監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

タンクトップやノースリーブのワンピースを着用すると気になる脇の毛穴の黒ずみやポツポツ汚れ。きちんと洗ったつもりでも黒ずみが解消できず、悩む女性は多いものです。

この記事では、脇の毛穴の黒ずみの原因と解消法を解説します。脇のコンプレックスを解消し、好きなファッションを楽しむためのヒントとして、ぜひ参考にして下さい。

脇の黒いブツブツ・ポツポツが気になる…

脇の毛穴の黒ずみは人目につく頻度が高いため、きちんと処理しておきたいものですよね。

気になる異性と電車で移動する際につり革につかまると、何となく落ち着かない…。脇の黒ずみを気にするあまりにマリンレジャーを楽しめず、水着に着替えることもできなかった…。

そのような悲しい経験を持つ女性も見られます。場所が場所だけに友人に相談を行うこともできずに、思い悩んでいませんか。

脇のムダ毛は、エステサロンや医療機関の脱毛、自己処理でなくすことが可能です。しかし、黒いブツブツ・ポツポツといった毛穴トラブルはまた別のお話。脱毛を受けるのみでは終わらずに、毛穴を目立ちにくくするための対策を検討しましょう。

脇の毛穴の黒ずみの原因4個

これほどまでに女性を深く悩ませる脇の黒ずみ・毛穴トラブルの原因は、一体どこにあるのでしょうか。以下では、脇の黒ずみや毛穴トラブルの招く主な原因4個を紹介します。

1. 毛穴の詰まり

脇の下はアポクリン腺(汗腺)が発達し、角質や汗、皮脂汚れによる毛穴の詰まりを生じやすい場所と言えます。毛穴の詰まりを放置すると表面部分が空気に触れて酸化し、黒く変色するのです。

脇汗や臭いを気にして制汗スプレーやボディパウダーを頻繁に使用することもまた、毛穴の詰まりにつながります。制汗スプレーやボディパウダーの細かい粒子が毛穴に詰まって、蓄積汚れが生じるためです。

脇の毛穴の黒ずみが気になる時こそ、身体の洗い方を見直すよい機会。毛穴の詰まりの解消を目指すための正しい脇の洗い方を覚え、ブツブツの解消を目指しましょう。

2. 埋没毛

次に、誤った自己処理でできた埋没毛です。埋没毛とは、肌の下にもぐってしまい、表面に出ることができなくなった毛を指します。

肌に近い部分の埋没毛が透けて見える状態が黒ずみやポツポツ汚れ。

埋没毛を放置すると毛穴の炎症が生じて、化膿するケースもあります。炎症の生じた箇所は赤く腫れ上がったり色素沈着を起こしたりしますので、脇の肌荒れがいつまで経っても治りません。

毛抜きやカミソリ、ワックスなどによる無理な脇の自己処理を卒業し、負担の少ないお手入れに切り替えることで、埋没毛のできにくい状態を目指すことが大切です。

3. 色素沈着

毛抜きやカミソリ、ワックスなどによる自己処理の摩擦刺激がメラニン色素の生成を促進させて、毛穴の黒ずみを招いてしまうケースもあります。

あまりにも多くのメラニン色素が生成されると排出が間に合わず、肌に残ってしまうためです。メラニン色素の生成は、衣服やタオル、誤ったスキンケアなどによる摩擦刺激によっても、促進されることがあります。

ブツブツの解消を目指すためには、脇の下の肌を十分にいたわり、負担を軽減する対策を検討しましょう。

4. 肌の乾燥

最後に、肌の乾燥です。脇の下の肌が乾燥するとターンオーバー周期の乱れが生じて、メラニン色素の排出が滞ります。

また、ターンオーバー周期の乱れは、毛穴の詰まりの悪化を招く一因です。詰まった汚れが表面に滞留し、新しい肌への生まれ変わりが進まないと、黒ずみは悪化します。

脇の毛穴の黒ずみ解消方法2個[脱毛]

脇の黒ずみの解消を図るためには、自己処理の回数を減らすことが大切です。医療機関(美容外科や美容皮膚科、皮膚科)・エステサロンの脇脱毛を受け、肌に負担をかけにくい処理方法に切り替えましょう。

1. 医療機関で脱毛する

医療機関では、医療用のレーザー機器を使用し、脇脱毛を行います。エステサロンで行う脱毛と比較して脱毛、減毛効果が高く、変化を実感するまでの期間が比較的短く、スピーディーなお手入れが可能です。

また、医療機関では、脇の黒ずみケアと脱毛を併行して進める方法も相談できます。医療機関では、ビタミン薬や外用薬による黒ずみ治療が可能ですから、カウンセリングを受ける際に相談するとよいでしょう。

その他、医療機関で行う脱毛には、次のようなメリットが存在します。

・医師や看護師の施術を受ける安心感。
・脱毛後にトラブルが生じても、迅速に対応可能。
・永久脱毛に近いレベルで減毛効果がある。

エステサロンの脱毛は「永久脱毛」ではありませんので、ご注意下さい。

2. エステサロンで脱毛する

エステサロンでは、IPLやSSC、SHRといった光脱毛マシンを使用し、脇脱毛を行います。光脱毛マシンは医療用のレーザーマシンほどのパワーを持たない反面、照射時の痛みが優しい点はメリット。一般的には医療機関の脱毛よりも費用が安く、通い放題コースを設けるエステサロンも存在します。

ただし、エステサロンでは、炎症を伴う毛穴や濃い埋没毛の見られる部位への照射を断られるケースがあります。脇の黒ずみが目立つ状態で脱毛を受ける場合は、エステサロンの担当者に状況を伝え、判断を委ねて下さい。

脇の毛穴の黒ずみ解消方法4個[スキンケア]

次に、脇の毛穴の黒ずみの解消を図るためのスキンケアを紹介します。脇の洗い方や保湿方法、黒ずみがとくに目立つ時の集中ケア方法を知り、毛穴の目立たないきれいな脇を目指しましょう。

1. たっぷりの泡で優しく洗う

「洗う」ケアを正しく行うことが黒ずみ対策の基本に該当することは、顔でも脇でも同じです。脇の下は目に見えない場所ゆえに洗い残しが生じやすく、汚れが蓄積しやすい部位といえます。たっぷりと泡立てたボディソープを使用し、優しく手洗いすることで、きれいに汚れを落としましょう。

脇の下の皮膚は非常に薄く、デリケートな部位にあたりますから、ナイロンタオルでゴシゴシこする洗い方は控えて下さい。

硬い毛のボディブラシを使用することもまた摩擦刺激を生じやすく、黒ずみの気になる時にはおすすめできない洗い方です。

泡立てを十分に行ったボディソープで丁寧に洗うことだけでも、脇の汚れをきれいに落とし、清潔に維持することはできます。正しい方法で洗った後はボディソープや汚れが残らないように、十分なすすぎを行いましょう。

2. お風呂上がりに保湿を行う

お風呂上がりは脇の下の保湿を行い、水分・油分のバランスを整えます。保湿に活用するスキンケア商品は、化粧水と乳液、クリームです。

化粧水によって適度な水分補給を行った後に乳液やクリームで油分を補い、弱った肌を保護します。日々の保湿を欠かさずに行うことはもちろん、自己処理後のお手入れを怠らず、肌の負担を軽減する対策もまた大切です。

自己処理後の肌は敏感に傾きますので、敏感肌用・低刺激の化粧水や乳液、クリームを活用するとよいでしょう。

3. ピーリングジェルや石鹸で角質ケアする

がんこな毛穴の詰まりには、ピーリングジェルやピーリング石鹸を活用し、角質ケアを行います。角質ケアを行う際のポイントは、強くこすることを避け、優しくお手入れすることです。

毎日お手入れすることは、肌に過剰な負担をかけて、黒ずみの悪化を招くリスクがあります。週に1回から2回を1つの目安と考えて、適度な使用に留めて下さい。

ピーリングジェルやピーリング石鹸による角質ケアを行い、刺激を感じる場合には、尿素配合クリームによるお手入れを検討しましょう。

尿素配合クリームには角質を柔らかくほぐし、剥がれやすい状態に変える働きが期待されます。全身に使用できる尿素配合クリームは、ドラッグストアや通販サイトで購入を行うことが可能です。「尿素配合」「尿素クリーム」といった記載が見られる商品の中から状態に合うものを選択し、定期的に使って下さい。

4. 美白クリームで色素沈着を解消する

色素沈着による黒ずみには、美白成分配合のクリームでお手入れを行うことが選択肢です。以下のような成分の含まれる美白クリームを使用し、色素沈着を解消しましょう。

ビタミンC誘導体メラニン色素の還元・排出作用を持ち、脇の黒ずみを薄くする働きが期待されます。皮脂量のコントロールを担う成分でもありますから、脇の臭いやベタつきの気になる人にはおすすめです。
トラネキサム酸美容皮膚科の黒ずみ治療で採用されることの多い成分。メラニンの生成を抑制し、脇の黒ずみの悪化・進行を予防します。
プラセンタエキス肌のターンオーバーを促進し、黒ずみの目立たない肌への生まれ変わりを支援する成分。保湿ケアやエイジングケア用の化粧水・美容液にも配合されることも多く、脇の乾燥や毛穴の開きが気になる人におすすめです。

より積極的な対策を行う場合は、ハイドロキノンクリームを使うことも選択肢の1つです。ハイドロキノンクリームは色素沈着に対する確かな効果が期待される反面、白班やかぶれといった副作用の生じるリスクを伴います。

濃度の高いハイドロキノンクリームを使用するほど副作用の生じるリスクが高まりますから、無理な継続は控えましょう。

安全性に配慮しつつハイドロキノンクリームによる黒ずみケアを行うためには、皮膚科や美容皮膚科に相談し、判断をあおぐ方法がおすすめです。肌質に応じた強さのクリームを正しく使用し、黒ずみ解消を目指して下さい。

脇の毛穴の黒ずみ解消方法3個[生活習慣]

最後に、生活習慣見直しによる毛穴の黒ずみ解消方法を解説します。肌に負担をかけにくい自己処理方法や睡眠、食事の注意点を知り、黒ずみの目立たないきれいな肌を目指しましょう。

1. 脇の自己処理方法を見直す

カミソリや毛抜きによる自己処理が埋没毛や色素沈着のリスクを高めることは、先に紹介した通りです。理想をいえば医療機関やエステサロンで脱毛を受ける方法がよいのですが、費用や時間の兼ね合いから断念する人もいるはず。

肌に負担をかけにくい自己処理方法としては、電気シェーバーによるお手入れを検討しましょう。

電気シェーバーできれいに処理するためのポイントは、片側の手で脇の皮膚を軽く引っ張り、シワを広げるようにしながら剃ることです。同じ場所を何度も往復することは避け、必要最低限の処理時間でお手入れしましょう。

電気シェーバーの使い方に慣れず、カミソリによる自己処理を行う場合は、逆剃りを控えることが大切です。毛の流れに沿うようにカミソリの刃をあて、軽い力で処理します。

肌の負担の軽減を図るためには、シェービングクリームやジェルを多めに使用する方法も有効な選択肢の1つ。保湿成分配合のシェービングクリームやジェルを使用すると、脇の乾燥対策も行うことが可能です。

2. 十分な睡眠時間を確保する

睡眠不足によって成長ホルモンの分泌が滞ると、肌のターンオーバーがスムーズに進まず、脇の黒ずみを悪化させることがあります。1日あたり7時間から8時間の睡眠時間を確保し、成長ホルモンの分泌を促しましょう。

また、成長ホルモンの分泌を促すためには、質の良い睡眠をとることも大切です。入眠直後に深い眠りに入ることのできるように、生活改善を図って下さい。

質の良い睡眠をとるための対策としては、次のような内容が検討されます。

・就寝時間の3時間から4時間前には、夕食を終わらせる。
・夕食後は、カフェイン飲料(コーヒーや紅茶、栄養ドリンクなど)を控える。
・スマホやタブレット端末をベッドの中に持ち込まない。
・ゆったりとしたリズムの音楽やアロマの香りでリラックスする。

良質な睡眠は脇の黒ずみのみではなく、身体全体の美肌作りに貢献します。十分な睡眠時間の確保と睡眠の質を高める対策を併用し、老けない肌を目指しましょう。

3. バランスの良い食事をとる

脇の黒ずみを即座に改善する栄養素や食品は、残念ながら存在しません。肌の材料を担うタンパク質と代謝を助けるミネラルやビタミンB群、皮脂量のコントロールを行うビタミンCなど、美肌作りに欠かせない栄養素を過不足なく摂取しましょう。

食事の栄養バランスが崩れるとターンオーバーが滞り、角栓や毛穴の詰まりを悪化させるリスクがあります。

脂質過多になりやすいファーストフードやスナック菓子、糖分の多い嗜好品の摂取は適度に留めて、肉や魚、野菜や果物、穀物などをバランス良く盛り込む食習慣への切り替えを検討しましょう。

まとめ

脇の毛穴の黒ずみの原因とスキンケアや生活習慣の見直しによる対策を紹介しました。脇のブツブツ・ポツポツを解消し、スベスベの状態を実現すると、ファッションの選択肢が広がります。

肌トラブルを気にすることなく思い切りおしゃれを楽しむための対策として、前向きな取り組みを継続しましょう。