監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

しっかり洗顔してもなお目立ってしまう角栓は、多くの女性の悩みです。角栓を押し出す癖を卒業できず、改善策を探る人もいることでしょう。

この記事では、「角栓がやばい」と感じる女性のため、毛穴ケアのNGパターン・OKパターンを解説します。NGパターンからOKパターンに切り替えを行うことで、毛穴や角栓の目立たないきれいな肌を目指しましょう。

毛穴の角栓がやばい…鼻や頬が気になる…

鼻と頬は、黒ずみ毛穴や開き毛穴、たるみ毛穴といった毛穴トラブルを起こしやすい部位といえます。以下のような悩みを抱え、コンプレックスに感じる人も多いのではないでしょうか。

・鼻の周りの毛穴がすぐに詰まり、凹凸が目立つ。
・頬の毛穴が大きく開き、ベースメイクのなじみが悪い。
・しっかり洗顔を行っても、角栓がなくならない。
・年齢を重ねるごとに毛穴の開きやたるみが悪化し、ひどく気になる。

鼻や頬の毛穴トラブル・角栓に悩む女性は、スキンケア難民に陥りやすく、試行錯誤の対策を行うことが症状の悪化を招くケースもあります。結果として、お金と時間を浪費し、収集のつかない状況に陥ることもしばしばです。

角栓の押し出しやピンセットで抜くのは禁止?

角栓の周りを爪や指で強く押し、角栓を押し出す行為は、毛穴トラブルの悪化を招くリスクがあります。毛穴をかえって広げてしまい、目立たせるリスクが高いことから、押し出す行為は控えましょう。

毛抜きやピンセットで抜く行為は、毛穴の周りの肌を傷つけて、炎症を招いてしまうケースがあります。炎症が悪化すると色素沈着、クレーター状の凹みといったトラブルが生じ、後悔する状況となりかねません。

角栓の押し出し・ピンセットで抜くこと以外に、以下のようなお手入れが、毛穴・角栓ケアのNGパターンに該当します。

・剥がすタイプの毛穴パックを使用する。
・洗顔ブラシを使用する。
・スクラブ洗顔や酵素洗顔を毎日行う。
・収れん化粧水のみのお手入れを行う。

大人の女性の毛穴・角栓ケアは、正しい原因把握の上で、適切な対策を行うことが大切です。誤ったお手入れは今すぐにでも卒業し、適切な対策へ切り替えましょう。

角栓が目立つ毛穴の原因4個

角栓は、過剰な皮脂と古い角質、顔の汚れなどが毛穴に詰まり、巨大化した塊です。スキンケアの誤りやターンオーバー周期の乱れ、加齢や生活習慣の問題などによって毛穴が詰まりやすくなったり角栓の排出が進まなかったりすると、ひどく目立ってしまいます。

1. スキンケアの誤り

メイクの濃さに合わないクレンジングの使用や洗顔不足、メイク落としを忘れて就寝するといった行為は全て、毛穴の詰まりを招いてしまう原因です。

毛穴の中に詰まった汚れは通常の洗顔やクレンジングで落とすことが難しく、雪だるま式に膨れ上がって、角栓が生じます。巨大化した角栓が毛穴を中から押し広げると、余計に汚れが溜まりやすく、悪循環に陥りがちです。

定期的な集中ケアで毛穴の詰まりの解消を図るとともに汚れを溜めない習慣を身に付け、鼻や頬の角栓を防ぎましょう。

2. ターンオーバー周期の乱れ

次に、ターンオーバー周期の乱れです。ターンオーバー周期が早すぎると未熟な角質が増加し、生まれ変わりが進みません。

未熟な角質は剥がれ落ちる力が弱く、肌本来の周期よりも長期間、表面に滞留することが理由です。反対にターンオーバー周期が遅すぎることもまた、角栓の悪化を招きます。

本当ならば剥がれ落ちるはずの角質がいつまでも滞留することは、肌の健康状態の悪化を招く原因です。角栓が目立つこと以外にざらつき・ごわつき・くすみといったトラブルを引き起こし、美肌がどんどん遠のきます。

3. 加齢の影響

ターンオーバー周期の乱れは、加齢の影響で生じることが多くあります。そのため、年齢を重ねるごとに毛穴トラブルが増加し、角栓が目立ってしまうのです。

とくに頬は、加齢による開き毛穴やたるみ毛穴を生じやすい部位といえます。開いた毛穴やたるんだ毛穴に詰まった汚れは、角栓の悪化を招く原因です。

さらに、一般的には、年齢を重ねるごとに肌内部の水分量は減少し、乾燥気味に傾きます。乾燥を感じた肌を守るために過剰な皮脂が分泌されることもまた、角栓の悪化を招く原因です。

4. 生活習慣の問題

睡眠不足や過剰なストレス、脂質や糖質に偏った食事といった生活習慣の問題の積み重ねが角栓を引き起こすケースもあります。睡眠不足は、成長ホルモンの分泌を阻害し、健やかな肌への生まれ変わりを邪魔してしまう原因です。

過剰なストレスはホルモンバランスの乱れを招き、過剰な皮脂を分泌させる原因の1つ。脂質や糖質に偏った食事もまた皮脂の過剰分泌を招き、角栓の悪化リスクを高めます。

毛穴トラブルや角栓は、肌のSOSサインの1つととらえましょう。「毛穴の開きが気になる」「角栓が急に増えた」といった肌の不調と真剣に向き合い、生活習慣全般の見直しを行うことが、老けない肌を維持するコツです。

角栓が目立つ毛穴ケア方法7個

最後に、鼻や頬の角栓解消・予防を図るための対策方法7個を解説します。7個の対策方法のうちのできることから実践し、理想の肌を実現しましょう。

1. 1日2回の泡洗顔を正しく行う

角栓対策のはじめの一歩は、日々の正しい洗顔です。毛穴の中に詰まった汚れは、ぬるま湯のみの洗顔で落とすことができません。1日2回の泡洗顔を正しく行い、きれいな毛穴を維持しましょう。

◎泡洗顔のやり方

【1】ぬるま湯で顔全体の予洗いを行う。
【2】適量の洗顔料を使用し、十分に泡立てる。
【3】角栓や毛穴の詰まりの気になる部位から順番に泡を乗せ、優しく洗う。
【4】目元や口元などデリケートな部位を最後に洗う。
【5】ぬるま湯を両手ですくい、十分にすすぎを行う。

角栓や毛穴トラブルが気になる人は、朝の洗顔でも洗顔料を使用し、就寝中に付着したほこりや皮脂、汗などを取り去ります。ゴシゴシこする洗顔やピーリング石鹸の常用はバリア機能を低下させてターンオーバー周期の更なる乱れを招く原因ですので、弱った肌をいたわりながら丁寧な洗顔を実践しましょう。

2. 美容オイルと綿棒で角栓を取り除く

ひどく角栓の目立つ時には、美容オイルと綿棒を使用し、集中ケアを行います。美容オイルの種類は、オリーブオイルやホホバオイルなど、手頃な値段で購入できるもので構いません。手もとに美容オイルがない時には、ベビーオイルを使用することもできます。

◎角栓を取り除く方法

【1】美容オイルに綿棒の先端を浸す
小皿などに美容オイルを適量だし、綿棒の先端を浸します。美容オイルの量が少ないと摩擦刺激が生じますので、綿棒の先端がひたひたになる位を目安に十分な量を含ませましょう。

【2】角栓を取り除く
角栓の目立つ部分に美容オイルにひたした綿棒の先端をあて、なでるように動かします。角栓に含まれる皮脂汚れを溶かし出すようなイメージで、塊をほぐして下さい。

【3】残ったオイルを拭き取る
ティッシュなどで肌に残った美容オイルを拭き取り、普段通りの洗顔を行います。拭き取りや洗顔を怠ると新しい角栓の原料を与えることになりますから、きれいに汚れを落として下さい。

より重点的な角栓対策として、美容オイルと綿棒によるお手入れを行う前に蒸しタオルパックを行い、毛穴を大きく開かせる方法も存在します。角栓の重症度合いに応じたお手入れ方法を採用し、定期的な集中ケアを行って下さい。

3. ピーリングや酵素洗顔を行う

美容オイルと綿棒で行う集中ケアの代わりに、ピーリングや酵素洗顔を行うことも可能です。ピーリングジェルやピーリング石鹸、酵素洗顔料には、皮脂を分解する成分やタンパク質を分解する成分が含まれます。

いずれの成分も角栓の構成要素に対してアプローチを行い、取り除きやすい状態に変える働きを担うもの。巨大な塊になった角栓を柔らかくほぐし、取り除く働きが期待されます。ピーリングや酵素洗顔を行う際の注意点は、以下2点です。

【1】商品指定の使用頻度を守る
ピーリングや酵素洗顔は、1週間に1回程度の頻度で行うことが一般的です。商品指定の使用頻度を守り、過剰な角質ケアは控えましょう。

【2】肌を強くこすらない
ピーリングや酵素洗顔は、ただでさえ肌に負担をかけやすく、強い種類のケア商品です。摩擦刺激を極力軽減するためには強くこすらず、なでるようにお手入れしましょう。

角栓の目立つ部位以外の乾燥が気になる人は、鼻の周りだけ、ピーリングや酵素洗顔を行う方法を検討しましょう。または、保湿成分の含まれるピーリングジェルや酵素洗顔料を活用すると肌に負担をかけにくく、刺激を抑えた角栓ケアが可能です。

4. 保湿ケアを怠らない

開き毛穴や黒ずみ毛穴、たるみ毛穴の解消には、十分な保湿が不可欠です。日々の保湿を適切に行い、肌の乾燥の改善を図ることが、毛穴トラブルや角栓の解消に貢献します。

適切な保湿ケアとは、化粧水や乳液、クリームと複数の基礎化粧品を活用し、水分・油分のバランスを整えることです。「化粧水のみ」「乳液のみ」といったお手入れでは水分・油分の両方を補うことが難しく、肌の調子が整いません。

保湿ケアを行う時間は、自分自身の肌と向き合う大切な時間です。朝・夜の1日2回、十分な時間を確保して、一連の保湿ケアを行いましょう。

十分な時間をかけて保湿を行うことが難しい時には、オールインワンジェルを使うことも一案です。オールインワンジェルとは、化粧水や乳液、クリームなど複数の役割を1個でまかなう基礎化粧品を意味します。

オールインワンジェルを使用することで、基礎化粧品を重ねる際の摩擦刺激を軽減し、バリア機能の回復を助けることも可能です。肌質に合うオールインワンジェルを上手に使い、十分な保湿を行って下さい。

5. ビタミンC美容液やローションを使用する

開き毛穴やたるみ毛穴の引き締めには、ビタミンC美容液やビタミンCローションを活用します。過剰な皮脂のコントロールや色素沈着を起こした毛穴の美白などマルチな役割を担うスキンケア商品ですので、毛穴トラブル全般が気になる人におすすめです。

ビタミンC美容液は、普段の保湿ケアのプラスワンアイテムとして活用できます。角栓を取り除いた後に十分な保湿を行い、ビタミンC美容液で毛穴を小さく引き締めると、トラブルを繰り返しにくい状態を目指すことが可能です。

ビタミンCローションを保湿化粧水の代わりに活用する場合は、保湿成分とビタミンCもしくはビタミンC誘導体の両方を含む商品を選んで下さい。ビタミンCやビタミンC誘導体など毛穴の引き締めや美白を行う成分のみの含まれる化粧水を活用すると、乾燥肌の進行を招いてしまうケースがあります。

角栓の解消を目指すためには、十分な保湿ケア・毛穴引き締め対策の両方が必要です。いずれかに偏ったお手入れを行うことは避け、肌にとって必要な基礎化粧品の見極めを行って下さい。

6. ペーストタイプの毛穴パックを行う

クレイなどペースト状の汚れ吸着成分を含む毛穴パックは、剥がすタイプの毛穴パックの代用として活用できます。剥がすタイプと比較して肌に負担をかけにくく、刺激を抑えた集中ケアが可能です。

なお、ペーストタイプの毛穴パックによるお手入れの目的は、ピーリングや酵素洗顔・美容オイルと綿棒による角栓ケアと重複します。「あれも、これも」と試すことは避け、毛穴や角栓、肌質に合う集中ケア方法を選択し、一定期間継続しましょう。

7. 規則正しい生活を送る

決まった時間に起床し、朝食を食べて出勤もしくは家事を行う・夜更かしを避けて決まった時間に就寝するといった規則正しい生活を送ることは、ホルモンバランスを整えて、角栓のできにくい肌を作ることに貢献します。

規則正しい生活を送ることはまた、自律神経を安定させて、ストレスに負けない心を作るための有効な対策です。過剰なストレスを感じた時、脂質や糖質の多いメニューが食べ過ぎたり深夜まで深酒したりといった行為を行う女性も多いのではないでしょうか。

規則正しい生活によってストレス耐性を高めることが、毛穴トラブルや角栓のできにくい習慣を続けることにつながり、美肌作りを後押しします。

まとめ

「角栓がひどい」「頬や鼻の毛穴が目立つ」と感じる女性のために、トラブルの原因と対処方法を解説しました。

角栓や毛穴トラブルは様々な問題が重なりあって生じることが多く、特定の対策を行うことのみでは解消できないケースもあります。

すぐに角栓・毛穴トラブルを解消できなくても諦めず、試行錯誤の対策を続けることで、滑らかな美肌を実現しましょう。