
「いくら保湿しても肌がごわつきザラつく…」
「化粧ノリが全然よくならない。」
「白い・黒い角栓や毛穴がブツブツ目立つ」
「白い粉がふいてかゆくて痛い」
「触ると皮膚が厚くなり硬い」
このような肌はお疲れの状態、危険サインが出ています。
この状態を改善しようと、洗顔やピーリングで力を入れて肌をゴシゴシと洗っていませんか?
今日から正しいスキンケアを実践して、つらいゴワゴワ肌から抜け出しましょう。
ゴワゴワ肌とは?
ゴワゴワ肌とは、乾燥して皮膚の表面が硬くなり、手触りもゴワついて肌荒れが起こっている状態です。
角層が厚くなるとメラニンの影響で肌色が暗くなり、血液循環が鈍くなるとくすみの原因にも。ほおっておくと化粧品が浸透しにくくなり、さらに乾燥や肌荒れが進んでしまいます。
ごわつきの原因を把握して、肌の状態に合った適切なスキンケアを行いましょう。
ゴワゴワ肌がかゆい…痛い…
丁寧に洗顔や乾燥対策をしていても、顔や体が乾燥してゴワつく、皮膚がかゆくて痛みを伴うことがありませんか?
毛穴もブツブツと目立つようになり化粧ノリもよくない、このような状態は見た目も気になりモチベーションが下がりますよね。悪化するとかゆみや痛みを伴い、つらい状態へ…。
肌になぜこのようなごわつきやかゆみが生じるのでしょうか。正しい改善方法を知ってケアを行うために、原因と改善対策をご紹介します。
ゴワゴワ肌になる原因5個
日頃から肌ケアに取り組んでいるのになぜ肌がゴワゴワな状態になるのか、主な原因5個の解説を見ていきましょう。
1. 乾燥
乾燥の主な原因は、外部刺激や加齢、ターンオーバーの乱れです。乾燥はごわつきだけでなく、老化やさまざまな肌トラブルを引き起こすため早めに対処しなければなりません。
肌が乾燥すると角層の水分量が減り、肌の表面が硬くなり手触りもザラザラしたゴワゴワ肌になってしまうのです。
ごわつきを放置すると小じわが目立つようになり、化粧ノリも悪くなります。肌の水分量は年齢と共に減少し、40歳を過ぎると皮脂量も減るため乾燥しやすい傾向です。冬は特に肌の水分量が減り乾燥しやすいので、ザラついたり皮膚が厚くなったりします。
2. 表皮のターンオーバーの乱れ
ターンオーバーの乱れの原因は、主に加齢や紫外線によるダメージ、肌荒れです。通常、表皮の生まれかわる期間は約28日といわれています。
この期間が遅くても早くても問題なのです。加齢と共に細胞を作る基底細胞の働きが低下するため、ターンオーバーのサイクルは遅くなります。
また、紫外線ダメージや肌荒れが原因で肌を早く健康な状態へ戻そうと、ターンオーバーのサイクルが早まってしまうのです。
3. 角質肥厚による毛穴の詰まり
角質肥厚とは、紫外線や外部摩擦によって強い刺激を受けると、皮膚が防御反応を起こし、肌を守るため角質が厚くなることをいいます。遺伝や年齢、性別やストレスなどが原因で開いた毛穴に汚れや皮脂がたまり、表皮が分厚くなり毛穴がふさがってしまうのです。
本来、皮脂は乾燥から肌を守る役割があります。しかし、毛穴が詰まると肌に潤いやツヤを与える皮脂膜を生成できないため、乾燥を防げずゴワゴワ肌になるのです。
角質肥厚による毛穴の特徴は、皮脂や老化角質、汚れなどが混ざってブツブツした白い角栓です。紫外線にさらされやすい鼻の頭には白い角栓が酸化反応を起こして、黒いブツブツした角栓が現れます。
4. 間違ったスキンケア
間違ったスキンケアが原因で、肌にダメージが蓄積して乾燥や角質肥厚を引き起こしている可能性も。以下は多く見られる間違ったスキンケア例です。
・クレンジングや洗顔で力を入れてゴシゴシ洗う
・タオルでゴシゴシと顔を拭く
・クレンジング剤の量を少なめにする
・長時間パックやクレンジングを行う
・ナチュラルメイクならオフしない
・日焼け止めだけの日は洗顔でオフ
このような間違ったスキンケアをすると、摩擦が起こり肌を傷つけて角層に汚れがたまるため控えましょう。
5. ファンデーションなどのメイクの厚ぬり
ウォータープルーフなどの落ちにくいファンデーションやマスカラを使っていたり、必要以上にファンデーションを厚塗りしたりしていませんか?
通常のクレンジングでは落ちきれていない汚れが毛穴に溜まっているかもしれません。ブツブツ毛穴を隠そうとファンデーションや化粧下地を厚塗りすると、メイクが崩れやすくなるのでナチュラルメイクが基本です。ファンデーションは薄く塗り、マメに化粧直しを行いましょう。
次項で正しいスキンケア方法をご紹介していきます。
ゴワゴワ肌の改善対策4個[スキンケア]
ゴワゴワ肌を改善するには原因となる古い角質を取り除き、清潔な状態にしてからしっかりと潤いを与えることが大切です。
毎日のスキンケアを正しく行い、ごわつきを改善して潤いに満ちた肌を目指しましょう。
1. クレンジング
少ない量のクレンジング剤でじっくり時間をかけてメイクを落しても、肌に負担をかけてダメージを蓄積させてしまいます。その結果、汚れや皮脂がたまり毛穴がブツブツと目立ち、ザラザラしたゴワゴワ肌になってしまいます。
クレンジングは摩擦を防ぐため、たっぷりの量を使って優しくなじませましょう。時間をかけず素早くなじませて洗い流すことで、肌への負担は最小限にして汚れをスッキリと落とせます。
この時、気になる部分をゴシゴシこするのは厳禁です。クレンジング剤を顔全体に優しくクルクルとなじませながら、肌に負担をかけないようにメイクを落としましょう。
クレンジングの選び方
クレンジングは自分が使用している化粧品に合わせて選びましょう。以下はクレンジングの種類と洗浄力をまとめたものです。
※クレンジングの種類だけでなく商品によっても洗浄力は異なるのであくまで目安として捉えてください。
洗浄力 | クレンジングの種類 | 落とせる化粧品の種類 |
低 | 乳液 | パウダーファンデーション ミネラルファンデーション |
中 | ジェル ふきとりシート クリーム | リキッドファンデーション エマルジョンファンデーション |
高 | オイル | ウォータープルーフの化粧品 アイライナー・マスカラ |
オイルクレンジングは洗浄力が高く、しっかり汚れを落とす反面、肌に必要な潤い成分まで洗い流してしまう可能性があります。自分のメイク部位や濃さに合ったクレンジング剤を使い分けましょう。
2. 洗顔
洗顔は朝晩の1日2回、肌の気になる箇所も力を入れず、泡を転がすようにクルクルと優しく洗いましょう。洗顔泡は手で泡立てずに泡立てネットで作り、水に落としてもすぐに溶けない泡玉を目標に泡立てると、肌への刺激を最小限に抑えられます。
皮脂や汚れをしっかり洗い流すために、お風呂のシャワーや熱めのお湯で洗顔している方は要注意です。シャワーは刺激が強く、熱めのお湯は肌に欠かすことができない保湿成分を同時に落としてしまいます。
反対に冷たい水はホコリや汗は落とせますが、皮脂汚れが残りニキビや老化につながるため控えましょう。人間の体温より少し低めの温度(32-34℃)のぬるま湯が最適です。
洗顔料の選び方
ゴワゴワ肌の方は、洗いあがりがしっとりとする保湿成分配合の洗顔料を選びましょう。通常の洗顔料は洗い流すものなので、保湿成分が含まれていても効果は低いです。
しかし、調査で以下の成分は保湿効果があるといわれています。
・ワセリン
・ビーズワックス
・セラミド
これらの成分を配合したものは、肌の潤いを失いにくく、しっとりとした洗いあがりなのでおすすめです。
3. 週に1度の目安でピーリングを
クレンジングや洗顔で落としきれない汚れは、週に1度の目安でピーリング剤を使って毛穴の汚れを浮かして取り除きましょう。
ピーリングの時も肌をゴシゴシこするのはNGです。負担をかけず優しくマッサージするように行ってください。ピーリング後の肌は、外部刺激や紫外線の影響を受けやすい状態なので、念入りに保湿ケアを行いましょう。
4. 紫外線対策を忘れずに
紫外線を浴びることで、皮膚の活性酸素が発生して細胞の働きを弱めてしまいます。その結果、ごわつきの原因となる乾燥を引き起こしてしまうのです。
日焼け止めや黒色の日傘、帽子などを使用して肌を紫外線から守りましょう。春と夏は特に紫外線が増えるので要注意、しっかりと皮膚表面の汚れを落とし、保湿をして肌のバリア機能を整えることが大切です。
また、洗顔料だけでは落ちないナチュラルメイクや日焼け止めを使用した時も、洗い残しを防ぐためクレンジング剤を使い、その日のうちにメイクを落としましょう。
肌が敏感な方の紫外線対策
肌が敏感な状態のアトピー性皮膚炎の方は、光線過敏症ではないので過度な紫外線対策は必要ありません。しかし、紫外線の強い5月~8月(10時~14時)の間は、帽子を着用してなるべく紫外線に当たらないよう配慮が必要です。
長時間外出しなければならない時は、紫外線吸収剤不使用のノンケミカル製品で、紫外線散乱剤が含まれているUVカット剤を選びましょう。紫外線防御効果が高く、塗りやすいものがおすすめです。
ゴワゴワ肌の改善対策2個[化粧品]
ごわつきの原因となる乾燥を防ぐには、スキンケア化粧品選びはとても大切です。どんな保湿成分や対策が必要なのか、詳しく見ていきましょう。
1. 保湿成分が多く含まれている化粧品
過度の洗顔などによって、皮脂が失われると水分量が減り、皮膚が乾燥してごわつきの原因となります。そこで、「スクワラン」や「アミノ酸」、「セラミド」などの保湿成分や油分がバランスよく配合された化粧品を選ぶことが大切です。
化粧水は時間が経つと水分が逃げてしまうため、すぐに乳液やクリーム、美容液オイルでなどでフタをして水分を閉じ込めましょう。肌に吸収される水分量は決まっているため、化粧水が浸透するのを待つ必要はありません。
また、頑固な黒いブツブツ毛穴には、抗酸化作用のある化粧品が有効です。
入浴後は素早く保湿を
入浴後は肌の湿度が最も下がるため、水分がどんどん蒸発してしまいます。そのままの状態にしておくと、乾燥や肌荒れなどの肌トラブルが起きやすくなるのです。
タオルドライをしている間にも乾燥は始まっていますので、なるべく早く保湿ケアを行いましょう。
2. パック
ごわつき改善には化粧水や乳液、美容液などで肌を整えた後、水分を閉じ込めるため密閉効果の高いパックやシートマスクの使用がおすすめです。そうすることで、パックに含まれた美容成分を集中して角層に届けられます。
パックやシートマスクは商品に記載された規定時間よりも長くつけると、乾き始めて肌の水分を奪い、逆に乾燥させてしまいますので長時間パックをすることは控えましょう。
ゴワゴワ肌の改善対策5個[毛穴]
「Tゾーンを中心に白いブツブツした毛穴が目立つ…」
「皮膚が硬くなりごわつきがあり毛穴が気になる…」
この毛穴の原因は、日頃のスキンケアで取り残した皮脂や古い角質が混ざった角栓です。放置すると黒いブツブツした毛穴に変わり、アクネ菌が増えてニキビが現れる可能性も。いち早く治すためにも、角質肥厚型の詰まり毛穴の改善方法を見ていきましょう。
1. 洗顔前に毛穴を開く
洗顔をする前にホットタオルやスチーム美顔器で、汚れを取り除きやすくするために毛穴を開きましょう。どちらも顔の血流循環を高めるので、乾燥が気になる冬にもおすすめです。
また、美容液を使用した肌に優しい毛穴ストレッチも有効。
2. 酵素・スクラブ入りの洗顔
肌のターンオーバーのサイクルが遅れると、角層に古い角質が蓄積されてごわつきの原因になります。ターンオーバーの遅れを正常に戻すには、酵素やスクラブ入り洗顔を使って古い角質を取り除くケアが必要です。
酵素やスクラブは洗浄力が高いため、商品に記載された使用頻度の間隔を必ず守りましょう。
3. クレイ(泥)系のパック
クレイ系のパックは、毎日の洗顔やクレンジングでは落ちない毛穴汚れにおすすめです。汚れを落とすだけではなく、天然成分なので優しく潤いをキープしツヤ肌へ導きます。
洗い流すタイプや張ってはがすピールオフタイプがあり、刺激の少ない洗い流すタイプを選びましょう。
ピールオフタイプは物理的に古い角質を取り除き、肌に強い負担がかかるため頻繁に行うことはおすすめできません。過度の乾燥肌、アレルギーやアトピー性皮膚炎の方は避けてください。
4. ピーリング剤
男性ホルモンや皮脂の分解産物が原因で、角質が厚くなり皮脂の出口である毛穴がふさがります。出口を開けるために、「サリチル酸」や「AHA」が含まれたピーリング剤を使用しましょう。
「サリチル酸」は角質を軟らかくし、「AHAは」古い角質を除去する成分です。ピーリングの際はゴシゴシこすらず優しくなじませて角質を浮かせましょう。
5. 改善しない時は美容皮膚科・皮膚科へ
どれを試しても改善しない時は、美容皮膚科でバキュームやピーリングなどで毛穴のお手入れをしてもらいましょう。
皮膚科医の診察後に施術をするため、アトピー性皮膚炎や敏感肌の方、男性の方でも安心して受けられます。
ごわつく状態が続いたり痛みやかゆみを繰り返したりする場合は、皮膚科で診断を受けて適切な治療を受けましょう。
まとめ
ちょっとした細かなスキンケアの積み重ねが1年後、10年後の肌の未来を導きます。正しいスキンケアで肌を清潔にしてしっかりと保湿すること、年齢や肌悩みにあった化粧品を選ぶことが重要です。ごわつき状態を改善してむき卵のような美しいツヤ肌を目指しましょう。