監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

「皮脂が少なく乾燥しやすい口周りにニキビができた」
「Tゾーンがべとついてニキビが頻繁にできる」
「早く治したくて潰してしまった…」

ニキビができやすい方は、こんな経験が一度はあるのではないでしょうか。

一度できてしまったニキビを治すのは時間がかかりますし、見た目も気になりますよね。では、ニキビを防ぐにはどんな方法が有効なのでしょう?

ここでは、ニキビができる原因やスキンケア方法を解説していきます。ニキビ肌で悩んでいる方、ニキビを予防して健やかな肌を手に入れたい方に役立つ情報満載なのでぜひご覧ください。

ニキビの原因

毛穴に皮脂が詰まり、毛穴の出口に角質肥厚が起こると、毛穴が塞がれてそれを好むアクネ菌が繁殖するため、ニキビになるのです。

10代に多く見られる「思春期ニキビ」の原因は、過剰な皮脂分泌によるもの。

オイリー肌の方に多く、Tゾーンを中心に鼻やおでこなど、皮脂分泌の多い部分にできやすいのが特徴です。特に、春から夏にかけては、皮脂の分泌量が増えるのでニキビができやすい時期といえます。

20代以降は「大人ニキビ」と呼ばれており、生活面でのあらゆる環境から影響を受けて発生します。

以下は大人ニキビの主な原因です。
・不規則な生活
・ストレス
・睡眠不足
・体内バランスの乱れ
・免疫力低下
・バリア機能の低下
・古い角質の蓄積
・肌の乾燥

乾燥肌の方に多く見られ、顔の下半分(頬・フェイスライン・口周り・あご)にでき、季節に関わらず年中現れるのが特徴です。

ニキビ肌に保湿は必要?悪化する?

アクネ菌の繁殖の原因は、化粧品に含まれる油分です。そのため、油分の入った乳液や美容液などを避ける方もいるでしょう。

しかし、余分な皮脂は取り除きつつも、炎症を抑えるニキビ用化粧品を活用して、しっかり保湿ケアしてあげることが重要です。

また乾燥した肌はバリア機能の低下を引き起こし、ニキビを含め様々な肌トラブルを招きます。そのためしっかりと保湿ケアをして、バリア機能のある角層を育てることが大切です。

べたつきのある皮脂分泌が過剰な肌も同様に適切な保湿ケアを行い、バリア機能を正常に整えて毛穴が詰まりにくい正常な肌へ導いてあげましょう。

適切な保湿ケアを行っていくことで、皮脂の分泌量も整ってきますので保湿ケアはとても大切です。

ニキビのない肌にする方法は?

ニキビができてからでは治す方が大変なので、日頃からニキビを予防するスキンケアを行いましょう。

正しいスキンケアを行って健やかな肌を保つことが、ニキビのない肌へとつながります。

以下はニキビのない健やかな肌を目指すための方法です。
・常に皮膚を清潔にする
・肌に優しい化粧品を選ぶ
・乾燥やダメージから肌を守る
・日焼けから肌を守る

スキンケア以外に生活習慣を整えることも大切です。ホルモンバランスの乱れやストレス、睡眠不足などによって肌のターンオーバーが乱れると、ニキビの原因となります。

ニキビのない美肌を目指すためには、スキンケアと生活習慣のどちらも見直すことが必要です。

ニキビ肌のスキンケア方法5個

それでは、ニキビのない健やかな肌に導くスキンケア方法を詳しく解説していきます。

1. 洗顔で皮脂をしっかり洗い流す

ニキビケアをする上で1番重要となるのは洗顔です。肌を傷つける摩擦や刺激は避けて、余分な皮脂をしっかり洗い流しましょう。

炎症を起こしている状態なので、ニキビには触れず「ニキビ用洗顔料」を使用して余分な皮脂だけを取り除きます。しっかり泡立てて泡を転がすように優しく洗いましょう。

過度な洗顔は肌に必要な水分や油分まで奪ってしまうので、1日の洗顔回数は朝と晩の2回が目安です。また、手や髪には見えない雑菌が付着しているため、触らない、髪を束ねるなどして刺激にならないよう気をつけましょう。

洗顔料の選び方

ニキビ肌の洗顔料は、皮脂抑制・角層柔軟・抗炎症・殺菌作用のあるものがおすすめです。
アクネ菌に直接働いて炎症を抑える「ニキビ用洗顔料」を使用しましょう。

酵素洗顔は、毛穴詰まりが原因のニキビに効果が期待できますが、洗浄力が強く使用後は肌の水分量が低下しがちなので念入りな保湿を心掛けましょう。

また、硬くて大きめのスクラブ洗顔は、ニキビ肌には刺激が強いので控えましょう。

2. 皮脂や炎症を抑えるニキビ予防化粧品の使用する

皮脂や炎症を抑える成分、アクネ菌の殺菌、角層柔軟作用がある「ニキビ用化粧品」を使用しましょう。ニキビの原因となるアクネ菌に直接働きかける成分を多く含むので改善や予防に有効です。

また、『思春期ニキビ』と『大人ニキビ』では化粧品の選び方が異なります。次項で詳しく解説していますので自分の肌に合う化粧品を使用しましょう。

思春期ニキビに有効な化粧品の選び方

思春期ニキビは皮脂の過剰分泌が主な原因なので、余分な皮脂をしっかり取り除くことが大切です。

以下は思春期ニキビ化粧品を選ぶ時に注目したい効果です。
・アクネ菌を殺菌・抑制
・炎症を抑える
・肌を清潔に保つ
・過剰な皮脂を取り除く
・厚くなった角質層をはがす

皮脂をとりすぎて乾燥しがちなので、洗顔後はしっかり保湿ケアしましょう。ベタつきが気になる場合は、さっぱりタイプの化粧品がおすすめです。

大人ニキビに最適な化粧品の選び方

『大人ニキビ』は思春期ニキビと異なり、乾燥やストレス、不規則な生活や食事によるものです。

皮脂が多い方ができるイメージが強いニキビですが、乾燥肌の方も体内バランスの乱れや免疫力低下によってニキビができます。バリア機能が低下しているため炎症が長引きやすく、ニキビ跡が残りやすい状態です。

そのため、皮脂のとりすぎには注意して炎症を抑えながらしっかり保湿ケアすることが大切。大人ニキビ用の化粧品を使って、スキンケアを行いましょう。

以下は、大人ニキビ化粧品を選ぶポイントを記しています。
・保湿力高め
・炎症を抑える
・皮脂をとりすぎない
・肌に優しい低刺激性
・厚くなった角層を軟らかくする

ニキビケアと他の肌悩みに合わせた化粧品も販売されていますので、ご自身に合うものを見つけてニキビのないツヤ肌を手に入れましょう。

ニキビ予防に有効な成分

ニキビ予防に有効な成分はたくさんありますが、以下では市販薬に含まれる成分を挙げています。

成分効果
イソプロピルメチルフェノールアクネ菌殺菌
サリチル酸アクネ菌殺菌・角質柔軟化
レゾルシンアクネ菌殺菌・角質柔軟化・角質除去
イオウアクネ菌殺菌・皮脂吸収・角質柔軟化
アラントイン抗炎症・細胞活性化促進
グリチルリチン酸2K強抗炎症
エストラジオール・エチニルエストラジオール(エストラジオール誘導体)皮脂抑制

ニキビ予防化粧品を選ぶ時の参考にしてくださいね。ニキビが治った後に赤みが見られる場合は、ビタミンC誘導体や抗炎症作用のある成分を含んだ化粧品がおすすめです。エステや美容クリニックで受けられる「イオン導入」も効果的ですよ。

3. ノンコメドジェニック・油分配合が少ない化粧品を使用する

アクネ菌は皮脂(油分)を好むので、アクネ菌のエサとならない油分だけを使用した「ノンコメドジェニック」と記載された化粧品を選びましょう。

この化粧品を使用することで、ニキビのできにくい肌へ導いてくれます。特に油分が多く含まれるクリームや美容液は、「ノンコメドジェニック」や「油分が少ない」ものを重視して選ぶと良いでしょう。

4. ピーリング剤で毛穴詰まりを解消する

ニキビの原因となる毛穴詰まりを防ぐためには、余分な皮脂をためないことが大切です。「AHA」や「サリチル酸」が配合されたピーリング剤を使い、綿棒で毛穴詰まりが気になる部分に塗って角質ケアを行いましょう。

ピーリング剤を使用することで、毛穴の出口を開いて、ニキビの原因となる皮脂などの余分な汚れをしっかり落とすことができます。

ピーリング剤にもよりますが、週1~2回の使用が目安です。過度なピーリング剤の使用は、肌の保湿力の低下や刺激に繋がりますので控えましょう。

ピーリング剤使用後の肌は、敏感になっているので刺激を与えず、念入りな保湿ケアを心掛けてくださいね。

5. 紫外線対策をしてニキビ改善後のシミを防ぐ

ニキビ改善後にシミが残ることがありますが、これは炎症後の色素沈着によるシミです。この状態で日焼けをしてしまうとシミが消えにくくなるため、念入りな紫外線対策が必要です。

ニキビの他にも、紫外線はシミやしわなどの様々な肌トラブルを引き起こすため、季節に関わらずUVカット剤を使用して紫外線から肌を守りましょう。

また、紫外線吸収力の高い黒の帽子や日傘も有効です。見落としがちな「目」からも紫外線は吸収されるので、UVカット効果のあるコンタクトやサングラスの使用をおすすめします。

日焼け止めの選び方

最適な日焼け止めを選ぶためには、ご自身の生活スタイルを思い返してみてください。日頃行く場所の紫外線の強さや時間を確認してみましょう。

以下は、生活スタイルに合わせた日焼け止めのSPFとPA指数です。
・日常的な活動…SPF10~20 / PA+~++
・軽い野外活動…SPF20~30 / PA++~+++
・炎天下の中での活動…SPF30~50+ / PA++~++++

ただし、日焼け止め効果の高いものを塗ったからといって、1日中効果があるわけではないので注意してください。絶対に日焼けを避けたい方は十分な量を肌にムラなく伸ばし、2~3時間おきに塗り直しましょう。

まとめ

ニキビ肌を美しいツヤ肌に導くためには、ニキビ予防化粧品を活用した十分な保湿と、生活習慣を整えて肌を清潔に保つことが何より重要です。

炎症が長引く時は皮膚科を受診して適切な治療を受けましょう。ニキビの状態に合わせて適切なスキンケアを行って、ニキビに悩まされない健やかな肌を手に入れてくださいね。