監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

「肌質ってどうすればわかるの?」
「自分の肌はどんなお手入れをすれば綺麗になるのかな…」
とお悩みの人のために、肌タイプの見分け方とスキンケア方法を詳しく解説します。

この記事を読めば、自分の肌に最適なスキンケアが見つかりますよ。自分の肌質を確かめて、憧れの美肌を手に入れましょう。

肌タイプの種類と肌質の見分け方

肌タイプは大きく分けて、「普通肌」「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」の4つです。

加齢やストレス、季節の変わり目など、さまざまな影響により肌質は変化します。冬は乾燥肌、夏は混合肌ということも。1年を通して変化する肌質に対応したスキンケアが必要です。

以下は、主な肌タイプの種類と見分け方です。

普通肌…肌のキメが細かい、なめらかな手触り、肌のトラブルが少ない
乾燥肌…洗顔後は肌がつっぱる、1日中頬(ほほ)の乾燥が気になる
脂性肌…Tゾーンのメイクが崩れやすい、頬のベタつきと毛穴が目立つ
混合肌…Tゾーンは脂っぽい、頬や目元、口周りはカサつく

「乾燥肌だと思っていたのに、実は混合肌だった」という人は少なくありません。自分の肌タイプをしっかり見極めて、より美しい肌を手に入れましょう。

自分の肌タイプを知ることの重要性

自分の正しい肌タイプを知ることで、肌が本当に求めるスキンケアを行えます。本当の肌タイプを知ることは、正常な肌(普通肌)の状態に導くために大切です。

肌質を知らないまま、間違ったスキンケアを続けていると、肌トラブルの絶えない肌になるかもしれません。例えば、「自分の肌は脂っぽいから…」と脂性肌だと思い、さっぱりタイプの化粧品を使い続けていたとします。

実は乾燥肌で、乾燥から肌を守るために皮脂の過剰分泌が起きている場合もあるのです。間違った思い込みは、美肌に近づけるばかりか、反対に遠のけてしまいます。

まずは自分の肌質を見極めて、適切な化粧品を使って水分と油分のバランスを整えましょう。

ここからは、4つの肌タイプの特徴とスキンケア方法を詳しく解説します。

普通肌の特徴

皮脂うるおい特徴
皮脂とうるおいともに適度

普通肌の特徴は「肌のキメが細かく、しっとりうるおいもあること」です。トラブルが少なく、化粧品による刺激もうけにくい肌の状態です。

そのため、化粧品や美容機器などの新商品を試しやすいといえるでしょう。さらにツヤやハリ、弾力もあり、皮脂と水分のバランスも整っています。

ふっくらとして健康的にみえるのは、肌のうるおいが十分に満たされているから。利点はファンデーションなどの化粧ノリが良く、メイクも崩れにくいことです。

皮脂の分泌は適度で肌もしっとりしているため、時間の経過による乾燥を防ぎます。キメが整っているので、光を浴びると透明感のある肌に見えますよ。

目指すべきは健やかな肌の状態を保つ普通肌。

普通肌の美の秘訣(ひけつ)は、清潔、保湿、紫外線対策の3つです。肌が綺麗な普通肌の人は、それらの3つのポイントを日ごろから意識しています。

乾燥肌の特徴

皮脂うるおい特徴
××皮脂・うるおいともに少ない

乾燥肌の特徴は「全体的な肌のカサつき、ザラザラした手触り」です。特に目や口、頬の周りが乾燥し、小ジワもできやすい肌タイプ。

加齢とともに肌の保湿機能が衰えるため、30代以降の女性に多くみられます。水分も油分も少ないため、メイクが肌に密着しにくくカサつきます。

また乾燥肌は、肌の柔らかさやしっとり感がない状態です。乾燥が続くと、肌を守るために表面は硬くなり、粉吹きやガサガサの原因に繋がります。洗顔後は、鼻や口周りにポツポツと粉吹きが現れることも。

水分と油分のバランスが崩れやすく、バリア機能も低下しがちなので刺激に弱い状態です。うるおいと皮脂が不足すると、肌は自らの保湿機能を十分に発揮できません。

水分と油分をバランス良く補給してあげることが重要。肌の乾燥は美容面だけでなく、さまざまな皮膚病を招く原因となるので早めに対処したいところです。

脂性肌の特徴

皮脂うるおい特徴
過多皮脂が多い・うるおいはある

主に脂性肌の人は、皮脂の分泌.量が増える「思春期」と「夏場」に増える傾向です。脂性肌の特徴は「Tゾーンの皮脂が多く、うるおいもあること」。

皮脂の過剰分泌によって毛穴が開きやすいため、皮脂の汚れもたまりやすくなります。黒ずみや角栓、ニキビといった肌のトラブルが起こりやすい環境です。

また、過剰な皮脂の分泌は年齢や季節によって増減します22歳以降には、皮脂の分泌量が徐々に減り始めて落ち着きますよ。中には30代以降の人でも極度の乾燥状態が続いて、過剰な皮脂の分泌が促されていることも。

また皮脂の分泌量が増えるため、夏場は鼻周りのテカリが気になります。朝はきれいにメイクをしても、昼になるとメイクが崩れやすく悩む人も多いでしょう。正しいスキンケアを行って、メイクの映える美しい肌を目指しましょう。

混合肌の特徴

皮脂うるおい特徴
過多×皮脂が多い・うるおいは不足

混合肌は、脂性肌と乾燥肌が混ざった肌タイプです。Tゾーンはベタつくのに対して、頬や口元の乾燥は気になるなど、部位ごとに「乾性と脂性に分かれていること」が特徴。

主に、混合肌は20代後半から30代の女性に多くみられます。医学的には「乾燥性脂性肌」、一般的には「インナードライ肌」とよばれています。

Tゾーンは毛穴の開きが目立ちメイクも崩れやすいのに対し、目元や口元などは乾燥による小ジワが目立ちます。肌は乾燥により硬くなり、メイクをするとごわつきが気になります。

水分と油分のバランスが乱れて、肌を守るバリア機能は低下しがち。極端な肌の状態なので、肌質をコントロールすることは難しいでしょう。

普通肌のスキンケア方法

普通肌は安定していてキメも細かくうるおいに満ちています。毛穴が目立たず化粧ノリも良いため、どの肌タイプの人も憧れる理想的な肌です。

ここでは、美しい肌を保つために大切な普通肌のスキンケア方法を見ていきましょう。

洗顔の基本を知ろう

洗顔の基本は、モッチリの泡をたっぷりと使って洗うこと。泡の目安は、泡立てネットで洗顔料をしっかり泡立て、手に吸いつくような泡に作れば完成です。

手のひら全体を使って、皮脂が多い部位からサッとのばして洗い流します。洗い流す時も肌をこすらず、摩擦が起きないように泡を落としましょう。

髪の生えぎわは肌のトラブルを避けるため、洗い残しに気を付けてください。洗顔後は肌がすぐに乾燥し始めるので、素早く保湿をおこないましょう。

正しく化粧品を使う

普通肌のスキンケアの基本は、化粧品に記載されている規定の量を使って保湿します。ただし、乾燥しやすい部位は集中的にケアをしましょう。

化粧水の後は美容液、乳液、クリームの順に塗っていきます。美容液の中には乳液を先につけるタイプもあるので、メーカーの使用方法を必ずチェックして正しく使用しましょう。

お手入れの基本は、化粧水をつけた後に美容液を浸透させて乳液でフタをします。最後にクリームをぬれば、油分が肌に膜を作りうるおいを閉じ込めます。

正しいスキンケアをおこない、肌のトラブルを防いで綺麗な肌を保ちましょう。普通肌は肌の状態が良いため、気になる化粧品を試してみるのも良いですね。

乾燥肌のスキンケア方法

乾燥肌をうるおいに満ちた美肌へ導くには、保湿が何より重要です。基本は、化粧水と美容液で肌に水分と栄養を届けて、乳液とクリームで水分の蒸発を防ぎましょう。

また、乾燥をこれ以上悪化させないために、過度な洗顔や入浴は控えて紫外線対策も忘れずに。

乾燥の強い時は洗顔料は1日1度で十分

洗顔料を用いた洗顔は、1日に1度でOKです。しっとりした洗いあがりの洗顔料で、たっぷりの泡を作りましょう。

顔全体に泡をのせてぬるま湯で洗い流します。熱いお湯は、肌に必要なうるおいまで洗い流してしまうので避けてください。

また洗顔後は、乾燥を感じやすいためすぐに保湿をしましょう。

乾燥肌に適した保湿成分

乾燥して失われた皮脂と角質細胞間脂質を化粧品でしっかりと補うことが大切です。

以下は乾燥肌に最適な成分をまとめています。化粧品選びに迷ったら、これらの成分が配合されているものがおすすめです。

「ヘパリン類似物質」…病院の処方薬に含まれる成分で炎症を抑えて保湿する
「コラーゲン」・「ヒアルロン酸」…肌にうるおいを届けて乾燥を防ぐ
「ワセリン」…水分を閉じ込めて乾燥や刺激から肌を守る
「セラミド」…バリア機能の働きを改善してうるおいを与える

このように、保湿力の高い成分をバランス良く配合した保湿剤で乾燥肌を改善しましょう。自分に合った化粧品を選び、適切に使うことが美肌への近道です。

バリア機能が低下しがちなので、特に、生理前は刺激に敏感になるため避けた方が良いでしょう。

脂性肌のスキンケア方法

脂性肌を理想的な美肌へ導くには、丁寧な洗顔と収れん作用のある化粧品で皮脂を抑えるケアを。余分な皮脂や汚れを綺麗に落として、毛穴を引き締めることが大切です。

皮脂が気になる部位を念入りに洗顔する

余分な皮脂を取り除こうと、ゴシゴシと洗ったり洗浄力の高い洗顔料を使ったりすることはNGです。皮脂をとり過ぎると、肌がもつ本来のうるおいまで損ないます。

脂性肌の洗顔はたっぷりの泡を使い、皮脂が多いTゾーンを中心に丁寧に洗います。

1日2回、「こすらず優しく」が洗顔の鉄則です。過度な洗顔は乾燥を招いて、過剰な皮脂の分泌や肌のトラブルを引き起こしかねません。肌を清潔に保つことは大切ですが、皮脂のとりすぎに十分注意しましょう。

日中のスキンケア方法

日中のTゾーンのテカリは、ティッシュでサッと抑える程度でOKです。あぶらとり紙は脱脂力が高く、必要以上に皮脂をとり過ぎるので控えます。肌のトラブルを避けるため、なるべく顔を触らずに肌の清潔を保つよう心がけましょう。

保湿化粧品をチェック

皮脂が多いからと保湿をしないという人もいますが、逆に過剰な皮脂の分泌を促すことに。肌のベトつきが気になるときは、さっぱりタイプの化粧品を用いて保湿をします。Tゾーンは軽めにつけ、乾燥しやすい頬は念入りに保湿しましょう。

毛穴が気になる部位は、収れん作用のある化粧品で引き締めて過剰な皮脂を抑えます。ニキビができやすい人は、油分の少ないノンコメドジェニック化粧品やニキビ用化粧品で保湿しましょう。

肌を清潔にしてきちんとケアすれば、肌のトラブルに悩まされない理想的な肌へ近づけます。

混合肌のスキンケア方法

混合肌をトラブルのない美肌へ導くには、まずはしっかりと肌を保湿します。皮脂の分泌が盛んでうるおいのある肌にみえますが、保湿機能は低下している状態です。乾燥による皮脂の増加がみられるため、基本は高保湿タイプの化粧品でケアしましょう。

皮脂の多い部位から洗顔する

洗顔は皮脂の多い鼻周りや額からたっぷりの泡をつけます。テカリが気になる部位を丁寧に洗いましょう。乾燥しやすい目元や口元などは、薄めに伸ばすだけでOKです。

皮脂が多いため洗浄力の高い洗顔料を選んでしまいがちですが、皮脂をとりすぎると逆に乾燥を招きかねません。部位によっては敏感な部位もあるので、洗顔料は優しい洗浄力のものを選びましょう。

保湿剤は部位ごとに量の調整を

混合肌は部位ごとに肌の状態が異なるため、それぞれの状態に合わせたケアが必要です。乳液やクリームなどの油分の多い化粧品は、皮脂の多い鼻周りは薄くつけます。

乾燥しやすい目元や口元はたっぷりつけるなどして量を調整しましょう。化粧水は水分なので、顔全体にたっぷり使ってもOKです。

酵素洗顔やピーリング剤で毛穴にたまった汚れを取り除く

鼻周りの毛穴の目立ちは、酵素入りの洗顔、「AHA」や「サリチル酸」を配合したピーリング剤を用います。この際、肌をゴシゴシとこすらず、丁寧に古い角質や汚れを取り除きましょう。

これらのお手入れの後は、肌が乾燥しやすいので丁寧な保湿を心がけてくださいね。頻度は化粧品に記載されている使用の間隔を守りましょう。


まとめ

肌タイプの見分け方や特徴、スキンケア方法をご紹介しました。どの肌タイプにも共通することは、「肌に足りないものは補い、余分なものは残さない」ことが大切です。

美肌を目指すには日々のスキンケアだけでなく、生活習慣や食生活を整えることも重要です。自分の肌タイプを見極めて、健やかな肌を手に入れましょう。