監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

最近、小鼻や鼻先が黒くポツポツと目立つようになった、毛穴が大きくなった気がする、毛穴に何か詰まっている気がすると感じることはありませんか?

これは毛穴に角栓ができてしまった状態です。角栓は毛穴の中で代謝され、剥がれた角質と皮脂のことを言います。

角栓は、鼻や眉間、あごなどの皮脂分泌が盛んな部位にできやすく、放っておくと大きく硬くなって毛穴を開かせてしまい、取りづらくなってしまいます。さらに紫外線などの外部刺激で表面が酸化して黒ずみとなって目立ってしまいます。

本来なら自然に剥がれ落ちるはずの角栓ですが、様々な要因で本来は28日周期で起こるターンオーバーの周期が乱れてしまい、角質が毛穴の中に残ったままとなり、これが毛穴を目立たせています。

小鼻が臭い…角栓が取れない…

小鼻が臭いと感じた事はありませんか?または、指摘されたことはありませんか?実は角栓を放置したままにすると皮脂が酸化して臭いと感じてしまうのです。

はじめは原因がわからず何のにおいだろうと心配になり、知り合いに相談して皮膚科を受診してみたら角栓がつまり過ぎていて、それが原因だろうなんて言われた方も。

また、角栓を放置すると、角栓が硬くなって簡単には取りづらくなってしまいます。間違った方法で取ろうとすると、肌へダメージを与えてしまうため、厄介な問題ですよね。

鼻は顔の中心に位置しているので、適切な手入れ方法を知り、自信がもてる肌になって楽しい毎日を送れるようにしていきましょう。

小鼻角栓の原因4個

角栓とは、毛穴に栓をすることを言います。毛穴を塞いでいる角栓の正体は、毛穴の奥にある皮脂腺から過剰に分泌された皮脂と、毛穴の中に残ってしまった老廃物の塊です。割合として、角栓の70%は角質(タンパク質)で、30%は皮脂によるものです。角栓の原因としては以下が考えられます。

1. 乾燥

肌が乾燥していると、本来剥がれ落とされる角質が乾燥により剥がれにくい環境を引き起こしています。水分不足の肌では、ターンオーバーが早まってしまいます。

ターンオーバーが早まると、まだ角質内に留まるべき細胞が肌表面にでてきてしまいます。この角質はバリア機能が弱いため過敏に汗や皮脂を放出させ、結果として角質の元となってしまいます。

2. ホルモンバランスの乱れ

本来バランスが取れているはずのホルモンですが、ストレスや加齢により女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少したり男性ホルモンが増加したりと、バランスが乱れることがあります。

その場合、毛穴トラブルが起こりやすくなるのです。特に男性ホルモンが優位の状態は、皮脂分泌量が増え角栓の元になります。

3. 偏った食事とストレス・不規則な生活

脂肪の取りすぎは皮脂分泌量を増やし、糖質の取りすぎは代謝の際にビタミンB群が使われてしまうため、ビタミンが不足し、毛穴トラブルを引き起こします。

そしてストレスや寝不足、不規則な生活を送ると自律神経が乱れ、交感神経が優位になります。交感神経が優位になると男性ホルモンの分泌量が増してしまい、角栓の元となります。

4. メイクの落とし残し

メイクを落とす際に、クレンジングをせず洗顔だけで終わらせたり、クレンジングに時間をかけずに簡単にしてしまっている場合、メイクが落としきれておらず、それが角栓の原因になっていることがあります。

ファンデーションや化粧下地には、油やワックスなどの油性成分が含まれています。洗顔料だけでは油性成分を落とすのに十分ではないので、しっかりと時間をかけてクレンジングをすることで角栓の元を予防します。

小鼻の角栓の押し出しはNG?

角質を取りたい一心で、指の先を使って押し出したり、ピンセットでつまんで取ったりしたくなることってありますよね。一時的にはスッキリした感じがするので、繰り返して行ってしまっている方も多いのではないでしょうか?

しかし、これらの行為は、角質肥厚を起こしてさらなる毛穴詰まりを起こしてしまうことがあります。また毛穴から細菌が混入して炎症を起こすことにもなりかねないのです。お肌にとってはかなり負担な行為です。

また、これらをしたからと言って、毛穴問題の解決にはなりませんので、このようなお手入れは避けましょう。どうしても押し出しを行いたい方は医療機関に相談してみて、専門家の判断で行うことをお勧めします。肌へのダメージが最小限になるような方法で、毛穴レスを目指しましょう。

小鼻の角栓の取り方・除去4個

1. あったかクレンジング

毛穴ケアだけでなく、美肌を作るためにクレンジングはとても重要です。

クレンジングは化粧を落とすためだけと考えられがちですが、普段の生活の中で付着する油性汚れ(排気ガスに含まれる油分や日焼け止め、保湿クリームなど)もクレンジングで取り除くことができるのでメイクをしていない時でも使うことをお勧めします。そして、クレンジングを丁寧に行うことで角栓予防ができます。

クレンジングを簡単に済ませてしまっている方は、ここを丁寧に行うことに時間をかけてみてください。この工程を飛ばしてしまうと、どんなに高い保湿力の化粧水や美容液などを使っても意味がなくなってしまいます。

◯方法
お風呂などで、身体を温めて血行をよくした状態で行うのがポイントです。湯船に浸かりながらするとより良いです。クレンジング剤を顔全体に塗り、指の腹で円を描く様に、クレンジングします。小鼻は念入りに、眉間も角栓ができやすいので丁寧に時間をかけて行います。

また、部分的にホットタオルを使用してからクレンジングをするのも良いです。お風呂時間を取れない時はホットタオルを試してみましょう。ホットタオルの蒸気で毛穴が温められ、ゆっくりと開き毛穴の汚れが取れやすくなります。

40℃から50℃ほどのお湯にフェイスタオルを浸し、鼻を中心にタオルを当てます。タオルの温度が下がったら、またタオルを温め、3回ほど繰り返します。

2. 泡洗顔

泡洗顔は、キメの細かい泡が毛穴に入り込み、汚れを包み込んで落とすことができます。フォームタイプでも固形でもどちらを使っても良いですが、どちらも専用ネットを使ってしっかり泡立てるのがポイントです。

泡立てをきちんとすることで汚れの吸着率が格段に上がります。丁寧にクレンジングした後に泡をのせ、円を描く様に滑らせて肌になじませます。泡洗顔は、泡がクッション的な役割をするので、肌への摩擦が最小限になり、肌への負担が少なくなります。

3. 綿棒とオイル

角栓は皮脂なのでオイルとの親和性が高く、毛穴周りの皮膚を柔らかくし、角栓が毛穴の外に出てきやすくしてくれます。

そして綿棒で角栓を絡めながら、細かい所まで効率よく角栓を取ることができます。月に1回程度のお手入れを目安にしましょう。

◯方法
綿棒にたっぷりとオイルを染み込ませます。次にオイルを染み込ませた綿棒で、小鼻から鼻先を優しくコロコロと転がします。この時、圧はかけずにオイルを毛穴に染み込ませる程度にします。全体にオイルを行き渡らせます。滑りが悪くなったら適宜オイルを追加し摩擦を起こさないように塗ってください。

※化粧をしている場合は、化粧成分が入り込んでしまうのでクレンジング後に行います。

※オイルは、オリーブオイルやベビーオイル、ココナッツオイルやホホバオイルなど香料や添加物が入っていない、ご自身の肌にあったものを選択してください。

4. ピーリング

これまでに色々な方法を試してみたけど効果が感じられない方は、ピーリングを試してみてはいかがでしょうか。

ピーリングは古い角質を剥がし、肌のタンオーバーの乱れを整えてくれます。ターンオーバーを整えることで開いた毛穴をはじめ、黒ずみやニキビ跡などの肌トラブルにも効果が期待できます。

クリニックで使用しているピーリングの成分に比べ市販のピーリング剤は比較的マイルドで肌への負担は少ないですが、自分の肌質にあったものを選んでください。不安な場合はご自身の手の甲でテストしてみてから顔に使用してみると安心です。

ピーリング後の肌はとても乾燥しています。いつも以上に保湿を心がけ、肌にたっぷりの潤いを与えてあげてください。またピーリング後の肌は敏感で紫外線の影響を受けやすくなっていますので、外出時は日焼けに注意が必要です。

小鼻角栓を取った後のケア方法4個

角栓が除去された毛穴は、ぽっかりと穴が開いています。せっかく角栓が取れたのにこのままじゃダメ?このままにしておきたいと思っている方もいると思いますが、しっかりとケアをしてあげなくてはならないのです。

角栓は厄介な存在と思われがちですが、肌を守ってくれる役割もあるのです。角栓がなくなったまま放置することで、そこから雑菌が侵入し炎症を起こしてしまうこともあります。

さらに皮脂を過剰分泌する指令を出し、皮脂分泌量が増え結局は同じことを繰り返し、悪化させることにもなりかねません。角質除去後のお手入れはとても重要です。

1. 拭き取り用化粧水で肌を整える

丁寧にクレンジングや洗顔をしても取りきれなかった角質を、拭き取り化粧水を使って取っていきます。拭き取り化粧水は、次に使うスキンケアアイテムの浸透力を高められることが魅力です。

拭き取り専用コットンに、化粧水を浸し、優しく肌表面を滑らせるように拭き取っていきます。角質を取りたい一心でゴシゴシするのは肌に負担ですので、優しくしましょう。

注意点として、同日にピーリング剤を使用したお手入れをした場合は、ダブル刺激で肌に負担をかけるので、どちらか一つにしましょう。

2. 水分を導入しながら引き締める

ポイントは冷たい化粧水を使うことです。お風呂の前に冷蔵庫で冷やしておくと便利です。
入浴後は、血流がよくなっているので、毛穴は開いています。冷たい化粧水を使ってキュッと毛穴を引き締めながら水分を導入していきます。

冷たい化粧水をコットンパックに含ませて、10分置きくらい(コットンパックが乾いたのを目安に)に水分をぐんぐん、じわじわ浸透させましょう。保湿力の高い化粧水を選ぶのがお勧めです。

3. ビタミンC配合美容液で肌を活性化

化粧水で肌を潤した後は美容液を使います。中でもビタミンCが配合されているものがお勧めです。ビタミンCは野菜や果物に含まれている水溶性のビタミンです。

ビタミンC配合美容液には、毛穴引き締め作用や皮脂抑制、メラニン還元作用などがあり、また肌の奥にある線維芽細胞を活性化させます。線維芽細胞は、美肌を作り出す細胞とも言われる位重要な細胞です。毛穴悩みにはピッタリなアイテムです。

4. 成分をしっかり閉じ込める

クレンジングや洗顔後は、外部の刺激から肌を守る皮脂膜が洗い流されます。そこで、乳液の油分で膜を作ってあげることで肌内部に水分や美容成分を閉じ込める役割をします。

また乳液は角質を柔らかくする効果もあります。この部分が抜けてしまうと、肌表面から蒸発して失われてしまいます。また外部刺激に対する肌のバリア機能も低下してしまいますのでしっかり成分を閉じ込めましょう。

まとめ

毛穴開きの原因である角栓は部分的な問題ではなく、身体のコンディションと密接な関係があります。規則正しい生活や良質な食事、十分な睡眠をとった生活が基本になります。

そんな生活を送る必要があることを認識していても、なかなか生活や習慣を変えるのは難しいですよね。まずはできることから始めてみましょう。例えばクレンジングにかける時間を少し長くしてみたり、いつもより手間をかけて丁寧に行ってみたり、そんな事からで良いのです。

またちょっと奮発して良い成分が入った美容液を買って使ってみるのも良いですよね。時にはプロフェッショナルの方のケアを受けてみるのも良いと思います。

食事も一品だけヘルシーなものに置き換えたり、寝る時間を10分早くしてみたりと少しずつなら苦にならず変えていけますし、それが新しい習慣になっていきます。そうすることで、良い生活サイクルが出来上がって、美肌にもなるという嬉しい連鎖が起こります。今日から一緒に始めて、毛穴レスな美肌を手に入れましょう。