監修医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック 院長

毛穴ケアや保湿ケア、眼精疲労対策など、活用シーンの非常に多い蒸しタオル。材料費がかからず、気軽に挑戦できる美容法として、取り入れる人が多くいます。

蒸しタオル美容をこれから始める人のために、蒸しタオルの作り方と活用術を紹介しますので、ひと通りの知識を身に付けましょう。

蒸しタオルの効果は?目の疲れに効く?

蒸しタオルの作り方

蒸しタオルを顔に当てるとほのかな熱が肌に伝わり、血の巡りが良くなります。血の巡りが良くなることから生じるメリットは、以下4点です。

・目の疲れを解消し、不快感を和らげる
・冷えから生じる青クマを解消する
・肌のくすみを解消し、ワントーン明るく見せる
・顔のむくみを解消し、フェイスラインを整える

また、蒸しタオルは、ごわつく肌を柔らかくし、化粧水や美容液の浸透を助ける働きも担います。肥料をまく前に畑を耕す作業と同じように、ごわつく肌を柔らかくし、美容成分の浸透を促すことが可能です。

洗顔前の蒸しタオルには、毛穴を開かせ、洗顔ケアを行いやすくする働きが期待されます。角栓や毛穴の汚れ、黒ずみが気になる人には、非常に嬉しいメリットです。

蒸しタオルの作り方4ステップ[電子レンジ]

さて、ここからが本題です。電子レンジを使用し、蒸しタオルを作る手順を紹介します。手順といっても難しいことはなく、以下のステップをなぞるだけで、エステサロンで使うような蒸しタオルが完成しますよ。何分レンジにかければいいのかなど、気になる点も紹介します。

1. フェイスタオルを水で濡らす

洗面器に水を溜め、フェイスタオルをひたします。タオル全体に水分が行き渡るように軽く手で押し、しっかりと濡らして下さい。

2. フェイスタオルを固く絞る

水分を多く含む状態で電子レンジに入れてしまうと、温めムラが生じます。水が垂れない程度まで、固くタオルを絞りましょう。絞ったタオルは、フリーザーバッグもしくはラップで包み、下準備は完了です。

3. 電子レンジで加熱する

フリーザーバッグもしくはラップで包んだフェイスタオルをレンジに入れ、40秒ほど加熱します。40秒が経過したところで一旦取り出し、温度を確認して下さい。

温めが足りない場合は、電子レンジの中に戻し、10秒ほど加熱します。再びタオルを取り出し、温度を確認。まだ温めが足りない場合はさらに10秒加熱して、適度な温度に調整しましょう。

4. フェイスタオルを広げる

完成した蒸しタオルをそのまま使用することは避け、両手で広げ、お手入れに適した温度まで冷まします。顔に乗せる前に腕の内側へとタオルをあて、火傷しない程度まで冷めたことを確認しましょう。

蒸しタオルの作り方3ステップ[電子レンジ以外]

お風呂場で蒸しタオルを作る時、電子レンジは使えませんよね。以下の手順に従えば、電子レンジを使わなくても、蒸しタオルを用意できます。

1. タオルを折る

タオルを縦に半分に折り、そこから更に横半分に折りましょう。4分の1サイズになったタオルの対角線にある頂点同士を合わせ、二等辺三角形を作って下さい。

2. フェイスタオルをお湯にひたす

二等辺三角形の両端を持ち、頂点部分から洗面器につけ、お湯を吸収させて下さい。お湯の温度は、42℃から45℃とやや熱めに調整します。持っている部分だけは濡らさずに残し、フェイスタオルのほぼ全体へ、お湯を吸収させましょう。

3. 固く絞る

火傷に注意し、タオルを固く絞ります。きちんと絞った後に三角形の織り方を変え、【2】で残した部分を温めましょう。

蒸しタオルを長持ちさせる方法3個

蒸しタオルの温かさを持続させるためには、どのような工夫を行う必要があるのでしょうか。蒸しタオルを長持ちさせるために役立つ裏技・テクニックは、以下3点です。

1. 厚手のタオルを使用する

まず、厚手のタオルを使用し、蒸しタオルを作ることです。厚い生地のタオルを使用するほど熱が外に逃げにくく、長持ちさせることができます。

ネット通販でタオルを購入する場合は、タオルの重さ÷面積を計算し、できるだけ大きい数値の商品を選択しましょう。「ボリュームタイプ」「お客様用」といった記載に注目することでも、厚手の商品を選別できます。

2. 乾いたタオルを上に乗せる

次に、タオルをもう1枚用意し、蒸しタオルの上に乗せることです。蒸しタオルと外気の接触面積を少なくするほど、温かい状態を持続できます。

上に乗せるタオルは、蒸しタオルより大きなサイズを選択しましょう。すっぽりと覆うサイズのタオルを乗せてあげると、驚くほど長時間、温かさが続きますよ。

3. お手入れの直前までラップを開けない

フリーザーバッグもしくはラップを使用し、蒸しタオルを作る場合は、お手入れ直前に開封しましょう。

厚手のタオルで覆った時と同じように、外気に触れることで奪われてしまう熱を閉じ込め、温かさを持続させる働きが期待されます。肌触りに違和感を持たない人は、フリーザーバッグやラップで覆ったままのタオルを使用し、お手入れを行うことも可能です。

蒸しタオルを電子レンジで爆発させない方法

蒸しタオルを安全に作るためには、何分くらい加熱するかが大切です。上記のように、約1分加熱した後に様子を見て、少しずつ温度調整する方法を守って下さい。加熱前にフェイスタオルを固く絞り、水分を抜くことも大切なポイントです。水分の多く残るタオルをフリーザーバッグに入れ、完全に密封した状態で加熱すると、爆発を起こす恐れがあります。

そもそも、家庭用の電子レンジの取り扱い説明書には「食品以外は加熱しない」といった内容の注意喚起がなされます。説明書の記載に背き、火災や爆発が生じても、消費者自身の責任です。このことに不安を感じる人には、お湯で作る方法をおすすめします。

もしくは、蒸しタオル専用のタオルウォーマーを購入しましょう。家庭用の小型タオルウォーマーであれば、1万円以下の価格で購入できます。おしぼりを作るためにも使用できるアイテムですから、必要に応じて購入しましょう。

蒸しタオルの使い方7個

作成した蒸しタオルは、あらゆる部位のお手入れに活用できます。蒸しタオルの活用シーンとお手入れ方法を紹介するため、正しい使い方をマスターしましょう。

1. 洗顔前のパックで毛穴ケア

まず、蒸しタオルを毛穴ケアに活用する方法です。毛穴の詰まり、角栓が気になる時、洗顔前にパックします。蒸しタオルのスチーム作用で毛穴を大きく開かせた後、角質オフ成分を含む洗顔料を使用し、蓄積汚れの大掃除を行いましょう。

◎お手入れ手順

【1】蒸しタオルを作る
クレンジング後に蒸しタオルを作り、顔の上に乗せて下さい。

【2】毛穴を開かせる
蒸しタオルを乗せたまま、2〜3分パックしましょう。頬や鼻など毛穴の目立つ部分を軽く押さえ、肌とタオルの密着度を高めてあげると、しっかり毛穴が開きます。

【3】洗顔を行う
蒸しタオルを外し、角質ケアを行います。洗顔料は、AHAやBHA、酵素など、角質ケア成分配合タイプを使って下さい。強くこする洗い方は、肌トラブルを招きます。ゴシゴシこすることは避け、優しい力で洗いましょう。

2. クリームパック × 蒸しタオルの毛穴ケア

蒸しタオルを活用した毛穴ケアには、もう1つのパターンがあります。蒸しタオルパックで毛穴を開かせた後、洗い流すタイプのクリームパックを行い、毛穴の汚れを一掃する方法です。

◎お手入れ手順

【1】蒸しタオルパックを行う
蒸しタオルパックを行い、毛穴を大きく開かせます。

【2】クリームパックを行う
汚れ吸着成分を含むパックを塗り、メーカー指定の放置時間だけパックします。混合肌のお手入れでは、Tゾーンだけ汚れ吸着成分を含むパック・他の部分は保湿系のパックと、使い分けを行うこともおすすめです。

【3】蒸しタオルで拭き取る
クリームパックをなでるように拭き取り、古くなった角質や毛穴の汚れ、黒ずみを取り去ります。強くこすらず、なでるように拭き取ることがポイントです。

クリームパックを使用することで摩擦ダメージを軽減でき、マイルドな毛穴ケアが可能です。「角栓は気になるが、ピーリングが苦手」「毛穴の気になる部位以外は、かさつきを感じる」といった時の選択肢として、覚えておくと良いでしょう。

3. 保湿前のパックで基礎化粧品の浸透を促す

次に、蒸しタオルを使用し、モチモチの手触りを実現する方法です。洗顔後に蒸しタオルパックを行い、肌を柔らかくした状態から、化粧水や美容液を使用します。パック時間は、洗顔前に行う場合と同様の2〜3分程度とすることが一般的。パック時間が長過ぎると乾燥してしまうため、適度な時間に留めましょう。

◎お手入れ手順

【1】蒸しタオルでパックする
洗顔後の肌に蒸しタオルを乗せ、2〜3分パックします。

【2】保湿ケアを行う
蒸しタオルを外した後は速やかに、化粧水をなじませます。蒸しタオルパック直後の肌は、いつもに増してデリケート。保湿までに時間をおかず、できるだけ早くお手入れしましょう。

このお手入れの派生として、集中ケア用のシートマスクの上から蒸しタオルパックを行い、ごわつきを解消する方法も選択肢です。蒸しタオルの蒸気が血流を促進し、スチーマーをあてた時のような、本格的なお手入れを体験できます。空気の乾燥する秋・冬はとくに保湿ケアを大切にしたいシーズン。シートマスク×蒸しタオルの集中ケアで、肌の調子が不安定になりやすい時期を乗り切りましょう。

4. アロマオイル × 蒸しタオルで目元をパック

目の疲れを癒すためには、温めるお手入れが大切です。蒸しタオル×アロマオイルの目元パックで眼精疲労を癒すとともにリフレッシュ。就寝前の習慣として行うと、副交感神経優位の状態を生み出し、熟睡を促す働きが期待されます。

◎お手入れ手順

【1】アロマオイルを蒸しタオルに垂らす
ラベンダーやローズマリー、マンダリンなど、血行促進や自律神経のバランスを整える作用が期待されるオイルを用意し、蒸しタオルに香りを付けます。

【2】目元に乗せる
斜め上を向いた状態で目の上にタオルを置き、1〜2分パックします。目の筋肉がほぐれ、柔らかくなる様子を感じながら、ゆったりと過ごして下さい。アロマオイルをつけた部分は直接肌に当たらないようにしましょう。

このお手入れを行った後にツボ押しや眼のストレッチを行うことも、眼精疲労の回復に役立ちます。顔は正面を向いたまま眼球だけを上下左右に動かし、筋肉疲労をほぐす体操・左右のウィンクを繰り返す体操など、簡単にできるストレッチを実践しましょう。

5. 蒸しタオル × 冷水で朝のむくみを解消する

飲み会の翌日、むくんだ顔には、蒸しタオル×冷水の温冷ケアをおすすめします。蒸しタオルでパックし、むくんだ顔をほぐした後に冷たい水で洗顔し、引き締めを行いましょう。これだけのお手入れでむくみを解消できる理由は、「温める」「冷やす」を順番に行うことが血管の収縮活動を促すためです。収縮活動により老廃物の排出がスムーズに進み、むくみの原因を解消できます。

さらに、冷やすお手入れには、毛穴の開きを解消する働きが期待される点もメリット。飲み会翌日の顔のテカリを予防し、メイクの持ちを良くすることが可能です。

6. お風呂の中でトリートメントを浸透させる

紫外線やドライヤーの熱によるダメージは、毛先の乾燥・ぱさつきを招きます。お風呂の中で行う集中的なヘアケアで、ツヤのあるきれいな髪を取り戻しましょう。

◎お手入れ手順

【1】集中ケア用のトリートメントをなじませる
普段通りにシャンプーをした後、集中ケア用のトリートメントをなじませます。潤い補充・カラーの持ちを良くするなど、様々な用途のトリートメントが存在するため、気になるトラブルに応じたものを活用しましょう。

【2】蒸しタオルでパックする
トリートメントをつけたまま蒸しタオルでパックを行い、規程の時間だけ放置します。蒸しタオルの蒸気によってスチームを当てた状態になり、トリートメント成分の浸透をサポート。美容室で受けるトリートメントと同じようなお手入れをホームケアで実現できます。

7. 蒸しタオル × 美容オイルでヘッドスパする

頭皮の乾燥対策には、蒸しタオル×美容オイルのヘッドスパを行いましょう。ヘッドスパとは、頭皮の汚れや凝りを集中ケアし、健康状態を整えるお手入れのことを指します。一般的には美容室で行うことの多いケアですが、蒸しタオルと美容オイルを活用すると、自宅で実践可能です。

◎お手入れ手順

【1】ホホバオイルやオリーブオイルをなじませる
500円玉程度の量のオイルを手に出し、頭皮全体になじませます。大きな円を描くように両手の指の腹で頭皮を動かし、血行を促進しましょう。爪を立てると頭皮に傷がつくため、指の腹を使うことが大切です。指の腹で触れた時に固く感じる部位は、凝りのある場所。ゆっくりと頭皮を動かす動きを続けると、徐々に柔らかくなりますよ。

【2】蒸しタオルを巻く
頭部全体を蒸しタオルで包み、5分程度パックします。蒸しタオルの熱で凝り固まった頭皮がほぐされ、美容オイルの浸透を促すことが可能です。パック時間を手持ちぶさたに感じる場合は、お風呂の中で実践しましょう。バスタブにつかりながらパックを行い、頭皮の状態を整えます。

【3】オイルを流す
蒸しタオルを外し、オイルをシャワーで流します。この後に、いつも通りのシャンプー、トリートメントを行い、ドライヤーで乾かしましょう。

頭皮に汚れが蓄積すると、フケやかゆみ、かぶれを生じるリスクがあります。女性の抜け毛の原因にもなるため、定期的にヘッドスパを行い、きれいな状態を維持しましょう。

まとめ

タオル1枚あれば実践でき、様々な活用が可能である蒸しタオル。毛穴トラブルやむくみ、肌の乾燥など、気になるトラブルが生じた際の応急処置として、非常に便利に活用できます。早速今日からでも蒸しタオル美容に取り組み、肌や頭皮、目の健康対策を行ってみてはいかがでしょうか。