監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

あなたは背中のセルフケアをどうしていますか?背中は体の中でもとても皮脂腺が多く、汗をとてもかきやすい場所です。

季節関係なく衣服で蒸れて高温多湿になりやすいので、皮脂分泌が過剰に行われているのです。

背中は手が届きにくく自分からは見えないので、ついついスキンケアを疎かにしてしまいがち。しかし、しっかり普段から背中のケアをすれば、肌がきれいになって背中美人になれるでしょう。

背中は手が届かないからケアできない?

自宅の背中セルフケア

背中のケアを疎かにしてしまうと、皮脂や汚れが溜まってしまい体臭の原因の一つにもなります。

手が届きにくく見えにくい場所なので、お風呂で体を洗う時もさっと洗い終えてしまう方も多いのではないでしょうか。

しっかりセルフケアできていると、背中を見せるオシャレを楽しめ、美意識の高い人だと思われるはず。

背中の肌荒れは、衣服を着ている時は目立ちませんが、夏などに露出する衣服を着たときに赤みが目立ったり衣服の摩擦で色素沈着が起きてしまったりと、なかなか厄介なものです。大きな鏡で自分の背中をよく確認してみましょう。

汚い背中になる原因7個

汚い背中になる原因

1. 皮脂や汚れの洗い残し

中でも一番多いのがこの洗い残し。手が届きにくい場所なので、背中は腕や足などよりも皮脂腺の分布が多いため汗をかきやすい部分です。

日頃からしっかり皮脂や汚れを洗い流さないと、臭いの原因になったり、毛穴が詰まりニキビができやすくなったりしてしまいます。

また、肌のターンオーバーが正常に働いていないと角栓がつまり、ニキビや黒ずみの原因にもなります。

2. シャンプーやボディーソープが残っている

髪の毛を洗った後、背中を流さないでお風呂から出てしまう方も多いのではないでしょうか。シャンプーやボディーソープはどうしても背中に残りやすく、それが毛穴の詰まりの原因になります。

また、熱いシャワーで体を洗い流すのもおすすめできません。皮脂が温まり乳化して、必要以上に皮脂が洗い流されてしまいます。それによって背中の肌も乾燥して更に皮脂分泌が過剰になるという悪循環が起こってしまうのです。

3. シーツやパジャマをこまめに洗っていない

数日間同じパジャマを着たり、シーツをこまめに洗濯していないと雑菌やカビ菌などが繁殖してしまい、ニキビや肌荒れの原因になります。

夜の寝ている間には、ペットボトル1本分(約500ml)の汗をかくと言われているので、意外にもかなりの汗をかいていることがわかります。

背中は季節関係なく汗をかきやすい部分で、常に皮脂分泌が行われているため、シーツやパジャマの細菌の繁殖には注意が必要です。

4. 糖質や脂質の多い食生活を送っている

日頃の食べ物や飲み物でできている体は、どんな食生活を送っているかが大きく影響してきます。

健康的な食事を摂っている方は、ホルモンバランスが安定して皮脂分泌を抑えられたり、肌のターンオーバーが正常に行われやすくなります。

甘いものや脂っこい物をたくさん摂取している場合は、皮脂が過剰に分泌され、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの原因にもなります。食生活はホルモンバランスや皮脂分泌に大きく関わるので、バランスのいい食事が求められます。

5. 化学繊維素材の衣服を着ている

皮膚に摩擦が起こるとそれが刺激になり、肌が乾燥しないようにと反応し、過剰に皮脂を分泌し始めます。代表的な物としてポリエステルやナイロン、アクリルなどの素材があげられます。

このような化学繊維素材の衣服は、摩擦によって皮脂分泌を過剰にする以外にも、痒みやニキビを悪化させてしまったりと、デメリットな部分があるのです。

最近は可愛いデザインのルームウェアなども販売されていて、お家でおしゃれをするのもステイホームの楽しみ方の一つですよね。素材を確認して選んでみるのも良いでしょう。

6. ストレスや睡眠不足

ストレスを溜め込んだり睡眠不足が続いていたりしていると、皮脂分泌量にも大きく影響します。

精神的なストレスを感じている時は、通常の皮脂分泌が大きく増加するというデータも出ています。

皮脂分泌が過剰に分泌すると毛穴が詰まる角栓ができ、肌のくすみに繋がります。背中のポツポツしたニキビの他にも、黒ずみがある方は要注意です。

また、睡眠不足が続くことは、ホルモンバランスを崩し、肌のターンオーバーを遅らせる原因になります。睡眠は成長ホルモンを分泌し、体内の代謝や脂肪分解を促進する作用を担っています。

年齢によって分泌量に差が出てきますが、成長ホルモンは生きている間は常に分泌されるホルモンのため、睡眠の大切さがよくわかります。

寝る前にスマホを触ったり、激しい運動をしたりすると交感神経が活発になってしまい、良質な睡眠の妨げになります。交感神経が優位に働くと男性ホルモンが過剰に分泌されて皮脂分泌量も次第に増えてきます。

良質な睡眠を取るためには副交感神経を優位にしてリラックスして身体を休める必要があります。

7. 紫外線を浴びている

夏場は特に肌を露出する機会が多くなり、日焼け止めを塗らないまま日焼けしまった方も多いはず。

日焼けしたあとに、保湿不足で肌にダメージを与えた状態で過ごしてしまうと、肌が乾燥して皮脂分泌を増加させてしまいます。

日焼けをしてしまった肌を放置すると、肌のターンオーバーが早まり、黒ずみの原因になったり、炎症している肌に摩擦が加わって色素沈着を招いてしまったりすることもあります。

自宅のセルフ背中ケア方法9個

自宅のセルフ背中ケア

1. 入浴後の保湿をしっかり行う

入浴後は肌が乾燥します。お顔や腕、足などの表面的な場所はすぐに保湿できるものの、背中は手が届きにくいので、中々すぐに保湿が出来ず、おろそかにしがちですよね。

いきなりボディクリームを塗るよりも、一度コットンなどに化粧水を染み込ませて背中をふいたりして、肌へ浸透しやすいテクスチャーの物から順にケアするのがおすすめです。

化粧水を塗った後はボディクリーム又は乳液などの少し油分がある物で潤った肌をカバーしましょう。塗りすぎると、かえって皮脂分泌を過剰にさせてしまう恐れがあるので、塗り終わった後にサラッとしているくらいがちょうどいいです。

保湿はなるべく入浴直後にするのがコツです。入浴後の乾燥スピードはとても早いので、肌が少し濡れている状態の上から付けると乾燥をより防ぐことができます。

2. 肌を清潔に保つ

皮脂や汚れ、毛穴の詰まりをしっかり洗い落として洗い残しがないように心がけましょう。このシンプルな習慣がとても効果があります。

シャンプーやコンディショナーの洗い残しも、毛穴の詰まりの原因の一つになるので、最後にお湯で体を洗い流すことがおすすめです。

体を洗う時は、スポンジやタオルなどでゴシゴシと強い摩擦を与えてしまうと、それが刺激になり、肌へのダメージにつながってしまいます。

背中は刺激を強く与えない程度で洗うと、肌荒れも起きづらくなり、キレイな背中を作ることができます。顔の洗顔と同じように、なるべく泡で摩擦を起こさないように洗い上げるのも、背中の毛穴を広げないコツです。

3. スクラブ剤などで角質ケア

スクラブ剤は古い角質を除去してくれるので定期的に使うことがおすすめです。古い角質が残り、肌のターンオーバーが遅くなってしまうと、角質が詰まりやすく、ニキビの原因になったり、皮脂分泌が過剰になったりして体臭の原因になることもあります。

スクラブはボディソープで洗った後に使用します。汚れた体に直接塗っても効果が弱まるので、手順を間違えないように注意しましょう。

濡れた体につけると肌を痛めずに角質を除去することができるので、黒ずみなどもなくなり肌がとてもキレイになります。

背中にニキビができている場合は、スクラブ剤ではなく保湿性が高い泡立ちのいいボディソープで念入りに洗い上げることをおすすめします。

4. 通気性のよい衣服を着る

最近はおしゃれなルームウェアがたくさん販売されていて、自宅でもおしゃれを楽しむことができます。そんなルームウェアの素材にもぜひこだわってみて下さい。

ポリエステルやレーヨン、シルクなどは肌触りがいいものの、通気性は弱く皮膚呼吸を妨げてしまう恐れがあります。

寝ている間にも背中はたくさんの汗をかきます。綿や麻素材のルームウェアを選び、寝ている間にも皮膚呼吸をしやすい環境を作ることがとても大切です。

化学繊維が使われているルームウェアを着る場合は、中に一枚通気性の良い素材のインナーを着るだけでも皮脂分泌を抑えることができます。

5. バランスの取れた食事を心がける

糖質や脂質が多い食事は、皮脂分泌が過剰になってしまう原因に大きく関わるため、適度に摂取することがおすすめです。

外食をした時にもなるべくサラダ付きのメニューを選んだり、和食をベースとした食事を心がけたりすると、栄養バランスのとれたいい食事をすることができます。

自炊が難しい方は足りない栄養素をサプリメントで補えば、体の栄養バランスを維持でき、皮脂分泌を抑えることができます。

6. アルコールは適量を意識する

食事の時にもう一つ気をつけたいのがアルコールです。外食や会食をした時に飲むアルコールはついつい飲みすぎてしまうものです。

アルコールは血管を拡張させて皮脂腺を刺激して皮脂を詰まりやすくするため、適量を意識して摂取することをおすすめします。

もし飲みすぎてしまった場合は、お水を多く摂取して、体内のアルコール濃度を下げるようにしましょう。アルコールを摂取した後の入浴も熱い温度のシャワーを浴びると、より血管を拡張させ、さらに皮脂分泌を促してしまうので、ぬるま湯で洗い上げるように心がけましょう。

7. 睡眠をしっかり取る

しっかりと良質な睡眠を取ることで、正常に成長ホルモンが分泌されます。

良質な睡眠が取れていない場合、常に体の緊張状態が続いて交感神経が優位になっている状態になっています。体がリラックスできていないと、睡眠を取りたくても体が休める状況ではないため、中々寝付けなかったりしてしまうのです。

交感神経が優位になると男性ホルモンを活性化させる働きがあるため、皮脂分泌が過剰になり、背中の毛穴に角栓が詰まる原因になります。女性よりも男性の方が皮脂が多いのは、男性ホルモンが多く分泌されているからです。

交感神経が優位になってバランスが崩れてしまうと、肌のターンオーバーも遅れてしまうため、寝る前はリラックスできるようにストレッチをしたりと、副交感神経を優位にさせて良質な睡眠を取りましょう。

8. 適度な運動をする

激しい運動ではなく、ウォーキングやジョギングなどのできる運動から少しずつ取り入れましょう。運動によって、健康的な体を作ることができます。

もちろん運動後は皮脂分泌が盛んになっているので、汗をかいたらこまめにシャワーを浴びて清潔を保ってください。

軽く汗をかく適度な運動は、体の血行がよくなり、代謝を促進させて老廃物を体外に排出する効果もあります。皮脂分泌の代謝も正常になれば毛穴の詰まりも改善してニキビができにくい肌環境を作ることができます。

特に背中は広範囲に汗をかきやすい部位です。運動後は着替えを頻繁に行ったり汗をこまめに拭いたりしましょう。

9. ストレスをためない

体がストレスを感じると、ホルモンバランスが崩れて皮脂分泌が過剰になる原因の一つになります。

自分はあまりストレスを感じていなくても、ニキビができたり、ベタついた汗をよくかくようになったりと、体のどこかにいつもと違う異変を感じたら、ストレスを感じているサインです。

半身浴で体を温めて血行をよくしたり、ストレッチやアロマオイルなどで体をリラックスさせると皮脂分泌も改善されていきます。

普段から運動をする方はいつもと違う運動を取り入れたり、休日に外出ばかりしている方はお家で映画を観たりと、普段と違うことをしてみるのも大きなストレス解消になります。

普段と違う行動は、精神的にも肉体的にもいい刺激になり、リフレッシュすることができます。


まとめ

背中のセルフケアは難しいと思っていた方は、今日から少しずつできる皮脂分泌を抑えるセルフケアをすることをおすすめいたします。

背中のケアは後回しにしていた方も多いはず。お顔と同じように乾燥もします。特に衣服の摩擦は起こりやすい部位なので、通気性の良いインナーを着たり保湿を丁寧に行ったり、少しの意識で簡単にセルフケアができます。

背中は季節関係なく皮脂分泌が過剰に行われ毛穴が詰まりやすくニキビが増えやすい場所なので、しっかりと保湿を行っていきましょう。