監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

女性の多くはいつまでも美しくありたいと願い、毎日肌のお手入れやメイクをしているのではないでしょうか。

メイクの目的は、きれいな肌に見せることと目鼻立ちをくっきり際立たせ、欠点をできるだけ目立たないようにするためです。最近はしっかりメイクよりもナチュラルメイクを好む人が増えています。

理想を言えば、メイクしなくてもきれいでいられると良いですよね。素肌がきれいだと、憧れのノーファンデーションでいられて、薄いメイクをするだけでも映えます。

そんな素肌美人になるには、高価な化粧品や特別なスキンケアをしなければいけないのでしょうか。今回は憧れの素肌美人の特徴を理解し、素肌美人になるための方法を紹介します。

素肌美人の特徴とは?

メイクをしていない、すっぴん状態でもきれいな肌の持ち主を素肌美人といいますが、年齢に関係なく40代、50代、それ以上でも素肌美人になることは可能です。では素肌美人はどのようにしてきれいな素肌を作って維持しているのでしょうか。

実は素肌美人は特別なことをしているのではなく、肌に悪いことをしていないことと化粧品の持つ力を効果的に引き出しているだけということをご存知ですか?毎日のスキンケアの工程一つ一つを見つめ直すと、案外些細なことに気をつけるだけで、肌のコンディションがかなり改善することもあるのです。

これから素肌美人になるために見落としがちな点や、スキンケアの正しい方法、必須の栄養素や素肌をもっときれいに見せるためのメイクのコツなどについて、詳しく解説していきます。

素肌美人になる方法3個[化粧品]

では素肌美人になるための方法、まずは基礎化粧品について解説します。基礎化粧品は使う順序を守るのはもちろんのこと、それぞれが持つ効果を十分に引き出すために心得ておかなければならないことがあるのです。以下、順番に説明していきます。

1. 化粧水は使うタイミングとつけ方が大事

素肌美人の条件は第一にうるおった肌であることです。肌はうるおいを保つことで柔軟性・透明感を維持できます。うるおいを失った肌は、様々な肌トラブルを引き起こすので、肌の保湿はもっとも重要になります。

化粧水は洗顔後に行ない、肌にうるおいを補う効果があります。化粧水の効果を最大限に引き出すには、化粧水を使うタイミングとつけ方がとても重要です。化粧水は洗顔後に使いますが、洗顔後の肌は皮脂膜が洗い流された状態で、非常に乾燥しやすくなっています。

化粧水は洗顔後、直ちに使うのが最も効果的なのです。乾燥してしまった肌に化粧水をつけるよりも、まだうるおいが残っている肌に化粧水をつけるほうが、肌へのなじみも良く高いうるおい効果が得られます。

化粧水のつけ方も大事です。基本は手のひらにとってつけることをおすすめします。まずは全体になじませた後、乾燥しやすい目・口・鼻の周りを中指または薬指の腹でトントンと軽くたたくようにすることで、皮溝や毛穴周りの皮膚になじませることができます。ここをおろそかにすると、小じわなどの原因になるので気を付けましょう。

コットンを使う場合には、十分な量の化粧水をしみこませ、摩擦に気を付けながら軽くパッティングすると肌を傷めにくいです。

2. 乳液とクリームの効果的なつけ方

朝は乳液、夜はクリームという使い分けをされている人は多いと思います。夜の方がメイク落としを使うため、ディープな洗顔になるのでクリームの方が良いでしょう。

乳液・クリーム共に使うタイミングは、化粧水の直後です。肌が化粧水で濡れているときには、化粧水がなじむまで待ちましょう。

乳液・クリームは粘度があるので、さっと塗るだけでは皮溝や毛穴周りの凸凹した部分に十分行きわたりません。全体に塗り広げた後、乾燥しがちな部分を中心に中指又は薬指の腹で軽くトントンとたたくようにすると、凹凸部分までしっかりなじませることができます。

3. 素肌美人になるためのプラスアルファは美容液

美容液は化粧品の中でも高価で、保湿や美白、シワ改善などの機能を持っているのが魅力です。しかし基本的に、素肌美人になるために高価な化粧品は必須ではありません。化粧品は普段使っているもので十分です。

美容液は普段のスキンケアではどうしても足りないと感じるときに、欲しい機能を持ったものを選ぶと良いでしょう。

美容液を使うタイミングは、その商品の説明書をよく読み使い方を守りましょう。つけ方は化粧水や乳液・クリームと同じく、指の腹を使って凸凹部分にも成分をしっかり届けましょう。

素肌美人になる方法3個[洗顔]

素肌美人になるためには、清潔な肌を保つことが必要です。洗顔は肌に残っているメイクその他の汚れや過剰な皮脂、古くなった角質を取り除く効果があります。一方で洗顔によって、肌に必要なうるおいも失われてしまいます。

素肌美人になるための洗顔のポイントは不要なものを取り除き、肌のうるおいをできるだけ残すような方法を考えることです。そこで次に、洗顔時に失われるうるおいを最小限にするためのポイントについて解説します。

1. うるおいを逃がさない洗顔の方法

洗顔料は十分に泡立てます。泡立ちが不十分な場合、顔と手の摩擦が大きくなり、洗浄剤による肌への刺激も強くなります。よく泡立てたほうがすすぎの時間も短縮できるのです。

水の温度はぬるま湯が最適と言われており、温かすぎると肌のうるおいも一緒に流れ出てしまうので、体温よりも低めの温度にしましょう。

洗顔料の泡立てが苦手な人や、時間を節約したい人は、ネットを使うと簡単に素早くきめ細かくボリュームのある泡が作ることができるので便利です。

また洗顔の時間が長ければ、それだけ肌のうるおいも流れ出てしまうので、できるだけ手早く行いましょう。

2. 古い角質や汚れを落とすためにできること

肌のくすみや乾燥が長く続くようなときには古い角質がたまっていることが考えられるので、蒸しタオルを使ったスチームパックやスクラブ入りの洗顔料などで、たまった角質を取り除きます。

角質は無理に落とすと逆に肌を傷めたり更に角質を厚くしてしまうので、擦って落とそうとしたり一度で取ろうと思わないでください。

蒸しタオルは家にある清潔なタオルを水で濡らした後、電子レンジで温かくなるまで熱して顔に乗せれば良いだけの簡単ケアです。

肌がくすんでいると感じたとき、試してみると良いでしょう。ただし、蒸しタオルのスチームパックは終わった直後、肌が柔らかくなりとてもうるおっていますが、そのまま放置していると乾燥を悪化させてしまうので、パック後は速やかに保湿することが必要です。

スクラブ入りの洗顔料は普段使いには向いていません。頻繁にスクラブで洗顔することによる肌への刺激のほうが心配なので、角質がたまったなと感じたときだけ使うことをおすすめします。

3. 肌コンディションによって洗顔の方法を変える

素肌美人になるためのキーワードは「保湿」ですが、洗顔はやり方を間違えると、肌からうるおいを取り去ってしまいます。そのためできるだけうるおいを逃がさないように、細心の注意を払わなければなりません。

朝晩は鏡で肌の状態をチェックし、そのときの肌の状態に合った洗顔をしましょう。どんな肌状態でもいつも通りの洗顔をするのはNGです。洗顔方法は少なくとも3パターンは持っておくと良いでしょう。

朝の洗顔パターンを3つ例にあげてみます。

●肌状態が良好のとき
⇒洗顔料を使って顔全体を洗う

●部分的に肌が乾燥しているところとべたつくところがあるとき
⇒洗顔料を少し少なめに取り、よく泡立ててべたつく場所のみ洗顔料で洗顔、乾燥しているところは水洗顔。

●全体的に肌が乾燥しているとき
⇒低刺激の洗顔料で洗顔、または水洗顔。

※すでに低刺激の洗顔料を普段使っている場合で、肌の乾燥がひどく敏感になっているときには、水洗顔がおすすめです。改善が見られないときには皮膚科を受診しましょう。

素肌美人になる方法3個[サプリ]

美しい肌を作るには栄養が必要です。栄養は食事から摂るのが基本ですが、足りない分はサプリから摂ると良いでしょう。次に素肌美人になるために不足しがちな栄養素のうち、サプリで補えるものを紹介します。

1. ビタミン類

ビタミンCはコラーゲンの生成や新陳代謝を助けたり、シミの生成を抑制したりする働きがあります。ビタミンCは体内に蓄えられないビタミンなのでこまめに摂取しなければならず、不足しがちになる上に、素肌美人には欠かせないビタミンです。

ビタミンB群は肌を健康に保つ働きがあります。その他ビタミンEやビタミンAは活性酸素や紫外線から肌を守る働きがあります。

これらビタミン類は、肉類、魚、新鮮な野菜や果物を毎食時に食べていれば良いですが、足りないと感じた時にはサプリメントで補いましょう。

2. コラーゲン

肌のコラーゲンが減ってくると、肌の弾力性・ハリが失われてしまいます。コラーゲンはバランスの良い食事ができていれば特に問題はないと思いますが、やはり足りないと感じた時にはサプリメントがあります。

コラーゲンはタンパク質の一種なので、体内に吸収されるときにはペプチドに分解され、体内で再び合成されます。コラーゲンも他の栄養素と同じで、肌だけではなく身体中で必要とされる栄養素なので、摂取した分がすべて肌に運ばれるわけではない点は理解しておきましょう。

3. 乳酸菌

乳酸菌は腸内環境を整えてくれます。腸内環境は肌のコンディションにも大きく関係しています。腸内環境が良いと、肌がきれいになることは従来から言われていますが、その理由は便通が良くなるからと説明されていました。

しかし最近の研究で、乳酸菌の働きで肌の常在菌(良い菌)が元気になり、肌のコンディションを整えることがわかりました。常在菌がバリアになり、肌に悪い影響を及ぼす菌が繁殖しないので、肌荒れのないきれいな肌を維持できます。

腸内環境を整えるのは食生活の改善によってできますが、ストレスの多い生活でなかなか思うようにいかないときに、サプリメントを補助的に利用しても良いと思います。

素肌美人になる方法4個[メイク]

素肌美人になるには、スキンケアの他にメイクにもコツがあります。素肌美人が重要視しているポイントをいくつかご紹介します。

1. 下地で肌の凸凹や色ムラを補正する

下地は肌の粗を補正してくれるので、必ず使いたいアイテムの一つです。土台ができていないと、その上にどんなに良いメイクを重ねても、仕上がりが今ひとつの出来になってしまいます。

下地の効果を最大限に引き出すためには、塗り方もおろそかにできません。下地は顔全体に均一に塗るのではなく、気になる部分や顔の高い部位に塗ると隠したい部分がカバーでき、立体感も出ます。

2. ファンデーション

ファンデーションはパウダー・リキッド・クリームがありますが、肌質や好みで選ぶと良いでしょう。脂性肌の人は油分含量の少ないパウダー、乾燥肌の人はクリームが向いています。季節によって使い分けても良いですね。

ファンデーションも均一に肌に伸ばすと、のっぺりとした印象になってしまいます。頬や額など顔の高い位置にのせて、そこから放射状に広げていくと良いでしょう。

3. パウダー

仕上げのパウダーはさらっとした素肌感に魅せる効果の他、皮脂を吸着してテカリを防止する効果もあります。パウダーは下地、ファンデーションを塗った後、仕上げに使います。塗り方は下地やファンデーションと異なり、均一につけていきます。

パフでパタパタとたたき込まず、優しく肌に押し当てる程度で良いです。肌表面がさらっとしたら、最後にフェイスブラシで余分なパウダーを落とすと素肌感がアップします。

4. リップ

ナチュラルメイクにリップはあえて塗らないという選択肢もあると思いますが、アクセントにリップを使うと血色も良く見えて元気な印象を与えます。

オレンジや薄いピンク色だとナチュラルメイクに馴染みます。お出かけ時には、もう少し色のついた赤系のリップも良いかもしれません。

リップを塗る時には、唇の状態に気を使いましょう。荒れた唇にリップを塗ると色がきれいに出ません。マットなリップだと特に荒れた状態がわかりやすいので、リップを塗る前には必ず保湿をして色がきれいに乗るようにしましょう。

リップの発色を良くするために、リップを塗る前に唇にコンシーラーを使って唇の色を抑えることもできます。

まとめ:肌に良いことをして素肌美人になろう

素肌美人になるために、何か特別なことをする必要はないということをわかっていただけたと思います。肌が元々もつ美しさを引き出すことができれば、素肌美人になることができます。肌にとって好ましくないものを取り除いていくという考え方をすればよいのです。

肌を触り過ぎていたり、過度なスキンケアやお化粧品を使い過ぎたりという間違った方向に進まなければ、きれいな素肌を手にいれることができそうですね。