麗な状態にしておく必要があります。

2. 乾燥

肌が乾燥すると通常28日周期で起こるターンオーバーが乱れてしまい、古くなった角質が毛穴を塞いだ状態が起こります。通常皮脂腺から分泌された皮脂は毛穴から排出されますが、出口が塞がれる事で毛穴の中で菌が増殖しニキビとなってしまいます。

ニキビには皮脂対策と思われがちですが、皮脂が不足し毛穴内の水分が足りていない場合もあります。健康な肌(肌トラブルがない肌)の角質には約20〜30%の水分が含まれていますが、肌のつっぱり等の自覚症状が現れた時には、水分量は20%以下になっていることも考えられます。

そうなる前に普段からしっかりと肌の保湿をしてあげる必要があります。また肌の乾燥は、外気の影響も受けやすいので、室内湿度の調節も大切です。

3. 食生活の乱れ

肌トラブルは栄養バランスの乱れた結果とも言われます。そしてニキビと食生活は深く関与しています。脂質過多や糖質過多の食事は、皮脂の元になり皮脂分泌量を増加させ、結果皮脂が毛穴詰まりしニキビの元になります。

また脂質や糖分を多量に摂取すると、ビタミンB群が代謝のために多く消費され不足がちになることで、皮脂分泌のコントロール機能が乱れてしまう事もニキビの原因となります。

さらに、カロリーを抑えすぎる無理なダイエットも、必要な栄養素を不足させニキビに原因となることもあります。暴飲暴食を控え、バランスの良い食生活が大切です。

4. ストレス

ストレスは美容の大敵と言われていますが、本当にその通りなのです。ストレスはニキビとも深い関係があります。ストレスが増えるとホルモンバランスがうまくコントロールできなくなり、男性ホルモンの一種であるアンドロゲンが多量に放出されます。

このアンドロゲンが出ると皮脂の分泌が促されてしまうため、皮脂過多となりニキビができやすくなってしまいます。

ストレスゼロの生活は理想ですが、現代ではなかなか難しいものがあります。ストレスがフルにならないようにうまくバランスをとって生活することが大切です。

生理前はニキビができやすい?

生理前になるとニキビができて肌の調子が悪いと感じている方は多いと思います。

生理前になると卵胞ホルモンが減り、黄体ホルモンが多くなります。黄体ホルモンは男性ホルモンと似た働きがあるため、皮脂量が増えて毛穴の詰まりを起こしやすく、ニキビができやすくなります。

そして生理前は肌のバリア機能も低下し、刺激に弱くなってしまい、ちょっとした刺激や摩擦でもニキビの原因となってしまうことがあります。

ホルモンのバランスは自分自身で調整できるものではないので辛いところですが、生理前のコンディションに合わせたスキンケア方法で悪化は防げます。

皮脂分泌が増える時期だからこそ、油分の少ないスキンケア用品やメイクアイテムを使用したり、低刺激なアイテムを使って肌への負担を減らしていきましょう。

また生理前は精神のバランスが不安定な時期でもあります。ゆったりとした気持ちで楽に過ごす事で自立神経を整えることも大切です。

大人のおでこニキビのケア方法6個

1. お風呂でクレンジング

ニキビで悩む方は、毛穴の詰まりが原因と考えられますので、毎晩お風呂で丁寧なケアをするようにしましょう。

お風呂に浸かりじんわりと身体が温まった状態でクレンジングをしていきます。

適量を手に取り、顔全体にまんべんなく塗ります。次に指の腹を使って内側から外側にクルクルと円を描くように馴染ませていきます。

ニキビが気になる箇所は、少し圧を加えながら行います。汚れが浮き上がったら、洗い流します。

2. 泡洗顔

クレンジングが終わったら、次は洗顔です。クレンジングだけで済ませている方は、洗顔までするようにしましょう。泡タイプをお勧めする理由は、汚れの吸着率が良い事と、摩擦から皮膚を守ってくれるためです。

顔全体に泡をのせ、内側から外側にクルクルと円を描くように優しく馴染ませ、汚れを吸着していきます。

ニキビが気になる箇所は、クレンジングと同様に少し圧を加えて行います。クレンジングや洗顔の種類は肌タイプによって様々ですが、ご自身の肌に合ったものを選んでください。

3. しっかり保湿で水分と油分をコントロール

ニキビで悩む方の中には、自分はオイリー肌だからと思い込んで、保湿を控えている方も多いのではないでしょうか?乾燥はニキビの原因となるので水分と油分のバランスを整えてあげることが大切になります。

クレンジングと洗顔後で汚れを落とした後の肌は、水分不足の状態です。

たっぷりの化粧水をコットンに含ませて、顔全体に貼って化粧水パックをします。目安はコットンが乾く位まで貼っておきます。

その後は美容液、保湿クリームを使っていきます。この部分をスキップしてしますと、バランスが崩れ、皮脂分泌が逆に多くなることがあるので、しっかり塗布しましょう。

4. 湿度調整

季節によって湿度は異なりますが、湿度も肌に影響があります。肌にとっての最適な湿度は60%から65%と言われています。

湿度が高くなると汗をかいて雑菌が繁殖しやすくなり、低すぎると肌が乾燥してターンオーバーが遅くなり、結果としてニキビができやすい環境となってしまいますので、加湿器や除湿器での調節も大切となります。

5. 食生活の見直し

美しい肌のためには内側からのケアが大切です。特に栄養バランスのとれた食事はその基本になります。

積極的に摂りたいのはビタミンA・C・E・B2・B6が含まれている食材です。これらの食事はニキビ予防や美肌に関わりのある食材です。

ビタミンAは肌のターンオーバーを整えます。ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。ビタミンEは抗酸化作用があります。ビタミンB2・B6といったB系は、脂質代謝を活発にして、皮脂の分泌を適性に保つ働きをします。

これらの食品をうまく取り入れて身体の中から綺麗にしてニキビを防いでいきましょう。食事は生活の基本ではありますが、忙しくてなかなか食事を作れない時もあるかと思います。そんな時はサプリなども併用してみるのも良いですね。

ビタミンAを多く含む食材:小松菜・ほうれん草・豚レバー
ビタミンCを多く含む食材:パプリカ・ブロッコリー・ケール
ビタミンEを多く含む食材:アーモンド・アボカド・唐辛子
ビタミンB2を多く含む食材:魚介類・肉類・豆類
ビタミンB6を多く含む食材:赤身の魚・バナナ・ヒレ肉・ささみ

6. ストレスが溜まらないようにする

ノンストレスは無理でも緩和はできます。ストレスフルになる前に対策をしましょう。

運動をすることで様々な良い影響が表れます。運動すると交感神経が優位となり、ストレス解消ホルモンであるセロトニンやエンドルフィンが分泌され、心が安定するようになります。

短時間でもいいので1日の生活に取り入れていきましょう。心を安定させ、ホルモンバランスを整えて過剰な皮脂分泌を防ぎましょう。

他には、ストレスが溜まってきたと感じたら、ご自身の好きなことだけを好きなだけしてみてはいかがでしょうか?好きなことをしている時は幸せホルモンが分泌されます。ストレスフリーの状態なのでホルモンバランスも整い、皮脂分泌も抑えられます。


まとめ

おでこニキビを始めニキビに悩まされている方は増えています。また思春期ではなく大人になってからできたという方がとても多いです。

大人になってからのニキビの要因は一つではなく複雑に絡み合っています。仕事のストレスや食生活の乱れ、忙しすぎてケアをする時間が取れないなど。どれも社会人には切り離せない問題です。

そんな中でも、ニキビはしっかりと対処しなければ、繰り返したり振り出しに戻ってしまったり、広がってしまったりと対処が難しくなります。

ニキビで悩む方の中には、人前に出たくない、見られたくないなどの理由から内向的になってしまう方もいます。それほどニキビは深刻な問題なのです。

そうなる前に適切に対処していけば、ニキビとは無縁の肌を手に入れることも可能です。まずは、自分自身のニキビの原因がどれなのかを知ることから始めてみましょう。知らなかったことや新しい気づきがあるかもしれません。

そして一つずつ原因を取り除いてみてください。一緒にニキビとは無縁の肌を目指していきましょう。症状が深刻な場合や全部試してみても治らない場合、むしろひどくなる場合は、専門家に相談して判断を仰ぐことも大切です。