監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

ちゃんとケアしているのに、何度もニキビができる方がいます。これは、ニキビができやすい体質や肌質、生活習慣やスキンケアが関係しているのです。

複数の要因が重なってニキビができるため、要因をひとつずつ対処していくことで、ニキビのリスクを減らせるでしょう。

ここでは、ニキビができやすい人の特徴や体質、肌質、時期などについて詳しく解説します。

ニキビができやすいのはなぜ?原因は?

ニキビができやすい人は、ニキビのリスクを高める要因がたくさんあるということです。ニキビは、毛穴に詰まった皮脂や古い角質をエサにして皮膚の常在菌が増え、炎症が起きたものです。つまり、古い角質や皮脂がニキビの根本の原因なのです。

古い角質は、肌の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーが遅れ、角質が自然に剥がれなくなったために発生します。皮脂は、肌を守るバリアとして働きますが、過剰に分泌されると毛穴に詰まってニキビを引き起こします。

この、古い角質と過剰な皮脂ができる原因を確認し、対策することでニキビを防げるようになるのです。体質や肌質、生活習慣などをチェックすると、ニキビができやすい人の特徴がわかります。

ニキビができやすい人の特徴3つ【体質・肌質編】

まずは自分の体質と肌質を把握し、ニキビのできやすさを確認することが大切です。ニキビができやすい人の体質や肌質の特徴を詳しくみていきましょう。

①皮脂の分泌が多い

皮脂の分泌が体質的に多い方がいます。男性は元々、男性ホルモンの影響で皮脂の分泌が多いため、女性よりもニキビができやすいと言えます。女性でも、ホルモンバランスが崩れていたり、遺伝的な要因で皮脂が増えがちであったりすることで、ニキビができやすくなるのです。

皮脂の分泌が多いと、つい強い洗顔料を使ってしまいがちですが、皮脂の落としすぎに注意が必要です。皮脂を落としすぎると、身体が反応して、必要以上に皮脂を分泌させてしまいます。

②肌が乾燥しやすい

肌が乾燥しやすい人は、皮脂によるニキビとは無縁と思っている方もいるでしょう。肌が乾燥していると、皮脂の分泌が促され、肌がベタベタになることがあります。その結果、ニキビができてしまうのです。また、肌が乾燥しやすい人は、肌のターンオーバーも乱れがちです。古い角質がうまく剥がれず、毛穴に詰まってニキビを引き起こします。

③新陳代謝が悪い

体質的に、新陳代謝が悪く、肌のターンオーバーも乱れているケースがあります。体温が低く代謝が活発ではないような場合もあるため、注意したいところでしょう。身体を冷やしがちな人は、身体が冷えないようにブランケットや温かいグッズなどを使って対策してください。

新陳代謝は、体質だけではなく、食事や睡眠、運動などとも深く関係しています。あらゆる面から新陳代謝にアプローチして、肌のターンオーバーを促しましょう。

ニキビができやすい人の特徴5つ【習慣編】

ニキビができやすい人は、生活習慣が乱れている傾向があります。次のようなことに注意しましょう。

①睡眠不足

睡眠不足になると、肌のターンオーバーが低下します。ターンオーバーは、睡眠中に多く分泌される成長ホルモンの影響を受けます。成長ホルモンの分泌が低下していると、ターンオーバーが正常に起こらないため、肌が再生されないのです。その結果、肌の抵抗力の低下や刺激に弱くなるなどの要因で、ニキビができやすくなります。

十分に睡眠をとっているつもりでも、熟睡できておらずターンオーバーが乱れる場合があります。寝る直前に食事や入浴をしたり、スマホやテレビを見たりすることは避けましょう。

②ストレスを継続的に受けている

ストレスを継続的に受けている方は、常にホルモンバランスが崩れて皮脂が過剰に分泌されている可能性があります。会社の上司からのストレスの他、家事や育児、人間関係、家族関係など様々なストレスを抱えている方は注意が必要です。

ストレスは、ニキビケアに欠かせないビタミンCを消費し、ニキビの改善の邪魔をします。できるだけ休息する時間をとったり、カラオケや趣味を楽しんだりして、ストレスを解消させましょう。また、メンタルクリニックに通ってプロに相談するなど、本格的に対策することが大切です。

③偏食しがち

肌の状態を整えるためには、タンパク質やビタミン、ミネラルなど様々な栄養をバランスよく摂る必要があります。肌に良い栄養はたくさんありますが、過剰に摂ればいいわけではありません。タンパク質を摂らず、ビタミンやミネラルばかりを摂っていても偏食と言えます。そのため、肉や魚、卵、野菜、果物などをバランスよく摂ることが大切です。

特に、野菜や果物は不足しがちです。夜遅く帰宅するため、外食で済ませてしまいがちな人は栄養が偏りやすいので注意しましょう。栄養バランスがなかなか整わない場合は、サプリで補うのもひとつの方法です。

④運動不足

運動不足は、筋力の低下や血流の悪化に繋がります。筋力が低下すると、リンパ液が身体をうまく循環できなくなり、老廃物が溜まりがちになります。その結果、肌に悪影響を及ぼし、ニキビを引き起こすのです。

また、血流が低下すると、肌のターンオーバーに必要な栄養が全身の肌に運ばれなくなります。その結果、ターンオーバーが乱れてニキビができやすくなるのです。さらに、ニキビの炎症を鎮めるのにも時間がかかり、色素沈着によるニキビ跡のリスクが高まります。

運動は、週3回30分ずつ程度のウォーキングやジョギングがおすすめです。長く続けることで効果を実感できるので、過度な運動は避けましょう。

⑤間違ったスキンケア

間違ったスキンケアが習慣化していると、肌のバリア機能が低下します。皮脂を落としすぎており、あらゆる刺激に弱くなっているケースでは、ニキビの他に赤みやかゆみなどが起こりやすくなります。また、皮脂をしっかり落とせていない場合も、ニキビができやすくなります。

洗浄力が強すぎる洗顔料を使ったり、ごしごし洗ったりすることは避けましょう。泡立てネットなどでしっかりと洗顔料を泡立て、優しく円を描くようにつけていきます。そして、ぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。

洗顔後は、必ず化粧水で水分を補給し、乳液やクリームで皮脂バリアを補ってください。このような、保湿ケアまですることが正しいスキンケアです。

ニキビができやすい男性の特徴

ニキビができやすい男性は、いつも仕事などで大きなストレスを受けていることが特徴です。また、残業で遅くなり、外食で済ますことが多い男性も、偏食によってニキビができやすくなります。男性は、女性よりもスキンケアが大雑把な人が多く、洗顔をやりすぎていたり、逆に洗顔不足であったりする傾向があります。

このように、複数の要因が重なることで、ニキビができやすくなります。男性は、元々女性よりも皮脂の分泌が多いため、ニキビができやすいことが特徴です。いつも顔がベタベタとしている方は、ニキビができやすいでしょう。

ニキビができやすい女性の特徴

家事や育児、仕事など様々なことにストレスを抱えている女性は、ニキビができやすくなります。また、女性ホルモンのバランスが乱れやすく、生理不順に悩まされている方もニキビができやすいでしょう。ホルモンバランスが乱れていると、男性ホルモンが優位になっていることで、皮脂の分泌が過剰になります。

また、肌の状態も悪くなるため、普段なら問題ない化粧品で肌が荒れてニキビができることもあります。その他、強すぎるクレンジング剤を使用している人も、ニキビができやすいことが特徴です。

クレンジング剤は、化粧品に含まれる皮脂を洗い流すためのものですが、肌の皮脂まで洗い流します。そのため、強いクレンジング剤は、結果としてニキビに繋がるのです。

ニキビができやすい場所3つ

ニキビができやすいのは、皮脂の分泌が多い額から鼻にかけてのTゾーン、顎周りのUゾーン、背中です。それぞれの特徴をご紹介します。

①Tゾーン

Tゾーンは、元々皮脂の分泌が多いため、ニキビができやすくなっています。皮脂が多く分泌されると、それだけ毛穴に詰まりやすくなります。そして、毛穴に詰まった皮脂をエサにアクネ菌が増殖し、炎症を引き起こすのです。

鏡を見ると、いつも額や鼻がテカテカしている方は、皮脂の分泌が多いと言えます。女性は男性より皮脂の分泌が少ないため、テカテカしたりベタベタしたりすることは少ないのです。

②Uゾーン

顎の周りのUゾーンも皮脂の分泌が多い部位です。服と摩擦することが多いため、それだけ肌が荒れやすくなっています。また、男性はヒゲを剃ることで刺激が及び、ニキビができる場合もあります。ニキビを気にせずにシェービングを続けると、アクネ菌が増えて炎症が起こります。

女性もシェービングの際には十分に注意しましょう。

③背中

背中も皮脂の分泌が多く、ニキビができやすい部位です。背中は、アクネ菌ではなくマラセチア菌が増えて炎症を引き起こします。背中がベタベタする方は、ニキビができやすいので注意しましょう。また、ニキビは服による摩擦で簡単に赤ニキビへ進行してしまいます。

背中の皮脂を毎日の入浴時にしっかり落とすことが大切ですが、なかなか手が届かないという方もいるでしょう。洗った後は、手で触って皮脂を落とせているか確認することが大切です。

ニキビができやすい時期

ニキビは、時期によってできやすさが異なります。普段からケアしておくことが大切ですが、ニキビができやすい時期を知り、より入念に対策していきたいところでしょう。ニキビができやすいのは、次のような時期です。

春はホルモン分泌の関係で皮脂が過剰分泌されやすいため、ニキビに繋がります。また、新生活が始まる季節のため、慣れない環境でストレスが溜まることにより、ホルモンバランスが崩れて皮脂が過剰分泌されます。

生理前

生理前は、女性ホルモンのバランスが乱れます。そのため、男性ホルモンが優位になることで皮脂の分泌が増え、ニキビのリスクが上がるのです。生理前のホルモンバランスの乱れは仕方がないため、できるだけニキビを増やさないように、睡眠や食事、運動、スキンケアなどを見直すことが大切です。

ニキビができやすい食べ物5つ

ニキビは、食事に大きく左右されます。普段から、ニキビができやすい食べ物を摂らないように注意が必要です。ニキビは、次のような食べ物によってできやすくなります。

①ジャンクフード

ジャンクフードには、タンパク質や脂質、糖質は多く含まれていますが、ビタミンやミネラル、食物繊維などはほとんど含まれていません。ビタミンやミネラルは、肌のターンオーバーに欠かせない栄養のため、ニキビのリスクが高まります。ジャンクフードを食べるときは、サイドメニューでサラダを注文するなど工夫が必要です。

健康志向ブームにより、野菜を多く含むファストフードなどもあるので、できるだけ野菜を摂ることを意識してメニューを選びましょう。

②ケーキやチョコレート

ケーキやチョコレートには、糖質と脂質の両方が多く含まれています。糖質や脂質はエネルギーを生み出す貴重な栄養ですが、摂りすぎると肥満や皮脂の過剰分泌に繋がります。毎日のようにケーキやチョコレートなどの甘いお菓子を食べていると、常に糖質と脂質を過剰摂取していることになり、みるみるうちにニキビができてしまうでしょう。

チョコレートを選ぶときは、糖質が少ないダークチョコレートを選ぶなど工夫が必要です。

③脂身の多い肉

バラ肉など脂身の多い肉も避けることが大切です。脂身が多い肉はカロリーが非常に高く、すぐにカロリーオーバーになります。さらに、赤身が少ないため、タンパク質の摂取量が少なくなるのです。肉を食べているからタンパク質は十分に摂れていると思っていても、実際には摂れていない可能性があります。

肉を食べる場合は、モモ肉や肩肉など赤身がメインの肉を選びましょう。ビタミンB群が豊富に含まれているため、ニキビ予防に役立ちます。

④辛い食べ物

香辛料が多く含まれている食べ物もニキビのリスクを高めます。多少の摂取は、身体を温めることによって代謝が高まり、ニキビケアに役立ちます。しかし、摂りすぎると皮脂を分泌する皮脂腺が刺激され、皮脂の分泌が促されるのです。

辛いものが好きな方は、何にでも一味唐辛子をかけてしまうこともあります。習慣的にニキビに繋がる行為をすることのないよう注意しましょう。

⑤スナック菓子

スナック菓子には、脂質や糖質が豊富に含まれています。また、肥満に大きく関わるトランス脂肪酸も含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。スナック菓子を一袋食べるだけで、ご飯を1~2杯ほど多く食べたことになります。

毎日続けることで肥満になり、皮脂の分泌も過剰になるでしょう。スナック菓子を食べるときは、皿に取り分けて、量を決めることが大切です。

まとめ

ニキビができやすい人は、普段からストレスを溜めていたり、栄養が偏っていたりします。これらの生活習慣を改善することで、ニキビのリスクを抑えられるでしょう。

また、乾燥している部屋で過ごしている人もニキビができやすいため、加湿器で対策が必要です。ニキビは、複数の要因が重なることで発症するため、環境や身体の状態を整えて、しっかり予防しましょう。