監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

20代や30代前半の女性はもちろん40代や50代の女性も他人事ではない毛穴の悩み。毛穴の開きや黒ずみを解消し、スベスベの美肌を目指したいと思いますよね。

毛穴トラブル解消には、スキンケアや洗顔、基礎化粧品による対策が不可欠です。合わせて、食べ物によるインナーケアを実践すると、きれいな美肌を目指すことができますよ。

この記事では、毛穴トラブルを解消し、理想の美肌を作るための対策を紹介いたしますので、ぜひ参考に活用下さい。

美肌の基本とは?

美肌の条件は「う・な・は・だ・け・つ」と言われます。

潤い(う)があって、滑らか(な)。かつ、ハリ(は)・弾力(だ)を維持して、血色(け)が良い。さらに、ツヤ(つ)を感じる肌が「美肌」です。

毛穴の黒ずみ・開きの目立つ肌は、滑らかさやハリ・弾力を感じません。目立つ毛穴をカバーするため、ファンデーションを厚塗りすると、血色の良さ・ツヤを感じる質感は遠のきます。

きれいな毛穴を維持することは、美肌作りの第一歩です。自分自身の毛穴トラブルの原因をふまえた適切な対策を実践し、理想の肌を目指しましょう。

毛穴が目立つ黒ずみの原因

毛穴の黒ずみの原因は、古くなった角栓です。過剰な皮脂や角質、メイク汚れが毛穴の中に蓄積すると、角栓が生じます。できたばかりの角栓は白い色なのですが、お手入れを行うことなく放置すると、黒ずみになってしまうのです。

過剰な皮脂を招いてしまう原因は、肌の乾燥や過剰なスキンケアです。乾燥とは無縁のように感じる肌でも、インナードライの状態に陥っているケースがありますので、保湿ケアを怠ることはできません。

肌の乾燥は、ターンオーバー周期の乱れを招き、毛穴の詰まりを悪化させる原因のひとつ。水分・油分のバランスを整えて、ターンオーバー周期を安定させてあげることが、毛穴トラブル解消の近道です。

美肌の毛穴ケア対策3個[スキンケア]

毛穴の黒ずみ・開きを解消し、美肌に導くスキンケアは、正しい洗顔・クレンジング・定期的な角栓ケアです。各スキンケアのポイントをより詳しく紹介しますので、お手入れ習慣の見直しに活用下さい。

1. 朝・晩の2回、正しい方法で洗顔する

頻繁な洗顔は、乾燥を悪化させて、過剰な皮脂を分泌させます。朝・晩2回の正しい洗顔を実践し、汚れの蓄積を防ぎましょう。

◎毛穴トラブル解消・美肌に導く洗顔手順

(1)洗顔料を十分に泡立てて、たっぷりの泡を作ります。

(2)毛穴汚れの目立つ部位から順番に泡を乗せます。最初に洗う部位は、Tゾーンや小鼻周辺。小鼻の脇に指の腹を軽くあて、クルクルと円を描くように洗顔すると、きれいに汚れが落ちますよ。

(3)ぬるま湯を両手ですくい、しっかりとすすぎましょう。すすぎ残しがあると余計に毛穴が詰まるため、仕上がりを確認すると安心です。

(4)清潔なタオルを使用し、水分を吸収します。

朝の洗顔も夜の洗顔も、上記の手順で行うことが基本です。インナードライを感じる人でも、毛穴トラブルのひどい時にぬるま湯洗顔を行うことは、避けた方が無難。ぬるま湯だけでは過剰な皮脂を落としきれず、詰まり毛穴を悪化させるリスクがあります。

2. 正しいクレンジングでメイク汚れの蓄積を防ぐ

最適なクレンジングは、メイクの濃さで異なります。肌に対する負担とメイクを落とす力のバランスを考慮し、自分に合うクレンジングを使用しましょう。

◎クレンジングの主な種類と選び方

クレンジングオイルメイクを落とす力が強く、濃いメイクの日におすすめのクレンジング。クレンジング後の乾燥を感じやすい種類にも該当しますから、スキンケア後は、十分に保湿しましょう。
クレンジングバームクレンジングオイル同様にメイクを落とす力が強く、メイクを落とした後の乾燥を感じにくい種類です。比較的しっかりメイクを行った日でも、きれいに汚れを落とせます。
クレンジングクリーム油分・水分のバランスが良く、肌への負担がマイルドな種類です。オイル・バームほどメイクを落とす力が強くはなく、ポイントリムーバーの併用を必要とするケースもあります。
クレンジングミルククレンジングクリーム同様に肌に負担を与えにくく、季節性の肌のゆらぎ・敏感肌にも対応できる種類です。その反面、メイクを落とす力もマイルドですから、濃いメイクの日にはミスマッチ。ナチュラルメイク派の人のデイリー使いに適したクレンジングと考えて下さい。
クレンジングジェルジェルの弾力により、摩擦刺激を軽減できる種類です。油分の少ないジェルクレンジングは、さっぱりとした洗い上がりとお手入れの手軽さが魅力。インナードライがひどい人は、つっぱりを感じることもありますので、使用感の確認をおすすめします。

いずれのクレンジングを使用するにしても、力を入れず、摩擦刺激を防ぐことが大切です。しかし、丁寧にクレンジングを行うあまりに力を入れすぎてしまうことも、肌にとっての負担と言えます。スピーディーかつ優しい力でメイクを落とし、毛穴汚れの蓄積を防ぎましょう。

3. 毛穴ケア洗顔料で集中ケアする

できてしまった角栓を除去するためには、毛穴ケア洗顔料を使用します。以下のようなスキンケア商品から状態に合うものを選択し、集中ケアを行って下さい。

酵素洗顔酵素洗顔とは、タンパク質を分解する酵素配合の洗顔料。顔全体に使用する方法の他、毛穴の気になる部分に限定し、泡パックを行うお手入れもおすすめです。
クレイマスククレイマスクとは、クレイの力で毛穴汚れを吸着、落とすためのケア商品です。毛穴パックのように無理に剥がす方法ではありませんから、肌への負担に配慮しながら、角栓ケアを行えます。
ケミカルピーリングケミカルピーリングは、酸の力を活用し、タンパク質を分解・除去するためのケア商品です。使用する酸の種類によって、角栓除去力や肌に対する負担が異なります。

酵素洗顔やケミカルピーリングに刺激を感じる場合は、ホームケアを無理に続けず、エステや医療機関に通うことも選択肢です。

クレイマスクは比較的作用がマイルドですが、「絶対に刺激を感じない」という保証はありません。また、クレイマスクとひと口にいっても、クレイの種類によって、汚れの吸着力や肌に対する負担が異なります。

肌への刺激が気になる人はホワイトクレイベースの商品をまず使い、肌との相性を確かめる方法がおすすめです。

美肌の毛穴ケア対策3個[化粧品]

基礎化粧品による毛穴対策の基本は、化粧水や美容液による保湿です。十分な保湿プラスアルファの対策として、毛穴縮小美容液やスリーピングマスクを活用し、トラブル解消を目指しましょう。

1. 化粧水や美容液で保湿する

過剰な皮脂分泌やターンオーバー周期の乱れは、潤い不足を示すサイン。ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドといった保湿成分配合の化粧水・美容液を使用し、十分に保湿しましょう。保湿を行う時のポイントは、以下3点です。

【1】クレンジング・洗顔後は直ちに保湿
クレンジング・洗顔直後の肌は、無防備な状態です。化粧水・美容液による保湿を速やかに行い、失われた水分を補います。

洗顔を始める前に基礎化粧品を用意し、すぐにお手入れできる状態にしておくと流れがスムーズ。洗顔後1分以内に保湿を始めるためにも、お風呂場での洗顔は避けて下さい。

【2】ハンドプレスでなじませる
ハンドプレス(手の平で軽く押さえ込むようになじませる付け方)を行うことで、化粧水の浸透率が高まります。肌の内部へ水分を届けるイメージを持ち、丁寧に保湿しましょう。

【3】乾燥を感じる部分は重ね付け
1回で浴びるほどの化粧水を付けても、肌は吸収できません。乾燥を感じる部分には少量ずつを重ね付けし、状態を整えます。

2. ビタミンC美容液で開いた毛穴を引き締める

たるみ毛穴や開き毛穴の気になる部位には、ビタミンC美容液を活用します。化粧水や乳液で水分・油分のバランスを整えた上から毛穴の引き締めを行うことで、滑らかな質感に整いますよ。

また、ビタミンCには、メラニンを還元し、できてしまった黒ずみを薄くする働きが期待されます。毛穴の側面にメラニン色素が滞留した黒ずみを解消し、ポツポツ汚れを薄くする働きが期待されるということです。

ビタミンC濃度の高い美容液の方が強い還元作用を期待できるものの、肌の潤いを保持するために必要な皮脂まで抑えてしまうケースもあります。毛穴や肌の状態を考慮し、自分に合う濃度のものを選択しましょう。

3. スリーピングマスクを活用する

朝一番の毛穴の開き対策には、スリーピングマスクを検討しましょう。スリーピングマスクとは、塗って寝るタイプのジェルマスクやパックのこと。睡眠時間を活用した、積極的な美肌ケアを実現できます。

スリーピングマスクの中でも、水分・油分のバランスを整えることに注力した商品は、毛穴が気になる女性の味方。なじみの良いジェルタイプを選択すれば、寝具を汚す心配もなく、翌朝の肌の調子が整います。

美肌の毛穴ケア対策4個[食べ物]


最後に、毛穴が目立たないきれいな肌に導くためのおすすめ食べ物を紹介します。栄養バランスの良い食事をベースとして、以下のような食べ物を取り入れることによって、インナーケアを実践しましょう。

1. 肉、魚、卵

肉や魚、卵に含まれるタンパク質は、意識的に摂取しないと不足しやすい栄養素です。1食あたり手のひら1杯を目安にタンパク質を摂取し、きれいな肌への生まれ変わりを後押しします。

ただし、脂質の多い肉類の過剰摂取は禁物です。サーロインやバラ肉は適度に留めてヒレ肉・もも肉を選択する、手羽先やもも肉を避けて胸肉を選択する、など脂質の調整を行いましょう。

2. 大豆食品

十分なタンパク質を摂取し、美肌を目指すためには、大豆を使った食べ物もおすすめです。豆腐や納豆、豆乳といった大豆食品を日々の食事に取り入れて、きれいな肌を目指しましょう。

大豆イソフラボンは、女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きを担いますから、ホルモンバランスの乱れによる過剰な皮脂の気になる時にもおすすめです。脂質の多い肉類の代用として大豆食品を活用すると、肌の水分・油分のバランスを整えることに貢献しますよ。

なお、大豆イソフラボンは「たくさん摂取するほど、ホルモンバランスが整う」というわけではありませんので、機能性食品の過剰摂取は避けて下さい。「取りすぎず・不足せず」の適度なバランスを守ることが、毛穴トラブル解消と美肌作りの近道です。

3. 緑黄色野菜

緑黄色野菜は、ターンオーバーの正常化や皮脂量のコントロールに貢献するビタミンA(β-カロテン)・ビタミンC・ビタミンB郡・ビタミンEを含みます。1日の野菜摂取目標量350gのうちの120gは緑黄色野菜で摂取することを目標に、日々の食事に取り入れます。

ビタミンA(β-カロテン)を効率的に摂取するためには、油類と一緒に摂る方法がおすすめです。ニンジンやピーマン、ブロッコリーを鶏肉と炒める・オイル蒸しにするといった調理法であれば、効率的に栄養素を摂取できます。

ビタミンCなど熱に弱い栄養素は、生のまま摂取する方法がおすすめです。野菜スティックやコールドプレスジュースなどの調理法を選択し、食べ方を工夫しましょう。

4. 発酵食品

腸内環境の乱れは、過剰な皮脂や毛穴の開き、大人ニキビといった多くのトラブルを招きます。発酵食品の意識的な摂取により、腸内環境を整えましょう。参考までに、毛穴対策に役立つ食材と発酵食品の組み合わせレシピ・おすすめの食べ方を紹介します。

【1】納豆キムチ
食物繊維豊富な納豆、乳酸菌豊富なキムチは、相性の良い組み合わせです。納豆に含まれるビタミンB2が脂質代謝を促し、過剰な皮脂を抑制する働きも期待されます。

納豆キムチは、冷や奴に乗せて食べたり、野菜を足してスープにしたりと、アレンジ豊富。冷蔵庫の中にある食材で簡単に、美肌に役立つ副菜を手作りできます。

【2】バナナのチーズ焼き
バナナとチーズを耐熱皿に入れて焼くだけの簡単メニュー。バナナに含まれるビタミンB6が過剰な皮脂をコントロール、チーズの乳酸菌が腸内環境正常化を助けます。

まとめ

この記事では、スキンケアや洗顔・化粧品や食生活の見直しから毛穴トラブルを解消し、美肌を作るためのポイントを紹介しました。

毛穴の目立つ肌は、お手入れ不足という印象を与えてしまったり、年齢より老けて見えてしまったり。女性にとっては悩ましく、何としてでも解消したい問題です。

数日や1週間で目に見えた変化が見られなくても諦めず、継続的な対策を行うことが半年後や1年後の美肌を作るもの。自分自身の肌をいたわり、毛穴レス肌を作るための対策を、今夜からでも実践しましょう。